正社員からアルバイトや、非正規の契約社員になりたい場合、税金や有給が考察点になります。また準社員やパートからアルバイトでも、正社員からアルバイトと同様にボーナスなどが懸念点になります。本記事では、まず正社員からアルバイトになる理由、メリット・デメリットや考察点などを解説致します。
弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。
無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。
bizualのサポートに無料登録しておくと・・・
- 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
- 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる!
- ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
- 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート!
- 面接官からの合否フィードバックを共有!
この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
正社員からアルバイトになる人もいる
就活中の学生の皆様にとっては、企業からの内定獲得は理想の1つかもしれませんが、正社員からアルバイトになる人も毎年大勢いるのが実情となります。
- 正社員として、会社勤めをすることが難しい状況に陥ったから
- 正社員よりもアルバイトの方が、享受できるメリットが多いから
大まかにグルーピングすると、以上のどちらかに分類することができますが、以下の見出しでは正社員からアルバイトになる人の理由を詳しく解説して参ります。
正社員からアルバイトになる際に考えられる理由
冒頭の見出しにて、世間では正社員からアルバイトになる人もいるとお伝えしましたが、そもそもなぜそのような選択をするのか疑問を抱いたかもしれません。
こちらの見出しでは、正社員からアルバイトになる際に考えられる3つの理由をご説明致しますので、以下をご覧ください。
理由①|職場で問題に直面している
1つ目は、職場で業務や人間関係といった何らかの問題に直面しているので、正社員として働き続けることが難しいという理由です。
- 業務でストレスを感じており、働きたくても正社員として働くことができない
- 人間関係で心身共に疲弊してしまい、職場を変える必要性がある
- 正社員として働き続ける機会が失われる懸念が想定されている
このように、正社員として働いていても職場で何らかの問題があれば、仕方なく退職してアルバイトを行わなければならないケースもあります。
その具体的な理由は、業務内容や人間関係などが一般的だと言えますが、中には勤め先の会社が経営不振に陥ってしまい、結果的に正社員として働けなくなる見込みも想定されます。
理由②|健康上の懸念がある
2つ目は、正社員として働き続けることが難しい健康上の懸念があるという理由です。
- 鬱や双極性障害など精神的な病気に苛まれてしまっている
- 骨折など大けがを負って物理的に働くことが難しい状態にある
- 通院や入院が必要な病気が見つかり、フルタイムでは働けない
例えば、以上のように精神的な病気から肉体的な怪我まで様々なケースが想定されますが、いずれも正社員として朝から晩まで会社で働くことは極めて困難だと言えます。
これらの状況では、休職して一定期間だけ治療に専念するという選択肢もありますが、会社への迷惑も考慮して、自発的に正社員を辞めてアルバイトに変える人もいます。
理由③|現状を変える動機がある
3つ目は、正社員からアルバイトへ現状を変える何らかの前向きな動機があるという理由です。
- 脱サラして、いくつもの仕事を掛けもって働いた方が良い
- 自ら起業して、新しく事業を始めることを計画している
- 仕事よりも生きがいを感じる趣味を見つけた
このように、正社員としての雇用を捨てる理由は人それぞれですが、このまま働き続けるよりもアルバイトに変えることがより良いと判断するケースも想定されます。
世の中では、会社に雇用されて正社員として働き続ける人の方が多いです。しかし、必ずしもそれが唯一の選択しであり、かつ正解という訳ではないので意図的に変えるタイプだと言えます。
正社員からアルバイトになるメリット・デメリット
前述の見出しでは、正社員からアルバイトになる際に考えられる理由を3つお伝えしましたが、メリットとデメリットではどちらがより多いと言えるのでしょうか。
こちらの見出しでは、正社員からアルバイトになるメリット・デメリットをそれぞれ3つずつご紹介致しますので、迷っている方はぜひ以下をご参照ください。
正社員からアルバイトになるメリット
以下では、正社員からアルバイトになるメリットを3つご紹介致します。
正社員は、雇用されている会社の就業規則や上司の指示に従うことが求められるため、勤務時間、業務内容や人間関係で大きな負担を負うことが最大の懸念と言えます。
一方で、アルバイトであればこれらを自己判断することができるので、正社員よりも自由があると実感できることがメリットとして考えられます。
メリット①|生活リズムが自由に選べる
1つ目のメリットは、生活リズムが昼型や夜型などいくつかの候補から自由に選べることです。
正社員の場合、始業時間から終業時間が1日の大半を占めているので、平日の週5日は仕事以外の自由な時間が限られており、場合によっては土日も勤務が求められます。
しかし、アルバイトだと早朝や深夜など比較的時給が良い時間帯や、昼間の空いている時間など自分のスケジュールに合わせて働くことができることが特徴と言えます。
メリット②|業務内容を決められる
2つ目のメリットは、アルバイトへ応募する際に業務内容を決められることです。
正社員として働く場合、雇用時には細かな業務内容を明確に知ることが難しく、電話応対や接客対応など自らが苦手とする業務も行わなければならないケースが挙げられます。
しかし、アルバイトであれば事前に職場へ行き、そこで働いている人がどのような業務に従事しているのか目途を立てることもできるので、自分に合った業務に就くことも可能です。
メリット③|人付き合いを最小限にできる
3つ目のメリットは、正社員よりも人付き合いを最小限にできることです。
例えばアルバイトでは、マニュアル通りに接客をしたり生産工場でのオペレーターとして、対人業務を避けたり、業務時間外で同じ職場の人と人付き合いをする必要性がありません。
しかし、正社員として働いていると同じ職場の人との懇親会に加えて、取引先や顧客などとも良好な関係を築き維持することが求められるため、アルバイトの方が良いこともあります。
正社員からアルバイトになるデメリット
以下では、正社員からアルバイトになるデメリットを3つご紹介致します。
アルバイトは、正社員よりは雇用契約の縛りが弱い代わりに給料が低く、負担する税金も少ないので、社会的な地位や信用も不安定であると考えられます。
会社は、業績や経営方針に沿って雇用する人員を調整することができますが、アルバイトをはじめとする非正社員は、有事の際に雇用が保証されにくい不利な立場にあると言えます。
デメリット①|給料が低くなる
1つ目のデメリットは、正社員よりもアルバイトの方が給料が低くなることです。
- 正社員: 毎月の額面で20万ほど
- アルバイト: 毎月の額面で13~15万円ほど
例えば、週5日で毎日7時間働いた場合、一般的な正社員であれば月20万円程度は稼ぐことができますが、アルバイトはそれよりも5~7万円ほど給料が低くなると言えます。
さらに、通勤手当や住宅手当など、給料とは別に会社から支払われる各種手当も受け取ることができないので、経済的にはアルバイトの方が厳しいと感じることになります。
デメリット②|スキル・能力が磨きにくい
2つ目のデメリットは、正社員よりもアルバイトの方が業務が単調なため、長期間働き続けたとしてもスキルや能力が磨きにくいことです。
新卒で入社して、退職まで正社員として40年ほど働き続けたとすると、様々な研修や日々の業務にて能力を磨くことができ、昇進や転職の機会にも恵まれると想定されます。
しかし、アルバイトでは誰でもできる仕事をすることになるため、何十年働き続けたとしても昇進や昇給には繋がりにくく、スキル・能力の向上にも至りにくいと言えます。
デメリット③|社会的な信用が低下する
3つ目のデメリットは、アルバイトは非正社員であるため社会的な信用が低下することです。
例えば、住宅や車など高額な物品の購入を考えた場合、一括でその金額を負担できないのであれば金融機関から融資を受けて、毎月のローンで返済をする選択が可能となります。
アルバイトの場合、会社から非正社員として雇われているので社会的な信用性が低く、返済能力も同様に低いとみなされるため、これらの選択をすることが実質的には難しくなります。
正社員からアルバイトになる前に考えるべきこと3選
上述の見出しでは、正社員からアルバイトになるメリット・デメリットを3つずつ解説致しましたが、何を考えて判断すべきなのか疑問を感じた方もいらっしゃるかもしれません。
本見出しでは、正社員からアルバイトになる前に考えるべきこと3選をお伝え致しますので、悩んでいる方はまずこれらを考えてはいかがでしょうか。
①生活水準を維持できるか
1つ目に考えるべきことは、正社員からアルバイトになっても生活水準を維持できるかであり、経済的な懸念に直面するか否かを判断することと言えます。
- 毎月の給料が著しく下がり、住んでいる場所を移動しなければならない
- 手取り額が低下して、食事が現在よりも貧しくなる
- 熱中している趣味や好きなこともやめなければならない
このように、正社員からアルバイトへ変えることで金銭的な制約を受けることに繋がるため、今まで通りの生活水準を維持できなくても大丈夫なのかを考えるべきだと言えます。
仮に、正社員からアルバイトになることで給料が下がっても、それに見合うだけのポジティブな理由が複数挙げられるのであれば、経済的な不安は許容しうると考えられます。
②職を変えて何がしたいのか
2つ目に考えるべきことは、正社員からアルバイトへ職を変えて何がしたいのかであり、日々の労働時間を短縮して自分がすべきことは何かを明確にすることです。
- 疲弊した心身を休ませて、再び働くための充電期間を設けたい
- 新たに見つけた目標や趣味のために、柔軟な形態でアルバイトをしたい
- 最小限の労働時間で、できるだけのんびりしながら生活がしたい
例えば、正社員からアルバイトになる理由としては以上が挙げられますが、現在よりも大幅に余る可能性のある時間を最適に活用できるのであれば問題はないと言えます。
しかし、正社員を辞めてアルバイトで暇を持て余し続けてしまうのであれば、何らかの目標を立てて時間を有効に活用することが推奨されます。
③今悩んでいることは解決できるのか
3つ目に考えるべきことは、今悩んでいることは正社員からアルバイトへなることで本当に解決できるのかということです。
- 職務形態を変えても、業務や人間関係で再び悩み現状とは根本的に変わらない
- 職務形態を変えることで、現在できないことができるようになると見込まれる
前者では、仕事がうまくいかなかったり職場の人間関係に悩んでいて、仕方なく正社員からアルバイトになるケースですが、再び同じ問題に直面する可能性は高いと想定されます。
一方で後者は、勤務形態を正社員からアルバイトに変えることで、現時点ではできないことができるようになるため、多少のリスクや懸念があっても辞めるべきだと判断されます。
会社を退職する際の注意点
前述の見出しでは、正社員からアルバイトになる前に考えるべきポイントを3つご説明致しましたが、既に退職の意思が固い方もいらっしゃると考えられます。
そこでこちらの見出しでは、会社を退職する際の注意点を3つ解説致しますので、以下の注意点を理解して、社会人としてのマナーを守った行動を心がけると良いでしょう。
注意点①|職場の上司には前もって報告をする
1つ目の注意点は、職場の上司には前もって退職を報告することです。会社を退職する際、以下のように辞める側だけでなく、辞められる側の状況を考慮することが求められます。
- どのような理由で会社を退職することになったのか経緯確認が必要である
- 特定の業務を行う担当者が退職して、後任が必要となる
- 退職までに限られた期間で、業務の引継ぎ計画を完了しなければならない
会社に入社する際、労働契約書にサインをすることが一般的ですが、退職にあたっては2週間より前に退職の意思を伝えて、それが受理されて正式な退職となります。
そのため、どのような理由があっても会社を退職したいと考えたら、まずは職場の上司に事情を説明して、いつまで会社へ出社することができるのかを調整しましょう。
注意点②|先輩社員や同期に業務を引き継ぐ
2つ目の注意点は、先輩社員や同期に業務をしっかりと引き継ぐことです。
- 定期的な業務と、不定期で取り組んでいた業務リストを作成する
- 1つ1つの業務は、どのように行っていたのか一連の流れを説明する
- 業務で課題に直面した場合、誰に相談して解決するのかを伝える
このように、会社を退職するという意思を上司に伝えて正式に受理されたら、後任となる人と以上のようなポイントを意識した業務引継ぎを行うことが推奨されます。
既に最終出社日を決めている場合には、スケジュールを逆算していつまでにどの業務を引き継がなければならないのか、後任や上司と相談しながら引継ぎをすると良いでしょう。
注意点③|取引先や他部署の人に挨拶をする
3つ目の注意点は、取引先や他部署の人には最終出社日に別れの挨拶をすることです。
- なぜ会社を退職することになったのかという背景・経緯
- 特定されない範囲で、退職後のキャリアや再就職先の情報共有
- これまで一緒に働けたことに対する感謝とお礼
会社を辞めることになったら、実際に顔を合わせる機会や電話での応対時を利用して、取引先や他部署の人へ、以上のようなポイントを簡潔に説明することが求められます。
厳密には、会社を退職する際に何も言わなくても問題ありませんが、一緒に働いた人への配慮と礼儀として、事情やお礼のメッセージを伝える方が良いと考えられます。
納得のいくキャリアを歩もう
ここまで、正社員からアルバイトになる際の考察点や退職する際の注意点をお伝えして参りましたが、この記事の結論としては納得のいくキャリアを歩むべきだと言えます。
- キャリアの正解か不正解かを決定するのは自分自身である
- 我慢をして無理に仕事を続けていてもやりがいは感じられない
- 勇気を出して一歩を踏み出すことで違う世界に繋がることができる
このように、正社員を辞めてアルバイトをするにせよ、自分が納得のできるキャリアを歩むことが最も重要であり、周囲からの意見や評価に惑わされるべきではないと考えられます。
また、決断したことは実際にやってみないと、その先は誰にもわからないとも言えます。
まとめ
本記事では、正社員からアルバイトになる人が世の中にはおり、その理由は3つありましたが、メリット・デメリットや考察点を考えるべきだとご説明致しました。
また、会社を退職する際の注意点も3つご紹介致しましたが、ご自身が納得して続けられる仕事を行うことが最も良いので、頑張って頂ければ幸いです。