ブラック企業のあるある14選|社畜あるあるや求人あるあるを完全網羅!

組織が整っていない・有給休暇が取れない・パワハラが横行しているなど、ブラック企業には沢山の特徴があります。そんなブラック企業と考えられる特徴にはどんな物があるのでしょうか?この記事ではブラック企業あるあるを紹介します。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

ブラック企業の定義はない

この記事ではブラック企業あるあるや特徴を紹介していきますが、ブラック企業の明確な定義はありません。

一般的にハラスメントが横行している・休暇が取れない・備品の支払いは自腹・求人広告の自社の紹介と実態が乖離しているなど様々な特徴があり、特定の特徴を指して「ブラック企業」ということはできません。

厚生労働省ですらブラック企業の定義を定めておらず、何をブラックと感じるかは人それぞれの主観的な判断によります。以下の記事ではブラック企業の世間的な定義や目安となる指標を紹介しているので、気になる方は参考にしてください。

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ブラック企業で働く人のあるある9選

次はブラック企業で働く人のあるあるを紹介します。

就職活動・転職活動などでは実際にその会社で働いている人に話を聞いたり、エージェントスタッフにどんな会社かを聞くことがあります。でここで紹介する特徴が話に出てくる場合には注意しましょう。

目次

労働環境に関するブラック企業のあるある5選

まずは労働環境に関するあるあるを紹介します。ブラック企業の労働環境の特徴には以下のような特徴があります。

  • 残業・休日出勤が当たり前。
  • 有給休暇の取得が許可されない。
  • トイレ・飲食にも許可が必要
  • セクハラ・パワハラが横行している
  • 3年目で古参になる(3年以上勤続している社員がいない)

上記のような特徴がある場合にはその企業の労働環境や組織運営体制が整っておらず、長期間働くことで精神的に疲弊していく可能性が高いです。

残業・休日出勤が当然

ブラック企業の1つ目の特徴は残業・休日出勤が当たり前になっていることです。

ブラック企業では組織体制や就労環境の整備ができていなかったり、社員数以上の業務を抱え込んでしまっているため、必然的に残業をしなければならない状態になっています。

業績の伸びに対して社員数の人数が少ない・営業職の社員に事務までやらせてしまっている・一部社員が仕事をしなくなっているといった様々な原因から真面目に働く社員の業務量が多くなってしまい、残業・休日出勤が当たり前になっています。

上記のツイートでは休日・祝日出勤や通常の出勤時間よりも1時間早めの出勤を指示されていて、典型的なブラック企業の特徴が現れています。

ブラック企業に勤めている方の多くは、土日を2日間とも休日出勤し、平日と合わせて12連勤を経験したこともあるでしょう。以下の記事では、そんな12連勤について、法律的な観点から違法かどうか、解説しています。

結論から言うと12連勤自体は違法ではありませんが、様々な条件があります。少しでも自分の待遇を良くしたいと考えている方は必見です。

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さらに以下の記事では、70時間の残業について法律的から解説をしてます。過労死ラインと言われる80時間に限りなく近い70時間の残業は、非常に危険です。こちらの記事を読んで、今すぐ対策を講じましょう。

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有給の取得が許可されない

2つ目の特徴は有給申請が許可されないことです。

有給休暇はどの企業でも例外なく取得することが法律上可能で、この日数取得できなければ法律違反ということになります。有給休暇制度について詳しく知りたい方は厚生労働省の年次有給休暇に関する資料をご覧ください。

しかし、ブラック企業と言われている企業ではこの日数の有給を取れないどころか、そもそも有給を1日も取れないこともあります。取得申請をすれば「この状況でよく有給なんて考えられるな。」などと言われます。

こちらのツイートでは、ジャパンビバレッジという会社で「クイズに正解すれば有給取得のチャンス、不正解なら降格」という明らかに理不尽なものが横行している、と紹介されています。

トイレ・飲食にも許可が必要

ブラック企業の3つ目の特徴はトイレ・飲食にも許可が必要というものです。

トイレや飲食する場合、通常なら上司や先輩社員の許可は通常必要ありません。会社によっては昼食の時間が決まっていない場合があり、その場合一声掛ける必要はありますが、許可制になっていることはありません。

しかしブラック企業では上司に「これから昼食に言っても構いませんでしょうか?」と許可を取らなければならず、最悪の場合許可が降りないこともあります。

こちらのツイートではアパレル企業で働いていた方がトイレに行くことが許されず、その後膀胱炎になったことを告白しています。

セクハラ・パワハラが横行

ブラック企業の4つ目の特徴は、セクハラ・パワハラが横行していることです。

ハラスメントはブラック企業の典型的な特徴で、嫌がる性的な嫌がらせをしたり、上司がその権力を使って部下に不当な要求をするような場合、ハラスメントとされます。

多くの場合、上司や人事の目の届かないところでハラスメントが起き、職場環境の改善がなかなかなされなくなっていることが多いです。

こちらのツイートではブラック企業では会社をやめることも難しいことが述べられています。こうした企業では劣悪な環境で何年も働き続けなければならなくなります。

以下の記事では、ブラック企業ではなく、ブラック上司という観点から特徴を解説しています。具体的にどのような特徴があるのか、どのような行動をしていたらブラック上司と言えるのかなど、苦しんでいる人にも、現在管理職の人にも有益な内容となっています。ぜひご覧ください。

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3年目で古参になる

ブラック企業の5つ目の特徴は3年目で古参になってしまうことです。

3年目から自分の古参とされるのは、その会社での仕事を一通り知って一人前に仕事ができるようになるという意味では良いかもしれません。ただし、ブラック企業の場合はそうではなく、3年以上働いた社員が離職してしまうということです。

こういった会社では当然企業の就労環境が最悪のため社員がどんどん離職していて、社員が離職するため会社としてのノウハウも確立されません。いつまで経っても成長が見られず、業績も上がらずさらに就労環境が悪くなるという悪循環になります。

こちらのツイートでも入社3年目の社会人が会社のある部署の全責任を追っている状況に疑問を感じている事が伺えます。

真っ先に辞めていくのは往往にして優秀な人、まともな人であることが多いです。優秀な人は見切りをつけるのが早く、まともな人はこの職場は危険だということをいち早く察知できるからです。

以下の記事では、辞めていく理由や残された人の対処法などを解説しています。気になる方はぜひご覧ください。

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金銭に関するブラック企業のあるある4選

次はブラック企業の典型的な金銭・給与に関するあるあるを紹介します。

企業は極力コストを抑える必要があります。ただ、それが行き過ぎると

  • 残業代がでない
  • 提示にタイムカードを強制的に来られる
  • 交通費や備品が自腹

なども始まり、会社としての負担を社員に押し付けるようになります。

残業代が出ない

1つ目の特徴は残業代がでないことです。

残業代がでないのはブラック企業の典型的な特徴で、具体的には以下のような特徴があります。

  • 実際は毎日残業しているにも関わらず、残業代が支払われずその請求をしても受理されない。
  • 残業代を払えないことを見越して、予め残業をさせないようにしている

しかし、社員の生産性を向上させるための工夫をしていないため、残業をさせないことでこなすべき業務がこなせなくなっている場合もあります。

こちらのツイートでは支払われなかった残業代は請求すれば支払ってもらえることを紹介しています。事前にメモを取って残業代も請求できるようにしておきましょう。

定時にタイムカードを切らされる

2つ目の特徴は定時にタイムカードを切らされることです。

どの会社も勤怠管理を行っており、その記録に応じて給料水準を決めたり人事考課を考えたり、残業代の計算をしています。そのため財務が厳しい企業では強制的に定時でタイムカードを切らせてしまいます。

そうすることでタイムカードを切った後の残業がカウントされず、結果的に残業代を支払わずに済むようにしています。しかしタイムカードを切った後も実際は仕事をしなければなりません。

こちらのツイートでは入社前に「残業代も出す」と言っていた企業が、入社した途端に「定時にタイムカードを切れ」と言い始めていることを紹介しています。

交通費や備品代が自腹

3つ目の特徴は交通費や備品代が自腹になっていることです。

通常の企業では社員が会社に出勤する際や外回りの営業などに行く場合の交通費や、業務上必要な備品などの代金はすべて企業が支払ってくれます。一方、ブラック企業ではそうした経費を全て社員に負担させようとします。

今年の9月に自衛隊の労働環境に焦点を当てた著書も発表されており、その厳しい環境での任務遂行について書かれています。通常の企業とは異なる部分もありますが、共感できる部分もあります。

こちらのツイートでも、一般的な中学校教師が平日残業代なし・休日活動手当が少ない・備品の自腹などを訴えています。

名ばかりの管理職になって残業代が消える

4つ目の特徴は名ばかり管理職になって残業代が消えてしまうことです。

名ばかり管理職とは実質的な決定権を持たないのに、管理職として雇用されていることです。こ管理職者には残業代を払わなくても良いということを悪用しています。

会社の重要事項について実質的な決定権を持たないのに、「〇〇事業」の部長などに認定して、むりやり社員の給料を減らそうとしている場合には、その企業は明らかにブラック企業と言えます。

こちらのツイートでは残業時間が188時間にも渡っているのに、管理職者になったために残業代がなくなっていることを嘆いています。

採用に関するブラック企業あるある5選

金銭面や労働環境以外にブラック企業によく見られる特徴を紹介します。

ここでは求人広告によく見られる特徴3つと、採用に関する特徴2つを紹介します。どちらも普通の企業では当然されることがされていなかったり、違和感・矛盾が感じられることが多く見られます。

求人広告に関するブラック企業のあるある3選

まずはブラック企業によく見られる求人広告のあるあるを3つ紹介します。

  • ブラック企業の求人広告には給料が異常に高い。
  • 常に人材を募集している。
  • 「アットホームな社風」を謳っている。

この3つの特徴について詳しく見てみましょう。

提示される給料が不自然に高い

1つ目の特徴は提示されている給料が不自然に高いことです。

同業他社の給与水準と比較して提示されている給料が異常に高い場合は、高い給料を設定することで残業代を出さない・高い給料で人材を募集していることが考えられます。

競合他社に比べて給料の水準が異常に高い場合、経営陣が財務管理の知識が乏しく財務的にも困窮するかもしれません。近い将来倒産に追い込まれる可能性もあり、働くべき会社とは言えません。

こちらのツイートでも「見せかけ高給」の特徴として、提示されている給料に既に残業代が含まれていることが紹介されています。

常に人材を募集している

2つ目の特徴は常に人材を募集していることです。

企業が求人広告を出すのは「人手が足りないから」です。常に求人広告を出している企業とは社員の定着率が悪くいつまで経っても人員が安定していないということです。

社内の就労環境が劣悪で、入社した社員がすぐに辞めてしまっていることが考えられます。

こちらのツイートでも、採用した社員を育てる気のない企業が常に求人広告を出していて、社員が定着していないことについて言及しています。

「アットホームな社風」で誤魔化す

3つ目の特徴は「アットホームな社風」と言ってごまかしていることです。

社員採用にしてもアルバイト採用にしても「アットホームな社風」と言っている企業も就職するのは控えた方が良い企業といえます。というのも「アットホーム」というありふれた謳い文句以外にアピールすべき特徴がないからです。

こういった企業では取り立てて求人広告を見た人に「自社で働くとこんな能力が身につく」などがありません。入社してから劣悪な労働環境を目の当たりにすることになることもあります。

こちらのツイートでも、休日に会社のイベントに強制的に参加させることを「アットホーム」と称し、社員の自由がなくなっていることを嘆いています。

以下の記事では、「アットホームな職場」という売り文句は危険なのかどうかを解説しています。本当に労働環境が良い企業を見分ける方法も紹介しているので、転職を検討中の方は一度、確認してみることをおすすめします。転職前ならまだ間に合いますが、転職後では後悔することになります。

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採用に関するブラック企業のあるある2選

次は採用に関するあるあるを2つ紹介します。

ブラック企業の採用面接などで考えられるあるあるには以下の2つがあります。

  • その場ですぐに内定を出す。
  • 雇用契約書がないなどがあります。

上記の2つについて詳しく見てみましょう。

その場で内定が出る

ブラック企業の採用で見られる1つ目の特徴は、面接したその場ですぐに内定が出ることです。

通常の企業の採用面接では、適性試験や面接などを通して求職者の情報を収集した後、自社の水準に合わせてその人物の採用可否を判断しています。

しかし、ブラック企業では「明日から来れる?」と聞かれたり、すぐに働かせようとしています。つまり面接に来た人の適性を見ているのではなく、ただ人手不足を補いたいだけで自社の戦力になるかを注意深く観察していません。

こちらのツイートでも、ブラック企業では即日採用・即日出勤可能などの謳い文句がでていることが紹介されています。

雇用契約書がない

2つ目の特徴は雇用契約書がないことです。

通常の会社であればどんな雇用形態であれ必ず労使間で雇用契約を交わし、どんな雇用条件で働いてもらうかを書面で明確にしています。そうすることで後々トラブルにならないようにしたり、書面にすることで給与水準も明確に定義されるからです。

しかしブラック企業ではそうした雇用契約書を作りません。これ後々経営が悪化した時にいつでも給料を下げたり、残業代が出せない時にごまかすための対応策で、自社の落ち度を明確にしないためです。

こちらのツイートでも、ブラック企業では個人面談・雇用契約書の交付など通常の企業で行われることができていないことが紹介されています。

ブラック企業から脱却する方法

最後に、ブラック企業から脱却する方法を2つ、紹介します。

退職代行サービスを利用する

ブラック企業から抜け出すために、退職代行サービスを利用するのは有効な方法といえるでしょう。近年はサービスの数も増えてきており、代表的なものは以下の通りです。

  • EXIT
  • SARABA
  • 退職のススメ

ただし、退職サービスでは以下のようなトラブルも発生しているので、利用の際は注意が必要です。

3日後にやめたいと伝え、代行業者は快諾した。だが法律では正社員がやめる場合、原則、会社に退職意思を伝えてから2週間が必要だ。会社と業者とのやりとりは進まず、業者を通じた退職は実現しなかった。業者は「交渉に失敗したら全額返金する」としていたが、払った約3万円を返さないまま連絡を絶った。

出典:日本経済新聞「退職代行、法的にグレー 業者に交渉権なく」(有料会員限定)

各業者の実績や、実際にどのようなやりとりを経て退職に至るのか、依頼者自身が関心を持つことが重要といえるでしょう。

計画的なバックレも手段のひとつではある

社会人として、会社をバックレることは好ましいことではありません。しかしながら、職場がブラック企業の典型で、退職の意向を伝えてもスムーズに手続きが進む見込みがない場合、バックレることも手段のひとつと言えます。

以下の記事では、バックレる際の注意点を解説しています。中でも、退職届は必ず郵送するようにしましょう。どうしてもバックレるしかないという方は、参考にしてみてください。

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まとめ

この記事ではブラック企業に見られる特徴を様々な角度から紹介しました。

新卒入社であれ転職などを考えている人であれ、ブラック企業に入社してしまえばその後の生活が一気に悪化して、精神的にも肉体的にも疲弊していきます。

この記事で紹介したあるあるに当てはまる企業の場合には注意深くその企業を観察するようにしましょう。

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