ニートというと、家から一歩も出ない、ずっとゲームしているといったイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。今回はその中でも女性にフォーカスを当て、ニートになってしまうのはどんなタイプの人のか、脱出方法はあるのか、などに迫っていきます。少しでも心当たりのある人や周りにそんな人がいる人、必読です。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
ニートの定義
現代には、ニート・引きこもり・フリーターなど、似たような言葉が多くありますね。それぞれにはきちんと違いがあり、明確に定義されています。ニートは、もともと、「 Not in Education, Employment or Training 」(教育を受ける者・雇用者・トレーナーではない)の頭文字をとったもので、国によって解釈はそれぞれです。日本では「働かない・職探しをしていない人」のことを指します。それぞれの違いを見ていきましょう。
引きこもりとの違い
ひきこもりとは、家族以外との人間関係がなく、社会参加をしていない状態を指します。家に閉じこもっているわけではなく、時々外出をするような人であってもです。
もし直接会って話せるような親密な友人がいない場合、引きこもりに当てはまります。どういった状態の人が引きこもりに陥る、という明確な定義や基準がないこと・現れ方は人それぞれであることが特徴です。
それに比べてニートは「働かない人」という明確な状態があるので引きこもりとニートは近からず遠からずのような関係性にあると言えます。
フリーターとの違い
フリーターとは、正社員・正職員の雇用形態で生計を立てている人のことです。契約社員・アルバイトなど、タイプは様々で、年々増え続けています。
ニートはそれとは対照的に、働かない人であるため、一番の違いは「働いているか/働いていないか」。
フリーターは正社員になるためのチャンスがあり、その職場での頑張り次第では機会をみて中途採用をしてくれる会社もありますが、ニートは、家にいるだけでチャンスはふってきません。そこも大きな違いです。
ニートの統計
ニートの人口
平成25年時点でニート人口は60万人。若年無業者の人口推移を厚生労働省が発表していますが、少子高齢化の進行もあり、実際これがどんな数字か、わかりにくいかもしれません。
現状のニート人口と現在の若年層数で計算すると、15-39歳の中で2.1%。つまりは48人に1人がニートであるという計算になります。
ニートの男女比
ニートの割合は、男性の方が多くなっています。15歳から34歳までの男女で、男性34万人、女性18万人といわれています。
男性・女性それぞれに理由があるとは思いますが、女性はニートの分類の中に「家事手伝い」などは含まれないそうです。女性が家事をやって当たり前という風潮はなかなか消えていないようです。
ニートの女性になってしまう理由
ニートになってしまう原因にはどのようなことがあるのでしょうか。
結婚する予定がなくなる
婚約相手と破談になったという時に陥りやすいと言われています。
だれかとともに生活を共にする準備をしている最中での破談ですから、相当ショックは大きいものとなります。
そうなると、すでに寿退社してしまった人なら前職に戻りづらいでしょうし、気持ち新たに職探しとも行かないでしょう。
実家に戻り、なかなか職探し・相手探しもできないまま時間が過ぎてしまうことでニートに陥りやすくなります。
新卒の就職活動に失敗する
自分のまわりはみんな内定取っているのに私だけ通らない、という絶望で職探しのために家から出るのが億劫になってしまうケースです。
広い世界で見ると自分だけ通っていない、なんてことはないのですが、どうしても自分の置いている環境を中心に物事を見てしまうので、ショックですね。
さらに新卒期は内定を取りやすいので、余計に重く感じてしまうのかもしれません。ぜひ以下の「就活ノウハウ」を参考にしてみてください。
仕事を辞めてしまう
新卒・中途関わらず、仕事を辞めてしまうというのはよくも悪くも大きな転機になります。
その後の転職に繋げるための退職ならいいのですが、人間関係で苦しんでいて辞めてしまったり、何かつらいことがあって次の職を探さないままやめてしまうと、次のステップに進みづらくなります。
自分ではどうしたらいいのかわからないまま、家から出ることもつらくなってしまうケースなのではないかと思います。
ニートになりやすい女性
世の中には様々な女性がいますが、ニートになりやすい人物には特徴があるようです。
少しでも当てはまる、という人やまさか自分が、と思っている人ほど案外陥りやすいのかもしれません。一つ一つ見ていきましょう。
完璧主義
自分がとる行動はいつでも完璧でないといけない、と考えている人です。
実際に言葉にしたことはなくとも、納得のいく仕事ができるまでは終われないタイプの女性、多いのではないでしょうか。
こういった女性の人は意外と「挫折に弱い」傾向にあります。
今まで努力次第で多くのことを乗り越えてきた人や、自分の力で結果を出してきた人だからこそ。落ち込んでしまうとなかなか立ち直れないようです。
プライドが高い
完璧主義の女性と少し似ているところはありますが、自分の人生・生き方に対してこだわりが強い女性に多くみられるケースです。
このタイプの女性は自分の軸がとてもしっかりしている反面、他人の意見に合わせたり、歩調を合わせるほどの柔軟性がない傾向にあります。
イレギュラーに対応しずらいと感じたり、ちょっとしたことでストレスをためてしまうような人が大きな挫折をすると、次に行動するまでに時間がかかってしまうんだそう。
挫折経験がない
上記二つの性格を踏まえると、挫折経験が少ない女性が陥りやすいと言われています。
何でも自分の努力で乗り越えてきて、それによって成果を上げてきた人だからこそ大きな挫折をした経験がないんですね。
だから自らの身の周りで何か大きなことが起こったときの対処法がわからなかったり、自分の気持ちをコントロールする方法がわからない、という女性が多いようです。
女性ニートの末路
20代|人に会いたくないから外に出ない
20代というのは、周りの考えや意見にすごく過敏な時期です。ニートという言葉に対して批判的な意見を言ってくる人も多いでしょう。
そのため、「人に会いたくないから外に出ない」という人が多くなります。
外で働いている人がキラキラして見えてしまう時期でもあるので、ますます人と会うのが億劫になり、仕事を探しにいくこともできず、という人が多くなります。
30代|周りの人生の転機についていけない
30代の女性は、友人が結婚したり、転職をしたり、人生のターニングポイントに接している中でのニート生活になります。
前章で述べた通り、プライドが高い女性が多いので周りの人生の転機を素直に喜べない人がいたり、ますます自分を卑下してしまう、という方も多いのではないでしょうか。
「周りの状況に自分はついていけていないこと」に負い目・つらさを感じて、ますます前に進めない状態に陥ってしまいます。
40代|
40代になると、ニートを抜け出そうという気持ちが薄くなる傾向にあります。もう自分には抜け出せないと思っていたり、諦めていたりするようです。
その代わりに、1人でいることを楽しもうとする女性が増え、趣味を見つけようとしたりします。
ひとりでいることが決して悪いことではありませんが、ニートでいることで人と比べたり、変わろうとしないまま一人になっていくのはなんとも悲しい話です。
ニートを娘に持つ親の気持ち
20歳になっても30歳になっても、親はいつまでたっても親ですし、子供はいくつになっても子供です。
その歳になるまで、どの親も全力で子育てをしてきたはず。それでも今は「働かない」といい家にずっと家にいる。その様子を親はどんな気持ちで見ているのでしょうか。
娘の将来を心配する
当然働かない、ということは「外部との接触が人ほど多くはない」ということ。将来もこの先ずっとこの家にいて働かないままなのか…と思うと心配にもなりますよね。
働くことで得られるものがある、という事実を親はそれまでの人生でしっかり実感しているはずです。それを得ることができていない娘に対して、もどかしさすら感じているかもしれません。
自分が死んでしまったあとどうするのかであったり、この歳で働き始めることはできるのか、結婚はできるのか、であったり心配は尽きないでしょう。
自分の育て方を非難する
親は、働かずにずっと家にいる娘を見ていると「自分の育て方が悪かったのではないか」と自分を非難するようになります。
あの時こう伝えていればよかったのか、こうしてあげたらよかったかな、などと、子育てをしていた時期を振り返るようになります。ポジティブなものならまだしも、ネガティブな振り返りはできればさせたくないものです。
だけど、ニートになったのは子育てをしていた時期ではなく、大人になってから。これ以上の無用の心配を親にさせないためにも、自分でニートを脱出していきましょう!
女性がニートを脱出するには
女性がニートを脱出するにはいくつかの方法があります。自分はもうだめだ、などと諦めることなく以下の方法をまずはやってみましょう。
どの手段にも共通するのは「自宅で探す」→「実際に足を運ぶ」ことです。
結婚相手を見つける
いきなり結婚なんて!と思われる方もいるかもしれませんが、結婚までにはいくつかのステップを踏むものです。
その中にはニートを脱出するための方法が隠れています。
婚活サイトに登録する
まずは自宅でできることから。ご自身のパソコン・スマートフォンから婚活サイトに登録してみましょう。「婚活サイトランキング」をぜひ参考にすることをお勧めします。
「婚活」といっても種類は様々です。結婚相談所・街コン・婚活アプリなど、出会うための場所・情報は用意されていますので活用しましょう。
婚活イベントに行ってみる
直接話したい!という人には婚活イベントがおすすめです。「街コン」「婚活パーティー」が該当しますね。
イベントの中でより多くのお相手と出会えるようなコンテンツ設計がされているところが多いので、距離が一気に縮まる可能性も大です!
仕事を見つける
ニートを脱出するには、まずは働き口を探すのがいいのかもしれません。ここでは自宅からできる就職活動の流れについてお話します。
就職サイトに登録する
婚活と同様、自宅でできることから始めましょう。数ある就職サイトから選んで登録してみてください。「就職サイトランキング」でまずは探してみましょう。
世代によって登録するべきサイトが異なる可能性はありますが、一度登録して「無料診断」などを受けてみると一気に働く事が現実的になるかもしれません。
就職サービスは最近巷にあふれかえっています。どれをとっても同じとはいかないものの、提供されるコンテンツの内容は近しいものが多そうです。
ぜひ登録して自分に合いそうな仕事をスクロールとともに眺めてみましょう。
ハローワークに行く
ハローワークでは、求職者の話を聞いて仕事を提案してくれます。自分の周りにも求職者がたくさんいるので安心して仕事探しができます。
また、ハローワークに行くということはそれなりの身だしなみを整え、「外にでる」ということ。ニートから脱出するための第一歩です。
外に出て人と会って話すことができれば、家にいた時に考えていたネガティブなことも、前向きに考えるいいきっかけになります。
たくさんの資料を基に新たな進路へ一歩踏み出すためのお手伝いをしてくれるのが「ハローワーク」です。出向きづらいと思っていた方もぜひ行ってみましょう。
転職エージェントを利用する
専門の人に常にサポートしてもらう体制を整えることも大切です。一人だとめんどくさくてできないこともエージェントがいたらサポートしてくれます。
転職エージェントは、ある程度やりたい仕事が見えてから利用するのがおすすめです。そうすると、あなたのやりたい仕事に精通している人からサポートを受けられる可能性があります。
自宅でメッセージのやり取りをしたり、直接会って話したり、サポートの受け方は様々なのでいきなり外にずっと出て辛い、ということもなさそうです。
ぜひ一度登録をしてみましょう!
まとめ
ニートを脱出する方法として共通しているのが、「外に出る理由を作り出すこと」です。
今までずっと働いたり外に出る機会も少なかったのに急に出ることは難しいことなのではないでしょうか。
無理のない範囲で、ご自身が納得のいく就職、結婚ができるように頑張ってみましょう!