内定承諾書の提出後の辞退は可能?|例文やポイントを徹底解説!

近年は就活生の売り手市場が続いています。そのため、内定承諾書を返送した後でも、辞退を申し出るケースが散見されるようです。しかし、内定承諾書を提出後に辞退することができるのか、疑問に思う人もいることでしょう。そこで今回は内定承諾書の提出後でも辞退の可否と方法について解説します。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

内定承諾書を提出後の辞退は可能なのか

内定承諾書とは、内定通知が届いた企業に入社する意思を誓約する書面のことです。企業から届いた書面に就活生が署名・捺印し、返送します。

内定承諾書には法的拘束力があるため、就活生はきちんと自分の入社の意思を固めたうえで返送する必要があります。

しかし、実際に内定承諾書による内定承諾後に辞退することはできないのでしょうか。

結論|内定承諾書を提出後の辞退は可能

内定承諾書に法的拘束力があると聞くと、提出後は辞退できないのではないかと考える就活生も多いことでしょう。しかし実際には、内定承諾書を提出した後でも、辞退することは可能です。

それは民法上では、労使間で締結される労働契約は解約を申し出てから2週間で解約できると定められているからです。内定承諾書も労働契約にあたるので、申し出れば辞退できます。

内定承諾書の提出後の辞退のポイント

内定承諾書を提出した後で辞退すると決めた際には、企業にその旨を伝えなければなりません。きちんと連絡しないとことで、トラブルに発展するケースもあります。

ここでは、内定承諾書を提出後に辞退するポイントを紹介します。

目次

ポイント①|なるべく早く企業に連絡をする

内定辞退を決めたら、なるべく早く企業に連絡してください。内定を辞退することで企業や採用担当者には、大きな迷惑をかけることになります。

相手に「損害賠償を請求すると恫喝」される、謝罪を強要されることをイメージして二の足を踏む就活生も多いですが、長引かせてよいことは何もありません。いち早く連絡しましょう。

内定を辞退できるのは内定~就業初日の14日前まで

内定はいつまでに辞退すれば良いのか、というと「内定~就業初日の14日前まで」です。

これは民法の規定によるものです。民法では「雇用契約の解約は解約通知をしてから2週間」と決まっているためです。どんな理由であったとしても、この期間を過ぎると内定の辞退は大変困難になります。

しかし、だからと言って上記の期間内であれば辞退できて当たり前ということではありません。よく考えて決断し、辞退は誠意を持って行いましょう。

ポイント②|連絡手段はメールではなく電話を使う

内定辞退の連絡はまず電話でするのがおすすめです。その理由は、以下の通りです。

  • 速やかに内定辞退の連絡ができる
  • メールでは企業側に一方的な通告のように受け止められがちである
  • 採用担当者に会わずに内定辞退の意思を伝えられる
  • 長時間しつこく説得されるのを避けられる

本来は採用担当者に会って謝罪するのが筋ですが、就活生に強い意志がないと説得に負けてしまう可能性が高いです。心を決めたらすぐに、電話連絡しましょう。

ポイント③|謝罪と感謝の意をきちんと伝える

内定辞退を電話で連絡する時には、まず内定をもらった事実に対するお礼を言います。そのうえで、内定辞退を決めた理由と共に自分の意思を伝えます。そして、謝罪と感謝の意もきちんと伝えるのがマナーです。

さらに内定辞退の電話連絡を入れたその日に、お詫びのメールを送るあるいは手紙を投函することをおすすめします。メールではなく手書きで再度、謝罪と感謝の気持ちを伝える方が、採用担当者の心象はよいはずです。

ポイント④|内定承諾後辞退の理由は正直に伝える

内定承諾後に辞退をする場合は、その理由にウソがないことがマナーです。

よほど自分勝手な理由(気が変った・働きたくなくなった等)や、最初からわかっていた条件・福利厚生についての理由(給料が安い・休みが少ない・仕事がきつそう等)でなければ、誠意として本当のことを伝えます。

内定承諾後辞退の理由として、伝えられる割合が高いのは「他企業からの内定を受けることにした」「熟考した結果、自分は貴社の適性に欠ける」などです。

【例文】内定承諾書提出後の企業への連絡

企業に内定辞退の連絡をしたいけれど、どのように伝えたらよいかわからない就活生も多いはずです。ここでは、内定承諾書の提出後に企業へ連絡する場合の例文をケース別に紹介します。

電話の場合

御社より内定をいただいております、○○大学△△学部の□□と申します。
今、お時間をいただいてもよろしいでしょうか。
実は大変申し上げにくいのですが、本日は内定を辞退させていただきたく、ご連絡差し上げました。
他社からも内定をいただき、自分の適性を深く考え、家族とも話し合った結果、このような決断をさせていただきました。
本来なら御社にお伺いして謝罪をすべきところを電話での連絡となり、●●様にもご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。

ーーーーーーーーーーーーーー

内定辞退を電話で伝える場合は、必ず企業の就業時間内に採用担当者に連絡し、始業時間直後や退勤時間直前を避けるのがマナーです。そして電話でも誠心誠意、謝罪の気持ちを伝えましょう。

メールの場合

件名:内定辞退についてのお詫び
●●株式会社 人事部 ▲▲様

いつも大変お世話になっております。
○○大学△△学部の□□と申します。

本日は、貴社よりいただいた内定についてお伝えしたいことがあり、ご連絡いたしました。

内定承諾書を提出した後で大変申し訳ございませんが、
他社からも内定をいただき、自分の適性を深く考えた結果、
貴社内定を辞退させていただきたく存じます。

本来であれば貴社に直接お伺いし、謝罪をしなくてはならないところですが、
メールでのご連絡となりますことを重ねてお詫び申し上げます。

最後になりましたが、私を選考に加え、内定も出していただきましたこと、心より感謝申し上げます。
このような決断となり、多々ご迷惑をおかけするかと存じますがどうぞご容赦いただきますよう、お願い申し上げます。

貴社の今後ますますのご活躍をお祈りし、内定辞退のお詫びとさせていただきます。

・○○大学△△学部 □□□□
・住所
・電話番号
・メールアドレス

ーーーーーーーーーーーーーー

内定辞退の電話連絡を入れたその日に、お詫びのメールを送る方がよいことは前述しました。その際には、ビジネス文書に即した書き方をするのがセオリーです。

また、型通りの文面だけでなく、自分なりの一言を添えると、相手の心象をよくすることができます。

内定辞退後に送る手紙の例文

内定を電話やメールで伝え、先方から了承してもらったら、お詫びの手紙を送っておくのがビジネスマナーです。簡単な手紙で良いので、お詫びを形にしておきましょう。

○○株式会社 人事部
○○様

拝啓

時下、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

この度は、貴社内定のご通知をいただき、誠にありがとうございました。
先日、○○様へお電話でお話したように、勝手ながら貴社内定を辞退させていただくことにいたしました。

私といたしましては、深く考慮を重ねた末での結論ではございましたが、○○様をはじめ貴社の皆様には大変なご迷惑をおかけしたことと存じます。

改めて、深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

また、○○様には貴重なお時間をいただいただけでなく、選考中もさまざまお世話になりました。心より感謝申し上げます。

末筆とはなりましたが、貴社ますますのご発展をお祈りし、内定辞退のお詫びとさせていただきます。

敬具

令和○年○月○日
○○大学○○学部
○○△△

内定辞退についての手紙は、必ず送らなければならないものではありません。しかし、反対に考えれば、だからこそ先方の記憶に残りやすいとも言えます。

入社をしない会社の記憶に残ることは、一見意味がないようにも思えますが、社会人になるとどこで人とつながるかはわかりません。自分の気持ちのケジメとしても、お詫び状はおすすめです。

内定承諾書を提出後に辞退する際の疑問

企業は新卒採用をするにあたり、少なくない費用をかけています。そのため応募者を厳選し、自社に貢献してくれると思えた就活生に内定通知を送っています。

だからこそ、内定承諾書を提出した後で辞退することで、トラブルが起こることを懸念する就活生も少なくありません。

ここでは、内定承諾書を提出後に辞退する際の疑問について回答します。

疑問①|損害賠償を請求されたらどうすれば良いのか

企業によっては、内定承諾書を提出した後で辞退した就活生に対し、損害賠償を請求するケースもあるようです。就活生が内定承諾書を提出した時点で、企業と労働契約が締結されるからです。

しかし口では「損害賠償を請求する」と言っても、実際に裁判を起こすことはほとんどありません。裁判で企業が勝てる見込みが薄く、辞退を撤回させるために脅しているにすぎないからです。

電話やメール、手紙でどれだけ内定辞退の連絡をしても受け入れてもらえない場合は、内容証明郵便を出すことをおすすめします。

疑問②|その後の就活に影響はあるのか

内定承諾書を提出した後で辞退したという事実が、その後の就活に影響する可能性はゼロではありません。

大手企業であれば過去の内定辞退率を考慮して多めに内定通知を送っていますが、中小企業の場合はそうはいかないからです。たちの悪い企業に付きまとわれることで、就活に悪影響が及んだケースはあるようです。

また、大学の学内推薦で内定した企業の場合、内定承諾書を提出した後で辞退すると、自分だけでなく後輩の就活に悪影響を与えます。その点は十分に配慮しましょう。

まとめ

今回は、内定承諾書の提出後でも辞退の可否と方法について解説しました。

内定承諾書を返送した時点で企業と労働契約を結ぶことになりますが、辞退することは可能です。しかし、誠意を持って内定辞退の連絡をしないと、余計なトラブルを生むリスクが高まります。決めたからにはできるだけ早く、企業に謝罪の気持ちと共に内定辞退を伝えましょう。

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