2020年の就活はコロナウイルスの感染拡大の影響を受け、Web面接に移行する可能性が高くなっています。これまで経験したことがないWeb面接に臨むにあたり、就活生は不安を覚えるでしょうが、今からでも間に合う対策はあります。そこで今回はWeb面接の進め方やポイントを解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
web面接とは
web面接とはPCやパソコンを用いて、zoomなどのコミュニケーションツールにより、インターネットを介して行う面接試験をさします。これまでも地方在住の学生を対象に行われてきましたが、今年度はweb面接を行う企業が増えています。
zoomだけでなく、WherebyやSkypeなどを使う企業もあるようです。
web面接の流れ
web面接の場合は画面を通して、採用担当者と質疑応答を行います。事前にweb面接の時間を予約すると共に、使用するコミュニケーションツールが何かを確認する必要があります。コミュニケーションツールによって、面接ルームへのアクセス方法に違いがあるからです。
ここでは、一般的なweb面接の流れを説明します。
流れ①|web面接のセッティングを行う
web面接にあたってはまず、セッティングを行います。パソコンやスマートフォン、タブレットなど、web面接に使用するデバイスに必要なコミュニケーションツールをダウンロードし、テストしておくことが前提です。コミュニケーションツール別のセッティング方法は、以下の通りです。
- zoom/企業から受け取ったトークルームのURLにアクセスする
- Whereby/企業から受け取ったトークルームのURLにアクセスする
- Skype/インストールしたら自分のアカウントをアカウントを設定し、マイクとカメラのチェックを行い、連絡を待つ
企業によって使用するコミュニケーションツールが異なるので、注意が必要です。
流れ②|決められた時間に指定された部屋に入室する
予約したweb面接は始まる10分前には、指定されたコミュニケーションツールにログインします。そのツールのチャットやメッセージの機能がある場合には、企業側にログインしたことを知らせるのがセオリーです。
そして、企業からの指示に従い、決められた時間にして入れされたトークルームに入室しましょう。Skypeの場合は、ビデオ電話がかかってくるのが一般的なので、ビデオ通話で受けてください。
流れ③|web面接を行う
その後は、web面接を行います。形式が異なるだけで、聞かれることは通常の面接と変わりません。一次面接としてweb面接を行う際には、以下の質問を受けることが多いようです。
- 自己紹介
- 志望動機
- 学生時代に努力したこと
- 就活生自身の長所と短所
- 入社後に何をしたいか
web面接ではエントリーシートを手元に用意しておくことができるので、事前に目を通してから臨むことをおすすめします。
web面接のポイント
web面接は受ける場所や通信環境など、事前に確認しておく要素が多いです。また、対面ではなく画面を通してのやりとりになるので、配慮しておくべきポイントがあります。ここでは、web面接のポイントについて詳述します。
ポイント①|画角に注意する
1つめのポイントは、画角に注意することです。画角とは、カメラで撮影する時に映る範囲を角度で示したものを意味します。
レンズによって画角が変わるため、画面上に映し出されている自分が広がって見えていないか、上半身がきちんと写っているかなどを、事前にチェックしておくことをおすすめします。
また、面接中は採用担当者が映る画面を注視しがちですが、カメラを見なければ相手と目線が合わないので、注意が必要です。
ポイント②|背景に注意する
2つめは、背景に注意することです。web面接の場所に指定はありませんが、静かな場所で行うことが前提です。自宅で行う場合、自分の背景に洋服やポスターなどが映りこむのは好ましくありません。最もよいのは、壁しか映らないことです。
就活生によっては、静かな公園や人気のない高層ビルのスペースで行うケースもあるようです。緑が生い茂っている様子や高層ビルの窓から見える光景が、アイスブレイクになというメリットがあるからです。しかし、応募企業によっては奇をてらっていると思われるので、十分に検討してください。
ポイント③|普段以上に言葉遣いを気をつける
3つめは、普段以上に言葉遣いに気をつけることです。web面接は通常の面接と違い、声が届きにくいものです。そのため、話し方が不明瞭だったり、言葉遣いがなっていないと、減点の対象になりかねません。
web面接時にはハキハキと、丁寧な言葉遣いで話すことを意識するようにしましょう。
web面接に関する疑問
web面接を受けるにあたり、場所や適したデバイスは何かなどの疑問を持つ就活生は少なくありません。ここでは、web面接でよく聞かれる疑問について具体的に説明します。
自宅で行った方が良いのか
web面接を自宅外で行う人の例について前述しましたが、基本的には自宅で行うのがおすすめです。web面接にあたり企業からは、静かな環境で受けるよう指示があるのことが多いからです。自宅で行う場合には、前述したように自分の背景が壁だけになるように、部屋の片づけなどを行うとよいでしょう。
自宅では静かな環境がつくれない、通信環境が不安定という場合は、ネットカフェの個室を利用するのも選択肢の一つです。ネットカフェであれば、通信環境の心配をしなくてすみます。
イヤホンは使って良いのか
web面接でのイヤホン使用については、相手の声をきちんと聞くことが大事ですので、問題はありません。しかし面接予約の時点で、web面接時にイヤホンを使用してよいかの確認はとっておきたいところです。その方が、採用担当者にきちんとしている人だという印象を与えられます。
また、パソコンにマイクが内蔵されていない場合は、マイクの使用についても断っておきましょう。
スマホで行っても良いのか
web面接をスマホで行うことは、NGではありません。しかし、スマホを手持ちしてweb面接を行うと、どうしても画面が揺れてしまいます。さらにスマホを固定して臨む就活生もいますが、倒れるケースが珍しくありません。
PCを持っている場合は、PCで行うのがベストでしょう。スマホでweb面接を受けるなら、前述したようにネットカフェの個室を利用する方が心象がよいと考えられます。
web面接は慌てないことが重要
web面接は利用するコミュニケーションツールやデバイス、通信環境など、事前にチェックしておくべきことが色々あります。また、音声が聞き取りにくい、画像が乱れるなどのトラブルが発生するリスクはゼロではありません。だからこそ、web面接では慌てないことが重要です。
一方で面接前に友人などに協力してもらい、テストをしておくことで事前にトラブルを防ぐ手立てを考えられるはずです。何かあっても状況を採用担当者に説明し、冷静に対処できる人物であると印象付けましょう。
まとめ
今回はWeb面接の進め方やポイントを解説しました。
Web面接には交通費や時間をの節約できるというメリットがある反面、デバイスや環境を準備しなければならないデメリットもあります。しかし、採用担当者が見ていることは通常の面接と変わりません。きちんと事前準備をしてWeb面接に取り組み、納得のいく成果をつかんでください。