サイレントお祈りは大企業ほど多くなります。真剣に就職活動をしている人は、苦情も言いたくなります。サイレントお祈りになる理由や実態、企業側の考えを知っておいてください。主体的に電話で問い合わせるなど、対策を考えてから就職活動をすると効果があります。サイレントお祈りについてまとめました。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
サイレントお祈りとは
就活をしている人は、サイレントお祈りは避けたいものです。サイレントお祈りとは、企業の合否結果が通知されないことです。
通常、企業の不採用通知はメールで届き、「益々のご活躍を祈念いたします」などの文面があるため、お祈りと解釈されるに至りました。祈念されるメールがない意味で呼ばれています。
サイレントお祈りの実態
サイレントお祈りは、企業からの通知がないため次の行動に移せないなどの悩みに繋がります。就職活動中の人は避けたいでしょう。実際、サイレントお祈りはあるのでしょうか。以下にまとめました。
サイレントお祈りは起こることがある
就職活動中の人は、サイレントお祈りを経験していることが多いです。就活だけでなく、アルバイトの採用面接ですらサイレントお祈りは存在します。
不採用通知が来ないと、次の行動に移せずに困ります。就活中には避けたいものですが、全体の3割程度の企業でサイレントお祈りをしている傾向にあります。
企業側はやむを得ずサイレントお祈りになっている場合と、意図的に行っている場合があります。過去に就職活動を経験した人などに聞くと、どんな企業にサイレントお祈りが多いかわかります。
特に大企業に多い
企業の規模が大きくなれば、サイレントお祈りの可能性が高まります。多くの就活生がサイレントお祈りを経験するのは、大企業や求人数が多い企業です。
就職活動中にサイレントお祈りを経験すると、合否がわからずに何をして良いか困惑します。規模が大きい企業に出向く場合は、サイレントお祈りになる可能性を考えておきましょう。
知らずに経験するのと、対策を考えておいてのサイレントお祈りとでは、次の行動のスピードが変化します。結果、内定が取れる可能性が変わるため、しっかりと考えてから就職活動を行いましょう。
企業がサイレントお祈りをする理由
企業がサイレントお祈りをする理由とは、何なのでしょうか。就活生には避けたいことでも、企業側になれば仕方ないと感じます。企業側の考えを知り、就職活動に活かしていきましょう。
理由①|受験者数が多すぎる
受験者数が多い場合は、サイレントお祈りになる可能性が高くなります。上記でも大企業になれば、サイレントお祈りの可能性が高まると述べました。
採用者になれば理解できますが、受験者が数千人もいる会社では1人1人に対応すると数カ月かかる場合があります。
就活している側では、たった1通の不採用通知でも企業側では数千通送らなければいけません。採用担当者も忙しく、対応ができないのが最大の理由です。
理由②|不合格を出さずに保留している
合否を迷ってしまうような、受験者に差が少ない場合もサイレントお祈りになりやすいです。
企業は仕事ができる人材を採用したいと考えています。受験者の能力が似ており、合否に迷う場合にサイレントお祈りにすることがあるのです。
学生の多くは内定をもらっても、キャンセルをします。複数の企業を回っているのであれば猶更です。それを企業側も理解しているため、補欠として不合格を出さずに保留にしていることがあるのです。
サイレントお祈りと判断するまでの期間
通知が来ないのがサイレントお祈りです。次の行動ができないのは、他の人に後れをとります。どの程度の期間で判断すればよいのでしょうか。
サイレントお祈りと判断するまでの期間は、2週間です。2週間以上を経過した場合、企業側も仕方ないと認識します。次の企業を受験していたとしても、問題にはなりません。
サイレントお祈りへの対処法
サイレントお祈りへの対処法は、企業に問い合わせるのが最も確実です。問い合わせる方法には、電話とメールの2パターンがあります。
現代の人はメールに慣れており、企業に電話するのを拒む人も少なくありません。以下でそれぞれについて例文を交えて解説します。
電話の場合
- 例文
「お忙しいところ恐れ入ります。先日採用面接を受けさせていただいた、〇〇大学の〇〇と申します。合否結果についてご質問があるのですが、担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。」
担当者に代わってもらい「私の不注意で合否の確認方法をお伺いできておりませんでした。結果をお聞きさせていただいてもよろしいでしょうか」と伝えましょう。
- 解説
電話の場合には、企業の忙しい時間帯を避ける必要があります。例えば、飲食業では昼12時から1時などは忙しいです。どんな企業にも忙しい時間帯はあります。
忙しい時間帯に電話をすると、印象が悪くなるばかりでなく返答がもらえません。忙しい時間帯が不明な場合でも、相手に気を使うよう心がけます。
- ポイント
電話の場合には、担当者が忙しいと考えておきます。申し訳ないがお聞きするという姿勢が大切です。また、担当者が悪いと受け取られないよう、本心でなくとも自分の不注意で確認不足だと伝えると良いでしょう。
メールの場合
- 例文
件名:〇月〇日面接結果について
採用面接担当〇〇様
〇〇大学(名前)でございます。先日は面接にご対応いただき、ありがとうございました。面接当日にお伺いすればよかったのですが、私の不注意で合否結果の確認方法をお尋ねできておりませんでした。結果、もしくは確認方法をお教えいただくことは可能でしょうか。お忙しいとは存じますが、ご返答よろしくお願い申し上げます。署名
- 解説
メールでの結果問い合わせより、電話のほうが良いです。やむを得ない事情がある場合のみ、メールで問い合わせます。文章での印象は強すぎる表現を避け、相手に敬意を払いましょう。できればメールを入れ、確認の電話をかけるほうが良いでしょう。
- ポイント
友人などにメールを送るのとは違い、担当者は忙しい中でメールの返答を考えてくれます。気軽な表現を避け、できる限り謙った表現を心がけます。面接した日時を入れ、面接担当者の名前を入れてください。面接担当者の名前がわからない場合、採用面接担当者様でも良いでしょう。
サイレントお祈りに動揺しないためにすべきこと
サイレントお祈りを経験した時、動揺しないようにしたいものです。動揺しないためには、受ける前から対策を考えておく必要があります。
以下では、様々な対処法の中から受験数と恐怖心に着目し、解説いたします。
複数社受けておく
就活中の人には基本ですが、複数社受けるようにしましょう。1つの企業だけに絞るのではなく、同時期に複数の企業の面接などを受験します。
内定通知が来なくても、他の企業の可能性があれば良いと考えます。複数受験した中で、1つでも内定が取れれば良いのです。
真面目な人は、複数社を受けることに抵抗がある人がいます。内定が出た場合にどうすれば良いかわからないのです。複数社の内定が取れた場合、ご自身で選択して就職する企業を決定します。
就職しない企業には、後程お詫びと共に内定取り消しのお願いをしましょう。
落ちることに対する恐怖心をなくす
就職活動は、学校のテストとは異なります。あなたの能力が低いから不採用になるわけではありません。
企業に必要な人材とは、企業側の空いた席に適切な人物のことです。例えば、郵便を取り扱う企業で配達員を募集しているとします。就活生が仕分けがどれだけ得意でも、採用されることはないのです。
企業に必要な人物とは、必要な能力を持つ人のことです。適材適所を考え、あなたの能力が適切かを判断されています。不採用だとしても、あなたの能力を必要とする企業は必ずあります。不採用への恐怖心は無用です。
まとめ
就職活動中のサイレントお祈りは、悩みの種です。合否がわからず行動に移せません。2週間以上も通知がない場合には、企業に問い合わせるのが良いでしょう。
問い合わせはできる限り電話で行い、失礼がないよう心がけます。就職活動にはサイレントお祈りが付き物だと考え、常に次の行動を考えるようにしていきましょう。