メガベンチャーという言葉は今や当たり前のように使われていますが、その定義は実はあいまいなものでもあります。ベンチャー企業やメガベンチャー企業を目指す学生も年々増えていてその選考は激戦化していることもあります。この記事では、代表的なメガベンチャーの紹介と選考のコツを紹介します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
メガベンチャー企業とは
メガベンチャーとはいえ、その規模や社風は様々で一言で表現できるものではありません。ベンチャーと言っているものの、ベンチャー企業と混同して入社するとイメージとは全く異なっているでしょう。まずは次で、メガベンチャーとベンチャー企業の違い、メガベンチャーと大企業の違いを整理しておきましょう。
ベンチャー企業との違い
メガベンチャーとは、”大企業へと成長したベンチャー企業”のことを指します。メガベンチャーの多くはIT業界の企業で、インターネットやSNS、ネットゲームなどが普及する流れに乗って急成長を遂げてきました。メガベンチャーと呼ばれる代表的な企業の多くが1900年代に設立され、2000年代に上場しています。
ベンチャー企業との違いとして、以下の2点がメガベンチャーの条件と言えます。
- 上場している。
- 社員数が1,000名以上である。
大企業との違い
メガベンチャーと大企業の違いは明確にはありませんが、もともとがベンチャー企業であった大手ネット広告代理店や、大手インターネット企業はメガベンチャーと表現されることが多いです。
伝統的な大企業のように様々な制限を強いられる場合も多く、ボトムアップの文化が根付いていない企業も多い為ベンチャー企業と混同するのは危険です。一言にメガベンチャーといっても、実態はそれぞれ大きく異なります。
代表的なメガベンチャー企業
以下では、代表的なメガベンチャー企業を7社紹介します。
- リクルート
設立:1963年、上場:2014年、従業員数:連結45,856名
就活生の皆様にはリクナビやタウンワークでお馴染みかもしれませんが、人材業界だけでなく、不動産の「SUUMO」、結婚式の「ゼクシィ」、旅行の「じゃらん」、グルメの「ホットペッパーグルメ」、美容院の「HotPepper Beauty」など、人々の生活を支えるサービスをいくつも運営しています。
- DeNA
設立:1999年、上場:2005年、従業員数:連結2,437名
DeNAは、元マッキンゼーの南場智子氏が設立した会社で、ゲーム事業、EC事業、スポーツ事業、新規事業の4事業を手がけています。「Mobage(モバゲー)」や「モバオク」で注目を集めました。
- GREE
設立:2004年、上場:2008年、従業員数:連結2,051名
スマホ向けゲーム事業を中心に、ライブエンタメ事業、メディア事業、広告事業などに取り組んでいます。一時期ゲーム業界において一世を風靡した企業です。
- 楽天
設立:1997年 上場:2000年 従業員数:連結18,364名
IT×金融事業をメインとし、今や楽天市場の運営だけでなく、「楽天ブックス」、「楽天トラベル」、「楽天モバイル」、「楽天銀行」、「楽天カード」など数々のサービスを提供しています。
- ヤフー(Zホールディングス)
設立:1996年、上場:1997年、従業員数:連結13,570名
ソフトバンクグループに属し、「Yahoo!ショッピング」、「Yahoo!オークション」、「Yahoo!ジャパンカード」など数々のYahoo!サービスを提供しています。また、GYAO、バリューコマース、アスクル、一休など、様々な分野の子会社を持っています。
- ぐるなび
設立:1989年、上場:2005年、従業員数:連結1,917名
グルメ情報検索サイト「ぐるなび」のサービスが有名ありますが、結婚式情報サイト「ぐるなびウェディング」、おでかけ情報サイト「レッツエンジョイ東京」などのサービスも展開しています。
- サイバーエージェント
設立:1998年、上場:2000年、従業員数:連結5,282名
サイバーエージェントの事業は、メディア事業、ゲーム事業、インターネット広告事業、投資育成事業、その他の5つに分かれていて、最近はAbemaTVなどでメディアを賑わせています。
メガベンチャー企業のランキング
上で紹介したメガベンチャーの中から、有価証券報告書をもとに「売上」「年収」「成長率」の3つの部門でランキングを付けたので紹介します。
メガベンチャー企業の売上トップ3
1位:リクルート
2位:楽天
3位:ヤフー
売上でみると、やはりある程度創業から時間が経っていて規模の大きい企業が上位に来ています。リクルートは2位の楽天に約2倍の差をつけています。しかし楽天の純利益はリクルートと大きな差はない結果となっていて、会社の実力が高いことが伺えます。
メガベンチャー企業の年収トップ3
1位:リクルート
2位:グリー
3位:DeNA
売上でも圧倒的だったリクルートが年収でも1位となっています。2位はGREEで、2013年には「新卒者に対しての年収レンジを最大1500万円にする」と発表したことでも注目を集めました。一方、GREEの平均勤続年数は5年未満と大きく平均を下回っています。
メガベンチャー企業の成長率トップ3
1位:ヤフー
1位:サイバーエージェント
3位:リクルート
ヤフーはPayPayの利用者数も爆発的に増加し、2019年に「Zホールディングス」に社名も変更し、新しいスタートを切ったこともあり、大成長を遂げています。サイバーエージェントは2016年にサービスが開始されたAbemaTVの影響が大きいと考えられます。
メガベンチャー企業に内定するための学歴
ベンチャーとは言いつつも、ほとんどの企業は高学歴の学生を求めています。ある程度の難易度の大学を卒業した人であれば、理解力があり、要領がいいことが一つの傾向として挙げられるでしょう。企業もそういった基礎能力の高さを期待しています。
学歴の低い学生を積極的に採用している企業は、それほど経営体力がない企業である可能性が高いと言えます。
メガベンチャー企業に就職するメリット
メガベンチャーは良く言えば、大手企業と同等近くの経営体力と基盤を持ち合わせながら、ベンチャー企業のような柔軟性と実力主義の社風のある企業と言えるでしょう。大企業では10年かかっても経験できないような仕事が若いうちから経験できる傾向にある事が最大の魅力です。
①仕事の成果で評価してもらえる
通常の企業で役職につくのは経験を積んでから、つまり社歴の長い順になりますが、メガベンチャーでは能力によって評価されます。若い人に年上の部下を付けられることも珍しくありません。
伝統的な大企業とは違い、自分のやりたいと思う仕事に挑戦できるような雰囲気と環境があります。やりたいと手を挙げた仕事を成功させる事が出来れば、その成果に見合った評価を得られます。
②周囲も優秀で刺激を受ける
メガベンチャーは年功序列ではなく実力主義の企業が多く、経験豊富な中途社員がこれまでの経験を活かしてメガベンチャーに転職するケースも多いです。その為、秀でたスキルを持っている従業員たも多く、そんな先輩達から多くの技術を得る事が出来ます。
また、最新の研究制度や教育制度を取り入れている企業も多く、このような制度を積極的に利用することでよりスキルアップを図ることが出来ます。
③ベンチャーでありながら福利厚生もある
メガベンチャー企業は、大手企業と同等の安定した事業基盤を持っている為、福利厚生も充実しています。例えばDeNAでは、英語学習支援や勉強会開催などの制度を取り入れていて、学習費用を一部会社が負担してくれます。他にも社内にマッサージルームが開設されているなど、変わった福利厚生もあります。
一般的にベンチャー企業と聞くと福利厚生が手薄いイメージがありますが、大企業に引けを取らない経済力を持ち、働きやすい環境作りにも力を入れているのはメリットと言えるでしょう。
メガベンチャー企業に向いている人
ベンチャー企業に新卒で入社する人が増えていると言われていますが入社を後悔する人も多いようです。労働に見合った給与がもらえないと感じる人も多い為、仕事の先に明確な目標があり、お金よりもやりがいを重視する人の方が向いています。
入社後に後悔しないためにも、まずは自己分析をしっかりしておくことが大切です。次の記事では、ベンチャー企業に入社して後悔しない人の特徴や、ベンチャー企業のイメージと現実を紹介しています。
メガベンチャー企業に内定をもらう方法
メガベンチャーでは、自己成長に貪欲で、結果にこだわって主体的に行動できる人材を求める傾向にあります。また、成果主義のためストレス耐性があり柔軟な考え方ができる人でないと長くは務められないと考えられています。それらの点を加味して、選考ではどう振舞えばよいか見ていきましょう。
①バイタリティの高さをアピールする
バイタリティとは、 英語では「生命力」「成長力」「生命」 という意味ですが、日本語で使用する場合、「モチベーション」という意味で使ったほうが無難でしょう。 バイタリティの高い人は打たれ強く、積極的でポジティブといった印象で集団の中でひと際目を引く存在となります。
メガベンチャーの選考では、粘り強く物事に取り組んだ経験や、主体性を伝え、バイタリティの高さをアピールしましょう。高い目標を持ち、モチベーション高く仕事をして、上司にも屈しないような社員像をイメージすると良いです。
②在学中の活動の成果をアピールする
メガベンチャーでは、年齢や社歴よりも成果で評価されることが多いです。その為、学生生活でのエピソードを話す場面では、取り組みの成果をしっかり伝えるようにしましょう。
インパクトのあるような経験である必要はなく、ありふれた経験でもそれが再現性の高いことをアピールしましょう。自分がたとえ困難な状況でも結果にこだわり行動できる性格であることを、在学中のエピソードを通して伝えることが出来るようにしておきましょう。
③インターンに参加して高評価を得る
学生インターンを募集していることが多いのもメガベンチャーの特徴です。そういった機会は最大限利用しましょう。インターンに参加し、高評価を得ることができれば本選考で丁寧なサポートを受けられたり、通常とは違うルートの選考を受けられたりします。
インターンで高評価を受けるためには、失敗することを恐れず主体的にやる気をもって仕事の取り組むようにしましょう。分からないことはどんどん聞いて、成長することに貪欲な印象を持ってもらえるようにしましょう。
【業界別】成長中でメガベンチャーになる可能性のあるベンチャー企業
上で紹介した企業よりもまだ若く規模も小さいけれども、急成長中の企業を紹介します。こういった急成長中の企業には、従業員の多様性を意識した柔軟な働き方のできる制度を積極的に導入している会社が多い印象です。どんな企業があるか、下で詳しく見ていきましょう。
人材業界|ビズリーチ
2009年創業の比較的若い会社です。転職サイトの「ビズリーチ」や人材活用プラットフォームである「HRMOS」など、人材事業での成長が目まぐるしいです。社長の南壮一郎は、日本の起業家ランキングに3年連続でトップ5入りし殿堂入りとなるほどの実力者で経営力も魅力の一つです。
従業員一人一人のキャリアを重要視していて、上司と定期的にコミュニケーションをとるための1on1という制度を取り入れているのも特徴です。縦の壁を取り除き、誰でも上司と気軽にコミュニケーションをとれる環境です。
広告業界|オプトホールディングス( デジタルホールディングス )
1994年に設立され、日本初の広告効果測定システム「ADPLAN(アドプラン)」を開発した企業です。デジタルマーケティングの先駆けとなった企業ですが、最近では投資やAI事業にも挑戦しています。
テレワーク制度や時差出勤、1時間単位で育児時短制度を利用できるなど、従業員一人一人のライフスタイル合わせて働くことのできる環境が整っています。また、会社への申請をだせば副業も認められていて、本業だけでは得られない知識やノウハウを学ぶことも可能です。
通信業界|ライン(LINE)
最近ではスマホ決済サービス「LINE Pay」のサービスを始め話題を集めましたが、「LINE」は今や使っていない人はいない国内最大級のコミュニケーションアプリです。また、音楽やライブ配信など分野においてもプラットフォーム事業を展開しています。
裁量労働制が導入されていて、自由かつメリハリのある働き方ができます。オフィスにはカフェや飲食スペースはもちろん完備されていて、朝食は無料で食べることができます。ダーツやビリヤードを楽しめるスペースや、仮眠を取るためのの和室まで完備されていることには驚きです。
まとめ
新卒でベンチャー企業やメガベンチャー企業へ入社する人が年々増えていると言われていますが、それぞれ会社によって独自の制度を持っている企業も多く、多種多様であることが分かりました。興味のある会社があればより深くリサーチし、自分に合っているか検討してみましょう。