職業観を見つけられないあなたへ|職業観の意味や勤労観との違い、養う方法を徹底解説!

近年は小中学校でも職場見学や企業研修が行われるなど、職業観を養う教育が行われています。また、就活の面接においても「あなたの職業観を教えてください」と聞かれることがあります。自分の適職を見つけるうえでも、職業観の醸成は大切なことです。そこで今回は職業観とは何かについて解説します。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

職業観とは

「職業観の意味を教えてください」と聞かれて、的確に答えられる就活生は少数派といえるでしょう。ここでは職業観とは何かについて、様々な視点から考えてみます。

目次

職業観の意味・定義

「職業観」という言葉は、国語辞書には掲載されていません。小学館のオンライン大辞泉によると、「職業」の意味は以下の通りです。

生計を維持するために、人が日常従事する仕事。生業。職。「教師を職業とする」「職業につく」「家の職業を継ぐ」「職業に貴賤 (きせん) なし」

そして「観」の意味は、以下の通りです。

1 外から見たようすや感じ。外見。「別人の観がある」
2仏語。真理を観じること。物事を細心に分別して観察し、道理を悟ること

つまり言葉の意味としては、「生活のために従事する仕事について細かく観察し、道理を悟ること」と考えられます。就活においては、「働くことに対して持っている価値観」であり、「なぜ働くのか」という問いに対する答えと言い換えることができそうです。

職業観の英語表現

職業観は英語で、「work value」「value on work」と表現されることが多いです。ここでは、経済産業省や厚生労働省で使われている文章を、英語で表現してみます。

  • Work values of key persons.
    (キーパーソンの職業観/経済産業省)
  • In particular, not enough effort has been made in reflecting the needs of the firms in the curriculums of middle schools or high schools, which plays an important role in helping students to form a view on work.
    (特に若い人たちに職業観を植えつける、大事な中学・高校の場面で企業のニーズをどのように反映させていくかという取り組みが十分ではなかったと思います/厚生労働省)

文意の中で、用いられる英語表現が変わることがわかります。

職業観と勤労観の違い

「職業観」はしばしば、「勤労観」と混同されて使われることがあるようです。しかし、その意味は明確に異なります。

  • 職業観/特定の職業に対して持つ、一定の観念
  • 勤労観/特定の職業ではなく、仕事そのものに対する観念

職業観は職業選択において重要な役割りを果たしますが、勤労観はそれ以前に自分の人生において仕事をどう位置づけるのかという価値観を意味します。

職業観をもつことが大事な理由

文部科学省の「キャリア教育」のページに、以下のコメントがあります。

今、子どもたちには、将来、社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するための力が求められています。

超少子高齢化が進む現代の日本において、労働人口の減少は深刻な問題です。それを踏まえて、社会的・職業的自立が果たせる人材を育成するために、小中学校から職業観を養成するためのキャリア教育が行われています。

では、なぜ職業観を持つことが大事なのでしょうか。ここでは、その理由について考えてみます。

①自分が働く理由が明確になる

職業観は、以下の3つに大別されます。

  • 生活していくための手段
  • 自己実現など個性を発揮する場所
  • 社会的な役割の実現

自分の職業観がこの3つのどれに該当するかによって、業界や職種の選び方が変わります。そのため、自分がどうして働くのかについて、考えることが大事です。

仕事を通して成長したいのか、出世したいのか、プライベートを充実させるたいのか、自分なりの結論が出るまできちんと考えてみましょう。

②自分の生き方を考えるきっかけになる

職業観は、自分がどんな風に生きていきたいのかという価値観と密接に関わっています。社会貢献できる仕事をしたい人もいれば、自分の時間が確保できれば収入はそれほど高くなくてかまわないという人もいます。

どのように生きたいかが明確になれば、自分に適した働き方も見えてくるはずです。そして、それが叶う職種で自分に合ったものを見つけやすくなります。

ただし、AIの導入によってなくなる職業があることが予想されているので、それを踏まえたライフプランを考えることは大事です。

職業観の例

職業観に個人差があることは前述しました。しかし就活において「あなたにとって働くとはどういうことですか?」と質問され、自分の職業観を語る時には2つに大別されることが多いようです。

ここでは、職業観を例にあげて紹介します。

自己実現

まず、職業観が自己実現のパターンです。働く中で、学生時代に経験したことがない出来事や悩みを抱えることがあります。しかしそれを乗り越えて成長する、あるいは自分がやりたいことを実現するために、働く人がたくさんいます。それを伝えるための例文を、以下に記載します。

 ──────

私にとって働くことは、自分を成長させるうえで不可欠なものだと考えています。仕事をする中で、社内外の人間関係の構築をはじめ、物事の捉え方・考え方、時間の使い方などを身につけることができます。

また以前から機械設計に興味を持っていた私にとって、自分で新商品を開発するという夢をかなえるために様々なことを学び、やがて実現することが働く意義だと考えます。

社会貢献

次に、職業観が社会貢献のパターンです。「誰かの役に立ちたい」「多くの人に笑顔になってもらえる仕事がしたい」と考える人に多い傾向です。それを伝えるための例文を、以下に記載します。

 ──────

私にとって働くことは、誰かのためになることです。2018年に大阪北部地震が起こった時、私は復興支援のボランティアとして現地で活動しました。その際、メディアを通してではわからなかった、災害の恐ろしさを目の当たりにし、日常生活に困っている人をたくさん見ました。

それなのに現地の方々は、泥すくいやガレキの撤去を行う私たちに、「ありがとう」と声をかけてくださいました。その言葉によって、自分が誰かの役にたてていると実感でき、そう感じられる仕事がしたいと考えるようになりました。

職業観は働くうちに見つかるもの

就活生の中には、自分には職業観がない

と悩んでいる人もいるかもしれません。しかし、実際に仕事をしてみなければ、わからないこともたくさんあります。そのため、自分を咎める必要はありません。

やりたいと考えていなかった仕事に適性がない、あるいは業務を通して自分の得意分野を見つけることもあります。働きながら、自分の職業観を構築する人も多いので、自分なりに考えてみましょう。

もし働くうちに見つからなかったら

働く中で職業観を構築していける人もいれば、働いているだけでは「職業観」を見つけることは難しいと感じる人もいるかもしれません。そこで、職業観を見つける方法を紹介します。

自分自身の経験を書き出してみる

今までの人生での出来事を書き出してみましょう。大学時代にサークルで自分が頑張ったこと、友人とケンカしたこと、社会人になってうれしかったことなど様々あると思います。このように成功した出来事だけでなく、失敗した出来事や自分の感情が動いた出来事も書き出します。

出来事に一貫した「モチベーション」を見つけ出す

自分自身の経験を書き出したら、次はその経験を深堀りしていきましょう。

成功した、嬉しかった出来事であれば、

  • 成功のためにどのような努力をしたか
  • その努力ができた原動力には何があるか
  • 嬉しかったのはなぜか

失敗した、悲しかった出来事であれば

  • なぜ失敗したか
  • なぜ悲しいと感じたか
  • 逆に何があれば成功できたか・悲しくないか

上記の質問を問いかけてみてください。この問いかけを行うことで、自分自身の人生に一貫した判断基準やモチベーションがあることがわかるはずです。そしてそれが自分の職業観につながっていきます。

職業観を養う方法

就活が始まる前に職業観を養っておきたいと、考える学生もいることでしょう。大学に入学してからでも間に合う、職業観を養う方法があります。その場合は、自己分析も同時に始める方が効果的です。ここでは職業観を養う方法を2つ、紹介します。

①インターンシップへの参加

まず、大学2年生・3年生のうちに、インターンシップに参加することです。インターンシップとは、特定の職業を経験するために、企業で実務研修を受けることをいいます。1日で済むものから、何ヶ月にもわたる長期のものまで、内容も様々です。

インターンシップを経験すると、職業への適性や企業との相性がよくわかります。また、働く社会人に話を聞く機会も多く、自分はどように働きたいのか、考える機会になります。

  • ゼロワンインターン
  • インターンシップガイド
  • Wantedly
  • キャリアインターン

上記のサイトを使うことで、短期インターンや長期インターンを探すことができます。インターンの経験を通して、自分自身の職業観を見つけてみてください。

②様々なアルバイトを経験する

アルバイトをすることも、職業観の醸成に役立ちます。インターンシップの多くは報酬を得ることはできませんが、アルバイトは働く対価が給与として支払われます。給与をもらう時点で責任が伴いますし、その職種への適性、長く続けられるかを見極めることができます。

複数の職業を経験したうえで、自分が適職だと思えるもの、働いていて楽しいと思う瞬間はどんな時だったかをふり返ることで、職業観が養われていくはずです。

まとめ

今回は、職業観とは何かについて解説しました。

大学を卒業したら働くのが当然と考えている就活生の中には、職業観が答えられない人もいるかもしれません。しかし、自分の職業観について考えることは、将来のミスマッチを避けることにも有効です。自分にできることから少しずつ取り組んでみることをおすすめします。

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