就活では自分をアピールするキャッチフレーズを作成することで、より面接官の印象に残りやすくなります。この記事ではキャッチフレーズが重要な理由・作り方のポイント・具体例などを紹介します。これまでにキャッチフレーズを作った経験のない方は、当記事を参考に、効果的なアピールが出来るように準備をしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
就活でキャッチフレーズが重要な理由
就職活動では、「どうすれば面接官の印象に残るか」も考慮して質問への回答内容を考える必要がありますが、その際に役に立つのが「キャッチフレーズ」です。
自分の強みや特徴をキャッチーな言葉を使って表現できれば、面接官もあなたがどんな人かを簡単にイメージできるようになるので、効果的な自己PRが可能になります。
この記事では就職活動で使えるキャッチフレーズの例や作り方を紹介しますが、まずはキャッチフレーズを作るべき大切な理由を確認しましょう。
面接官の印象に残るから
就活でキャッチフレーズを作るべき1つ目の理由は、「面接官の印象に残るから」です。
新卒の学生の就職活動では、企業の面接官は膨大な人数の学生の面接を行っているため、普通のアピールをしていれば他の学生に埋もれてしまいます。そうなれば、面接官は面接が終わった後にあなたのこと思い出せなくなります。
他の学生に比べて圧倒的な実績を残していたり、本選考前のインターンシップなどで好成績を収めていれば、実績をそのまま伝えるだけでも採用されるかも知れません。
端的に自分を表現できる
就活でキャッチフレーズを作るべき2つ目の理由は、「端的に自分のことを表現できるから」です。
就職活動の面接では、あなたが自己PRのために使える時間は限られています。特に学生に人気の高い企業ほど、集団面接となり学生一人が使える時間は、1回の面接で正味で10〜15分程度です。
そのため、いかに端的にあなたの強みや特徴をアピールできるかが面接の通過・内定獲得のカギとなります。そのため、キャッチフレーズを作成して、端的にあなたのことをアピールするための準備をしておく必要があります。
以上の2点から、キャッチフレーズの重要性について理解していただけたと思います。
自己紹介でキャッチフレーズを使うことで、面接の初めから面接官の気を引くことができるかもしれません。今回はそんなキャッチフレーズについて紹介していきますが、「自己紹介で話すべきこと」「面白い自己紹介」について興味のある方は、以下の記事も併せてご覧ください。
キャッチフレーズとキャッチコピーの違いは宣伝的かどうか
「キャッチフレーズ」によく似た言葉として、「キャッチコピー」という言葉があります。
キャッチフレーズ、キャッチコピーはweblio辞書で以下のように記載されています。
- キャッチフレーズ
宣伝・広告などで、人の心をとらえるように工夫された印象の強い文句。うたい文句。惹句(じやつく)。
- キャッチコピー
消費者の心を強くとらえる効果をねらった印象的な宣伝文句。
一見同じ意味のように思えますが、厳密には「キャッチコピー」は広告・宣伝的な文言に対してのみ使われる言葉で、「キャッチフレーズ」は広告・宣伝目的以外にも、一言で人や物の印象を作る言葉に対しても使われます。ただし、就活では両者の違いは意識されません。
下記の記事では就職活動においてキャッチコピーが聞かれる理由や、キャッチコピーの作り方・企業がキャッチコピーを見る理由などを紹介しています。キャッチコピー・フレーズの作り方を幅広く確認しておきたい方は、ご一読ください。
就活で使えるキャッチフレーズ20選
就職活動で使えるキャッチフレーズの例を20個用意しました。キャッチフレーズではあなたの強み・特徴を端的に伝える必要があります。
キャッチフレーズと共にどんなアピールポイントを伝えるためのものかも紹介しています。
上記のように、キャッチフレーズにはアピールポイントに応じて様々な物が考えられます。また、この表で紹介したキャッチフレーズは1つのアイデアなので、同じポイントをアピールしたい場合にも、他のフレーズでアピールする事もできます。
キャッチフレーズを作るステップ
では、キャッチフレーズを作る時にはどの様に考えればよいのでしょうか。「アイデア力がなければいいキャッチコピーは思いつかない」、「正しい考え方がわからない」という学生も多いでしょう。
ここでは、オリジナルのキャッチフレーズを作るための4つのステップを紹介します。面接官の印象に残るフレーズを作成するためにも、ここで紹介する4つの項目は必ず押さえておきましょう。
①企業が求める人物像を考える
キャッチフレーズづくりの1つ目のステップは、企業が求める人物像を考えることです。
キャッチフレーズは面接やエントリーシートで自分をアピールするために作るものです。なので、キャッチフレーズは選考を受ける企業が求める人材そうに沿ったものである必要があります。
人物像の探し方として
- ホームページの「求める人材像」を見る
- OB・OG訪問でどのような人材と働きたいか聞く
上記のような方法をお勧めします。特に、OB・OG訪問で社員の人から聞く話は貴重です。具体的な人物像なども聞けると良いでしょう。
キャッチフレーズ作りに限ったことではありませんが、アピール方法を考える時にはあなたが作ったアピール内容が企業が求める人物像に沿ったものかということが重要です。確認しながらブラッシュアップしましょう。
②当てはまる自分の長所を探す
キャッチフレーズ作りの2つ目のステップは、あなたの長所やアピールポイントを探すことです。
キャッチフレーズは面接官の頭の中に残りやすいものです。そのフレーズは、アピールするべき要素として、あなたの一番の長所にしておくべきです。そうすることで、あなたの能力や人間性を効果的に伝えられます。
長所やアピールポイントの探し方として以下のようなものがあります。
- 学生時代に頑張ったことを書き出す
- なぜ頑張れたか、モチベーションを見つける
- モチベーションをもとに発揮された長所を挙げて、共通するものを見つける
ほかにも長所の探し方はたくさんあるので、自分に合った方法を見つけてみてください。
あなたがアピールしたい長所をすべて洗い出した後に、企業が求める人物像に沿ってアピールの優先順位を決めます。アピールすべき要素として最も優先順位が高い内容をキャッチフレーズに変えましょう。
③長所を端的に表現する言葉を羅列する
3つ目のステップは、長所を端的に表現する言葉を羅列することです。
2つ目のステップでアピール要素として決めた内容に当てはまる言葉を、考えつく限り羅列してみましょう。ここはいわゆる「ブレインストーミング」の段階です。この段階では書き出した言葉の良し悪しは判断せず、思いつく限り言葉を出します。
言葉の出し方のポイントは「アナロジー」「メタファー」「誇張」「類似表現」です。これらの修辞方法を意識しながら、あなたのアピールポイントをキャッチーに表現できそうな言葉を探してみましょう。
④キャッチフレーズとして組み合わせる
4つ目のステップは、キャッチフレーズとして組み合わせることです。キャッチフレーズ作りのコツは以下の通りです。
- 真逆の要素を合わせる
- 「少しだけ」盛る
- 印象の悪い言葉を使わない
- アピールしたい内容が伝わるかを確認
- なるべく短く言い換える
真逆の要素を合わせるとフレーズを見た瞬間「どういうことだろう?」と面接官の問題意識を作り出せます。また、アピールの際は「嘘」にならないように注意しながら、少しだけ「誇張」してみましょう。
さらに、キャッチフレーズだからといって読んだ時の印象が悪くなる言葉は使うべきではありません。また、キャッチフレーズは比喩表現を使いすぎて言いたいことが伝わらなくなっていないかも確認しましょう。
キャッチフレーズを伝える際のポイント
ここで、キャッチフレーズを伝える際に注意すべきポイントを3つ紹介します。
キャッチフレーズを使った自己アピールは、日常生活ではなかなかする機会がありません。そのため、多くの人が面接が初めてキャッチフレーズを使う経験となります。
そこで、自己PRの効果を下げないように、ここで紹介する3つのポイントは最低限守るようにしてください。
必ず根拠となる経験を添える
1つ目のポイントは、必ず根拠となる経験を添えることです。
キャッチフレーズは、あなたのアピールポイントを「端的に」まとめたフレーズです。もちろんキャッチフレーズのみでも、ある程度あなたがアピールしたい内容は伝えられます。
しかし、そのアピールの内容をより説得力のあるモノにするためには、アピールの内容を裏付ける実績や経験を伝える必要があることを覚えておきましょう。
恥ずかしがらずに堂々と言い切る
2つ目のポイントは、恥ずかしがらずに堂々と言い切ることです。
キャッチフレーズを作る時には自分ひとりではなく、友人などのみの周りの人にもあなたが考えたフレーズの中から選びます。中には自分で言うのが恥ずかしくなるようなフレーズもあるかもしれません。
それでも恥ずかしがらずに、自分のアピールポイントとして自信を持って面接官に伝えましょう。
回りくどい表現は避ける
3つ目のポイントは、回りくどい表現は避けることです。
これは、全見出しの「④キャッチフレーズとして組み合わせる」で紹介した「アピールしたい内容が伝わるかを確認」に通じるポイントです。キャッチフレーズ作りに慣れていない場合、分かりづらいフレーズになってしまう可能性があります。
そうならないためにも、作ったフレーズは周囲の人にも言ってみて、アピールしたい内容が伝わるかを確認しておきましょう。
すぐ使える|業界・業種別のキャッチフレーズ
最後に、業界・業種別にすぐに使えるキャッチフレーズ案を紹介します。
先述の通り、使うべきキャッチフレーズは選考を受ける企業や業界によって異なります。以下で紹介している業界ごとの特徴とキャッチフレーズの例を元に、あなたのキャッチフレーズも作ってみてください。
メーカー
メーカーに合うキャッチフレーズ案には以下のようなものがあります。
- 積極的なフォロワー
- 継続力のある努力家
メーカーで求められる人物像には、長期的に1つの企業に勤めて、自社の幅広い業務に対応できる人や、配属された部署以外の人とも協力してプロジェクトを遂行できる協調性が求められます。
上記のキャッチフレーズでは、プロジェクトメンバーとしてチームに貢献する意識を持つ「フォロワーシップ」や、長期的に1つの仕事に対して努力を続けられる素質についてアピールしています。
金融
金融業界に合うキャッチフレーズ案には、以下のようなものがあります。
- 不屈の挑戦者
- 気になると解明せずにいられない好奇心の塊
金融業界で求められる人物像には、厳しいノルマにも果敢に挑戦出来るチャレンジ精神、クライアント・融資先・顧客について、徹底的に情報収集して資金提供の判断ができる強い好奇心などがあります。
1つ目のキャッチフレーズでは、簡単なことでは諦めない強いチャレンジ精神を持っていることをアピールしています。
2つ目のフレーズでは気になることは徹底的に調べ抜く知的好奇心をアピールしています。
商社
商社に合うキャッチフレーズには、以下のようなものがあります。
- 逆境に負けない成果メーカー
- 謙虚な自信家
商社に求められる人物像には、様々な利害関係者が関わるプロジェクトを完遂させるだけの結果にこだわった行動や、自分自身や自分が関わる仕事に対して自身を持てる資質などがあります。
1つ目のキャッチフレーズでは、まとめるのが困難であったり、克服すべき障害が多いプロジェクトでも結果に結びつける行動力・精神力をアピールする姿勢がアピールされています。
2つ目のフレーズでは自身を持ちつつも謙虚な姿勢を忘れないポイントをアピールしています。
不動産
不動産業界に合うキャッチフレーズには、以下のようなものがあります。
- 人のためなら行動を厭わないフットワークの持ち主
- 目標達成を最優先する仕事人
不動産業界では、ノルマの達成に対する強い意識が求められる傾向が強く、会社から求められる仕事を確実にこなす意識が求められます。
また、顧客都合で仕事をすることが多いので、どこへでも出向くことが出来るフットワークの軽さも必要です。
1つ目のキャッチフレーズでは、人のためにどこへでも出向くことが出来るフットワークの軽さをアピールしています。2つ目のフレーズではいつでも目標達成を最優先する行動をすることをアピールしたものになっています。
営業職
営業職に合うキャッチフレーズには、以下のようなものがあります。
- 月100人に断られても結果を出す営業マン
- 表情の変化を逃さない「プロの読心」
営業職には「新規開拓営業」と既存顧客との長期的な関係構築が主な仕事となる「ルート営業」の2つがあります。
新規開拓営業では断られても目的に向けて仕事を続けられる精神力、ルート営業では顧客の状況変化などを読み取れる能力が必要です。
1つ目のキャッチフレーズでは、新規開拓営業に求められる強靭な精神力をアピールしています。2つ目のキャッチフレーズでは、相手の表情などから相手の考えを的確に見抜ける対人感応力をアピールしています。
事務職
事務職に合うキャッチフレーズには、以下のようなものがあります。
- 正確なスピード仕事人
- 細かい仕事も丁寧にこなす忍耐力の持ち主
事務職では、コミュニケーション能力よりも日々の細かな業務を正確にこなす能力、正確性を重視しながらもスピーディーに仕事ができる能力、地道な作業も続けられる忍耐力が求められます。
1つ目のキャッチフレーズでは正確性を保ちながらスピーディーな仕事が出来ることをアピールしており、2つ目のフレーズではイライラしがちな細かな仕事もこなし続けられる忍耐力をアピールしています。
まとめ
この記事では、就活で必要なキャッチフレーズについて、作るべき理由・キャッチフレーズの例・作り方のポイント・業界や業種別のキャッチフレーズ例を紹介しました。
本文中でも紹介した通り、キャッチフレーズはあなたがアピールしたいポイントと、選考を受ける企業・業界・業種によって異なります。そのため、当記事で紹介したキャッチフレーズが誰にでも当てはまるものではありません。
これから自分のキャッチフレーズを考える際は、当記事で紹介したポイントや例を踏まえて、面接官の印象に残るものを作って下さい。