アサヒビールはビール業界では国内トップのシェアを誇る、日本を代表するビールメーカーです。この記事ではそんなアサヒビールの事業内容・平均年収等の給与事情・社風・将来性などを紹介します。アサヒビールへのエントリーを考えている方はぜひ参考にしてみて下さい。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
アサヒビールは酒類メーカー
アサヒビールは1889年に創業した、アサヒグループホールディングス傘下のビールメーカーです。アサヒビールの企業情報は以下の通りです。
アサヒグループは2011年から持株会社制に移行しており、「アサヒビール株式会社」の他に酒類事業・飲料事業など、従事する分野ごとに会社を設立しています。
以下の記事では、アサヒビールの職種別選考フローやESのポイントを紹介しています。エントリーを希望する学生は、ぜひご覧ください。
アサヒビールの給与事情
次はアサヒビールの給与事情を見てみましょう。
ここではアサヒビールの新卒学生向けの募集要項や、各種企業情報の口コミサイトの内容なども引用し、アサヒビールの給与事情を紹介します。
アサヒビールの初任給
アサヒビールの募集要項では初任給は下記のように公表されています。
アサヒビールの初任給は最終学歴によって決められており、大学院修了の学生の方が1.5万円高く設定されています。また募集職種は事務系・技術系に分かれていますが、両職種で初任給の額は同じです。
厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)が発表している平均年収と比べると、どちらの初任給もおよそ22〜23.5万円程度なので、一般的な初任給の水準と言えます。
アサヒビールの平均年収・年収推移
有価証券報告書に記載のある過去5年間の平均年間給与は以下の通りです。
しかし有価証券報告書に記載のある数値は持ち株会社であるアサヒグループHDのものだけなので注意してください。
アサヒビール単独のの平均年収について公表されている情報はありません。そのため、各種企業情報の口コミサイトの情報などを元に紹介します。
カイシャの評判という企業情報の口コミサイトでは平均年収は36.4歳で628万円、会社四季報の情報では42.2歳で996万円です。
カイシャの評判の情報は回答者の情報のみの情報なので、会社四季報の情報の方が信憑性があります。
アサグループHDは東洋経済オンラインの年収ランキングでも100位以内に入っているので、実際の平均年収は約1000万円近くと考えられます。
大企業では30代で年収1000万円、40歳で課長や部長など役職に就く場合は1500万円程度の収入になるここともあります。
アサヒビールの職種別年収事例
職種別の年収についても公表されている情報はありません。下記は口コミサイトであるOpenworkで書き込まれている、各書き込みの業種・勤続年数・年収の例です。
Openworkで書き込まれている情報では、相対的に営業職の給与が高く、事務職がやや低くなる傾向にあることが分かります。また、30代後半では年収1000万円を超えることもありますが、これは営業職に限られる可能性があります。
上記の勤続年数と年収の例はあくまでもOpenwork内の回答者の数字です。
また、同サイト内では技術職系の書き込みがありませんが、アサヒビールで働く場合は30歳の時点ではおよそ600〜700万円程度の収入と考えた方が良いでしょう。
アサヒビールのボーナス
アサヒビールのボーナスは募集要項では賞与は年2回(6月、12月)と公表されています。また、Openworkでは下記のような書き込みがあります。
年二回ボーナス、年4〜5ヶ月分。水準は高いと感じる。
参考:Openwork
2年目480万円。ボーナス込み。基本給ではなく、ボーナスが非常によい。
参考:Openwork
ボーナスは少なくても2ヶ月分は支給されます。
参考:Openwork
基本的にボーナスは、一度の賞与で2ヶ月分の額が支給されるようです。一方、基本給がそれほど多くないため給与に対する社員の満足度は人によって異なるようです。
アサヒビールの福利厚生・休暇制度
募集要項ではアサヒビールの福利厚生・休暇制度は下記のように公表されています。
福利厚生は独自のプランが提供されています。「カフェテリアプラン」では具体的にどのような制度になっているのか、OB訪問などで社員に聞くと話題のネタになるでしょう。
休暇制度は出産・育児・介護休暇・有給など基本的な休暇制度は網羅されており、その他リフレッシュ休暇やボランティア休暇など、独自の休暇制度なども設けられています。
同業他社の平均年収
次はアサヒビールの同業他社と平均年収を比較してみます。下記の平均年収は各社のホールディングスの平均給与です。
各社の平成30年度の有価証券報告書の情報によれば、最も平均年収が高いのがキリンホールディングスで、アサヒグループホールディングスは同業者内では3番目に年収水準が高くなっています。
ちなみに、ホールディングスと事業会社は別会社ですが、ホールディングスに出向している社員は各事業会社の中堅以上の管理職者です。平均年齢水準の社員が多く出向している可能性が高いため、各社の年収水準が伺えると考えられます。
たしかにアサヒビールHDとアサヒビールは別物ですが、基本的にはアサヒビールなどの中核会社から出向した社員でアサヒビールHDは構成されています(企業としての実態がないため)。
そう考えると、HDに出向する社員の給与(公表されているもの)は、事業会社のものと大きく変わらないといえるはずです。
ただ出向者は中堅以上が大半であるため、「平均」では事業会社より若干高くなりますが、「平均年齢近くの社員」であれば年収はほぼ変わらないでしょう。
アサヒビールの社風
アサヒビールの企業理念には「Our Value(ミッションを果たし、ビジョンを実現するための価値観)」として以下の3つが掲げられています。
- 挑戦と革新
- 最高の品質
- 感動の共有
また「Our Principle(ステークホルダーへの行動指針・約束)」では「社員」に対して「会社と個人の成長を両立する企業風土の醸成」と宣言しています。
一方でOpenworkの書き込みでは以下のようなものもあります。
完全にトップダウンの社風で、細かい部分は個人の裁量に任されている。
参考:Openwork
組織風土はおおらかであり、自由でもあるが、営業部門はノルマが厳しく大きな重圧がかかる。
参考:Openwork
コンプライアンス最重視で真面目な会社であり社会的責任を果たそうとしている。
参考:Openwork
会社全体でやりきろうとする体育会系のようなノリが良くも悪くも感じられます。積極的に挑戦しようとする雰囲気があり、失敗についても寛容。
参考:Openwork
基本的には体育会系な社風で、新しいことへに対して積極的に挑戦できる風土はあり、その失敗も寛容に受け入れられるようです。
一方で営業職のノルマの厳しさやコンプライアンス遵守の意識も強いため、やや窮屈に感じる社員もいると考えられます。
アサヒビールの仕事内容
アサヒビールの仕事内容は事務系と技術系で大きく異なります。
事務系の仕事は営業・営業企画・マーケティング・各種管理業務などで、主にビジネスに売上に直結する仕事や、それに付随する管理業務を行います。
一方で、技術系は生産研究部門では商品や技術開発、エンジニアリング部門では生産設備計画などを行います。
両者のより詳細な仕事内容については下記の記事で具体的に紹介していますので、こちらもご覧ください。
アサヒビールの将来性
アサヒビールの将来性について紹介します。
ここではアサヒビールにとって追い風となるプラス材料と、業績悪化などのマイナス要因となる懸念材料の両面から見てみます。
プラス材料|国内シェア・五輪会場のビール販売独占
アサヒビールにとってプラス材料となるものは、国内シェアと東京五輪会場内でのビール販売の独占権を取得していることです。
国内シェアについてはビール業界ではトップの地位を占めており、強力なブランドを確立しているので、競合に対する国内のビール販売については強いアドバンテージを確立しています。
また、東京オリンピックの競技会場におけるビール販売について、アサヒビールは独占的に販売する権利を獲得しています。
オリンピックを機に世界中の人にアサヒビールを飲んでもらうことで、五輪終了後も外国からの需要増加が見込まれます。
懸念材料|国内リスク・欧州経済
一方で、アサヒビールにとっての懸念材料となるものには国内リスクと、欧州経済の低調さがあります。
国内リスクは人口減少によるマーケットの縮小と、2020年から実施される酒税率の変更があります。特に後者については、税率が上がることでビールからの利益率が減少することになります。
また、アサヒビールは欧州でも事業を行っています。
ただ、欧州経済は現在成長が低調であり、現地企業の景気見通しも慎重なため経済が活性化せず、消費者の所得も上昇しづらいため、マーケットと自社の売上拡大には時間がかかる可能性があります。
まとめ
この記事ではアサヒビールの事業内容・収入・社風・将来性について紹介しました。
国内1位というブランドと五輪でのビール販売独占権という強い追い風材料がある一方で、国内外のマーケットに対する懸念や社員の給与水準が競合他社と比べて低いというマイナス要因もあります。
ビールや飲料業界を志望する方は、他社の福利厚生などもよく調べて、どの企業にエントリーするかを考えましょう。