キーエンスは激務で有名な企業です。高給だとの噂があったり、入るためのハードルも高いなどさまざまな噂が飛び交っており、野村證券と並べられることもあります。今回はキーエンスについて徹底的に解説します。キーエンスの選考を受けたいと思っているなら、ぜひ参考にしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
キーエンスは精密機器メーカー
キーエンスは徹底した実績主義で知られる企業で、B to B企業であるにも関わらず就活生からの認知度も高い傾向にあります。キーエンスの特徴は以下の3つです。
- 超高収益企業(利益率50%超え)
- 平均年収が高い
- 業務が圧倒的効率化されている
この3つが揃っている日系企業はキーエンスの他になかなかありません。この特徴はキーエンス独特の文化・教育によって支えられています。
またキーエンスは子会社を複数保有しており、その中で役割分担をしています。より詳しくキーエンスの製品や組織構造を知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
それでは、以下の見出しでキーエンスが激務と言われる理由について解説していきます。
キーエンスの営業が激務である理由
キーエンスは「30歳で家が建ち、40歳で墓が立つ」と言われるほど激務ということで有名です。一体なぜそれほど営業職は激務なのでしょうか。考えられる理由は以下の3つです。
- 拘束時間が長い
- 分単位での労務管理
- ノルマへの重圧
それぞれの理由について詳しく説明していきます。
理由①|拘束時間が長い
人々が激務と聞いて真っ先に想像するのは、労働時間が長いことかと思いますが、キーエンスの労働時間も非常に長いです。
キーエンスの社員の朝は、8時10分の各営業所での朝礼から始まります。その後、8時30分から営業を開始し、夕方まで10件弱の顧客を訪問します。その後、営業所に戻ってきてから、業務報告書の作成や翌日以降に向けた提案資料の作成などを行い、終業時刻は21時を過ぎると言われています。
日中の休憩を考慮しても12~13時間勤務を平日は毎日行うこととなります。一般の就業時間は8時間ですので、毎日4~5時間の残業、月に換算すると80~100時間の残業を行なっている計算になります。
理由②|分単位での労務管理
キーエンスでは拘束時間が長い上、勤務時間中も休む間もないほど圧倒的に濃密な時間を過ごすことが求められます。特に、外回りの際は分単位で自分の行動を記録、報告する必要があり、少しでも事実と異なる報告をすると罰則を与えられてしまいます。
ETCに記録されている時間はもちろん、客先についた時刻、客先に入った時刻、プレゼンを終えて営業車に戻った時刻など、事細かに労務管理をされるため、息つく暇もありません。
理由③|ノルマへの重圧
加えて、キーエンスでは成果へのプレッシャーがとにかく重くのしかかります。個人が業務時間中に圧倒的な成果をあげることが求められています。
内勤日には、電話のアポの件数やそれにかかった時間を照らし合わせて、それが十分な仕事量か判断されます。一方、外勤日に成果をあげられなかった場合、「何故できなかったのか?」「何故もっと早く気づけなかったのか?」という風に上司や先輩社員から徹底的に追及されます。
成果に限らず、そこに到るまでの行動までが完璧に設計されるのがキーエンスの特徴であり、過程と結果の双方を完璧にこなさなければならないという精神的プレッシャーは非常に重いと言えます。
理由④|個性を押し殺して兵隊になることへの抵抗感
上記のように、キーエンスでは管理体制が完璧に構築されていることが分かります。自分なりの個性を発揮するのではなく、既に完成された型にはめ込まれ、その通りに動くことが求められるため、そこに対して閉塞感、窮屈さを感じてしまうと、全ての業務に対して後ろ向きになってしまいます。
「詰め」の文化を持つ野村證券との違い
キーエンスと野村證券はよく比較されます。どちらの企業にも「詰め」の文化があり、一見似ているようですが全く異なる背景を持っています。
キーエンスの「詰め」は合理的に結果を出すために繰り返されます。合理化のためやうまく行ったことに再現性を持たせるため、「なぜ」「どうすればよいのか」と疑問を繰り返します。
一方で野村證券の「詰め」は「なんで契約が取れないんだ!つべこべ言わずに客のところに行ってこい!」と感情的・パワハラ的な傾向があり、恐怖で人を動かそうとします。
同じ「詰め」でもキーエンスと野村證券では全く違うものだということを知っておきましょう。
以下の記事では、野村證券の激務と言われる理由を解説しています。。「詰め」だけでなく、損をすると分かっていながら顧客に強引に販売することへの罪悪感など、證券のリテール営業を辛いと感じる人は後を絶ちません。エントリーを検討している学生は、ぜひ一度、確認してみることをおすすめします。
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キーエンスは業務合理化が進んでいる
キーエンスは業務合理化が進んでおり、激務と言われつつも長時間労働というわけではありません。朝の8時30分から外回りの営業を続けますが、残業は夜9時30分以降できません。
東洋経済の記事「年収2100万円!「キーエンス社員」は激務なのか」では、キーエンスの労働環境の実態が紹介されています。
激務と言われていますが、仕事が少ない日は夜7時に帰ることもでき、有給休暇の取得も勧められたりするそうです。今後は「働く時は100%コミットして、それ以外はしっかり休む」傾向がさらに強まっていくでしょう。
休日出勤もなく、長期休暇もとりやすいので激務と言うよりも合理的に仕事をする会社だというイメージが将来的に定着していくと考えられます。
キーエンスを激務と感じない人もいる理由
これまではキーエンスが激務と言われる理由をみてきましたが、キーエンスに「ホワイト企業」「激務とは感じない」といった口コミ・評判があるのも事実です。
本見出しでは、以下の3点を取り上げ、キーエンスを激務と感じない理由を紹介します。
- 日本トップクラスの年収が手に入る
- オン・オフの区別がしっかりしている
- ストレス耐性がある
理由①|収入に対する労働時間という点では割りに合う
キーエンスでは、他の日系大企業とは比べものにならないほどの高収入を得ることができます。キーエンスの有価証券報告書によると、2018年度3月期の平均年収は2,110万円でした。東洋経済の「生涯給料トップ500社」でも2位にランクインしています。
また、ボーナスも年4回、定期的に支給されます。日系大手に散見される家賃補助などの福利厚生はありませんが、それを補ってあまりある金額です。
他の日系大手企業では終電近くまで残業をしたり、家に持ち帰って休日も仕事をしたりしながら1,000万に満たない収入を得るサラリーマンもいます。彼らと比較をして考えると、大して違わない労働時間で圧倒的に高額な給料を手にできるキーエンスは、激務ではないと感じる社員は多いです。
理由②|オンとオフの区別がはっきりしている
勤務時間中は常に仕事モードを「オン」にしておくことが求められ、1秒も気を抜くことができません。しかしながら、明確な「オフ」が与えられているのも事実です。
夜遅くまでの残業や取引先との接待が禁止されており、パソコンの電源が強制的に切れる21時45分以降は完全なオフです。仕事を持ち帰ることもできないため、休日にサービス残業をする必要も一切ありません。
さらには無駄な休日出勤は存在せず、1週間~10日間の長期休暇も年3回(GW・お盆・年末年始)与えられ、自由に使うことができます。
限りなく濃密な「オン」を求められる代わりに「オフ」がしっかりあるので、そこでリフレッシュできる人は激務と感じない傾向にあるようです。
理由③|そもそもストレス耐性がある
キーエンスの内定者には体育会出身者が多いのも事実です。そのような人々は、元々体育会という環境で先輩・監督からのプレッシャーを受けて育ってきた背景があるので、キーエンスの業務環境との親和性があります。
体育会に限らず、元々ストレス耐性のある人であれば、そもそも管理されることがあまり気にならない場合もあります。
キーエンスを激務と感じるかは人それぞれ
キーエンスは圧倒的合理化のための激務です。大手日系企業の働き方の激務の要因となっているような残業や休日出勤、過剰な付き合いなどは一切ありません。長期休暇も取りやすくなっています。
しかし、勤務時間中は常に仕事モードを「オン」にしておくことが求められ、1秒も気を抜くことができません。精神的なプレッシャーがきついようですが、結果にストイックな人なら苦にならないでしょう。
キーエンスの「詰め」は証券会社の「詰め」とは一線を隠し、納得のできるもので、結果を求めてのことです。いわゆる大手日系企業とは異なる激務であるということに留意しておきましょう。
キーエンスの社風
キーエンスの社風は、前述したように「超合理主義」に尽きます。結果のみを追い求め、余計な気遣いや残業などは一切必要ありません。
ある意味外資系企業に通じる部分もあると言えるでしょう。日系企業らしさはあまり感じられません。
以下の記事では、キーエンスの現社長および創業者について解説しています。現在の社長は山本氏で、創業者の滝崎氏から交代していますが、経営トップの経歴や人柄を知ることで、見えてくる企業風土もあるでしょう。気になる方はぜひ一度、ご覧ください。
キーエンス志望者に求められる資質
超合理主義のキーエンスで働き続けることは決して簡単ではないため、採用も慎重に行われます。「コネ採用は一切しない」と明言しているほど、キーエンス社員としての資質があるかどうかを重視しています。
ここでは、キーエンス社員に求められる資質について紹介するので、キーエンスの選考を受けたい場合には参考にしてください。
資質①|向上心(努力するマインド)
キーエンス社員として向上心や努力するマインドは必要不可欠です。各営業社員にはノルマが課されます。そのノルマを達成するための努力をできないと、キーエンスで働くことができません。
新商品の勉強会なども頻繁にあり、ロールプレイングも繰り返します。向上心がないと日々の業務が苦痛になってしまいます。
資質②|切り替えの早さ
キーエンスでの業務は非常に忙しく、分単位で管理されているほど時間を無駄にすることができません。
切り替えの早さが求められます。業務をしっかりと切り分けて、効率的に時間を使う必要があります。
資質③|指示通りに動ける素直さ
キーエンスでは指示通りに動ける素直さが大切です。上司の指示を聞くことができるかは特に重要です。
キーエンスは超合理主義で成り立っています。そのノウハウが蓄積されているため、素直に会社の方針に従うことが営業成績を伸ばすことにつながるのです。
キーエンス志望者は総合商社を併願することが多い
キーエンスを志望する学生は、激務にやりがいを見出し、高給をもらいたい傾向にあります。そのため、総合商社を併願する学生が多数います。キーエンスの選考では、総合商社での勤務を希望するようなタフな学生と戦わなければなりません。難易度が高い企業であるということを覚えておきましょう。
実際、どの程度の学歴層の学生が内定しているのか、以下の記事で詳しく解説しています。選考のポイントについても触れているので、エントリーを希望する学生はぜひご覧ください。
まとめ
キーエンスは激務で有名な企業です。しかし、働き方に見合う高給をもらうことができ、また深夜までの無駄な残業などは一切ありません。休暇も取りやすいのが特徴です。
その分限られた時間で徹底的に成果を出すことが求められます。向き・不向きがある企業なので自分の適性をまずは見極めてから選考に臨みましょう。