内定ブルーは内定をもらった学生が、会社や将来の自分に不安を感じることです。最近は学生だけではなく、転職などの社会人経験をしたことがある人にも増えてきています。そんな内心ブルーになる人の心理状態やその原因、更には内心ブルーになった時の対処法に至るまで網羅して、詳しく解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
内定ブルーとは
内定ブルーとは、就職活動で内定を得た学生や就職活動中の人が、内定を受理した後に「本当にこの会社で良いのか」や「自分はこの会社で活躍できるのか」などのように悩みや不安を抱えることです。放っておくと鬱状態になることもあります。
内定ブルーになるのは学生ばかりとは限りません。転職を望んで就活をした人が内定を得た後、前職での辛いことなどを思い出してしまい、働く意欲が失われるといったパターンもあります。内定をもらったからといって誰もが嬉しい気持ちを抱くわけではないのです。
内定ブルーになる人の心理
内定ブルーになる人はどのような心理状態にあるのでしょうか。周りはもちろん、本人も自分の心理状態に気づいていないことが多くあります。
そこで、まずは内定ブルーになる人の心理について解説します。
心理①|働きたくない
内定ブルーになる人の多くは、「働きたくない」という心理を持っています。このような心理を抱く理由は年齢によって異なります。学生の場合は学生気分が抜けずに、「働きたくない」という心理を抱くことが多いと言えます。
すでに社会人として勤務経験がある人の場合は、前職での嫌な思い出があるために「働きたくない」という心理を抱くことが多いでしょう。前職で残業が多かったりパワハラなどのいじめに遭っていた場合は、それが心の傷になり、働きたくないという心理を抱きます。
また、「働かなければならない」という強い義務感が逆効果になり、「働きたくない」という心理が生まれるケースもあります。人間は義務を押し付けられると反発心を抱きます。そのことに気づかず、自分を追い込んでしまって内定ブルーになるということです。
心理②|自分に自信がない
自分に自信がないという心理を抱いている人もいます。初めて社会人として働く場合には、「本当に自分は役に立つのか」などのような不安を感じることがあります。このような不安や悩みをずっと抱き続けていると、やがて内定ブルーになってしまうのです。
また、前職でのトラウマがある場合も自分に自信がなくなります。せっかく内定が決まっても、「また前の職場のような辛い思いをしたら」などのように考えてしまうのです。特にパワハラなどのような経験がある人は、自信を失っていることが多くあります。
初めての職場で仕事をするのですから、それなりの不安や悩みはつきものです。ですが、そのように考えられずに自分に自信が持てなくなり、内定ブルーになってしまうという人は、意外と多いのです。
心理③|就活に納得がいかない
就活に納得がいかないという心理もあるでしょう。長い間就活に苦しみ、ようやく内定をもらえたという経緯がある場合は、内定ブルーになることもあります。就活期間という不安や苦しみから解放されたくて、もらった内定に飛びついたということです。
このような場合は、本当にやりたかった仕事から大きく外れていることが多々あります。内定をもらって就活から解放されたという喜びがある一方で、「本当はこんな仕事がしたいわけではないのに」という不満も抱いているのです。
時間が経つと、内定をもらって就活から解放されたという喜びや解放感は失われてしまいます。その一方で就職先への不満が大きくなり、内定ブルーになってしまうというわけです。
内定ブルーの人に影響を与える要素
内定ブルーになるには、ブルーになる要素というものが必ずあります。内定をもらった瞬間は嬉しさや喜びで胸がいっぱいになります。ですが、時間が経つと冷静さが戻り、さまざまな条件などが見えてきます。それが内定ブルーの要素になるのです。
ここでは、内定ブルーになる原因や要素について解説します。
要素①|給与・年収
内定ブルーになる要素として真っ先に挙げられるのは、やはり給与や年収でしょう。仕事内容で就職先を決める人もいます。ですが、誰もボランティア感覚で仕事をしているわけではありません。極端に給与や年収が少ない就職先には、不満を感じざるを得ないでしょう。
また、給与や年収といったお金に関することは、自分自身の生活に密接に関係しています。充分な報酬が得られるなら、生活も安定するので仕事に没頭できます。ですが、相場よりも低いなどの場合は、生活が不安定になるので仕事も楽しくなくなります。
内定をもらうと心にゆとりが出てくるため、視野も一気に広がります。同じ分野のほかの募集要項を見た時、内定をもらった会社の給与が明らかに低いと感じることもあります。すると、不満が爆発して内定ブルーになるのです。
要素②|勤務地・転勤
勤務地や転勤の有無も、内定ブルーの大きな要素になります。想像してみてください。自宅から職場までドアツードアで片道2時間かかる場合、あなたは憂鬱にならないでしょうか。毎日満員電車などに揺られて片道2時間かかるのです。考えるだけで疲れてしまいます。
内定をもらう前に勤務地がわかっているのなら、その前に断れば良いでしょう。ですが、そういう場合ばかりではありません。内定をもらったと同時に遠い勤務地を指定されることもあります。また、就活に必死になっている場合は勤務地が目に入らないこともあります。
転勤の有無についても同じです。いざ内定をもらったら転勤を余儀なくされた、なんてことになった場合、引越しや今後の生活のことを考えて不安を感じる人もいるでしょう。このような勤務地や転勤の有無は、内定ブルーになるには充分すぎる要素なのです。
内定ブルーを解消するための対処法
内定ブルーになったら、どのように解消すれば良いのでしょう。いつまでも内定ブルーを抱えていると、そのまま鬱状態になってしまい、働くことさえもできなくなってしまう可能性があります。
内定ブルーになる可能性は誰しもが秘めています。そんな時、どうすれば内定ブルーが解消できるのか、その対処法について解説します。
対処法①|原因を考える
内定ブルーになるには、何らかの原因があります。その原因がはっきりしなければ、解消するための方法はわかりません。反対に言えば、原因さえわかれば自然と内定ブルーが解消されることもあるのです。
何が原因になって内定ブルーになっているのか、とことん考えてみましょう。給与でしょうか?勤務地でしょうか?それとも会社の雰囲気でしょうか?これらの原因を突き止めれば、それとどのように向き合っていけば良いのかも、おのずと見えてくるでしょう。
対処法②|本当にやりたいことを紙に書き出す
内定をもらった就職先の仕事内容が、自分の希望に合致していないという場合があります。その場合は、本当にやりたいことを紙に書き出しましょう。どんなことがやってみたいのか、具体的に紙に書き出してください。
目に見える形で希望や望みを書き出すと、何から始めれば良いのかが見えてきます。頭の中で思い描いていることをアウトプットすることはとても大切なことです。文字という目に見える形でアウトプットすることで、やりたいことを実現する方法も見つかります。
対処法③|とりあえず行動を起こす
内定ブルーになっている理由がわからない場合は、とりあえず行動を起こしてみると良いでしょう。内定ブルーになっているのは、内定をもらった会社や自分の就活に納得ができていないからかもしれません。
内定をもらってからすぐに仕事が始まる、ということはあまりありません。実際の仕事開始日まで時間があるはずですから、ギリギリまで粘って就活をしましょう。すると、内定ブルーも解消されることがあります。
対処法④|悪い情報はシャットアウトする
2chやみんしゅうなどで情報を収集する場合、悪い情報が蔓延していることが多々あります。このようなネガティブな情報は気づかない間に自分の中に蓄積され、内定ブルーの原因になることがあるのです。
内定をもらってからもネットで情報収集をしている場合は、それらをやめてください。特に悪い情報はシャットアウトしましょう。他人の情報はあくまで他人の目から見た情報です。あなたの目で見たことを信じるようにしましょう。
対処法⑤|明るい未来の自分を思い描く
内定ブルーになるのは、ネガティブな未来を想像してしまっていることが原因な場合もあります。そのような場合は、明るい未来の自分を思い描くことが大切です。大切なことは「明るい」という点です。
例えば、「先輩から褒められている自分を想像する」などのような単純な明るい未来を想像しましょう。感情も含めてリアルに想像することで、仕事をスタートさせることが楽しみになってきます。
人間の脳は意外と単純です。繰り返し明るい未来の自分をリアルに想像することで、ネガティブな考えや思いはかき消されていきます。内定ブルーも消え失せていくでしょう。
対処法⑥|いったん就活をやめてみる
いっそのこと、いったん就活をやめてみるというのも一つの対処法です。特になかなか内定がもらえず、ようやく掴み取った内定の場合は、就活することに必死になってしまっている可能性があります。こうなると、どんな会社の内定をもらっても満足できません。
いったん就活そのものをやめて、アルバイトなどをしながら資格取得の勉強を開始するなどの方法を取ってみましょう。すると、自分自身の本当の思いも見えてきます。それから就活再開をさせれば良いのです。
まとめ
内定ブルーについて解説してきました。初めての会社に勤める場合には、誰でも不安になります。不安があるからこそ、人間はその不安を原動力にして行動をすることができるのです。
内定ブルーは決してネガティブなものではありません。自分という存在を見つめ直すきっかけにもなります。もし内定ブルーになったら、自分の希望や夢、自分自身をしっかり見つめ直してみましょう。