就活では、しっかりとした就活軸を持つことで内定の獲得が期待できます。就活の軸がぶれていると、書類選考で落とされてしまったり面接での受け答えもしどろもどろになりがちです。本記事では、まず初めに就活の軸の観点と明確化するメリット。続いて、就活の軸を解答する際のポイントと解答例をご紹介します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
「就活の軸」を面接で聞かれることは多い
就活では「軸が何か」を問われると聞いた方もいらっしゃるかもしれませんが、面接で就活の軸が問われる実情はどうなのでしょうか。
本見出しでは、「就活の軸」を面接で聞かれることは多い点に関して2つのポイントをご紹介します。
ES・面接のどちらかで聞かれる可能性は50%
1つ目のポイントは、ES・面接のどちらかで聞かれる可能性は50%です。大手人材会社のリクルートが発表した「就活の軸」に関するアンケートによると以下の結果となっています。
およそ半数の人が、ES・面接において就活の軸を聞かれたという結果ですが、その状況としてはさらに以下の結果だとわかります。
この結果から、面接で就活の軸が聞かれる割合が最も高いことがわかりますが、同時にESなどそれ以外の場面で複数回聞かれるということも想定できます。
面接官が聞く理由はミスマッチを防ぐため
2つ目のポイントは、面接官が就活の軸を聞く理由はミスマッチを防ぐためです。新卒採用をする企業の面接官にとって、避けるべき状況は以下の2つと考えられます。
- 自社とはマッチしない就活の軸をもった学生を採用する
- 就活の軸を偽って応募してくる学生を採用する
就活におけるミスマッチは、早期退職で時間と費用の無駄という結果に繋がってしまう懸念があります。就活の軸を聞くことで面接官はミスマッチを避ける必要性があるのです。
「就活の軸」には3つの観点がある
就活の軸を聞く理由をご説明しましたが、その観点は何にするのが正しいのかと疑問に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
- 企業の観点: 成長段階にある、停滞段階に差し掛かっている、衰退しているなど
- 仲間の観点: 成果主義のシビアな社風、あるいは協力的で温かな社風
- 事業の観点: 仕事を通して実現できること、成長に繋がる事柄
以上のように、就活の軸の観点は大きく分けて3つと考えられます。論理的で説得力のある就活軸とするためには、3つ全ての考察から企業を探しているという状況が良いと言えます。
「就活の軸」を明確にする学生のメリット
前述の見出しでは、就活の軸を決める際の3つの軸をご紹介しましたが、どのようなメリットが学生側にあるのでしょうか。
以下では、「就活の軸」を明確にする学生のメリットを3つご紹介しますので、就活の軸で悩まれている方はご参照下さい。
①企業選びの判断基準になる
1つ目のメリットは、企業選びの判断基準になることです。就活の軸は、無数にある企業の中から自身が就職をしたいと考える企業を選び、決定するために活用できます。
- 明確な就活軸によって、志望理由を論理的に説明できる
- 明確な就活軸はなく、志望理由もその都度変わってしまい説得力がない
就活の軸によって学生を大別すると、上述の2グループに分かれます。前者は、業界や職種を問わず内定率が高いのに対して、後者は中々内定が取れずに苦労すると考えられます。
②面接でも回答に困ることはない
2つ目のメリットは、面接でも回答に困ることはないことです。面接では、1次から3、4次面接までで役職の異なる数人の面接官と話しますが、志望理由は常に重要となります。
- 就活軸があることで、特定の業界や業種を志望する理由が説明できる
- 就活軸がないことで、漠然とした志望理由しか説明することができない
例えば、1つの採用枠に対して上述の2人が応募した場合、面接で回答に困らないのは前者であり、内定により近いのも前者だと考えられます。
③志望動機の裏付けになる
3つ目のメリットは、志望動機の裏付けになることです。志望動機とは、自身がなぜ特定の企業で働きたいのか、その貢献可能性と熱意を漏れなく伝えることと定義できます。
上述の通り、就活の軸を3つの観点で考えることで、より網羅的で説得力のある志望動機に繋がります。そのため質問をされた際にも自信を持って回答することが可能です。
「就活の軸」を見つける方法
就活の軸を見つけるメリットをご説明しましたが、どうしても就活の軸が見つけられないと悩む方もいらっしゃると思います。
そこで本見出しでは、「就活の軸」を見つける2つの方法をご紹介しますので、ご自身に合う方法で就活の軸をお探しください。
①「就活の軸」を見つけるための考え方
1つ目の方法は、「就活の軸」を見つけるための考え方です。考え方とは、ある目標を実現するための思考ポイントと言い換えられますが、これが重要な役割を果たします。
- 自分の強みから発展させて考える
- 将来の夢から逆算して考える
- 自分のモチベーションの源泉を考える
- 自分が好きな人から仲間に求めるものを考える
例えば、自身の得意なことや目標が明確な場合、それらをベースに探すことができます。また自身の動機や理想がある場合にはそれらを利用して見つけることも可能です。
②叩き台を作ったら社会人に話してブラッシュアップする
2つ目の方法は、叩き台を作ったら社会人に話してプラッシュアップする方法です。社会人は、学生の曖昧な就活軸を明確にしてくれます。
- 自分では思いつかないような質問を受けて考えをまとめる
- 他人に話すことで自分の考えを整理する
「就活の軸はどう決める?」かで悩んだ方のインタビュー記事では、社会人との積極的な会話を通して就活の軸を磨き上げたとあり、大変有効な方法だと考えられます。
「就活の軸」をESや面接で回答する際のポイント
前述の見出しでは、就活の軸を見つける方法をご紹介しましたが、実際にESや面接で質問を受けた場合にどう回答すべきか悩む方は多いと考えられます。
本見出しでは、「就活の軸」をESや面接で回答する際の5つのポイントをご説明しますので、就活の軸を見つけられた方は実践に向けた対策を取られてはいかがでしょうか。
①背景となる自分の経験を話す
1つ目のポイントは、背景となる自分の経験を話すことです。背景とは、何らかの考えや行動に至った原因であり、就活の軸においてもその因果関係を説明する必要性があります。
- 留学や海外でのインターン経験を通して、外資系企業という就活の軸がある
- サークルや部活での活動を通して、チームワークの強い企業という就活の軸がある
例えば、以上のように学生時代に頑張った何らかの経験を背景として、どのような就活の軸を持っているかを説明します。そうすれば面接官は就活の軸に納得できるのです。
②なぜその企業で実現できると思ったのかを話す
2つ目のポイントは、なぜその企業で実現できると思ったのかを話すことです。就活の軸は、「志望先企業で達成が可能である」という論理に繋がらなければなりません。
- 財務会計を勉強して会計士になったので、監査法人で働くという就活の軸がある
- 人と接することが好きなので、グローバル企業で働くという就活の軸がある
例えば、上記の1つ目では就活の軸を元に就職先で実現できることが伝わりますが、後者は人と接するという曖昧で一般的な理由のため、実現性が薄い印象です。
③他のエピソードも全て「就活の軸」に通じるようにする
3つ目のポイントは、他のエピソードも全て「就活の軸」に通じるようにすることです。
- 学生時代に頑張ったこと
- 自身の持っている強み
- 将来的にやりたい仕事
これらは、就活で聞かれる典型的な質問です。ここでも「就活の軸」に通じることを意識しておきましょう。
- 学業以外で頑張ったこと
- 自分の特技
以下の記事では、上述のポイントを中心として面接ではどのように回答すべきかを解説しています。いずれにおいても「就活の軸」に通じることが必須です。
④企業のファンではなく売上を伸ばせる人材であることをアピールする
4つ目のポイントは、企業のファンではなく売上げを伸ばせる人材であることをアピールすることです。多くの学生は、自分が会社にとって価値があることを的確に伝えられていません。
- 消費者の立場から、製品の優位性を理解していて売上を上げられる
- 1人のファンとして、製品の良さに共感していて好きである
例えば、前者が企業にとっての付加価値である、貢献可能性を垣間見せているのに対して、後者は単なるファンという位置づけです。
⑤「就活の軸」は複数用意して構わない
5つ目のポイントは、「就活の軸」は複数用意して構わないことです。就活の軸を複数持つことのメリットは、論理的に考えて業界や企業を絞ったと説得できることです。
複数ある就活の軸から優先順位を付けて、A軸で業界を絞りB軸で企業を絞り、C軸で職種を決めたと説明をすればわかりやすいので、就活の軸は複数あることが良いと言えます。
実際に面接でも使える「就活の軸」の例
ここまで、就活の軸を解答する際のポイントをお伝えしましたが、本見出しでは実際の面接で使える「就活の軸」例をご紹介します。
- 外国語を使って働きたい
- グローバル企業で働きたい
- 世界各国で働きたい
- 先進技術を開発したい
- 次世代のモノづくりに携わりたい
- 日本の技術力を世界に広めたい
- 専門資格を用いて働きたい
- 働きながら勉強を続けたい
- 複数の部門で業務経験を積みたい
- 企業する力を身に付けたい
- 経営に近い仕事をしたい
- 意思決定に携わる仕事がしたい
例えば、上述のような12の就活の軸が挙げられますが、以下ではその中から2つを実例としてご紹介します。
海外で働きたい|海外で成し遂げたいことを明確にする
私の就活の軸は、「海外で働くこと」です。
幼少期をアメリカで過ごしたため、大学でも多国籍文化を学び外国語の習得に力を注いできました。そのため、世界各国の人と働きながら各国のサービスを複合させたいと考えています。
多国籍のサービスは、一国ではもたらせない付加価値を生み出せると考えているので、同じ熱意を持つ人とともに働くため、海外での就職を希望しています。
ものづくりに携わりたい|チームで働きたい旨を強調する
私の就活の軸は、「モノづくりに携わること」です。
大学院では、機械工学を専攻しており、高い品質と競争力のあるモノづくりを実現することを目指して研究に取り組んでおりました。
その中で、1つの専攻だけに留まらず複数の専攻や知識を集約することで、一見すると不可能だと考えられることが実現できるのだと学びました。
この経験から、就活ではチームワークを重視して働く環境がある企業に就職したいと考えており、研究の成果とチームワークでより高いパフォーマンスを発揮したいと思います。
まとめ
就活の軸とは、企業を絞って選択するだけでなくエントリーシートや面接においても、より説得力のある回答をするのに役立つことがわかりました。
学生の皆さんにとって、就活の軸を決めることは難しいと思われますが、「就活の軸の見つけ方」や「就活の軸の例」をご参考頂き、探して頂ければ幸いです。