リーズナブルでオシャレな家具量販店が増えたことで、接客業志望の就活生の多くがインテリア業界への応募を検討する傾向があるようです。中でも人気な企業の一つがIKEAです。しかしIKEAはグローバル採用のため、国内の同業他社と比べると年収がわかりにくいという声もあります。そこで今回は、IKEAの年収の目安や企業風土などについて解説します。
弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。
無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。
bizualのサポートに無料登録しておくと・・・
- 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
- 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる!
- ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
- 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート!
- 面接官からの合否フィードバックを共有!
この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
IKEAは大手家具量販店
1943年にスウェーデンで創業した IKEAは、現在本社をオランダに置く大手家具量販店です。IKEAのホームファニシング製品北欧のデザインと機能性を兼ね備え、リーズナブルであることから世界中で人気を博しています。
世界各地にIKEAストアが出展され、2018年の売り上げは4兆円を超えました。日本国内でも今後、さらに店舗が増えることが予想されます。
以下の記事では、IKEAの選考フローや求める人物像などを紹介しています。エントリーを希望する学生は、ぜひご覧ください。
IKEAのフルタイム正社員の給与事情
IKEAでの新卒採用ですが、グローバル企業のため世界各国共通のプラットフォームを使って、募集を受け付けています。さらに職種を細分化して採用活動を行っている他、正社員とパートタイマーでの違いが明記されていないようです。
ここでは、IKEAにおいてフルタイム正社員として働く人の給与事情に関する情報をまとめてみます。
IKEAのフルタイム正社員の初任給
IKEAの新卒採用では、マイナビやリクナビといったメディアを一切使っていません。中途採用も含めてすべて自社の共通プラットフォームを使っているため、新卒正社員の初任給は明らかとなっていないのが現状です。
Openworkの「イケア・ジャパン株式会社」によると、新卒採用で3年未満の正社員の年収例は、以下の通りでした。
- 物流 490万円
- セールス 330万円
IKEAのフルタイム正社員の平均年収
正社員の平均年収は、各企業が公開する有価証券報告書を調べると明記されているものです。しかしイケア・ジャパン株式会社は上場企業ではないため、年次報告書を公開する義務がありません。
そのためIKEAのフルタイム正社員の平均年収について、公式な資料はない状況です。
Openworkの「イケア・ジャパン株式会社」に年収に関する情報を寄せた38人の中にはパートタイマーも含まれていることが予想され、年収には120万円から800万円と幅がありました。
IKEAのフルタイム正社員の職種別年収事例
前述したようにIKEAは就活メディアを使わず、上場していないため年次報告書も後悔していません。
そのため、公的な職種別の年収事例は不明です。そこでopenworkの「イケア・ジャパン株式会社」を参考に、新卒採用者の職種と勤続年数で見た年収事例をまとめてみました。
また、情報を寄せた元社員のコメントを以下に列記しますので、ぜひ参考にしてみてください。
年収は高くはないが、暮らすには問題はないレベル。残業代も支給される(販売)
部署や役職が上がらないと、給料はほとんど変わらない(マーケットホールスタッフ)
役職ごとの給与レンジがある(エリアマネジャー)
IKEAのフルタイム正社員のボーナス
IKEAでは、フルタイム正社員の給与を公開していません。そのため給与体系についても、明確な資料がない状況です。
openworkの「イケア・ジャパン株式会社」で公開されている元社員のコメントの中に、「がんばればアルバイトにも賞与が支給される」というものがありました。このコメントを見る限り、業績が好調であればボーナスが支給されると考えられます。
しかしIKEAは外資系企業のため、年棒制でフルタイム正社員を募集していた時期もあるようです。応募にあたっては、OB訪問をするなどして、採用の実情をリサーチすることをおすすめします。
IKEAのフルタイム正社員の福利厚生・休暇制度
IKEAの公式サイトにある「イケアネクストジェネレーションプログラム2019(新卒・第二新卒)採用」に、福利厚生について記載されています。その一例は以下の通りです。
- 企業型確定拠出年金 401(k)
- TACK!(従業員のための個人年金制度)
- 育児休暇復職手当て(休職前の月収約3ヶ月分)
- 勤続5年ごとの報奨
- 社員割引制度
- 社員食堂
- クリスマスプレゼント
同業他社には見られない福利厚生も、用意されているようです。そしてこうした福利厚生は フルタイム正社員だけでなく、パート(短時間正社員)も受けられるところが魅力です。
同業他社の平均年収
大手家具量販店への就職を考える場合、同業他社としてあげられるのは「ニトリ」「良品計画」「大塚家具」でしょう。各社の2019年3月末時点の社員の平均年齢と平均年収を以下にまとめてみました。
参考:各社2019年3月期有価証券報告書
IKEAのフルタイム正社員の平均年齢並びに平均年収は公開されていませんが、Openworkの「イケア・ジャパン株式会社」に寄せられている情報を見る限り、ニトリより高いことはなさそうです。
ただし今後IKEAの平均年収が上がる可能性はゼロではないとも予想されます。
IKEAでの働き方
IKEAへの応募を検討するにあたり、働き方や将来のキャリアパスが気になる就活生も多いことでしょう。新卒採用でも募集職種が豊富なので、自分の適性を見極めて応募する必要があります。
ここではIKEAでの仕事内容や入社後の評価制度について、説明します。
IKEAの仕事内容
IKEAの採用情報を見ると、様々な職種を募集していることがわかります。その一例を、以下にまとめてみました。
- B2Bセールスコワーカー(法人営業)
- ホームファニッシングインテリアプランナー
- ピープルプランニングスペシャリスト
- キッチンプロダクションスペシャリスト
- ロジスティックコワーカー
- インテリアデザインコワーカー
IKEAでの職種別の仕事内容やキャリアパスについては、以下の記事にまとめてあります。ぜひ参考にしてみてください。
IKEAの評価制度
IKEAの新卒採用者は、「ネクストジェネレーションプログラム」の対象です。ネクストジェネレーションプログラムとは、誰もが自分らしく、世界中のIKEAで活躍できる能力を開発するためのプログラムです。
そのため入社後に配属されるマネジャーの指導の下、日々研鑽を積むことになります。そして評価は、直属の上司が行い、能力に応じて昇格や昇給を目指せるようです。
Openworkの「イケア・ジャパン株式会社」によると、パートタイマーから部長になった人もいるそうなので、努力すれば正当に評価されると考えてよいでしょう。
IKEAの社風を支える5つの要素
大手家具量販店の中でもIKEAは、外資系ならではの良さを持つ企業です。日本企業特有の年功序列という風土がなく、本人の努力次第で活躍の場を広げることができるといわれています。
ここではIKEAの社風を支える5つの要素について、説明します。
①多国籍企業で外国人と接する機会も多い
IKEAは世界中で店舗展開している、多国籍企業です。そのため、日本国内の店舗でも数多くの外国人スタッフが働いています。
また、日本在住の外国人がお客さまとして来店することも多いです。そのため、日々の仕事の中で自然と英語力が磨かれ、異文化交流できるという特徴を持ちます。
②風通しが良い
openworkの「イケア・ジャパン株式会社」のコメントを見ても、「フラットでオープン」「かなり風通しの良い組織」「仲間やチームを大切にするカルチャーがある」などがあげられています。
IKEAの企業理念に共感できるスタッフにとっては、前向きに仕事に取り組める環境があるようです。
③自主性を大切にする文化がある
IKEAではチームワークだけでなく、自主性を持って仕事をすることが求められます。その自主性は、個々の成長や働き方でも求められるようです。
それゆえに、主体性を持ってIKEAに貢献できる人は、年齢や社歴を問わず昇給・昇格ができる可能性があります。
④英語力があれば海外のポジションに挑戦もできる
IKEAには「ネクストジェネレーションプログラム」に代表されるように、能力があれば海外で働けるチャンスがあります。
英語力を磨くことで、海外で責任ある仕事に就くことも夢ではありません。海外で働いてみたい就活生には、魅力的な環境があります。
⑤全員が正社員として扱われる
IKTAの採用は、フルタイム正社員と短時間正社員に大別されています。
しかし前述したパートタイマーから部長になった人もいるように、仕事の場では全員が正社員として扱われます。そして雇用形態がどうであっても、能力のある人は昇進・昇格ができるといっても過言ではありません。
IKEAの将来性
IKEAは日本だけでなく、世界中にファンがいる大手家具量販店です。しかし就職にあたっては、その将来性が気になることでしょう。
ここではIKEAの将来性において、プラス材料と懸念材料それぞれを紹介します。
プラス材料|世界最大手の家具量販店である
輸送や保管のためのスペースとコストを削減するためにフラットパックを採用したり、お客さまが組み立てることで低価格を実現するなど、IKEAならではの発想により、世界最大手の家具量販店となっています。
店舗も巨大で常時1万点以上の製品を取り扱い、そのデザイン性や機能性には定評があるので、固定ファンがついているという特徴があります。それが年々業績を伸ばしている、理由でもあるのでしょう。
懸念材料|日本法人の業績は伸び悩んでいる
IKEAはグループ全体で見ると、毎年業績がアップしています。しかし、日本法人の業績は実は伸び悩んでいます。2013年度の営業利益は87億円でしたが、2016年度には16億円まで落ち込んでいます。
この背景には、ニトリが全国各地で小規模店舗を増やしていることがあるようです。ニトリ店舗へのアクセスの利便性に、IKEAが対向できていないことが予想されます。
また、IKEAがオンラインショッピング市場で出遅れていることも、業績悪化につながっている可能性があります。
まとめ
IKEAは上場企業ではないため、新卒初任給やフルタイム社員の平均年収などの情報が公表されていません。一方で外資系企業ならではの能力主義やオープンな社風という、働き心地の良さは感じられます。応募にあたってはIKEAの店舗を訪れたり、OB訪問をするなどして、ネットでは調べられない情報をリサーチすることをおすすめします。