書類選考を突破し、面接試験に臨まれる皆さんにとって、気になるのは面接マナーではないかと思います。完璧な受け答えができたとしても、マナーが守られていなければ、皆さんの魅力も半減してしまいますし、二次以降の面接に進めない可能性もあります。今回は最初の挨拶から退室まで、面接マナーを徹底解説していきます。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
好印象を与える面接マナーとは
面接試験において、面接官が見ているのは、質問に対する答えの内容だけではありません。
もちろん、説得力のある志望動機や熱意も大切ではありますが、それと同時に、応募者の立ち振る舞いや言葉遣いも評価の対象になります。
面接マナーを考える上で意識しなければならないのは、「この人と一緒に働きたい」と思わせるような立ち振る舞いをすることです。
必要以上にかしこまる必要はありませんが、相手を不快にさせないよう注意しましょう。
面接マナー〈挨拶編〉
好印象を与える面接マナーについて知っていただけたところで、本項からはいよいよ実践的な内容に入っていきます。
受付〜退室までをステップごとに分けて、それぞれのステップで要求されるマナーについて解説していきますので、ひとつひとつ確認してから、本番に臨むようにしましょう。
受付時
面接試験は受付のときから始まっているといっても過言ではありません。試験会場に到達した瞬間から、気を抜かないようにしましょう。
まず、前提として遅刻は厳禁です。約束の時間の10分前を目安に到着するようにすると丁度良いでしょう。
ただし、交通機関の遅れなどで止むを得ず遅刻をしてしまう場合は、前もって担当者に連絡を入れておけば問題ありません。
企業のビルに入ったらまず受付に向かい、自分の名前と要件を伝えます。
ご参考までにですが、以下のように伝えると、受付の方にも好印象を与えることができるでしょう。
———————-
「●時から面接のアポイントをいただいております、○○と申します。人事部の△△様にお取り次ぎをお願いいたします」
———————-
このとき、表情と声のトーンにも注意をしましょう。本番の最後の準備だと思って、明るくはきはきと話しましょう。
入室時
受付をすませた後は、控室に案内されますので、そこで静かに自分の順番を待ちましょう。
このとき、携帯電話の電源を切っておくと、面接試験中に鳴り出すことがないので安心です。
ご自分の名前が呼ばれたら、面接が行われる部屋に移動します。
扉の前に立ったら、まずは3回程度ドアをノックしましょう。中の面接官から返事があるはずなので、それを待ってから扉を開けてください。
入室の際も無言ではいけません。「失礼いたします」の声掛けを忘れないようにしてください。
入室したら1度振り返ってドアを閉め、面接官の近くまで行って挨拶をしましょう。挨拶は以下を参考にしてみてください。
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「本日はお忙しいところ、お時間いただきありがとうございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします」
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挨拶をしたら、面接官が着席を促しますので、それを待ってからイスに腰掛けてください。
ノックの回数が3回な理由は以下の記事で解説しています。興味のある方はこちらも併せてご覧ください。
面接中
面接中はなるべく簡潔な受け答えをすることを意識するようにしてください。
例えば、以下のように話すと良いでしょう。
———————-
「私が御社を志望する理由は2つあります。まず1つ目は○○だからです。なぜなら……。2つめは○○だからです。なぜなら……」
———————-
このように、結論を先に話すことで、あなたの主張が明確になり、面接官に伝わりやすくなります。
結論を後にしてしまうと、話が冗長な印象になってしまい、あなたが最も伝えたい結論に至るまでに飽きられてしまう可能性もあります。
限られた時間の中で、簡潔に話すことができるよう、準備をしておきましょう。
退室時
最後は退出時の挨拶です。無事に面接試験を終えて、安堵しているかと思いますが、会社を出るまでは気を抜かないようにしましょう。
面接が終了したら、まずは「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」と、椅子に座ったまま、面接をしてもらったことに対する感謝を述べます。
そして、部屋を出るときは「失礼いたします」の一言を忘れないようにしましょう。
「失礼いたします」の挨拶は入退室のタイミングで2度行いますが、退出時は忘れてしまう方が多いので、気を付けてください。
面接マナー〈振る舞い編〉
続いては面接試験における立ち振る舞いについて解説していきます。
前項では挨拶を中心にご説明しましたが、立ち振る舞いにも気を付けなくてはなりません。
今回も受付〜退室まで、ステップごとに解説していきますので、面接試験の前にはぜひ確認しておくようにしてください。
受付時
受付時の立ち振る舞いの注意としては、前述もしましたが、遅刻をしないことです。
時間を守ることは社会人として最低限のマナーですので、正当な理由があったとしても、連絡もなしに遅刻をすることがないよう注意しましょう。
また、反対に早く来すぎても印象を悪くしてしまいます。
企業にも面接会場を準備する時間が必要ですので、準備が完了していないうちに受付をしないようにしましょう。
約束の時間の10分前が到着時間の目安です。
入室時
「失礼します」と声をかけて面接会場に入室したら、前項で紹介したように挨拶をしましょう。
このとき、挨拶は自分から行うことを意識し、積極性をアピールしましょう。
ただし、着席するときは面接官の声かけを待ち、勝手に座ってしまわないよう注意してください。
また、挨拶ははっきりと、相手に届く声で行いましょう。どのような企業にとっても、明るさは好印象です。
面接中
入室時のポイントと同じく、面接中も明るく話すことが大切です。
加えて、視線も意識するようにしましょう。
面接官の質問に答える際は、面接官と目を合わせるようにしてください。
緊張するのも分かりますが、目線を合わせないと、面接官に自信がない印象を与えてしまいます。
人と目を合わせるのが苦手な方は、面接官の鼻の辺りを見るようにすると良いでしょう。
退室時
面接が終了したら、挨拶をして部屋を出ましょう。
部屋を出た後も油断は禁物です。部屋を出てすぐに携帯電話を見たり、飲食をしてしまうと、面接で良い結果を残していても、評価が半減してしまいます。
面接終了後は、寄り道せずに会社の出口を目指すようにしましょう。
また、途中でその企業の社員とすれ違ったときは、「こんにちは」と一言挨拶をするようにしてください。
企業によっては退室したあとの振る舞いまで評価の対象としているところもあるので、会社を出るまでは気を抜かないよう注意してください。
面接マナー〈身だしなみ編〉
挨拶、立ち振る舞いに続いて、身だしなみについてご紹介していきます。
「人は見た目が9割」とも言われるように、身だしなみも面接試験で評価されるポイントのひとつです。
服装、髪型、持ち物の3項目に分けて説明していきますので、面接試験の対策として、チェックしておくようにしてください。
服装のマナー
業界によって様々ですが、近年ではスーツではなく、私服で試験に臨むよう指定する企業もあります。
そこで、本項ではスーツを着用するときのマナーと私服で面接に参加するときのマナーの両方について解説していきます。
服装にお悩みの方は参考にしてみてください。
スーツ
男性の場合、一般的なリクルートスーツであれば問題ありません。どのブランドのスーツでも構いませんが、清潔感のないものや、サイズが合っていないものは避けましょう。
色は無地のネイビー(濃紺)であれば、どの業界を志望していても着ていくことができますので、1着は持っておくことをおすすめします。
女性の場合も、リクルートスーツで問題ありません。
パンツタイプとスカートタイプがありますが、基本的には好みに合わせて選択していただいて構いませんが、アクティブさが求められる業界や職種の場合はパンツスーツの方が好印象を与えられる場合もあるようです。
スーツの色に関してはネイビーやグレー、ベージュなど、清潔感を損なわない色であれば問題ないでしょう。
私服
「面接には私服でおこしください」と指定されていた場合、一般的にはオフィスカジュアルを指す場合が多いです。
スーツのときと同じく、清潔感のある服装を心がけ、パーカーや露出が多い服装は避けるようにしてください。
「仕事をするときの服装としてふさわしいかどうか」という視点で考えると、ひとつの目安になるかと思います。
迷ったら、シャツ、ブラウス、ジャケット、カーディガンなどを選択すれば、好印象を与えることができるでしょう。
髪型のマナー
髪型に関しては、清潔感があれば何でも構いません。長さも常識の範囲内であれば問題ありません。
ただし、寝癖には注意する様にしてください。
髪の毛の色に関しては、黒以外でもナチュラルな色であれば問題になることはありません。
こちらも常識の範囲内で、明るすぎず、奇抜すぎないものにしましょう。
持ち物のマナー
最後は持ち物に関するマナーです。面接試験には以下のものを持っていくと良いでしょう。
- A4サイズの書類が入るバッグ
- クリアファイル
- エントリーシートや履歴書(当日提出する場合)
- 携帯電話
- 腕時計
- 筆記用具
- ハンカチ、ティッシュ
面接試験会場に持っていくバッグは、A4サイズの書類を折らずに入れることができるものが望ましいでしょう。
エントリーシートや履歴書といった提出書類や、企業側から配布される各種書類をスムーズに出し入れすることができます。
また、クリアファイルを持参しておくことで、書類を綺麗に持ち帰ることができます。
携帯電話は、遅刻など、万が一の連絡手段として持っておくと便利ですが、時間を確認するときは、携帯電話を起動させるよりも、腕時計を使う方が好印象です。
また、書類の記入漏れなどに備えて、筆記用具もあると便利です。
最後のハンカチとティッシュについては、エチケットとして必ず持参しましょう。
面接マナー〈メール対応編〉
最後は面接の前後に送るメールのマナーについてです。
近年では、面接の日程調整をメールで行うことが主流になりましたので、企業に対してメールを書く機会も少なくありません。
面接試験のマナーと共に、メールのマナーも確認しておきましょう。
面接日程メールのマナー
面接の日程を決めるメールには、なるべく早く返信することが望ましいでしょう。
複数の候補者がいる場合、返信が遅れてしまうと、希望通りの日程にならない可能性があります。
面接日程は企業側から複数の日程を提示される場合や、応募者の方で希望日を挙げられる場合もあります。
そのどちらの場合も、第1希望から第3希望まで、3つほど書いておくとスムーズです。
また、提示された日程でどうしても都合がつかない場合は、その旨を担当者に伝え、こちらから希望日程を挙げましょう。
お礼メールのマナー
新卒採用においては、面接終了後にお礼のメールを出すと面接試験の通過率が上がるとも言われていますが、必ずしも出さなければならないわけではありません。
しかし、面接で伝えきれなかったことがある場合や、志望度の高い企業に対して最後に熱意を伝えたい場合はお礼のメールとして、それらを送るのも良いでしょう。
面接のお礼メールは冗長になってはいけません。「面接の時間を割いていただいたことに対するお礼」と「最後に伝えたいこと」を簡潔に書きましょう。
まとめ
面接試験では、話す内容ももちろん大切ですが、面接マナーも合否を大きく左右します。本記事を読んで、挨拶や身だしなみなど、単純なことばかりだと思われた方もいるかもしれませんが、だからこそ蔑ろにせず、きっちりした振る舞いをすることで、面接官に好印象を与えられるようにしましょう。