就活はめんどくさいから「就活しない」道や効率的なやり方を考えてみた

就活をめんどくさいと考えている人は多いようです。今回はいっそ就活をしないという道を選びたいという人のために、就活がめんどくさいと思う5つの理由や、実際にめんどくさいと言っている人の声、就活以外のキャリアや就活を効率的に行う3つの方法についてご紹介します。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

就活がめんどくさいと思う理由7選

就活は今後の人生を決める大切なもの、とわかっているのにめんどくさいと思うのはなぜでしょうか。ただ自分がだらしないだけと思っている人もいるかもしれません。

しかし就活をめんどくさいと思うのには必ず理由があります。まずは自分がなぜめんどくさいと思っているのかを知っておきましょう。

目次

自己分析や選考対策など調べることが多いから

就活では普段意識しないことや、慣れないことをする機会が多くなります。特に自分のことを深く知るための「自己分析」や、志望する企業に採用されるための「選考対策」はやることが多くめんどくさいと感じやすいものです。

さらに言えば、自己分析の仕方を学んだり、選考対策のやり方を調べたりすることから既に億劫という人も多いかもしれません。

わざわざこんなことをしなければ就活ができないのか、と思うとめんどくさいという気持ちが募り、それならいっそ就活自体をやめてしまいたいという考えに至りやすくなります。

情報量が多く整理するのが難しいから

就活は自己分析や選考対策以外にもやることがたくさんあります。説明会の日程を調べたり、インターン情報を集めたり、OB訪問のアポイントを取ったりと、収集しなければならない情報は尽きません。

その他にも細々とした情報が多くあり、それらをどのように整理すれば良いのかわからないという就活生は多いようです。情報を上手く整理出来ないと、何から手をつければ良いのかわからなくなります。

こんなに大変な思いをするのに採用されるかどうかわからないなんて、と考えるとめんどくさいという気持ちが強くなるのかもしれません。

何度も同じことを書かなくてはいけないから

就活に必要な履歴書やESは、志望する企業ごとに何枚も書かなくてはなりません。名前・住所・生年月日・電話番号など基本的な情報だけならともかく、志望動機など気を抜けない記載内容もあります。

大事なことだとわかってはいても、常に集中をしながら何枚も同じものを書くというのは大変な労力です。間違えて書き直して、を繰り返す内に何と書けば良いのかすらわからなくなり、めんどくささが募ります。

何度も同じことを書くという作業ですらめんどくさいと感じる自分が、就職をして上手くいくのだろうかという考えに至ることもあるかもしれません。

媚を売ったり建前で話すから

就活の面接で本音だけを話す、というのはほぼ不可能です。たとえば志望動機で「お金が欲しいからです」と答えるわけにはいかず、それらしい建前の動機を考えなくてはなりません。場合によっては、他社ではなくその企業を選んだという媚も必要でしょう。

根が正直な人や、日頃から建前で話すことになれていない人は、媚や建前を話して採用されること自体に疑問を感じやすいかもしれません。

採用されるために必要なことだとわかっていても、いざ建前を考えたり媚を売ることを考えると就活自体に意味を感じなくなり、よりめんどくさいという気持ちが強まるようです。

毎日同じ格好をするから

就活では一様にリクルートスーツを着ることが常識とされています。普段着のように、着心地が良いものや自分の好みの洋服を選んで着ることはできません。就活中は基本的に毎日リクルートスーツを着ることになります。

ファッションにこだわりがある人や、リクルートスーツで個性を消されることに違和感がある人は、毎日同じ格好をすること自体に抵抗を感じやすいかもしれません。

就活のときだけでなく、就職してからも当面の間はリクルートスーツを着なくてはならないという現実に嫌気がさし、そんな風習にめんどくささを感じる人も多いでしょう。

成果が分かりづらいから

就活におけるあらゆる結果は、試験者である就活生にとってわかりづらいという性質があります。

例えばテストセンターは自分の結果が点数という形では現れず、手応えという曖昧なもので出来栄えを自己判断する必要があります。
また、面接でも合否の要因や点数はもちろんつかず、自分がなぜ受かったのか落ちたのかがわからない仕組みになっています。

仮に結果が定量的にわかれば、そのための努力も惜しむことなくできます。しかしながら現実はそうでないため、自分がかけた時間と結果の相関関係が不明瞭であるがゆえに、時間をかけることが次第に無駄な努力と感じるようになり、「めんどくさい」という感情につながりやすいです。

常にマインドシェアを占めるから

就活期間中はオンオフの切り替えが非常に難しく、就活の予定がない休日でもSNSをみれば友人の就活動向が分かりメールや電話の通知がくることもあります。

就活を「煩わしく早期に終わらせたいイベント」と捉えている人にとっては、常時頭の片隅に就活のことを考えなくてはいけない状態はストレスがあり、めんどくさいと思うのも無理はありません。

就活がめんどくさいと感じる人の声

就活をめんどくさいと感じている人は多く、SNSでもその声を聞くことができます。めんどくさいという思いからやらなければならなかったことを忘れてしまっていたり、進路を変えたりする人もいるようです。

これからいよいよ就活が本格化する就活生のツイートです。就活に必要な手続きを、めんどくさいという思いから後回しにしたまま忘れてしまい、就活に必要な書類が届かないという事態となってしまいました。「やべぇ」という言葉から本人の後悔が感じられます。

就活をめんどくさいと感じている就活生のツイートです。具体的に何がめんどくさいと感じているのかまでは読み取れませんが、いっそ大学院に進学して就活をいったん回避しようかと考えていることがわかります。

就活以外のキャリアを本気で考える

就活がどうしてもめんどくさい、という人は就活以外のキャリアを本気で考えてみても良いかもしれません。

就活は絶対にしないといけないものではありませんし、卒業後の自分の進路を本気で考えるのであれば、就活以外の選択肢も出て来るのではないでしょうか。

起業

何か人よりも得意なことがある、という人は起業をするという道があります。めんどくさい就活をする必要はありませんし、自分の得意なことや好きなことを一生の仕事にできるかもしれません。

もちろん起業は簡単なことではありません。最低限の資金は必要ですし、難しい書類手続きもあります。失敗をすれば相応の負債を負うこともあるでしょう。

しかし小さな規模から起業をしてコツコツと続けたことで成功している人は大勢います。同じ時間をめんどくさいと思いながら就活に充てるのであれば、起業を考えてみるというのも良いかもしれません。

フリーランス

起業をするまでではなくても、何か得意なことややりたいことがあるという人はフリーランスで活動をするという道もあります。フリーランスであれば就活は不要ですし、どこにも所属せず自由に働くこともできます。

フリーランスは誰でもいつでも始めることができます。しかし自分が望む仕事がいつでも必ずあるとは限りませんし、仕事を取って働かなければお金は得られません。

自分が得意なことが仕事としてどれくらい求められているかをリサーチしてみましょう。どれくらい仕事ができるようになれば生活ができるのかなど、具体的な計算を含めた計画を立ててみると先が見えて来るかもしれません。

大学院

就活がめんどくさく、まだ勉強を続けるのも良いなと考えられるのであれば大学院に進学するという道もあります。大学院生になるのであれば就活は先送りすることができますし、大学院卒の肩書で新たな道も開けてくるかもしれません。

しかし大学院に進学するには費用もかかりますし、勉強もしなければなりません。経済的な問題がないことと、学ぶ意欲がなければ選べない道でもあります。

就活をやめて大学院に進学したいのであれば、大学院で何を学び、今の自分とどのように変わりたいのかを考えてみましょう。その上で大学院に進学するのであれば、将来的に役立つ選択となるかもしれません。

就活がめんどくさい人でもまずやるべきこと

就活以外のキャリアを紹介しましたが、とはいえ多くの人が就活という道を選択すると思います。

就活がめんどくさいという人はアクションのきっかけを作れてない場合がほとんどです。以下では、就活がめんどくさいと感じる人でもまず行って欲しい小さな行動を紹介します。

エントリーシートを書き始める

まずは何と言ってもエントリーシート(ES)を書き始めることなしに就活は始まりません。
多くの企業は就活生の適正を測るために4~5個程度の質問を用意したエントリーシートの提出を課しています。

就活がめんどくさいと感じる人でやりがちなのが、そもそもESの画面を開かずに止まっているケースです。まずは多少面倒でも、企業の新卒HPをひらき、ESの項目にとんでみましょう。

実際にそこまでにかかる時間は3分程度です。ESの設問を見た後は期限と設問を一度どこかに書き写して、回答の準備を始めるようにしましょう。

この時ポイントになるのが、期限をしっかりと明記しておくことです。めんどくさいと思う人の重い腰も上がり準備が進んで行くと思います。

説明会・セミナーの予約をする

エントリーシートの設問を把握したら次に回答を準備するための行動をとり始めます。

まずは説明会・セミナーに予約をしてみましょう。めんどくさいと感じる人でも以下を知れば、ハードルが低い行動であることがわかるはずです。

  • 説明会・セミナーの予約は無料
  • 説明会・セミナーの予約はいくらでもしてよい
  • 説明会・セミナーの予約は2,3分で完了する

抽選に落ちることもありますが、数を打てば当たるためまずは薄い興味しかない会社でも予約をしてみることがおすすめです。

近い先輩や友人に話を聞きに行く

説明会・セミナーの予約をしただけで満足してはいけません。当日が近づくと「めんどくさいからキャンセルしようか」と思ってしまいがちです。

就活で重要なのは長くモチベーションを保つことです。就活の予定がない時はフランクな形で先輩や友人を誘い、就活のお話を聞いてみるのもよいでしょう。

特に先輩は上の世代から受けた恩を還元しようと思ってくださる人も多く、有益な情報を惜しみなく共有してくれることもあります。
お話を聞くだけでも刺激になるため、めんどくさがらず積極的に話を聞きに行くことをおすすめします。

就活がめんどくさい人が効率的に行う3つの方法

さて、基礎的なアクションをご紹介したところで、次にできるだけ労力の少ない、効率の良い就活をする方法を紹介します。

方法①:コネに頼る

1つ目は「身近な人のコネに頼る」という方法です。自分の家族や知り合い、恩師やその知り合いなどあらゆるつてをたどればどこかにコネがあるかもしれません。

コネが上手くいけば他の就活生よりも優遇してもらいやすくなりますし、その分採用してもらえる可能性も高まります。強いコネであれば応募をした時点でほぼ内定ということもあるでしょう。

ただし、コネで入社をするとその分期待されることも多くなります。その期待をバネにして頑張れるという人には向いている方法かもしれません。

方法②:スカウトサービスに登録する

2つ目は「スカウトサービスに登録する」という方法です。スカウトサービスに自分の情報を登録すれば、その人に興味を持った企業からスカウトをしてもらえることがあります。

スカウトという先方からの歩み寄りによって応募をするため、一般で応募するよりも採用の可能性は高くなるかもしれません。

ただし、スカウトサービスによるスカウトを受けても絶対に採用されると決まっているわけではありませんし、スカウトが来ないこともあります。そのため何か自分の売りとなる技術や能力がある人に向いている方法です。

方法③:インターン生からそのまま社員になる

3つ目は「インターン生からそのまま社員になる」という方法です。インターン生からそのままその企業の社員になれば、一般的な就活をすることなく就職することができます。

インターンで優秀な成績を残せば、その企業から社員として採用してもらうこともできるので、めんどくさい採用過程をスキップすることも可能です。

ただし、インターンからそのまま社員になるにはその企業から優秀な人材であることを認めてもらう必要があります。インターンでありながら積極的に動き、しっかりと努力する様子を見てくれている人がいればチャンスをもらうことができるでしょう。

まとめ

就活がめんどくさいと思う人でも就活を今だけの辛抱と思って我慢するか、今しかない時間を別の道に生かしたいと考えるかは人それぞれです。どちらが良いということではなく、自分の意思を持って就活をしない道を選ぶのであればその決断は今後の人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。

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