【7つのステップ】グループディスカッションの進め方を徹底解説!

就活でグループディスカッションを実施する企業も多いですが、グループディスカッションの進め方がわからない学生もいるかと思います。初めてのグループディスカッションに戸惑う学生も多いので、今回はグループディスカッションの進め方を解説します。

監修者

キャリアアドバイザー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

グループディスカッションの進め方をマスターしよう

就活において避けては通れないのがグループディスカッションです。しかし学生の中にはグループディスカッションを初めて経験する方も多く、何をすればいいかわからないものです。

グループディスカッションを進めるにあたり、どのようなことを決めなければならないのでしょうか。グループディスカッションには時間も決められており、その中で役割や議論をしなければならないため、円滑に進める必要があります。

ステップ別|グループディスカッションの進め方

グループディスカッションの進め方としてどのようなステップがあるのでしょうか。本見出しではそのステップを具体的に説明していきます。

目次

ステップ①|時間配分と役割決め

グループディスカッションには時間制限があるため、円滑に進めるために時間配分と役割を決めなければなりません。そのため議論に入る前にはタイムテーブルを決めましょう。

タイムテーブルの決め方としては、議題の定義づけを2分、アイデアを出し合う時間を10分、アイデアの整理を行う時間を10分、発表の形にまとめる時間を5分など、これから進むステップに関して具体的に定めると良いです。

また、グループディスカッションの役割決めとしては進行役やタイムキーパー、書記などがあります。グループディスカッション始める前にタイムテーブルと役割を決めることにより、その後スムーズに議論に入ることができます。

ステップ②|課題の定義づけ

グループディスカッションを効率的に行うためには、課題を定義付ける必要があります。課題の定義付けはチーム内で考えを共有するために必要なことです。

例えば「仕事ができる人はどのような人なのか?」というテーマに対し、「仕事ができる」ということを定義付けなければなりません。「仕事ができる」とは「仕事が早い」なのか、「ミスがない」、もしくは「売上をたくさんあげることができる」なのか定義付けをしてから議論に入りましょう。

ステップ③|アイデア出し

議題の定義づけを行った後は皆でアイデアを出し合いましょう。その際に重要なことは、どのようにしてたくさんの意見を引き出すかということです。意見が多く出れば出るほど最終的な発表の質も上がります。

たくさんの意見を引き出すためには、司会の役割や周りの反応も重要です。否定や検討などは後回しにして、たくさんのアイデアを出すことに集中しましょう。

ステップ④|アイデアの選択

たくさんのアイデアが出たら、その中でアイデアの選択をしていきましょう。チームで議論がしやすいようにアイデアを種類別にまとめていくと良いです。

例えば「効率的に仕事ができる」、「物事の管理が上手にできる」という意見は個人の仕事に対する能力に関することなのでAグループとします。

「朝早く出社しオフィスの掃除をしている」、「全ての人の意見に耳を傾けることができる」という意見は人に対する気遣いに関することなのでBグループなどとしましょう。

ステップ⑤|アイデアのブラッシュアップ

アイデアを整理したらその中でブラッシュアップしましょう。アイデアの中からチームの中での結論を選ばなければなりません。その際に多数決をするチームもありますが、多数決は避けた方が良いです。

グループディスカッションでは、うまく合意形成をできるかどうかというところを見られています。合意形成をするには、たくさんのアイデアの中から有力なアイデアを選び、アイデアの良い所をまとめましょう。

対立する間がある場合は、対立点について話し合うことで対立の解消を促しましょう。

ステップ⑥|論理的にまとめる

チームの中でアイデアをブラッシュアップできたら論理的にまとめなければなりません。論理的にアイデアがまとまっていなければ、面接官に突っ込まれてしまう恐れがあります。

思いつきのアイデアを論理的にまとめるためには、「なぜそれが必要なのか」、「何のためにするのか」、「いつするのか」、「どこでするのか」、「どういった方法でやるのか」などのポイントを話し合い詰めていきましょう。

ステップ⑦|発表者の決定

最後にまとめてあげた意見を発表する発表者を決めなければなりません。発表の際には意見をダラダラと述べるのではなく、結論から理由、具体例そして最後にもう一度結論としてまとめる「PREP」といった手法を使いましょう。

はじめに結論から言うことにより内容を簡潔に分かりやすく伝えることができます。発表者はこのような手法をうまく使うことができ、はっきりと論理的に話すことができる人を選びましょう。

グループディスカッションの進め方を知っただけでは不十分

グループディスカッションでは進め方を知っているだけでは、面接官に好印象を与えることができません。大切なのは自分がどのような役割を担い、面接官にどのポイントをアピールするかということです。

グループディスカッションの進め方を知るということはあくまでも基本的なことなので、面接官に好印象を与えるためにはグループディスカッションのコツを知り、練習しなければなりません。

グループディスカッション対策で知るべき3つの項目

グループディスカッションで知っておくべき対策方法はどのようなことがあるのでしょうか。本見出しでは3つの対策方法を紹介します。

項目①|グループディスカッションのコツ

グループディスカッションのコツとしては、積極的に発言する、他人の意見に賛同する、率先して議論を進める、議論がずれた場合に軌道修正するなどがあります。以下の記事では、グループディスカッションのコツを詳細に説明しているので気になる方はご参照ください。

記事に飛ぶ

項目②|グループディスカッションのテーマ

グループディスカッションをする上で、グループディスカッションのテーマを知るということも大切です。

頻出するテーマとして「自由討論型」、「ディベート型」、「資料分析型」、「選択肢方」、「課題解決型」、「その他(フェルミ推定・ケーススタディ型等)」の6つがあります。

以下記事では、それぞれのテーマを詳細に説明しているので気になる方は是非ご参照ください。

記事に飛ぶ

項目③|グループディスカッションの練習方法

グループディスカッションをうまく行うためには練習をすることも必要です。練習方法としてはニュースや新聞を読むなどの「インプット型」と、就活生同士で練習したり対策講座に参加したりするなどの「アウトプット型」があります。

以下の記事では、それぞれの練習方法を詳しく説明しているので興味がある方はぜひご参照ください。

記事に飛ぶ

まとめ

今回はグループディスカッションの進め方について説明しました。グループディスカッションは就活を成功させる上で、非常に重要な役割の一つです。そのため、グループディスカッションの進め方をしっかりと把握しておかなければなりません。

しかし、進め方を知っているだけでは面接官に好印象を与えることはできないので、グループディスカッションのコツや練習の仕方なども研究しましょう。

目次