新卒でコンサルタントとしてのキャリアを目指す場合、戦略、会計や業務コンサルなどのキャリアパスから選べます。また、転職でコンサルタントになる場合、コンサルタントとしてのキャリアビジョンを考えなければなりません。本記事では、コンサルタントのキャリアビジョン、キャリアプランや転職先をご説明致します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
キャリアビジョンを考えることが重要視されている
コンサルタントは、キャリアビジョンを考えることが特に重要視されている職業ですが、キャリアビジョンを知らない方も多いと考えられます。
本見出しでは、キャリアビジョンへのご理解を深めて頂くために、3つのポイントを解説致しますのでご覧ください。
キャリアビジョンとは
1つ目のポイントは、キャリアビジョンとは何かであり、以下ではキャリアビジョンの意味と類語との違いをご説明致します。
ビジネスの場面では、似たような言葉が複数出てきて混乱することが多いため、わからない言葉があれば都度調べたり、確認をする癖をつけると良いでしょう。
キャリアビジョンの意味
キャリアビジョンの意味としては、以下のような意味が挙げられます。
- 人生において自らがなりたいと思う理想の姿
- 自らのキャリアにおいて達成したい業務目標
キャリアビジョンとは、生涯や職業を意味する英単語の「career」と、未来像や先見の明を意味する英単語である「vision」を繋ぎ合わせた言葉となっています。
仮に現状が理想から大きくかけ離れていても、キャリアビジョンでは自分が追い求めている姿や達成したい事柄を挙げることができます。
キャリアビジョンと類語の違い
キャリアビジョンと類語の違いとしては、例えば以下の例が挙げられます。
このように、キャリアビジョンと似た類語は数多くあり、それぞれの意味を把握しておくと、就職活動や転職活動において誤解することが避けられると期待できます。
キャリアビジョンを考えるメリット
2つ目のポイントは、キャリアビジョンを考えるメリットであり例えば以下が挙げられます。
- 過去から将来に繋がる人生の道筋を深く考える機会になる
- 自らの目標を実現するために、実行プロセスを描くことができる
- 様々な人のキャリアビジョンを知り、人生をより豊かにできる
キャリアビジョンを考える際、現状とあるべき姿のギャップや目標を実現するまでの手順を考えるなど、論理的な思考力を鍛える機会になると考えられます。
また、自分自身のキャリアビジョンを考えていると、同期や先輩など他人のキャリアビジョンを知るきっかけにも繋がるため、結果的に自身の人生が豊かになると期待されます。
キャリアビジョンを考える際のポイント
3つ目のポイントは、キャリアビジョンを考える際のポイントであり、手順としては以下3つのプロセスに沿って考えることが推奨されます。
- これまでの経験や過去の実体験を振り返る
- 自分の願望や理想を分析して、構造化する
- キャリアビジョンの達成に向けて計画を立てる
こちらの記事では、キャリアビジョンを考える方に向けてキャリアビジョンとキャリアプランの違いを中心としたポイントを解説しております。
キャリアビジョンを考える際には、自己実現と社会的価値の両方から確認をすることで、満足度を高めるのみならず、社会から必要とされる人材になることも可能になります。
コンサルタントのキャリアビジョンとは
前述の見出しにて、キャリアビジョンの概要や考察におけるポイントをお伝え致しましたが、コンサルタントの例が気になったと思います。
そこでこちらの見出しでは、コンサルタントのキャリアビジョンに関して、具体例と考察のポイントをご説明致します。
コンサルタントのキャリアビジョンの例
1つ目のポイントは、コンサルタントのキャリアビジョンの例であり、以下では3つの例をご紹介致します。
- 職位に応じたコンサルタントの業務領域
- キャリアとプライベートの切り分け
- コンサルタントとして働くオフィスの場所
キャリアビジョンを考える場合、例えば以上のような切り口を用いることで、型にはまらない柔軟なキャリアビジョンを持つことが可能になります。
例①|業界を横断したプロジェクトに参画する
1つ目の例は、コンサルタントとして業界を横断したプロジェクトに参画することです。
- 様々な業界におけるサプライチェーンの合理化プロジェクト
- 衰退期における財務健全化モデルの実行プロジェクト
- 健全な事業運営に不可欠なサイバーセキュリティ支援
多くのコンサルタントは、コンピテンシーと呼ばれる業務やサービス、或いはインダストリーという特定の業界にて、クライアント企業を支援することとなります。
しかし、以上のような例では業界にとらわれずクライアント企業を支援することも可能であり、キャリアビジョンに据えることでコンサルタントとしてのキャリアが描けます。
例②|ワークライフバランスを確立する
2つ目の例は、ワークライフバランスを確立して長期間コンサルタントとして働くことです。
- 定時の出勤と退勤を実行して、趣味の時間を確保する
- 土日祝日は仕事をせずに、家族と過ごす時間を大切にする
- 毎朝出社前の朝活として、エクササイズを満喫する
コンサルタントは、業務時間の合理化が進められている中でも長時間の勤務になりがちであり、プライベートの時間を確保することは大切なキャリアビジョンの1つに挙げられます。
そこで、多忙なコンサルタントだからこそ、あえてワークライフバランスの確立をキャリアビジョンに掲げて、健全なファーム作りに尽力することも良いと考えられます。
例③|国内外のオフィスで働く
3つ目の例は、国内外のオフィスで働くことでグルーバルなコンサルタントになることです。
- クライアント企業に常駐してプロジェクトを実行する
- オフィスとクライアント企業を行き来して支援する
コンサルタントは、クライアント企業に常駐して働くタイプと、自社オフィスとクライアント企業を職場として活動するタイプに分かれています。
そのため、例えば堪能な語学や海外でのプロジェクト経験をもとに、日本国内外のオフィス数か所で働くというキャリアビジョンを掲げることも可能となります。
コンサルタントのキャリアビジョンを考える際のポイント
2つ目のポイントは、コンサルタントのキャリアビジョンを考える際のポイントです。
キャリアビジョンとは、前述の通り「人生においてなりたい姿や、描きたい仕事の目標」であり、過去と未来を繋ぎ合わせて考察することが不可欠となります。
そのため、キャリアビジョンを考える際には自分自身の過去を細かく分析して、成し遂げたい将来の目標や姿を描くことが重要だと考えられます。
ポイント①|これまでの経験を振り返る
1つ目のポイントは、これまでの経験を振り返ることであり、自身の過去から得意なことや興味のある領域などを探すことと定義されます。
- 学生時代に力を入れて取り組んでいたこと
- 今までの人生で最も成功/失敗したと感じる経験
- これまでの経験で、人とは異なっている差別化ポイント
例えば、これまでの経験を上述のような方法で考察することで、自分自身を深く知ることに繋がり、キャリアビジョンを考えるための土台作りができると言えます。
ポイント②|将来的な達成目標を設定する
2つ目のポイントは、将来的な達成目標を設定することであり、キャリアビジョンとして自らが取り組んでいきたいと感じる方向性や指針を立てることと定義できます。
- 5年や10年後といった、時系列での目標を立てる
- キャリアとプライベートでなりたい姿を考える
- 自己成長や社会貢献など項目別に目標を設定する
このように、将来的にどのような姿や目標を達成したいかを考える際には、時系列やグループなど考察軸を持つことで、過去から繋がる将来のキャリアビジョンが考えやすくなります。
【参考】コンサルタントのキャリアプラン
上述の見出しにて、コンサルタントのキャリアビジョンを解説致しましたが、キャリアプランとの違いを疑問に感じたかもしれません。
そこでこちらの見出しでは、コンサルタントのキャリアプランを2つご紹介致しますので、ファームへの参画後に、どのようなキャリアプランが描けるのかご参照ください。
例①|シニアマネージャーとして、新規顧客の獲得に携わる
1つ目の例は、シニアマネージャーとして新たな顧客の獲得に携わることです。
- プロジェクトリーダーとして得た知見を、セミナーでクライアントへ発表する
- プロジェクトで培った示唆やアドバイスをまとめて書籍を販売する
- 対外的な広報活動において、支援の機会を解説する
シニアマネージャーは、担当するプロジェクトの現場管理者として業務に取り組むだけでなく、以上のようにファームが行う新規顧客活動にも携わっています。
そのため、コンサルタントのキャリアプランとして、順調に昇進を重ねてシニアマネージャーになり、所属するファームを拡大するための顧客獲得に携わることが挙げられます。
例②|パートナーとして、サービスラインを確立する
2つ目の例は、パートナーとしてファームが提供するサービスラインを確立することです。
- 特定のコンピテンシー(業務やサービス)を切り口としたサービスライン
- 決められたインダストリー(業界)ごとのサービスライン
パートナーは、経営者としてファームの運営や顧客獲得を行っていますが、組織を再編して拡大していくのに不可欠なサービスラインの確立も担当しています。
具体的には、コンピテンシーかインダストリーのいずれかを選択して、ファームが提供できるサービスラインを確立し、顧客を増やしていくというキャリアプランが立てられます。
コンサルタントの転職先
ここまで、コンサルタントのキャリアビジョンとキャリアプランの違いをご理解頂けたと思いますが、転職先について気になったかもしれません。
そこでこちらの見出しでは、本記事の締めくくりとしてコンサルタントの転職先を3つご紹介致しますので、ぜひご参考にしてください。
仕事①|PEファンド
1つ目の仕事はPrivate Equityファンドであり、主な仕事内容としては以下が挙げられます。
- 投資案件のソーシングやオリジネーション
- 投資案件のデューデリジェンス
- 投資ファイナンスの条件交渉
PEファンドでは、成長余地があるにもかかわらず最大のパフォーマンスを発揮できていない企業や事業に投資をして、企業価値を高めてから売却をすることで利益を得ています。
コンサルタントの中でも、特に外資系戦略コンサルティングファームからPEファンドへ転職する割合は高く、経営のスペシャリストとして高い需要があります。
仕事②|事業会社
2つ目の仕事は事業会社であり、業界を問わず多様な企業への転職が可能となります。
- コンサルタントは、業界を横断して多様な事業会社の支援経験を積んでいる
- プロジェクトをきっかけに、事業会社から引き抜きの声がかかりやすい
- 転職後も、元々働いていたコンサルティングファームとの関係を維持できる
事業会社の具体例としては、製薬メーカーや自動車メーカーなど様々ですが、いずれも業界の最大手であり、コンサルティングファームのクライアント企業となります。
コンサルタントは、ファームにおいてこれらの企業を支援した知見を有しており、転職前後でも上述のようなメリットがあるため、人気の転職先となっています。
仕事③|起業
3つ目の仕事は起業であり、コンサルティングファームでの経験を生かして独立します。
- 同じファーム出身者と共に、コンサルティングファームを立ち上げる
- 特定の業界や業務に特化して、新たなサービスを提供する
- ファームで得た知見をもとに、ニッチな市場を獲得できる事業を行う
このように、コンサルティングファーム出身者が起業した場合の業務内容は大きく3つに分かれていますが、いずれも立ち上げから短期間で急成長をしやすいのが特徴です。
コンサルタントは、同じファームやクライアント企業にて恵まれた人間関係を築くことができるので、適切な人材を確保したうえで起業をすることも容易だと言えます。
まとめ
本記事では、コンサルタントはキャリアビジョンの考察が重要視されている実態を踏まえて、コンサルタントのキャリアビジョン例や考察のポイントをお伝えしました。
また、コンサルタントのキャリアプランと転職先も解説致しましたので、コンサルタントを目指す方はこれらを参照しつつ、キャリアビジョンを描いてみて下さい。