就活の面接では、質疑応答だけで採否を判断されるわけではありません。面接時の立ち居振る舞いを見て、マナーがない就活生はその時点で不合格となります。就活に成功するためには、ノックの回数や鞄を置く位置など、面接のマナーを体得することが大切です。そこで今回は、面接マナーを解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
就活の面接で意識すべきマナー
就活に成功するためには面接の流れを理解し、質疑応答だけでなく、タイミングごとにマナーを守った立ち居振る舞いをすることが重要です。ここでは就活の面接で意識すべきマナーについて、具体的に紹介します。
受付で意識すべき就活マナー
面接は、応募企業が入っているビルの敷地内に足を踏み入れた時から始まっています。そして、指示された時間より5~10分前には受付に申し出られるよう、到着するのがセオリーです。さらに、受付の段階で意識すべき就活マナーには、以下のものがあります。
- ビルの外でコートを脱ぎ、腕にかける
- 受付では一礼してから、面接で訪問したことを告げる
- 言葉遣いも面接同様に、正しい敬語を使う
受付の段階で、面接と同じマナーを発揮するのがポイントです。
待機場所で意識すべき就活マナー
面接する人数が多い場合、就活生は待機場所に案内されます。その部屋に応募企業の社員がいなくても、どこで誰が見ているかわかりません。待機場所では、以下の就活マナーを守りましょう。
- 脚を組んだりせず、姿勢を正してきちんと座る
- スマホで暇つぶしをしない
- スマホの電源が切れていることを確認する
面接中にスマホがバイブレーションすることも、マナー違反です。電源が切られていることを確認したら、名前を呼ばれるまで静かに待ちましょう。
入室時に意識すべき就活マナー
人間の第一印象は3~5秒で決まるといわれています。それを踏まえて、入室時も守るべき就活マナーがあります。具体的には、以下の通りです。
①ドアをノックする
ノックは、T.P.Oに合わせて回数を変える必要があります。面接する部屋に入る時には、それに適した回数でドアをノックするのがマナーです。回数は4回がおすすめです。
以下の記事では、面接の際に適切なノックの回数について詳しく解説されています。ぜひ参考にしてみてください。
②部屋に入ってドアを閉める
ノックの後、「どうぞ」という声が聞こえたら、ドアを開けて部屋に入ります。その際に守るべきマナーは、以下の通りです。
- ドアを閉める時に、面接官にお尻を向けない
- 後ろ手でドアを閉めない
- 静かにドアを閉める
一次面接などで応募者が複数いる場合には、出入りに邪魔にならない場所で待つのがマナーなので、注意しましょう。
③面接官の方を見て一礼する
入室したらまず、面接官を見て一礼します。それから、指示された椅子まで歩みを進めましょう。
④椅子の横に立って名乗った後に着席する
椅子の横まできたら立ったまま、まず挨拶をします。「〇〇大学△△学部の■■■■です。本日はよろしくお願いいたします」と言い、一礼してください。その際には、カバンもコートも持ったままです。
再び「お掛けください」と声をかけられたら、鞄とコートを足元に置き、着席するのがマナーです。座る時には必ず、「失礼します」と言いましょう。
面接中に意識すべき就活マナー
面接中にも、意識すべき就活マナーが複数あります。
- 背筋を伸ばし、椅子に浅く腰掛ける
- 背中は背もたれにつけない
- 男子就活生は脚を開かず、足先を膝の真下に下ろす
- 女子就活生は足先を揃え、膝の真下に下ろす
- 質問に回答する時には、まず「はい」という
- 質問から回答までの間をあけない
- 回答が思いつかない時には、「少々お待ちください」という
しゃんとした姿勢で受け答えをすると、きちんとした人だという印象を与えることができます。また、質疑応答は会話と同じです。問いかけには必ず返事をするようにしましょう。
退室時に意識すべき就活マナー
面接は、応募企業が入っているビルの敷地を出るまで続きます。つまり、退室時にも万全の配慮が必要ということです。退室時に意識すべき就活マナーには、以下のものがあります。
①椅子から立ち上がって再度お礼を言う
面接が終了したことを告げられたら、まず立ち上がります。そして「本日はお時間をいただきまして、ありがとうございました」とお礼の言葉を告げます。さらに椅子を離れるタイミングで、面接官に向かって一礼してください。
②ドアの前で礼をする
ドアから出る時にも、守るべきマナーがあります。
- ドアは後ろ手で開けない
- 面接官におしりを向けないよう意識しながら、ドアを開ける
- ドアを開けたら、面接官に向かって再び一礼する
入室する時と同じように、退室時も面接官におしりを向けないのがマナーです。この点は、徹底しましょう。
③静かにドアを閉める
ドアを閉め終わるまで、気を抜いてはいけません。
- ドアを閉める前には「失礼します」と告げ、軽く頭を下げる
- 静かにドアを閉める
ドアを閉めたと同時にため息をついたり、独り言が出てしまう就活生もいるようですが、中の面接官に聞こえるとマイナスに働く可能性があります。
就活の面接に遅刻した場合のマナー
就活において、面接に遅刻するのはあってはならないことです。しかし、やむにやまれぬ事情で遅刻する人もいます。就活の面接に遅刻した場合にも、守るべきマナーがあります。
- 遅刻するのが明らかになった時点で、すぐに企業に連絡を入れる
- 理由と共に到着予定時間を伝える
- 企業側の指示を仰ぐ
- 面接の際に、遅刻の理由を正直に告げ謝罪する
- 面接日が変更になる場合にはすぐにお詫びする
- いずれの場合も当日中に、謝罪メールを送る
遅刻した時点で選考にはマイナスに作用しますが、その後の対応によってリカバリーできる可能性もあります。面接に遅刻した理由の伝え方については、以下の記事で詳しく紹介されています。ぜひ参考にしてみてください。
就活の面接マナーに関する4つの疑問
面接に臨むにあたり、入退室や座り方のマナーは何となく想像できても、わからないことがある就活生がたくさんいます。ここでは、就活の面接マナーに関する4つの疑問について説明します。
①面接時に鞄・上着などの持ち物はいつどこに置くべきか
面接の際には、鞄や上着、時期によってはコートを持ち込むことがあります。面接室で着席するように促された時に、床に置くのがセオリーです。その際、鞄を椅子の横に立たせ、その上に上着やコートを置きます。隣の椅子が空いている場合は、上着やコートをかけてよいかどうか、聞いてみましょう。
②失礼しますを言うタイミングはドアを開ける前か後か
ドアをノックして、面接官から「どうぞ」と言われたら入室しますが、挨拶のタイミングに迷う就活生が少なくありません。「失礼します」は、ドアを開けた後で言いましょう。その時の一礼は、15℃がマナーです。
③面接官が後から入室してくる場合はどう挨拶すべきか
就活生が1人で面接室にいる場合は、椅子に着席していてかまいません。しかし面接官が入室した時に起立して、「本日はよろしくお願いします」と一礼しましょう。そして、面接官に「お掛けください」と言われてから、再び着席してください。
④面接官がエレベーターまで見送ってくれる場合のマナーはあるか
企業によっては、面接官がエレベーターやビルの出口まで見送ってくれることがあります。エレベーターホールで見送られる場合は、以下のマナーを守ってください。
- エレベーターに乗ったら扉の方に向き直る
- 1Fのボタンを押す
- 面接官に再びお礼を言い、深く頭を下げる
- 扉が閉まるまで、その姿勢を保つ
ビルの出口まで見送ってくれた場合には、ドア付近で面接官に向き直り、再度お礼を告げて頭を下げてビルを出ます。ドアを出て振り返り、面接官がその場にいたらもう一度頭を下げ、ドアから見えなくなるまで、姿勢よく歩きましょう。
就活の面接でマナー以外にすべき対策
面接で完璧なマナーを披露できても、質疑応答の中身が悪ければ内定を得ることはできません。ここでは、就活の面接でマナー以外にすべき対策について説明します。
就活の面接での自己紹介
面接での最初の質問は、「自己紹介をお願いします」です。面接官に印象が残る自己紹介をするためには、企業研究を行い求める人物像を理解したうえで、自己PRを交えた内容を練っておく必要があります。
インパクト重視で面白い自己紹介をする就活生もいますが、ふざけていると思われないよう配慮が必要です。以下の記事では、面白い自己紹介の仕方をシーン別に紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
就活の面接でよく聞かれる質問
就活には企業を問わず、よく聞かれる質問がいくつかあります。そうした想定質問については、企業ごとに自分らしい回答を用意しておくのがおすすめです。マニュアル通りの対応では、面接を突破するのは難しいからです。
以下の記事では、新卒採用のための面接でよく聞かれる質問と回答を考えるためのポイントが開設されています。ぜひ一読してみてください。
まとめ
今回は、就活に置ける面接マナーについて、シーン別に解説しました。
大学によっては就職ガイダンスの一環として、面接マナーの立ち居振る舞いを教わるケースもあるようです。そうした機会がない場合は、マナー本や動画をチェックして、失礼のない立ち居振る舞いができるよう練習が必要です。この記事を参考に不得意とする部分を練習し、不安なく本番を迎えてください。