激務や職場の人間関係などが原因で、仕事を苦痛に感じる人は少なくありません。職場に相談相手がいれば状況の改善に期待ができますが、甘えだといわれてうつ病を発症する人がいるのも事実です。そこで今回は、なぜ仕事を苦痛に感じるかの原因や対処法について解説します。
弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。
無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。
bizualのサポートに無料登録しておくと・・・
- 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
- 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる!
- ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
- 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート!
- 面接官からの合否フィードバックを共有!
この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
仕事が苦痛な理由とその対処法
仕事が苦痛になる原因は、人それぞれです。他人から見たら些細なことに思えても本人には深刻で、「仕事を辞めたい」と言えないで悩んでいるかもしれません。
ここでは、仕事が苦痛な理由とその対処法について説明します。
仕事が苦痛な理由
仕事が苦痛な原因の中には、全員に共通するものもあります。ここでは、一般的に仕事を苦痛に感じやすくなる原因を5つ、紹介します。
①福利厚生が充実していない
給料が安い、残業が多く手当がきちんと支給されない、休日が少ないことも不満の原因になります。そこに、福利厚生が充実していないことが加われば、苦痛を感じやすくなるのは当然です。具体的には、
- 有給休暇を自由に取得できない
- 産休・育休制度の利用実績がない
- 看護あるいは介護休暇を認めてくれない
などがあげられます。特に家族がいる労働者の場合、仕事が激務なうえ福利厚生が充実していないとワークライフバランスが取りにくく、苦痛を感じる要因となります。
②人間関係がうまくいっていない
仕事が苦痛になる原因の筆頭は、職場の人間関係がうまくいっていないことでしょう。
- 上司と反りが合わない
- 先輩に嫌味ばかりいわれる
- 職場で孤立していて、昼食もいつも1人
- 職場でいつも横並びの行動を強いられる
など、人間関係の悩みは多岐にわたります。職場の人間関係を良好に保ちたいと思いつつも、どうしても好きになれない人がいるのは仕方がないことです。しかし程度によっては、仕事に支障をきたす可能性もあります。
以下の記事では、職場に嫌いな人がいる場合の対処法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
③労働時間が長すぎる
固定残業制や変形労働時間制を導入している会社の中には、サービス残業や正当とはいえない長時間労働を強いる職場が多々あります。
上司や先輩が残っている間は仕事がなくても帰れない、平日に終わらない仕事を休日出勤で行うのが当たり前という職場も珍しくないようです。その積み重ねにより、仕事を苦痛に感じるのです。
労働基準法第四条にある「労働時間、休憩、休日及び年次有給休暇」には、1日8時間労働・週に40時間が労働時間の上限と記載されています。しかし違法にならない手段もあります。以下の記事では、長時間労働が合法・違法のケースを取り上げていますので、ご一読ください。
④仕事内容が想像と違う
面接や労働契約書の締結時に仕事内容について確認していても、入社後に想像と違うというケースも少なくありません。
- 聞いていた部署とは違うところに配属された
- 自分のスキルが発揮できない
- 雑用ばかり任される
上記のように、自分が持つスキルや経験を生かして仕事をするといイメージとかけ離れた業務内容だと、やりがいや楽しさを感じるのは難しいです。また苦手なことを仕事としてやらなければならず、苦痛に思う人も珍しくありません。
⑤社風が合っていない
企業によって風通しがいい、体育会系、個人主義、官僚主義など社風が異なるものです。その社風に自分が合っていないことも、苦痛に感じる原因となります。
- 毎日、朝礼がある
- 新年会・忘年会・観楓会といった会社行事への参加を強要
- 職場での私語禁止
- 職場の人間関係がウエットすぎる
など、労働者によって社風が合わないと思うポイントが異なります。自分の考え方と違う価値観を押し付けられ続けるのは、かなりのストレスになりそうです。
仕事が苦痛な時の対処法
仕事が苦痛でも生活を考えると、おいそれと退職するわけにはいきません。しかし、苦痛な状況を我慢し続けると、自分がうつ病を発症する可能性があります。
ここでは、仕事が苦痛な時の対処法について紹介します。
①信頼できる人に相談する
仕事が苦痛だと感じるようになったら、真っ先に信頼できる人に相談することをおすすめします。いきなり上司や先輩、同僚に話すのではなく、家族や友人、恋人などに聞いてもらうとよいでしょう。
話をすることで自分の気持ちを整理すると共に、客観的な意見をもらうことで、解決策を見出すきっかけがつかめるかもしれません。そのうえで自分なりの解決方法を用意してから、職場で信頼ができる人に話すと、状況改善がスムーズに進む可能性が高まるはずです。
②将来の夢や目標を考える
自分が目指していた業界や職種で仕事をしている場合、一人前になるためには下積み期間が必要なケースが少なくありません。その場合は、上司や先輩の指示が理不尽だと感じても、将来の夢や目標をかなえるための我慢と割り切ることができます。
また現在の勤務先で長く働き続けるのは難しいと考えているなら、新たな夢や目標を見つけることをおすすめします。好きなことや得意なことを生かして転職するために、給料をもらいながら準備すると考えるのも選択肢の一つです。その結果、苦痛が少し和らぐかもしれません。
苦痛な仕事をやめるのは甘えなのか
仕事が苦痛だと感じている人の中には、自分が甘いからだと自己嫌悪に陥っている人もいるかもしれません。しかし、苦痛な仕事をやめるのは甘えではないと断言できます。
日本には苦労を乗り越えることを美徳とする風潮がありますが、その努力にそぐわないブラック企業が多いのも事実です。うつ病を発症するなど、自分の心身に支障をきたしてからでは遅いのです。
そうなる前に、新しい仕事を探すのは悪いことでも恥ずかしいことでもありません。堂々と転職活動を始めましょう。
新しい職の探し方
職場に苦痛を感じていても、辞めてから転職先を探すのはハードルがあがるものです。そのため、在職中に転職活動を始めることをおすすめします。
ここでは、新しい職の探し方について説明します。
転職サービスを活用する
ミスマッチのない転職を果たしたいなら、転職サービスを活用することをおすすめします。転職サイトではなく、転職エージェントに登録してキャリアカウンセリングを受け、自分に合った求人を探してもらうのがよいでしょう。
ここでは、おすすめしたい転職サービスをいくつか紹介します。
リクナビNEXT|求人数日本No,1
「リクナビNEXT」は、実績も知名度もトップクラスの転職サイトです。リクルートキャリアが運営しており、求人の85%がリクナビNEXT限定という、企業にも信頼されている転職サイトといえます。
常に1万件以上の求人を公開しており、若手からミドル層まで多彩な案件が豊富です。またスカウト機能の秀逸さにも、定評があります。
type転職エージェント|20代30代に人気
「type転職エージェント」は、求人が東京・神奈川・千葉・埼玉に限定されているものの、利用者の70%以上が年収アップしていると評判の転職エージェントです。
エリアに特化したキャリアアドバイザーが面談を行い、転職希望者の意向を理解したうえで、希望地域の求人からマッチする案件を紹介してくれるので、面接通過率が高いといわれています。
d0da|幅広い情報を得られる
「doda」は、IT・通信・営業・企画の求人に強いとされている転職エージェントで、転職サイト機能も併せ持っています。非公開求人が多いことから、登録するとスカウトメールが数多く届くことで知られます。
面接や職務経歴書作成に特化した、専門のキャリアアドバイザーにより、きめ細かい個人指導を受けられるのも魅力です。手厚いサポートを望む人には、特におすすめです。
ハローワークに行く
居住地域での転職を希望しているなら、「ハローワーク」を活用するという方法もあります。ハローワークを活用するメリットとして、以下のものがあるからです。
- 地元の求人が豊富
- 掲載料が無料なので求人数が多い
- 無料で自己分析や教育訓練が受けられる
- 必ず採否の連絡を受け取れる
未経験の業界や職種への転職を考えているなら、ハローワークを活用し、相談しながら応募先を検討するのもおすすめです。
前職あるいは現職で仕事を苦痛に感じている人こそ、転職先でミスマッチが起こらないように慎重に見極める必要があります。以下の記事では、ハローワークと転職サイトを利用するメリット・デメリットが紹介されています。どちらが自分に合っているかを計る、参考にしてください。
まとめ
今回は、なぜ仕事を苦痛に感じるかの原因や対処法について解説しました。
すべてに満足できる仕事に就けるのは、ほんの一握りでしょう。しかし、体調に悪影響が及ぶほど仕事が苦痛なら、辞めたいと思うのは当然のことです。仕事が苦痛なのは甘えではないと考え、自分に適した対処法を実践してみることをおすすめします。