最終面接は、どのような質問がなされるのかだけでなく、逆質問として自分からどう質問すべきかを知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。採用選考において、最終面接に呼ばれる機会はそれまでの選考過程よりも少ないため、質問への対策は立てにくいです。本記事では、聞かれやすい質問や逆質問の例も紹介するので、最終面接を控える学生は参考にしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
最終面接に合格すると内々定となる
最終面接とは、選考過程における最後の段階であり最終面接に合格すると内々定となります。
本見出しでは、最終面接における2つポイントとして評価基準と結果通知までの時間について簡単にご紹介します。
今まで最終面接に呼ばれたことが無い方は、最終面接の仕組みを理解し落ち着いて臨めるようにしておきましょう。
最終面接では何が評価されるのか
最終面接における1つ目のポイントは、何が評価されるのかです。最終面接では、候補者の能力、志望度や社風とのマッチ度合いなどが評価されます。
それまでの面接においても同様のポイントは評価されますが、最終面接では役員が面接官となり改めて評価することとなります。
以下の記事では、最終面接での評価基準に関してご紹介していますので、気になる方はご参照下さい。
最終面接の結果まで時間はかかるのか
最終面接における2つ目のポイントは、結果まで時間はかかるのかです。最終面接の結果は、通常1~2週間ほどで通達されますが、候補者によって異なります。
以下の記事では、最終面接の結果通知方法、時期や面接中から読み取れるサインについてなどを解説していますので、興味のある方はぜひご覧下さい。
ジャンル別|最終面接で聞かれやすい質問
最終面接では、これまでの選考過程と異なる質問がされるのか不安に感じる方もいらっしゃると思います。
本見出しでは、3つのジャンルに分類して最終面接で聞かれやすい質問をご紹介します。これらに対して、事前に回答を考えておきスムーズに答えられる練習をしておきましょう。
個人の能力・特徴に関する質問例
本見出しでは、個人の能力・特徴に関する質問例を3つご紹介します。
- 学生時代に頑張ったエピソードを教えてください。
- あなたの強みを仕事にどう活かせると考えていますか?
- 今の大学・学部を選んだ理由は何ですか?
個人の能力・特徴関する質問例では、企業側は学生の貢献可能性を特にみています。また、主観的、客観的にその学生がアピールするポイントは能力・特徴と言えるかも評価されます。
【回答例】あなたの強みを仕事にどう活かせると考えていますか?
私の強みは、常に目標を掲げて自分自身の限界に挑戦することです。試食販売を通して、より多い売上数を達成する工夫を繰り返してきました。
御社では、営業職として販売先企業の拡大だけでなく、各企業における販売数の倍増を目指して貪欲にセールスを行い、記録の更新を実現していきたいと考えています。
ポイントは以下の2つです。
- 強みを活かした具体的な経験に軽く触れ、面接官の興味を惹く
- 仕事との繋がりを重点的に話す
【回答例】今の大学・学部を選んだ理由は何ですか?
私がW大学の国際教養学部を選んだ理由は、海外の留学生と共に勉強をする機会が豊富だと考えたからです。
高校時代、ホームステイでオーストラリアに行った経験があり、大学でも多国籍の学部で切磋琢磨できる環境が良いと考えていました。
そのため、現在の大学では国際経済学を専門として、日々留学生と共に学んでいます。
大学・学部を選んだ背景と、現在の取り組みが簡潔に述べられています。
②将来のキャリアに関する質問
本見出しでは、将来のキャリアに関する質問を3つご紹介します。
- 弊社に入社して、やってみたいことはありますか?
- 弊社で働き始めてから5年後、どのようなキャリアを描きたいですか?
- 希望する部署に配属されなかった場合はどうしますか?
将来のキャリアに関する質問例では、職務内容の理解がどの程度か評価されます。企業研究やOBOG訪問を重ねて、勤続年数や職種に応じた答えを述べられるようにしましょう。
【回答例】弊社に入社して、やってみたいことはありますか?
「御社では、電気自動車の核となるバッテリーの持続時間拡大を目指す開発プロジェクトに携わりたいです。研究室では、応用化学を軸として電池の研究を続けていました。
電気自動車は、どれだけ安定したバッテリーを実現できるかが普及のカギだと考えているので、研究の成果を用いて持続時間の拡大に貢献したいと考えております。」
携わりたい事業について、希望する背景と自分がどう貢献できるかを適切に説明しています。
【回答例】弊社で働き始めてから5年後、どのようなキャリアを描きたいですか?
御社に入社して5年後には、マネージャーに昇格しチームのアソシエイトを指導したいです。御社のインターンでは、OBのAさんからの指導もあり優勝することができました。
この経験から、メンバーを育てる仕事に興味を持っただけでなく、憧れているAさんのキャリアを超えることを目標にしており、最短5年でマネージャーになることを目指したいです。
5年後のキャリアについて、誰を目標としてどのような立場で仕事をしたいか伝えています。
③志望度に関する質問
本見出しでは、志望度に関する質問を3つご紹介します。
- 複数企業から内定をもらったらどこに決めますか?
- 競合他社と比較して、弊社の強みはどこにあると思いますか?
- 企業選びの軸と志望理由を教えてください。
志望度に関する質問例では、なぜその企業に入りたいかという熱意がポイントとなります。学生としての立場だけでなく、業界の中での立ち位置から志望度を語れるようにしましょう。
【回答例】複数企業から内定をもらったらどこに決めますか?
現在、メガバンク3行の選考途中ですが、中でも御行が第一志望です。御行の選考過程では他の2行と異なり、先輩社員との面談機会を複数回頂きました。
その中で、業務に誇りと責任を持っている社員の方が多く、落ち着いている社風に惹かれました。私自身の経験からしても、御社の社風が最も自分に合っていて、活き活きと働けると感じました。
御行への入社後は何事も積極的に吸収し、早く一人前の法人営業としてお客様に貢献したいと考えています。
第一志望と言い切ること、そしてその理由も併せて伝えることが大切です。
【回答例】競合他社と比較して、弊社の強みはどこにあると思いますか?
私が考える、御社の強みは製造の調達から出荷までをグループ企業内で行えるサプライチェーンです。バイヤーにとって、調達コストの低下と納期管理は重要な課題と言えます。
御社は、製品の材料調達、生産から出荷までを全て自社内で完結することができ、競合企業と比較してもサプライチェーンに優位性があることが考えられます。
企業の強みを問われ、職務の視点から競合との違いを組織レベルで説明できています。
逆質問も気を抜かずに対策する
最終面接では、面接官から質問を受けるだけでなく学生側から逆質問をする機会もあります。そのため、逆質問も気を抜かずに対策しておくことが求められます。
本見出しでは、逆質問にふさわしい例と好ましくない例を1つずつご紹介します。事前にこれらを確認して、最適な逆質問をできるようにしましょう。
【質問例】最終面接にふさわしい逆質問
最終面接では、以下3つの質問例がふさわしい逆質問となります。
- もう一度就活をしても、御社に入社したいですか?その理由も伺いたいです。
- これまでのキャリアの歩みと、その中で最も印象的なプロジェクトを教えてください?
- 最後に1点だけ申し上げたいことがあるのですが、宜しいでしょうか?
最後に紹介した逆質問は、言い残したことがある場合に使いましょう。折角の最終面接なので、思い切ってアピールしてみてください。
内容としては、第一志望であることを理由とともに伝えるか、自分が企業に貢献できる人材であることを伝えましょう。役員が面接官となるので、30秒間で要点をまとめて伝える練習が効果的です。
【質問例】好ましくない逆質問
最終面接では、以下3つの質問例が好ましくない逆質問となります。
- 御社での有給取得率はどのくらいでしょうか?
- 産休や育休の制度はどのようになっているでしょうか?
- 入社後の研修制度ではどのようなものを受けられるでしょうか?
上記のような逆質問は、いずれも福利厚生や研修制度に関する内容です。最終面接でこのような逆質問をしてしまうと、会社への入社意欲が伝わらない場合もありますので注意しましょう。
最終面接の質問に回答する際のポイント
最終面接では、質問に回答する際のポイントが4つあります。面接官が役員となることで、求められる回答の質も高まります。
本見出しでは、最終面接で質問に回答する際の4つのポイントをそれぞれご紹介していますので、これらを参考にして内定が取れる回答をできるように練習をしてみて下さい。
①志望企業と自分自身の共通点を伝える
最終面接で質問に回答する際の1つ目のポイントは、志望企業と自分自身の共通点を伝えることです。志望度の高さを伝えるために、志望企業の「どこ」に「なぜ」共感したかを話すようにしましょう。
共感を軸として、志望企業と自分自身にどのような共通点があるかを、具体的に話すと効果的です。
②エピソードと関連づけて話す
最終面接で質問に回答する際の2つ目のポイントは、エピソードと関連付けて話すことです。エピソードと関連付けて話す際には、具体的に3つの項目を意識するとより良くなります。
- エピソードの規模感を簡潔に話す
- その手段として、定量的な情報が含まれている
- エピソードの流れが5W1Hを含めて説明されている
面接においてエピソードを話す際に、最もやりがちな失敗は暗唱をしていると思われてしまうことです。そのため、上記3点を意識して自然なエピソードとして話せるようにしましょう。
③今までの回答との一貫性を保つ
最終面接で質問に回答する際の3つ目のポイントは、今までの回答との一貫性を保つことです。最終面接に至る間では、複数回の面接を受けているケースが一般的です。
最終面接では、ここでアピールしなきゃ!と思い、つい違うエピソードを話してしまう学生もいますが、今までの内容が評価されているから最終面接まで辿り着いていると覚えておきましょう。
面接官の手元には今までの学生が話した内容のメモがあります。そこで、安易にエピソードを変えると、面接官も「想定した答えと違う」と感じてしまいます。
仮に同じ質問であっても今までと一貫した回答を保つことが推奨されます。
④友人と模擬面接をして言いたいことをストレートに伝える
最終面接で質問に回答する際の4つ目のポイントは、友人と模擬面接をして言いたいことをストレートに伝えることです。
最終面接では、たくさんアピールしたいがゆえに情報を詰め込んでしまい冗長で退屈、また、何を言いたいか分からないなど最悪な状況に陥る学生は多いと言えます。
そこで、友人に聞いてもらったり自分で回答を録音したりして、言いたいことを過不足なくストレートに伝えられるよう練習を重ねましょう。
最終面接で質問に回答する際の心構え
最終面接では、普段接することの少ない年配の役員が面接官となったり、内定を意識するあまり緊張してしまうことが考えられます。
本見出しでは、最終面接で質問に回答する際の心構えとして2つのポイントをご紹介します。
①リラックスして笑顔を作る
最終面接で質問に回答する際の心構えとなる1つ目のポイントは、リラックスして笑顔を作るです。初対面の人の印象は、笑顔かどうかで大きく左右されると言われています。
最終面接では、面接官にできる限り好印象を与えるためにリラックスして笑顔を作りましょう。面接対策のセミナーでは、笑顔を作ると練習をするためのものもあります。
友人と模擬面接を練習したり、鏡を見たりして自然な笑顔を作れるようにしましょう。
②素直に回答する
最終面接で質問に回答する際の心構えとなる2つ目のポイントは、素直に回答するです。最終面接では、役員が面接官となるため素直な回答が喜ばれます。
無理に難しい回答をしたり、理解しにくいような言い回しをする必要はありません。質問に対して、簡潔で素直に回答しているという印象を持ってもらえるようにすると良いでしょう。
まとめ
最終面接では、聞かれる質問がどのようなものかや質問に回答する際のポイントもわかりました。
また、逆質問の準備や最終面接における心構えなどもご紹介しました。最終面接では、必ず受かると油断することなくできる限りの準備を行ったうえで臨みましょう。