就職活動に際して、「自分が本当にしたいこと」を仕事にしようと考えている方は多いと思います。しかし、自分自身ではっきりとそれを自覚している方は少ないのではないでしょうか。今回はそんな自分のしたいことがわからない方に贈る、本当にしたいことの見つけ方について解説していきます。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
本当にやりたいことがないと悩む人は多い
下記ツイートのように、自分にはやりたいことがないと思っている方も多いかと思います。しかし、それは「考え方」を知らないからかもしれません。
人間、漠然と「やりたいこと」と聞かれても、余程明確に決まっている方以外はパッと思い付かないものです。
そんな方は、今からご紹介する「本当にしたいことの考え方」をぜひ参考にしてみてください。
ぬーん
本当にやりたいことがない…— ウキョウ@LINEスタンプ「和菓子鳥」 (@0303uky) February 28, 2020
また、やりたい仕事がなくて困っているという就活生も多いです。以下の記事ではやりたい仕事の見つけ方ややりたい仕事がみつからない理由を紹介しています。興味のある方はこちらも併せてご覧ください。
本当にやりたいことを考える際のポイント
まずは「本当にやりたいことを考える際のポイント」からお話ししていきます。
自分が何をしたいかが分からないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント①|他人と比較しない
自分のやりたいことを探す上で、他人を意識する必要はありません。
他人と比較してしまうと、どうしても優劣をつけてしまい、自分の本当にやりたいことが分からなくなってしまったり、ネガティブな気持ちになってしまいます。
育ってきた環境や価値観が全く違う者同士を比較することはナンセンスと言えますし、自分のやりたいことを考える上で勝ち負けといった雑念は不要です。
自分の目標や希望は自分だけのものです。他人という存在を意識せずに考えることで、自分のやりたいことを明確にすることができるはずです。
ポイント②|自分の意思で考える
ポイント①と同じように、自分のしたいことを考える上で他人のことを考える必要はありません。
例えば、「友達に勝ちたいから大手企業に入りたい」でしたり、「両親を安心させたいから公務員を志望する」といったように、自分がしたいから、ではなく「他人が喜ぶから」、「他人が羨ましがるから」という視点で考えてしまうと、行き詰まりを感じてしまいます。
そこには自分の意思がないからです。
参考程度にするのはOKですが、あくまでも自分がしたいと思えることを探しましょう。
ポイント③| 直感を大切にする
直感でパッと思い付いたことは時に重要な意味を持ちます。
直感というと、「明確な根拠のない感覚」と思ってしまうかもしれませんが、実はMacやiPhoneを産み出したスティーブ・ジョブズ氏や将棋棋士の羽生善治氏も大切にしていたと言われています。
彼らによると、直感というのはこれまでの経験に基づいて、瞬間的に導き出される論理的思考のことで、時間をかけて、ロジックを組んで出した答えよりも信じられるものなのだそうです。
頭で考えるのではなく、時には心に従ってみることも大切です。
ポイント④|自分で自分を制限しない
自分で自分を制限してしまうと、将来の可能性を狭めてしまいます。
例え高い目標でも、自分のやりたいことなら、挑戦する価値があるはずです。
「自分は駄目な人間だ」といった思い込みや「失敗したら恥ずかしい」という思考は捨てて、自分の可能性を信じてあげてください。
簡単に達成できる目標を持つよりも、難しくても自分のやりたいことを追い求める方が人生が充実したものになるはずです。
ポイント⑤|くだらないことでもいい
自分のやりたいことは高尚なことでなくて構いません。くだらないことでも大丈夫です。
「美味しいケーキを焼きたい」といった身近なものから、「誰も行ったことのない場所に行きたい」といった大きな目標まで、何だっていいのです。
むしろ高尚な目標を掲げることに囚われすぎると、上手く見つからないこともありますので、大小にこだわらず幅広く考えてみるのがおすすめです。
肩の力を抜いて考えたことが、案外一番やりたいことだったりするかもしれません。
本当にやりたいことを見つける方法
続いてはいよいよ、本当にやりたいことを見つける方法について説明していきます。
今回は全部で5つの方法をご紹介するので、自分に合ったものを選んで試してみてください。
方法①|興味のあることを書き出してみる
まずひとつめは、思い付くままに興味のあることを書き出してみることです。
紙とペンを用意し、なるべく静かで、ひとりになれる場所に移動してください。そして、2分間、頭に浮かんだ興味のあることをなるべく多く紙に書き出してください。
このときに大切なのは、なるべく手を止めないこと。論理的な思考をせず、パッと浮かんだものを次々書いていくようにしましょう。
2分が経過したら手を止めて、書いたものを読み返してみてください。自分のやりたいことの方向性が認識できるはずです。
方法②|とりあえず挑戦してみる
考えるより行動する方が性に合っているという方は、興味のあるものに手当たり次第に挑戦してみるのもおすすめです。
実際に体験してみて分かることもたくさんありますし、思いもよらない出会いに繋がることもあります。
また、仮に失敗したとしても、それは自分のやりたいことではなかったという気付きになります。
頭で考えてばかりでは、自分が本当にやりたいことにたどり着けないかもしれません。ときには失敗を恐れず、思い切って飛び込んでみることも大切です。
方法③|いろんな人と話してみる
どうしてもやりたいことが浮かばないなら、いろんな人に、その人がやりたいことについて聞いてみるのも良いでしょう。
前項で自分のやりたいことを探す上で、他人を考慮する必要はないと言いましたが、誰かの話を参考にする程度であれば全く問題ありません。
また、可能ならば、話を聞き終えたら、自分のやりたいことについても相手に話してみてください。話しているうちに、自分のやりたいことも固まってくるかもしれません。
方法④|読書する
自分のやりたいことを見つけるには、読書も有効な手段のひとつです。
読書は手軽に出来る「経験」です。例えば、「人の命を救う仕事に興味がある」と思った場合、実際に自分で人の命を救う体験することは難しいものですが、本を通せば、医師や消防士などの仕事を追体験をすることができます。
やっぱり違うなと思えば途中で本を閉じれば良いので、時間が無駄になることもありません。
実体験には劣りますが、やりたいことを見つけるひとつのきっかけになるかもしれません。
方法⑤|質問に答えてみる
やりたいことや興味があるものがそもそも思い浮かばない、という方は、もっと自分自身について知ることから始めましょう。
自分のやりたいことを見つけるには、自分を深掘りしていくことが必要不可欠ですので、自分自身に色々と問いかけてみましょう。
例として次項に10個の質問を用意してみたので、自分と向き合いたい方はどうぞ挑戦してみてください。
【診断】本当にやりたいことを見つけるための質問10選
次から、自分の本当にやりたいことを診断するための質問が始まります。
全ての質問に答える必要はなく、また制限時間もありませんので、肩の力を抜いて、自分のペースで進めてみてください。
質問①|1億円があったら何をしたいか
自分がやりたいことを考える上で、経済的な問題はしばしば障害として立ちふさがり、無意識のうちに心にブレーキをかけている場合があります。
金銭的な問題がなかったとしたら、あなたは一体どのようなことをしてみたいですか。
現実的な問題に囚われず、あなたの心の声に耳を傾けてみてください。
質問②|あなたにとって「幸せ」とは何か
あなたは何をしているときに幸せを感じるでしょうか。
「美味しいものを食べているとき」、「旅行をしているとき」など身近で些細なことで構いません。
自分のやりたいことをしているとき、あなたは幸せを感じるはずです。あなたの幸せな瞬間を深堀りしてみましょう。
質問③|あなたの「やりたくないこと」は何か
やりたいことが思いつかなければ、逆に「やりたくないこと」を考えてみましょう。
「やりたくないこと」は得てしてやりたいことと表裏一体なものです。やりたいことが分からないときは、このように反対の視点から考えてみると、見つかるかもしれません。
質問④|あなたが後悔していることは何か
あなたが後悔していることはすなわち、あなたが「やりたかったけどできなかった」ことです。
できなかった背景には様々な事情があったことと思いますが、今はどうでしょうか。
事情が変わってチャレンジできるようになっていたとしたら、今からでも遅くはありません。もう一度挑戦してみるのはいかがでしょうか。
質問⑤|幸せな人生とはどんな人生か
やりたいことが具体的に思いつかない方は、まず自分がどんな人生を送りたいかという大きな視点で考えてみるのも良いでしょう。
その人生を実現させるためにはどんなことをすれば良いのかを知るきっかけになります。
人生の目標がはっきりすれば、そこまでの道のりも考えやすくなります。
質問⑥|今の生活の中で絶対に変えたくないことは何か
自分のやりたいことを見つけることと、人生を変えることは違います。中には今の自分の人生が幸せだと自覚している方もいるでしょう。そういう方は、やりたいことができている状態ということになります。
現状のどういった部分に幸せを感じているのかを考えてみると、自分のやりたいことが明確になるでしょう。
質問⑦|子どもの頃好きだったことは何か
続いては、現在ではなく「過去」という視点からアプローチする質問です。子どもの頃、夢中になっていたことは何だったか思い出してみてください。
子どもは余計なことを考えず、純粋に「楽しい」と感じることをやるものです。
幼少期を思い出して、心の底からやりたいと思ったことを、もう一度思い返してみてください。
質問⑧|今までで一番時間を費やしたことは何か
これまでの人生の中で、時間をかけてやってきたものは何でしょうか。
たくさんの時間をかけたということは、それだけ興味や関心を持って取り組んでいたということです。
その興味の先に、自分のやりたいことがあるかもしれません。
質問⑨|やっていて「ワクワクする」ことは何か
あなたはどのようなときにワクワクするでしょうか。
自分のやりたいことをしているときは、大抵の場合ポジティブな感情を抱くものです。
自分がワクワクしたときのことを思い出してみると、自分が本当にやりたいことを見つけるヒントになるかもしれません。
質問⑩|お金を払ってでも学びたい・やってみたいことは何か
通常、人は興味がないものや重要度が低いものにはお金をかけません。例え1円でも勿体ないと思うものです。
ですから、あなたがお金を払ってでも学びたい・やってみたいと思ったことは、非常に興味があることだということができます。
そこまでの情熱を傾けられるその分野こそ、あなたが人生をかけてやってみたいことかもしれません。
【参考】本当にやりたいことが見つかる本3選
ここまで読んでみて、やりたいことが見つかりそうもないと思った方は、以下の本を読むことで、やりたいことが見つかるかもしれません。
気になるものがあれば、肩肘張らず、気楽に手に取って、参考にしてみてはいかがでしょうか。
人生の100のリスト
自分の好きなことや興味のあることが全く思いつかないという方には、この本を参考にしてみてはいかがでしょうか。
人生でやり遂げたいことを100個挙げてリスト化し、自分の人生の目標を明確にすることを推奨している本ですが、著者のロバート・ハリス氏が作ったリストを見ることができるので、自分のやりたいことや好きなことが見つからない方は、彼のリストを見てみると新たな発見があるかもしれません。
書籍情報:人生の100のリスト
あなたが「一番輝く」仕事を見つける最強の自己分析
こちらは就職活動における自己分析の方法に特化した本です。
「個性と能力を活かす」自己分析のやり方を解説した本で、掲載されているいくつかのワークに取り組むだけで、仕事で活かせる自分自身の強みや、企業でどのような活躍ができるかを明確にすることができます。
本書を読めば、あなたが輝ける「天職」を見つけることができるかもしれません。
書籍情報:あなたが「一番輝く」仕事を見つける最強の自己分析
好きなことが天職になる心理学
やりたいことはあるけれど、特殊な能力や才能のない自分にはきっと無理だろうと、考えている方におすすめなのが本書です。
前述もしていますが、自分が本当にしたいことを考える上で、自分で自分を制限する必要はありません。
この本には「天職を見つける5つの質問」の他、「人からの批判や、自分の頭の中から聞こえる否定的な声に対処する考え方」、「一歩を踏み出すためのヒント」について書かれており、自分に自信がない方には勇気を与えてくれることでしょう。
周囲の声に惑わされず、自分にとって一番幸せな就職を目指してください。
書籍情報:好きなことが天職になる心理学
まとめ
自分のやりたいことは見つかりましたでしょうか。はっきり分からなくても、ある程度の方向性さえ見つけておけば、就職活動をする上での軸になりますし、就職後のミスマッチを回避することにも繋がります。自分のやりたいことを見つけて、就職活動や人生をより充実したものにしてください。