アサヒビールは国内外で親しまれるビールを製造・販売している、大手ビールメーカーの1つです。この記事ではアサヒビールの事業・仕事内容・キャリアパス・職場環境などを紹介します。他社との年収比較なども紹介していますので、ビール業界を志望する学生はぜひ確認してみて下さい。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
アサヒビールは酒類メーカー
アサヒビールは日本国内でトップの売上高を誇る、代表的なビールメーカーです。アサヒビールの会社情報は以下の通りです。
アサヒビールは2011年から持株会社制に移行しており、現在はアサヒグループホールディングス傘下の企業として、主に酒類の製造・販売を行っています。
上記の「従業員数」についてはアサヒビール単体の情報は公表されていないため、アサヒグループHD全体の従業員数を表記しています。
アサヒビールの事業内容
アサヒビールの事業案内ページでは、事業内容として以下の内容が紹介されています。
- ビール類事業
- ビール以外の酒類事業
「ビール類事業」では同社のビールブランド「スーパードライ」の品質向上や飲用機械の拡大を目指します。「ビール以外の酒類事業」ではワイン・焼酎・ウォッカなどの流通強化を目指します。
また、上記の2つの事業を推進するために、「営業活動」と「生産活動・物流活動」が行われています。前者はマーケティングや自社商品取り扱い店舗・業者の課題解決、後者は商品の品質維持・向上やサプライチェーンの管理を行っています。
アサヒビールの募集職種
2020年3月卒業生向けのアサヒビールの募集要項では、下記の職種の募集が行われています。
- 事務系
- 技術系(生産研究部門)
- 技術系(エンジニアリング部門)
「事務系」は営業・営業企画・マーケティング・各種管理業務をはじめ、ビジネスを行う職種です。一方で、技術系は商品開発・生産管理・生産設備計画や開発など、商品そのものやサプライチェーンに関わる職種です。
各職種の詳細は下記の記事でも紹介していますので、アサヒビールへのエントリーを考えている方は、こちらも参考にしてみて下さい。
職種別|アサヒビールの仕事内容
次はアサヒビールで携われる仕事内容を紹介します。
前の見出しで簡単な内容を紹介しましたが、ここではより具体的にどのような業務に当たるのか、詳細を紹介します。
事務系の仕事内容
事務系の主な仕事内容は以下のようなものがあります。
- 業務用営業
- 量販営業
- 営業企画
- マーケティング
- 国際部
「業務用営業」と「量販営業」はどちらも法人営業であり、飲食店や業務用酒販店や、スーパー・コンビニなどへの営業を行います。そして、「営業企画」は販売データ分析や営業戦略を作成します。どれも自社の売上・利益に関わる重要な職種です。
その他の仕事内容として、「国際部」では輸出管理・海外グループ会社の経営管理を行います。また、「マーケティング」では1つの商品を担当する形となり、リニューアルや味・パッケージデザインなどの舵取り役を担います。特に技術系と協力して働くことが求められる仕事です。
技術系(生産研究部門)の仕事内容
技術系の生産研究部門の仕事内容は以下の通りです。
- 商品開発
- 技術開発
- 醸造
- パッケージング
- 基盤研究
技術系(生産研究部門)の仕事は、自社の商品やその品質に関わる仕事です。おいしいお酒を作るための原材料研究や、そのお酒の品質を消費者の手に渡るまで維持するための技術を開発する仕事になります。
事務系と比べて、研究所で日々見えない目標を追いかけ、トライアンドエラーを繰り返す仕事です。そのため1つのことを突き詰めて研究し続けられる人の方がやりがいを感じられます。
技術系(エンジニアリング部門)の仕事内容
技術系(エンジニアリング部門)の仕事内容は自社製品の製造ラインとなる工場設備の導入や保全などです。
生産研究部門は商品自体の研究や品質維持のための研究を行っていましたが、エンジニアリング部門は商品を作る環境をよりよい場所にするための研究を行います。
生産研究部門と同様に「研究職」ですが、機械工学などメカニックな分野の専門知識が必要になります。そのため機械を作ったり電子機器を触るのが好きな人の方がやりがいを感じられる仕事になります。
職種別|アサヒビールのキャリアと異動頻度
次はアサヒビールのキャリアパスや異動頻度です。
事務系と技術系は携わる分野が全く異なるので、キャリア形成のイメージが全く変わります。また技術系の生産研究部門とエンジニアリング部門も、研究職という点は似ていますが、必要な知識や技術が異なるので、仕事で身に付く技術が異なります。
アサヒビールの新卒採用ページで紹介されている「キャリアアップストーリー」の内容を参考に、同社でのキャリア形成イメージを紹介します。
事務系のキャリアパス
事務系のキャリアパスとしては以下のような物が紹介されています。
紹介されている事務系のキャリアパスの事例では、入社時は業務用・量販店への営業を2〜3年ほど経験し、それ以降はそのまま営業職を継続したり、マーケティングや商品開発に職種を変えています。
アサヒビールから入社当初は営業を経験するといった情報は公表されていません。ただ、新入社員は入社当初は営業に配属される学生が多く、その後希望や適正に応じて頻繁にローテーションがあると考えられます。
技術系(生産研究部門)のキャリアパス
技術系(生産研究部門)のキャリアパスは以下のようなものが紹介されています。
「商品開発」でキャリアを始めた場合、異動した後も同様の職種、分析・研究分野の場合も、その内容は変わるものの同様の職種でキャリアを形成しています。
ただ、分析・研究職の事例では入社時の業務から商品開発と安全性に関わる分析と、全く異なる業務に就いています。強く希望すれば他の仕事にもチャレンジさせてもらえる環境があると言えるでしょう。
技術系(エンジニアリング部門)のキャリアパス
技術系(エンジニアリング部門)のキャリアパスでは以下のようなものが紹介されています。
技術系(エンジニアリング部門)について紹介されているキャリアパスは上記の一人のみです。上記の例では入社時から設備投資関連の業務に携わり、異動後も携わる施設は変わりますが、一貫して設備投資関係の業務にあたっています。
技術系(エンジニアリング部門)が携わる業務は生産活動に直結する仕事です。工場設備の欠陥は致命的であるため、なるべく専門性を極めることが予想されます。
また、生産性(生産量)が向上すれば商品1つあたりのコストを抑えることに繋がる点も、エンジニアリング部門でローテーションが少ない一因と言えるでしょう。
アサヒビールの仕事環境
最後にアサヒビールの仕事環境を見てみましょう。
ここでは転勤のリスク、残業・休日出勤、年収など職場としての働きやすさやワークライフバランスに関連する内容の詳細を紹介します。
①転勤のリスク
まず、転勤のリスクですが、Openworkという企業情報の口コミサイトでは下記のような書き込みがあります。
転勤が多く、共働きはほぼ不可能。
希望の事業場に配属されなくても、その後の転勤で全く違った環境になる場合もあるため、あきらめず、キャリアデザインの異動希望を出し続けた方がいい。
転勤リスクも強いため、希望通りのキャリアを進めるかは運次第。
参考:Openwork
アサヒビールでは転勤の可能性は非常に高いようです。また自分の希望の移動先を出すことも出来るようですが、希望通りの移動になるかどうかは運次第のようです。
そのため、アサヒビールで働く場合は異動の希望は出しつつも、そのとおりのキャリアパスを踏めなかった場合の選択肢を準備した置いた方が良さそうです。
②残業・休日出勤の有無
残業・休日出勤については以下のような書き込みがあります。
営業部門はノルマが厳しく、大きな重圧がかかる。業務終了後や休日も仕事に追われることになるため、休みは取りづらい。
夜に仕事が入っている場合は無理に定時出社する必要もなく、企業としても無駄な残業の削減につながっている。
参考:Openwork
事務職では残業は少なく休日出勤も殆どないようです。しかし、営業職では厳しいノルマをこなすために、休日返上で仕事をしている社員もいるようです。
一方、フレックス制度で出勤時間に自由度はあるようです。特に業務用営業は夕方から担当地域の飲食店を周り、実際に飲食店が営業している時間帯に市場調査を行う必要があり、積極的に活用されていると考えられます。
③教育・研修制度
アサヒビールの新卒採用情報によると、同社では以下のような教育・教育制度が設けられています。
- 自己研鑽プログラム:財務・マーケティング・ロジカルシンキング研修など
- キャリアデザイン制度:異動希望・自己研鑽などを上司と面談
- 公募制度:希望の職種の募集に応募が可能
- その他制度:各種職長研修・語学研修・留学・資格取得補助
アサヒビールでは自己研鑽に対するフォロー制度は充実しています。Openworkの書き込みでは希望通りのキャリアを積み上げるのは難しいという情報が多いですが、会社としては上司との面談の機会や公募制度は設けています。
また、ビジネスマンとして必要な財務・マーケティングなどの研修のほか、管理職者向けの研修や、語学の学習・海外留学など研修制度も整っています。自己研鑽にしっかりと取り組みたい社会人にとっては良い会社と言えます。
④女性の働き方改革
アサヒグループホールディングスのダイバーシティーの推進というページでは、以下のような方針が掲げられています。
- 意思決定の場(経営会議など)に女性が参加する状態を目指す。
- グループ各社の状況に応じた行動計画の立案と推進。
- 数値目標の設定と、目標達成に向けた取り組みの実施。
また、女性活躍支援研修として下記のような取り組みも行われています。
- 女性のためのキャリア開発セミナー
- 女性リーダー研修
- 時期経営者候補の外部研修への派遣
- 適切な外部研修への派遣。
一方で、現場の声としてOpenworkでは下記のような書き込みがあります。
産休、育休は取得しやすく100%近い社員が取得している。
いい意味でも悪い意味でも男女平等。飲み会や残業も多いが、女性だからといってチャンスを貰えないということはない。
参考:Openwork
出産前後の休暇は取りやすく、ライフイベントへのフォロー体制は整っていると言えます。また仕事のチャンスについても男女差別はなく、平等に仕事の機会が与えられていると言えます。
総じてアサヒビールは女性にとっては働きやすく、長く勤務し続けることも考えられるカイシャだと考えられます。
⑤年収事情
アサヒビールの年収は、競合他社と比較すると以下のようになります。各社の有価証券報告書を参考にしています。
アサヒビールの主な競合他社は上記の3社です。持株会社を設立しているので事業会社ごとの正確な年収は公表されていませんが、大きな違いはないと考えられます。
サッポロホールディングスのみ900万円を割っていますが、その他3社は1000万を超えるため、十分な収入を得ることができるでしょう。
まとめ
この記事ではアサヒビールの仕事内容・職場環境・キャリアパスなどを紹介しました。
事務系の場合は数年ごとの異動で様々な仕事を経験できる一方、技術系はローテーションはあるものの、前の仕事で得た経験を活かせるような異動になっていることが分かりました。
また、社員のスキルアップやワーク・ライフ・バランスの充実を目指した制度も整っています。アサヒビールは人気企業なので、同業他社との風土の違いを理解して選考に臨みましょう。