リクルートは就活生が殺到する人気企業で、リクルート出身の起業家も多数世の中で活躍しています。リクルートの就職難易度は一体どれくらいなのでしょうか。今回は、リクルートの基本情報とともに就職難易度や、選考を通過するためにとるべき対策について説明します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
リクルートの基本情報
株式会社リクルートは、リクルートグループの中でメディア事業・ソリューション事業を行う会社です。2018年4月に「株式会社リクルートアドミニストレーション」から「株式会社リクルート」の名称に変わりました。
もともとリクルートグループの持株会社である「株式会社リクルートホールディングス」のメディア・ソリューション事業が切り離される形になりました。また、リクルート単体での従業員数は公開されていません。
リクルートの募集職種
リクルートの募集職種は以下の5つです。IT分野で事業を行っているので、専門職の募集も多くなっています。
- ビジネス総合
- プロダクトグロース
- UXデザイン
- データ解析
- エンジニア
ビジネス総合職は営業や企画、コーポレーション部門などの配属を含む総合職募集で、大半の文系学生が応募することになります。プロダクトグロース職はIT関連職として、Webのマーケティングや開発に携わります。
UXデザイン、データ解析、エンジニアのそれぞれの職種は知識や経験がある学生を対象として募集をかけています。未経験の場合には応募できないので、ビジネス総合職を選択するようにしましょう。
リクルートの就職難易度は高い
リクルートは人気企業であり、就職難易度は非常に高いと言えます。リクルートの推定倍率や採用実績を見てみましょう。
また、採用平均年齢やリクルートで求められる人物像についても紹介するので、選考を受けようと考えているなら参考にしてみてください。
リクルートの推定倍率
リクルートの就職倍率は就職四季報でも非公開となっており、詳しい数字はわかっていません。一説には、推定倍率は250倍以上だとも言われており、250〜400名の募集枠に少なくとも6万人以上が応募していると考えられます。
東洋経済オンラインの「入社するのが難しい有名企業」トップ200の調査では、リクルートグループが63位にランクインしており、就職偏差値は61.1だとされています。
以上のことからリクルートの就職難易度は高いと考えられるため、選考に進むためには十分な対策が必要です。
リクルートの採用実績
リクルートに採用された学生は以下の大学の出身者が多い傾向にあります。下記は出身学生の多い順に記載しています。
- 早稲田大学
- 慶應大学
- 東京大学
- 京都大学
- 同志社大学
- 関西学院大学
- 立命館大学
- 立教大学
- 日本大学
有名私立や国立大学出身者が多い傾向にあります。また、2018年は398人、2017年は288人が採用されました。企業規模が大きい分採用人数も多いので、門戸は広く開かれています。
リクルートの採用平均年齢
リクルートの採用平均年齢は公開されていませんが、一般的な大卒予定の就活生である21〜22歳前後であることが予想できます。
リクナビには積極的応募対象として「大学生、大学院生、高等専門学校生、海外大生」との記載があります。そのため、一般的な就活生が採用対象の大半を占めていると考えられます。
一方、採用公式HPには「30歳以下」との記載があるため、既卒でもエントリーすることが可能です。第二新卒であっても応募できるので、リクルートに興味があるなら積極的にチャレンジしてみることをおすすめします。
リクルートが求める人物像
リクルートは多様性を重視し、積極的に変革を進めていく社風です。リクルート出身の起業家も多数世間で活躍しています。
2020年の採用テーマは”Keep you weird.”です。「そのままの自分を見せてほしい」と、個性を尊重したいとの意図が込められています。そのため、多様性を確保するためにも個性的な人材が求められていると言えるでしょう。
また、ITやデジタル分野での能力が重宝されます。ユニークなアイデアを持って、IT・デジタルのフィールドで積極的に挑戦することができる学生を、リクルートは採用したいと考えています。
リクルートの選考対策
では、就職難易度の高いリクルートの選考に残っていくためには、どのような対策をすればよいのでしょうか。ここでは以下3つの対策を紹介します。
- SPIやES対策は抜かりなく
- 面接で人物像をアピールできるようにしておく
- OB訪問を通じて熱意を伝える
リクルートに本気で就職したいなら、この3点は必ず押さえておいてください。
SPIやES対策は抜かりなく
リクルートには何万人、何十万人の就活生が応募します。SPIやESの対策を怠ると、面接に進む前の足切りの段階で落とされてしまいます。
基本的なSPIやES対策は抜かりなく行う必要があります。ESがしっかり書けていると面接対策もしやすくなるので、十分な時間をかけて丁寧に仕上げるようにしてください。
面接で人物像をアピールできるようにしておく
前述したように、リクルートは多様性を求めており、個性的な人材を積極的に採用したいと考えています。そのため、面接では自分の人物像をしっかりとアピールできるように準備しておきましょう。
メーカーや総合商社では堅さが求められますが、リクルートではそれほど重視されません。自分らしさをどれだけ見せられるかが大切です。定型的な就活生の枠にはまる必要はないので、自由な視点で自分をアピールしましょう。
OB訪問を通じて熱意を伝える
リクルートを受けるなら、OB訪問もしておきましょう。面接で「OB訪問はしたかどうか」「何人のOBを訪ねたのか」を聞かれる可能性があります。その際に人数と名前、印象をきちんと答えられるとプラスになります。
また、OBが訪ねてきた学生を人事に推薦することも考えられます。OBが推薦してくれるかどうか、また人事がその推薦を受けるかどうかはわかりませんが、「OB訪問がプラスになる可能性もある」と思っておきましょう。
まとめ
リクルートは就活生から大人気の企業で、就職難易度が高いものの採用人数も多めです。そのため、しっかりと対策を練れば選考に通過することも可能です。
大学の派閥が強すぎるということもなく、学歴にかかわらず採用されています。「いかに個性を見せられるか」「自分の個性をどう仕事に生かせるか」という点をしっかりアピールできるようになっておきましょう。