就活や転職の面接では、入社後のキャリアプランについてよく質問されます。事務やエンジニアなど職種によって考えられるキャリアプランは異なりますから、例文があればと考える人も多いことでしょう。そこで今回は、面接でキャリアプランを聞かれた際の回答例について、例文を交えて紹介します。
弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。
無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。
bizualのサポートに無料登録しておくと・・・
- 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
- 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる!
- ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
- 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート!
- 面接官からの合否フィードバックを共有!
この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
キャリアプランに関する質問は定番中の定番
キャリアプランに関する質問は、採用面接において定番となっています。また40代で転職しようと考えている場合、応募書類に入社後のキャリアプランを書くことで自己アピールに繋げることも可能です。
新卒採用の最終面接でも、就活生が自社に入社した後のキャリアをどう考えているのか、より細かく聞かれることも珍しくありません。
しかし、キャリアプランに関する質問にもいくつかの種類があるうえ、企業は回答を聞くことで自社の職務内容をどの程度理解しているかを見極めています。的確に回答できるよう準備しておくことが必要です。
以下の記事では複数のキャリアプランの質問に対する回答例を紹介していますので、参考にしてみてください。
就活の面接でキャリアプランを聞く理由
企業が採用面接でキャリアプランについて質問するのは、その回答を通して知りたいことがあるからです。
ここでは、就活の面接でキャリアプランを聞く理由について詳述します。
①学生の志望度を知りたい
就活生に入社後のキャリアプランについて質問するのは、応募者の志望度をはかるためです。質問後に具体的なキャリアプランについて語れる就活生は、きちんと企業研究をして、入社したいという必死の熱意が見て取れます。
またキャリアプランを聞くことは、入社の目的を知ることにも繋がり、その後の配属の参考にもなります。目的をもって入社しようとする就活生に、採用担当者は好印象を抱くはずです。
②企業に対する理解の深さを知りたい
キャリアプランを考えるためには、きちんと企業研究をする必要があります。企業理念や会社の風土に自分がマッチしていると思うのか、どんな部署でどんな仕事に就きたいのかを語るためにリサーチすることが重要です。
採用担当者はキャリアプランについて質問することで、自社についてどの程度理解しているのかを見極めます。それと同時に、自社と就活生の相性についてもチェックしています。応募企業の公式サイトを見るだけではわからないことに関してもキャリアプランに盛り込まれていることが理想的です。
社会人が人事面談で聞かれることも多い
企業に入社してからも、直属の上司や人事部の担当者と面談する機会は多々あります。それは、個々の社員が目標を設定し、それがきちんと達成できているのか、できなかった場合の課題は何かを把握し、アドバイスや指導を行うためです。
そうした人事面談の際にキャリアプランについて質問されるのは、社員が目的意識を持ち、モチベーション高く働いているかどうかをはかるためです。何の目的ももたずに漫然と仕事をしていると判断されると、昇給や昇進が見送られる可能性があるので注意が必要です。
キャリアプランの例文を考える際のポイント
就業経験のない就活生にとって、入社後のキャリアプランを考えるのは難しいかもしれません。しかし、キャリアプランに関する質問の回答を考える際のポイントを理解することで、作業が進めやすくなります。
ここでは、キャリアプランの例文を考える際のポイントについて説明します。
キャリアプランの方向性は3つある
キャリアプランの例文を考える方向性は、3つに大別されます。その考え方を説明します。
①様々な業務を経験したい
多角的な事業展開を行っている大手企業に応募する場合は、やってみたい仕事が絞り込めないこともあるでしょう。特に文系の就活生は、総合職採用に応募すると配属先が読めません。
そんな時には「様々な業務を経験したい」と、回答するのがおすすめです。さらに「ジャンルの違う仕事を経験することで、一番自分の力が発揮できるところを見つけたい」など、その後のプロセスについて言及するのもよさそうです。
②現状の業務を極めていきたい
理系の技術職に応募する場合は、大学で学んできた学部・学科・専攻の学修内容に特化しているのが一般的です。そんな時には「現状の業務を極めていきたい」と、シンプルに伝えましょう。
そしてここでも、「大学で学んだことを生かしつつ、今後も研鑽を重ねて新製品の開発に尽力したい」という気持ちをしっかりアピールしたいところです。
③マネジメントを経験してみたい
就活生の中には、入社後にいち早く昇進し、マネジメントを経験したいと考えている人もいることでしょう。長期的な視点でキャリアを捉えている点は、評価の対象になりそうです。
しかし、実際に働いてみる前に管理職候補になりたいとアピールしているようにとられると、採用面接では不利になる可能性もあります。まず一般社員としてどんな経験を積みたいかを伝えたうえで、いずれは管理職としてマネジメントにも挑戦したいと言うにとどめましょう。
キャリアプランに必要な要素は3つある
キャリアプランはこれまで、そしてこれからの人生と大きく関わるものです。ここでは、キャリアプランを考えるうえで必要な3つの要素について説明します。
①人間性に紐付けたゴールを設定する
キャリアプランを考える際、どんな仕事をして将来どうなりたいのかを、具体的にイメージできない人はたくさんいます。そんな時は、自分の性格や長所を思い浮かべ、人間性に紐付けたゴールを設定しましょう。
- 新しいことにチャレンジするのが好きなので、次年度参入予定の新規事業部で力を発揮したい
- 私は裏方仕事が好きなので、営業の方が仕事をしやすいよう、業務の効率化を念頭においたサポートを行っていきたい
自分の長所や特性を生かしつつ、企業にどう貢献できるかを盛り込むことを意識するのがポイントです。
②ゴールまでの計画を立てる
新卒の採用面接の場合は、長期的な視点でキャリアプランを考えるのが難しいかもしれません。そんな時には、まず目指したいゴールまでの計画を立てましょう。具体例は以下の通りです。
- どのような部署(業務)で経験を積みたいのか
- それを通じて周囲にどのような影響を与えたいのか
自分が配属されたいと考えている事業に紐付けたり、自分が関わる仕事が消費者に届く時にどうなってほしいかをイメージすると、キャリアプランが立てやすくなるはずです。
③今取り組んでいることも強調する
就活生の場合は、大学生活で取り組んできたことを強調することも大事です。
- 4年間ラグビー部に所属し部長を務めた経験を生かして、クライアントの新規開拓に粘り強く取り組み、「キミと仕事がしたい」と言ってもらえる営業職になりたい
- 大学で研究したテーマを応用し、新商品の開発に注力したい
大学生活で得た経験を仕事にどう生かせるのかを具体的に語れると、好感度があがるはずです。
【例文】業界別、キャリアプランの例文
キャリアプランの立て方は、業種によっても異なります。ここでは前述した3つの要素を盛り込んだ、業種別のキャリアプランを例文にしてみました。
これを参考に自分の言葉に置き換えて、応募企業に合わせた回答を作成する参考にしてください。
メーカー(製造業)|お客さまとの繋がり方をアピール
【例文】
私は貴社において、地域の販売店とのパイプの強化という面で活躍したいと考えています。お客さまの喜ぶ顔を見ることが好きなので、御社の製品を手に取り喜んでくださる消費者の方が1名でも増えるように、まずは販売店に信頼される営業を目指します。そのためにも、用いられている技術について明確に説明できるようにするなど、研鑽を積んでいきたいと考えています。
メーカーで募集しているのは、理系の技術職だけではありません。文系の就活生を営業職として、数多く採用しています。メーカーの営業職として応募する場合は、業界の特徴を知ったうえでキャリアプランを考えておく必要があります。以下の記事でメーカー営業の仕事について詳しく説明しているので、一読してみることをおすすめします。
エンジニア|入社後のキャリアパスをアピール
【例文】
私は作業をコツコツと積み上げていくことに喜びを感じる性格です。貴社のものづくりの現場でその強みを生かし、技術力に磨きをかけながら新製品の開発にも尽力したいと考えています。また様々な工程を経験したうえで、若い世代に技術を伝えていく役割を担いたいと考えています。
ホテル|自分の強みをアピール
【例文】
私は人と接することが大好きです。カフェでのアルバイト経験を通して、お客さまの好みを理解しておすすめ品をご紹介することにやりがいを感じていました。ホテルはお客さまによって、利用方法が異なります。貴社に入社しましたら様々な部署を経験し、お客さまに合わせて臨機応変に対応できるよう、研鑽を積みたいと考えています。そしていつか、ホテルの支配人になるのが目標です。
一般事務|仕事への適性をアピール
【例文】
私は時間も作業もムダなく進めたいという性格です。貴社で事務職として働くことができたら、一つひとつの業務を的確に行うのはもちろん、会社全体の効率アップに繋がる仕事をしたいと考えています。また事務職として経験を積んだうえで、チャンスがあれば総合職や営業職にもチャレンジしてみたいと考えています。
面接で定番の質問はほかにもある
採用面接には、「あなたの長所と短所は何ですか?」「学生時代にがんばったことは?」など、定番の質問がいくつかあります。それは応募者の人となりを知り、ふるいにかけるために用意された質問です。そのため、企業の意図を汲んだうえで回答を用意しておく必要があります。
採用面接における定番の質問の一つに、「あなたは周りからどう思われていると思いますか?」というものがあります。以下の記事でこの質問の意図や回答のポイントが紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回は、面接でキャリアプランを聞かれた際の回答例について、例文を交えて紹介しました。
働いた経験がなくてもきちんと企業研究を行い、求めている人物像を理解すれば、キャリアプランを考えることができます。当然キャリアプランは、応募する企業によって見直さなければなりません。考え方のポイントを身につけて、採用面接に役立ててください。