就活失敗しても人生終わりではない!勘違いする理由とやるべきことを理解しよう!

就職は人生の中でも大きな節目の一つです。そのため就活に失敗したことで、人生終わりと感じてしまう人もいます。真面目に就活に取り組んだのに、望む結果につながらないのは辛い経験です。しかし、それで人生が決まるわけではありません。今回は就活に失敗した後でやるべきことについて説明します。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

就活失敗したら人生終わりか

就活に失敗したからといって、人生が終わるわけではありません。しかし、就活に失敗することで自己嫌悪に陥いるのも事実です。

ここでは就活失敗が人生の終わりなのかどうか、一緒に考えてみましょう。

目次

就活失敗と感じるのは理想とのギャップがあるから

就活の失敗とは、何を指すのでしょうか。これには個人差があります。「希望した企業に入社できなかった」「公務員試験に落ちた」「内定が一つももらえなかった」など、人によって就活失敗と感じる理由は異なります。

そこに共通しているのは、自分が理想とする就職と現実にギャップがあることです。自分の思う通りの就職ができなかったことで、自分の末路が悲惨なものになると悲観してしまうのです。

特に高学歴なのに就活に失敗した就活生に、この傾向が強く表れるようです。

冷静に考えれば理想とのギャップがあるのは当然

新卒で就職する人のすべてが、第一志望の企業に入社しているわけではありません。目標とする業界や職種、企業が明確だった人の中には、就活失敗に苦しんでいる人が多いものです。

しかし就活に限らず、恋愛や友人関係でも、自分の理想と現実が乖離することはよくあります。自分の計画通りに、人生を歩んでいくことなどできないのです。

それなのに就活では、自分の理想を達成するのが当然だと思い込んでしまいがちです。さらに理想を達成することと、順風満帆な人生を送ることはイコールではありません。

就活に失敗した人の声

就活の成功は、内定がもらえることだけではありません。そのため、周囲からは羨まがられていても、本人は就活失敗だと思っているケースもあります。

ここでは就活に失敗したと感じた学生の声を、いくつか紹介します。

自分が希望していた業界や会社に入社できたからといって、そこで活躍できるかどうかは未知数です。強い思入れがなくても、始めてみると仕事に適性があり成果が出せることもあると、このコメントが教えてくれます。

就活に失敗した時は、人生が終わったように感じるかもしれません。しかし周囲に理解者がいることで、自分を見つめ直し、人生が楽しめるようになる人もいます。

就活失敗したら人生終わりだと思ってしまう5つの理由

頭では就活に失敗したぐらいで人生が終わるわけではないとわかっていても、感情的に納得できない人が多いのも事実です。その背景には、大学生が就活をするにあたり、思い込みに縛られていることがあるようです。

ここでは、就活生が就活に失敗したと思い込んでしまう理由を、5つほど紹介します。

①一度レールから外れると復帰するのが難しい現状

特に高学歴な就活生の場合、大学入学まで大きな挫折を経験していない人が多い傾向があります。しかし就活は、受験のように傾向と対策に基づいて勉強することで、成果につながるわけではありません。そのため、思う結果につながらないこともあります。

しかし多くの就活生は夏には内定を手にし、公務員試験などの考慮しても11月までには行き先が決まるのが一般的です。そうした就活のレールから一度外れてしまうと、なかなか復帰できないという現実があります。

そのため就活浪人するか、既卒でやり直すかを検討する人が増えるのです。

②大企業であればあるほど良いという風潮

ここ数年、就活は売り手市場です。しかし就職するからには大企業が良いという思い込みは、相変わらず強いようです。そのため業界や職種ではなく、大企業かどうかを基準にエントリー先を決める就活生が少なくありません。

しかし大企業はエントリーする人数も多く、採用面接まで進めるのは一握りの人たちだけです。高学歴の就活生であればエントリーには通貨しやすいですが、採用面接になれば人なりで判断されます。

その結果、一社も内定を得られない就活生も少なくありません。

③就職活動期間中に正解を出す風潮

インターンシップも含めると、就活は大学3年生から始まっています。その後、自己分析や業界・職種・企業研究を経て、3月には企業へのエントリーを始めます。実際に就職試験が始まるのは6月で、早ければすぐに内々定が出ます。

10月には内定式を行う企業が多いので、それまでに決めるのが普通と思い込んでいる就活生がたくさんいます。公務員試験をはじめ、秋に募集を始める企業も多いのですが、一般的なスケジュールにとらわれてしまいがちです。

④周囲と比べてしまう

高学歴の就活生に多い傾向に、大企業に内定したかどうか、何社内定をもらったかを競い合うことがあげられます。就活は一斉にスタートするので、普段仲が良い友人であってもライバルに思えることもあるでしょう。

しかし、周囲の人に羨ましがられるために、就職するのではありません。自分が希望する業界や職種で、長く働ける会社を見つけるのが目的のはずです。

それを忘れて、他者に認められる就職を果たそうと考えると、失敗してしまいがちです。

⑤正規と非正規の格差は拡大

業界や職種によっては、正規雇用が難しいものもあります。正規雇用にこだわることで、応募する会社数が減る可能性もあります。その場合は、正社員登用制度のある会社に非正規雇用者として入社するのも選択肢の一つです。

ただし同じ業務を担当する正社員がいて、自分が非正規雇用された場合、そのギャップに苦しむことになるのも現実です。拘束時間も仕事内容も同じなのに、収入には格差が生まれるからです。

また一度非正規雇用されると、正社員雇用されにくいという現実もあり、そのために「人生が終わった」と感じることがあります。

就活失敗しても人生終わりではない3つの理由

就活を始める時には、自分なりの理想を描いて行動するものです。しかし実際に採用試験が始まり不採用通知が届くようになると、現実を思い知ることになります。そして、自分の就職が失敗だったと感じてしまうのです。

しかし就活に失敗したかといって、人生が終わるわけではありません。その理由を4つ紹介します。

①大企業に入社しても安泰ではない

周囲に大企業に入社した人がいると、羨ましさを感じるかもしれません。しかし、大企業に入社したからといって安泰ではないのです。

入社後は同期社員と能力や成績を比べられますし、配属先の仕事に適性がなければ評価は下がります。大企業が業績不振でリストラ・倒産というのも珍しいことでなくなってきました。

②望む企業に入れない人の方が圧倒的に多い

たくさんの内定をもらっている就活生の中にも、第一志望の企業に入社できなかった人は数多くいます。新入社員の大半は、望んでいる企業には入社できていないものなのです。

しかし、就職失敗した自分しか見えていなければ、周囲も同じであることに気が付けません。そして、自分の人生は終わったと落ち込み、逆転しようという発想が持てなくなります。与えられた場所で努力することで、新たな道が開けることはよくあります。

就活に失敗する人は沢山います。以下の記事では就活に失敗する人の特徴などをより詳しく解説しています。興味のある方はこちらも併せてご覧ください。

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③多様な生き方に視野を広げる

大企業に勤めて安定した収入が得られれば、生活の不安はなくなります。しかし、AIが導入されることで無くなる仕事があるといわれる現代、会社に頼る生き方を死ぬまで全うできるとは限りません。

また、就職や仕事が人生のすべてではありませんし、収入は低くても好きなことを生業にして生きがいを感じている人もたくさんいます。そうした多様な生き方を知り、視野を広げることで見えてくる景色もあるはずです。

④転職市場は活発傾向にある

現代の日本企業は、終身雇用ではなくなっています。つまり、新卒で入社した会社で働き続ける保証はありません。また、仕事を通してスキルアップすれば、大きなフィールドで働きたくなるものです。

そのため優秀な人材は、キャリアアップを求めて転職する傾向が強いです。社員教育をする体力がない企業は積極的に中途採用しますので、転職市場は活発です。そのため、転職を前提にキャリアプランを考えるのもおすすめです。

就活失敗かどうかは未来の自分にしか分からない

就活が失敗だったかどうかがわかるのは新入社員時代ではなく、実際に仕事をして自分なりにキャリアを築き、過去を振り返った時です。

思う通りの就職が叶わなくても、それをバネに努力してキャリアアップすれば、それは自分の経験として生きます。未来の自分が失敗と思わずにいられるよう、今から努力すればよいのです。

まとめ

自分なりに努力したつもりでも、理想の就職ができなかった人は大勢いることでしょう。就活に失敗したことで、人生が終わったように感じるかもしれません。しかし、その失敗をバネにして努力することで、未来を変えることはできます。自分の思い込みではなく、広い視野で物事を考えてみてはいかがでしょうか。

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