【理系学生必見】就活の研究概要とは?企業が見るポイントや書き方のポイントについて解説します!

就活では、理系の大学生・大学院生ならば研究概要を用意することが求められますが、そもそも研究概要の中身を理解していないと感じる方もいらっしゃると思います。本記事では、就活の研究概要が何かを把握するため、まず研究概要の形式とポイントをご紹介します。続いて、構成や想定質問もお伝えしますのでご参照下さい。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

研究概要とは

就活中の学生の皆さんにとって、「研究概要」という言葉は馴染みが薄く、意味を知らない方も多いのではないでしょうか。本見出しでは、3のポイントで定義付けを行います。

  • 理系の大学生・大学院生が用意するもの
  • 文系の大学生・大学院生で言うと、「学業で頑張ったこと」に該当する
  • 研究の概略と成果を、知らない人に理解してもらうためのもの

このように、就活における研究概要とは、「理系学生が研究の成果を伝えるための報告書」と表現することができます。

就活の研究概要の形式

前述の見出しでは、就活の研究概要とは何かをご紹介しましたが、形式について何らかの規定・条件が定められているのか知りたい方もいらっしゃると思います。

本見出しでは、就活の研究概要の形式として3つのポイントをご紹介します。

目次

文字数指定

1つ目のポイントは、研究概要に対する文字数指定です。就活では、応募先企業の採用ホームページや人材企業での求人票において、研究概要の文字数指定がされています。

この文字数指定は、人事採用担当者が応募学生全員の研究概要を同じ基準で審査するために課せられており、作成にあたっては必ず文字数を守ることが求められます。

用紙指定

2つ目のポイントは、研究概要に使用する用紙指定です。研究概要の用紙では、文字数指定と同様に効率的な採用活動を実現するために用紙が指定されています。

  • A4用紙1枚: 縦長で記載し、総文字数が1,000字数~1,400字内になるよう段落分けする
  • A4用紙2枚: A4用紙1枚と同じ構成で作成をしつつ、より詳細な報告を心がける

例えば、研究概要の用紙指定がA4用紙1枚か、2枚の場合では以上のような違いが挙げられますが、いずれにおいてもわかりやすく研究報告をするという目標を心がけましょう。

パワーポイント

3つ目のポイントは、パワーポイントです。パワーポイントとは、マイクロソフト社が販売しているソフトウェアの1つであり、資料を可視化して報告するためのツールです。

パワーポイントで研究概要を作成する場合、全体の構成発表から始まり各研究によってどのような示唆・結果が得られたかを伝えることを心がけましょう。

パワーポイントの作成が苦手な方は、「コンサルティングファーム パワーポイント」と検索すると、手本になる資料が見つけられますのでご参照下さい。

就活の研究概要で企業が見るポイント

前述の見出しでは、就活の研究概要の形式をご紹介しましたが、企業側がどのような点を中心に評価しているのか知っておきたいと感じた方もいらっしゃると思います。

本見出しでは、就活の研究概要で評価項目となる4つのポイントをお伝え致しますので、作成にあたっては特に意識をしてご準備を進めて下さい。

ポイント①|研究の背景

1つ目のポイントは、研究の背景についてです。研究概要を見る人事担当者は、応募者の経歴や考えなどバックグラウンドとなる情報が無いので、背景情報が必要となります。

  • どのような経緯で今の大学・大学院へ入学したのか
  • 大学・大学院では、何を研究したいと思いゼミを選んだのか
  • 研究を始めるきっかけとなった出来事は何か

例えば、より分かりやすい研究概要を作成するために、上述のポイントを考え直して整理することでより明確な「研究の背景」を描写することが可能となります。

ポイント②|研究における課題事項

2つ目のポイントは、研究における課題事項です。課題事項とは、研究をする中での問題意識や取り組みの中でボトルネックとなったことを示します。

  • 研究全体を通して、解決すべき課題(ジョブ)は何だったか
  • 上述の課題(ジョブ)を構造化すると、中・小課題は何があったのか

研究概要における課題事項は、研究活動を知っている人ですら誤って理解をしてしまうことが多々あるので、まずはこれらの手順を参考にして課題の可視化を行うと良いでしょう。

ポイント③|研究を通しての成果

3つ目のポイントは、研究を通しての成果です。成果とは、研究を行ったことで実現した何らかの結果や、新たに得られた知識・知見であると定義できます。

  • 自分自身にとっての成果
  • 所属するゼミ・大学(院)にとっての成果
  • 社会や国にとっての成果

研究の成果は、聞く人によってレベル感が大きく異なるので定量的にすべきですが、まずは以上のような視点から成果がどの程度のインパクトをもたらすかを考察しましょう。

ポイント④|今後の展望

4つ目のポイントは、研究を通して得られた今後の展望です。新卒採用において、理系学生の研究概要は入社後の貢献可能性を図るための基準に役立てられます。

  • 大学・大学院での研究を継続することでさらに何が得られるのか
  • 企業側の事業を軸にすると、その研究はどのような付加価値をもたらしうるのか

研究概要において、以上2つのポイントは今後の展望をわかりやすく伝えるためのカギであり、自己PRや志望動機にも発展利用ができるので特に重視しましょう。

【例文】就活の研究概要の構成

本見出しでは、就活の研究概要の構成について5つのポイントをご紹介します。それぞれのポイントでは、実際に使える例文も参考として掲載しますのでご参照下さい。

表題

1つ目のポイントは、表題です。表題とは、研究概要の表紙や議題に当たる内容です。

  • 「磁気記録技術における熱伝導の可能性」

例えば、HDDを製造するメーカーへの就職を希望する場合、以上のように研究内容と今後の展望がイメージできるよう、端的かつ平易な言葉で表題を付ける必要性があります。

研究背景

2つ目のポイントは、研究背景です。研究背景とは、なぜ特定の研究をすることとなったのか、きっかけとなった出来事やエピソードなどをまとめた物です。

  • 私が磁気記録技術において、熱伝導の研究を始めたのは、既存の水平磁気記録では記憶容量の限界が近いという学会発表を読んだからです。情報化社会への移行が進む中、ビッグデータを記録するHDDの重要性は日々高まっており、今後の産業技術としてもさらに注目が集まると考えました。

例えば、研究背景が学会の場合、どのような論点に問題意識を持ち、またどのような考察を自ら持っているのかを併記することで、より分かりやすく伝えることが可能となります。

研究内容

3つ目のポイントは、研究内容です。研究内容とは、所属する大学・大学院のゼミにおいてどのようなアプローチによって実験したのか、研究のメインパートとなる内容です。

  • 私は、T大学の博士課程工学研究科において、HDDの磁気記録や読み取りを行うヘッド部分に熱を照射することで、従来の水平磁気記録より狭い範囲での記録が可能となる、垂直磁気記録の実現に繋がる技術を研究して参りました。

上述の例では、具体的にどのような大学・大学院の研究室で、何の技術に関する研究を行ってきたかが明記されていますが、専門用語を使い過ぎないことが読み手の理解に繋がります。

研究結果・考察

4つ目のポイントは、研究結果・考察です。研究結果・考察とは、取り組んできた研究を通してどのような技術を発見したかであり、定量的に成果を伝えることと言えます。

  • 研究を通して、これまではHDDヘッドの読み書き耐久時間が500時間も満たなかったものの、新たな熱照射技術を使用すれば、理論上の100倍に当たる50,000時間の耐久が可能になることを発見致しました。

上述の例では、これまでの技術で限界だった耐久時間に対して新たな耐久時間をベンチマーキングとして提示することで、およそ100倍と言うインパクトのある結果を示しています。

今後の展望

5つ目のポイントは、今後の展望です。今後の展望とは、大学・大学院で培った研究成果を、入社後の業務でどのように活用できるかを述べた物と言えます。

  • 私は、個の研究成果をもとにさらにHDDヘッドの耐久時間を延長させ、開発エンジニアとしてHDD業界における大きな技術革新の一助を担いたいと考えております。直近の目標として、競合企業のHDDヘッドよりも長い耐久時間の実現に貢献して参ります。

例えば、このように入社後にしたいことと、その業務目標が企業としてどのような成果に繋がるのかを述べることで、貢献可能性をはっきりと伝えることが期待されます。

就活の研究概要を書くときのポイント

上述の見出しでは、研究概要の構成についてお伝えしましたが、実際に研究概要を書く際の注意点は何かと疑問を感じた方もいらっしゃると思います。

本見出しでは、就活の研究概要を書く際のポイントとして、詳しい研究内容を求められている・求められていない場合をそれぞれご紹介致します。

詳しい研究内容を求められている場合

研究概要において、詳しい研究内容の説明を求められている場合は、以下のポイントを抑えることを心がけましょう。

ポイント①|今度の研究の展望をしっかりと盛り込む

1つ目のポイントは、今後の研究の展望をしっかりと盛り込むことです。研究の展望は、現時点での研究成果がこれからの研究にどう繋がるかを伝えることです。

今後の研究の展望が抜けてしまうと、読み手である人事担当者は貢献可能性が理解できず、志望動機においても説得力が欠けていると判断される恐れがあります。

ポイント②|専門的になり過ぎないようにする

2つ目のポイントは、専門的になりすぎないようにすることです。研究概要は、まず初めに企業の人事担当者がレビューをして、そして各部門の上長クラスが見ることとなります。

仮に、研究概要が理系の大学院生クラスしかわからない難易度で、かつ専門的な文言ばかりであった場合には、人事担当者による選考で落とされてします恐れも考えられます。

ポイント③|企業で活かせる技術をアピールする

3つ目のポイントは、企業で活かせる技術をアピールすることです。就活での研究概要は、単純に研究成果を報告するのではなく求められる技術に視点を置く必要性があります。

例えば、企業の公式ホームページや技術プレゼン資料では、どのような技術に注力をしているか目星を立てることができるので、それに合わせた研究概要がより良いと言えます。

詳しい研究内容を求められていない場合

研究概要において、詳しい研究内容を求められていない場合には、以下2つのポイントを押さえておくことを心がけましょう。

ポイント①|過程について説明する

1つ目のポイントは、研究の過程について説明することです。過程とは、どのような手順に基づいて何の研究を行ったのかを描写したものであり、研究手順とも言い換えられます。

例えば、詳しい研究内容を求められいない場合には、特定の問題解決をするためにどのような手順に沿って取り組んだのかを説明することで、読み手の理解が容易になります。

ポイント②|協調性をアピールする

2つ目のポイントは、協調性をアピールすることです。どのような業界・職種を問わず、就職活動で必ず評価されるポイントの1つが協調性と言えます。

協調性とは、同じ部門内のチームや他の部門・取引先と共に、共通目標の実現に向けて取り組むには必要不可欠であり、研究概要からもアピールすることが可能です。

面接に向けて想定質問を考えておこう

ここまでの見出しでは、就活の研究概要についてご紹介してきましたが、面接でどのようにあ研究概要が活用されるのか気になる方もいらっしゃると思います。

  • なぜこの業界を志望しているのか?
  • なぜこの企業で、特定の職種へ就職がしたいのか?
  • 大学・大学院での研究を元に、入社後どのような研究を続けたいのか?

研究概要は、就活の面接における質問の元となるので、ご自身の研究概要に基づいた想定質問をいくつか事前に考えておくと受け答えがよりスムーズになり選考突破が期待できます。

まとめ

就活の研究概要とは、理系の大学生・大学院生が用意する資料であり、企業側の評価ポイントを元にして構成や執筆内容を調整しておくことが良いとわかりました。

また、研究概要がエントリーシート・書類選考後の面接において、質問のネタとなることもわかりましたので、内定取得に向けてご準備を進めてみてはいかがでしょうか。

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