IKEAの家具は人気があり、グローバルカラーが強いことから「IKEAの採用選考を受けたい」と考えている人も多いかもしれません。IKEAの採用は一体どのようなフローで進むのでしょうか。本記事ではIKEAの選考や採用情報についてまとめているので、参考にしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
IKEAは大手家具量販店
IKEAはスウェーデン発祥の大手家具量販店です。シンプルで低価格なデザインの家具が人気で、1つ1つの家具にスウェーデン語で名前がついていることも大きな特徴です。
郊外型の大型店舗を運営しており、部屋の中を切り取ったようなディスプレイやスウェーデン料理を楽しむことができるレストラン・カフェなどがあり、家具屋というよりも「アミューズメントパーク」だと言う人もいるほどです。
1972年に日本進出をしたものの一度撤退していますが、2001年に再進出を果たしました。以降、日本でも多くの人がIKEAの店舗に訪れるようになり、2019年時点では東北から九州に9店舗を展開しています。
IKEAの採用の特徴
IKEAは外資企業なので、日本の採用方法とは異なります。新卒一括採用ではないため、他の日系企業との採用の違いを把握しておきましょう。
IKEAの採用の特徴を以下で解説します。
①新卒・第二新卒の採用は少ない
IKEAでは新卒・第二新卒の採用が少なく、新卒採用の機会自体設けられていない年もあります。募集人数も明かされていませんが、新卒・第二新卒の採用は多くないと考えられます。
また、新卒採用との記載があるものの、職歴や卒業年度などの指定はありません。2019年度の新卒採用では「2019年4月1日から就業可能な28歳以下」との条件があったのみです。
日系企業の新卒採用と異なり、門戸がより広く開かれていると言えます。
②中途採用を積極的に行なっている
IKEAでは中途採用を積極的に行っています。空いたポジションを補うために採用を行う方針なので、即戦力となる中途採用がメインです。
どのポジションも専門色が強く、その分野のスペシャリストであることが求められます。
③パートでも短時間正社員として雇用している
IKEAではパートタイマーとして働く従業員も「短時間正社員」として雇用しており、全社員が正社員です。短時間正社員でも有給休暇を取ることができ、社会保険にも加入できます。
IKEAは労働環境の改善や賃金の向上に積極的な企業であることがよくわかります。
IKEAの採用情報
まずはIKEAの採用情報について説明します。
- IKEAの募集職種
- IKEAの採用人数と採用大学
- IKEAが求める人物像
- IKEAの選考フロー
上記の4つを紹介します。ただし、IKEAは日系企業ではないので開示されていない情報が多いです。また、独自で選考を行っていることにも留意しておきましょう。
IKEAの募集職種
IKEAの公式HPによると、IKEAには下記12の職種があります。
- コミュニケーション&インテリアデザイン
- カスタマーリレーション(顧客窓口)
- デザイン&商品開発
- 財務&ビジネスナビゲーション
- ヒューマンリソース(人事)
- インフォメーションテクノロジー(IT)
- ロジスティックス
- マーケティング&コミュニケーション
- パーテェシング(購買)
- レストラン(IKEA FOOD)
- セールス
- サステイナビリティ&TQE(技術・品質・環境)
イケアネクストジェネレーションプログラム2019によると、上記のうち以下の5職種の募集がありました。
- セールス
- カスタマーリレーションズ
- ロジスティックス
- コミュニケーション&インテリアデザイン
- IKEA Food
日系企業が総合職採用を好むことに対し、IKEAでは基本的に空いたポジションを埋めるために採用をします。そのため、2021年度にどの職種の応募がかかるのかはまだわかりません。
IKEAの採用人数と採用大学
IKEAの採用人数と採用大学に関しては公式が発表しているデータがありません。
IKEAは外資系のグローバル企業であるため、有名大学や語学系学部の出身の学生が多いと考えられますが、詳しい内情については不明です。
IKEAが求める人物像
IKEAの2019年度の採用HPには以下のような記載があります。
リテールビジネスに興味はありますか?
人びとの暮らし”Life at Home”に興味はありますか?
自分らしく働くことを望んでいますか?
答えがYESなら、イケアはあなたにぴったりな職場でしょう。
IKEAが求める人物像が、「暮らしや家具などに情熱を注げる人」「ダイバーシティを尊重し、自分のよさを発揮できる人」だということがわかります。
また、能力ややる気次第でさまざまなことに挑戦できる社風なので、自分の希望を積極的に発信し、仕事につなげていける人や実力主義で評価されたい人もIKEAに向いていることがうかがえます。
IKEAの選考フロー
以下は2019年度のIKEAの新卒採用の選考フローです。
参考:イケアネクストジェネレーションプログラム2019
4月上旬〜7月上旬のエントリー期間は、「インフォメーションセッション」と呼ばれる会社説明と先輩社員の座談会イベントが開催されます。
全国のIKEA各店舗で行われるインフォメーションセッションは事前登録がいりません。IKEAに興味があるものの選考を受けるか迷っているなら、家具を見がてらインフォメーションセッションに参加してみてはいかがでしょうか。
IKEA志望者の併願先企業
「家具が好き」「リテールビジネスに関わりたい」とIKEAを志望している学生は、IKEAの競合である以下の家具メーカーを併願することが考えられます。
- ニトリ
- 無印良品
- コクヨ(ファーニチャー事業)
また、「北欧の雰囲気が好き」「グローバルなブランドに関わりたい」という学生は以下の企業を併願することもあるでしょう。
- Zebra Japan
- コストコホールセールジャパン株式会社
Zebra Japanは北欧・デンマークの人気雑貨ストア「フライイングタイガー」の運営会社です。郊外型店舗で人気の外資系食料品店「コストコ」も、広い店舗や外国風の商品などIKEAとの共通点が見られます。
IKEAの特徴
IKEAはスウェーデン発祥のブランドであり、広い店舗やシンプルな家具でよく知られていますが、企業としてはどのような特徴があるのでしょうか。
以下ではIKEAの強みと弱みの両方を紹介します。
強み|徹底したコスト管理と自由度の高い経営
IKEAの強みは徹底したコスト管理です。IKEAでは輸送費や人件費を徹底的に管理しています。IKEAの家具はどれも平らな段ボールでまとめられています。コンパクトにまとめることで輸送費が削減できるからです。
また、IKEAでは買い物客が家具を自分で組み立てるため、組み立てや設置に係る人件費を削減できます。そして、浮いた分のコストを従業員の給料や新規店舗設立・新商品開発などに役立てています。
また、IKEAは世界各国に進出し、従業員数はトータルで10万人を超える巨大企業にもかかわらず、非上場で株式を公開していません。
そのため、株主の顔色を伺う必要がなく、自由度の高い経営を実現させています。社内改革や新制度の導入などへのフットワークが軽いのもIKEAならではの強みだと言えるでしょう。
弱み|グローバル規模で統一された商品規格
家具は家の中に置くものです。住宅事情を十分に考慮されていないと、不快感や違和感が生まれてしまいます。IKEAの商品の質は高いものの、日本の住宅事情に特化しているわけではありません。
そのため、家具のサイズが日本の住宅には少し大きすぎたり、湿気のせいで家具が傷むことがあります。また、「買った商品を自分で組み立てる」ことは、DIY文化がそれほど浸透していない日本では今でもハードルが高い要素です。
そのため、好調だった営業利益が年々落ちつつあります。グローバル規模で統一された規格がIKEAでの魅力であるものの、今後はさらにローカライゼーションにも注力していく必要があると言えるでしょう。
IKEAのさらに詳しい情報
IKEAの働き方についてもっと詳しく知りたい人のために、以下で関連記事を紹介します。
IKEAの仕事・キャリアや年収・将来性について解説しているので、IKEAの選考を受ける予定があるなら、ぜひ関連記事もあわせて読んでおいてください。
IKEAの仕事・キャリアを知りたい方
IKEAの仕事は多岐に渡ります。店舗運営は各分野のプロフェッショナルとして、細かく区分された職種によって担われています。基本的にはジョブローテーションなしで、職種の専門性を深めていくキャリアが予想されます。
以下の記事ではIKEAの仕事内容やキャリアプランについて詳しく紹介しています。IKEAの志望動機を考える際に参考にしてみてください。
IKEAの年収・将来性を知りたい方
IKEAの年収は明確に公開されていません。しかし、前述したようにパートを時短社員として時給1300円で雇用されています。
アメリカのIKEAの最低賃金引き上げが過去にニュースになったこともあり、従業員に対してきっちりと給与を支払う企業であることがうかがえます。
以下の記事ではIKEAの年収やグローバル企業としての将来性について紹介しています。企業研究を深めるためにも、ぜひ一読しておきましょう。
IKEAの選考を受ける際のポイント
IKEAは外資系企業です。かつ、採用人数自体少なく、選考ハードルは決して低くはありません。選考では「自分には何ができるか」「自分は何をやりたいのか」を強くアピールすることが大切です。
やる気や情熱があれば若手でも仕事を任せてもらえる分、自分の主張が弱ければどんどん下にも追い抜かれる成果主義でもあります。
日系企業を受ける時以上に積極性や活発さ、明確なビジョンやモチベーションをしっかりとアピールし、自分のことを相手に印象づけなければなりません。
まとめ
IKEAは外資系企業で日本のいわゆる「就活」のルートとは別の採用をメインに行っているため、新卒での採用人数は少ないと言えます。
しかし、チャンスがないわけではありません。また、中途採用を積極的に行っているので、転職先としても志望し続けることができます。
IKEAの選考を受けるには、採用情報をタイムリーにキャッチアップすることが大切です。公式HPを定期的に確認するようにしましょう。