保険募集人の資格を取得する必要がある人がいます。生命保険募集人と、損害保険募集人の2種類があります。保険募集人は履歴書に書けるのか、転職の際に書く必要があるのか。生命保険募集人と損害保険募集人を分けてご説明します。それぞれに試験内容等が違いますので、本記事をご参考にされてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
保険募集人とは
保険募集人とは、保険を募集することができる人を意味します。生命保険と損害保険の2種類があり、それぞれに扱える保険が違います。以下でそれぞれについて説明します。
生命保険募集人
生命保険の募集をするには、生命保険募集人になる必要があります。生命に関わる保険を提供でき、死後の保証なども行えるようになります。
損害保険と比べると、命に直結した内容が多いため資格も応用内容まで存在します。試験内容等は以下でご説明しますが、保険を求める人は自分ではなく自分の死後を意識して保険に加入します。
そのため、丁寧かつ慎重な説明が必要になると意識しておきましょう。保険を提供するための知識を有し、お客様の死後を一緒に考えられる人が生命保険募集人です。
損害保険募集人
自動車保険や火災保険、傷害疾病保険などを扱うには損害保険募集人になる必要があります。事故などに対する補償が提供できるようになり、お客様が困ったときの助けになります。
損害保険で扱う保険は、急に起こる出来事に対する補償となります。事故や災害などは、誰も起こしたくはありません。偶然が積み重なり起こるものです。
困ったときに頼れる保険を提供し、お客様の困難を一緒に乗り越えようとする人が損害保険募集人です。
生命保険募集人とは
生命保険募集人とは、どんな人でしょうか。生命保険募集人になるための資格、試験や倍率について以下にまとめます。
保険会社に登録するだけでなく、試験への合格が必要ですので、しっかりと確認しておきましょう。
生命保険募集人の資格が必要な職業
生命保険は、命に係わる保険であるため詳しい説明ができなければいけません。生命保険募集人の資格を有すると、説明ができる人と位置付けられます。資格が必要な職業は以下の通りです。
- 生命保険会社の職員
- 生命保険代理店の職員
資格を有する者は、金融庁へ登録されます。逆に金融庁への登録が無い場合、生命保険の募集を行う人物として不十分とされるのです。保険の募集をするためには、必ず資格を保持する必要があります。
生命保険募集人の試験
生命保険募集人の試験は、以下の5つに分けられます。
- 一般過程
- 専門課程
- 応用過程
- 変額保険販売資格
- 大学課程
最初は誰もが一般過程を受験します。一般過程を通過すると、基本的な生命保険の営業が可能になります。ただし、保険ショップなどで複数の保険を募集するためには、店舗に1人以上の専門課程通過者が必要です。
試験は段階的に通過でき、一般過程の次が専門課程、応用過程、大学課程と進みます。変額保険販売資格は、専門課程通過以上の者が受験可能です。
参考:一般社団法人生命保険協会
生命保険募集人の倍率
生命保険募集人の試験には、倍率の概念はありません。合格点数が設けられ、合格得点以上の者が資格を得られます。ご自身の得点等は、受験申し込みをした保険会社に問い合わせるしかありません。
通例では合格得点は70点です。勉強が不得意な人には高い得点に感じられますが、試験前研修があります。研修内容をしっかりとマスターすると合格可能です。
合格率は約80%以上です。正確な公表はないものの、研修内容を確認する内容となるため高い合格率があります。苦手意識を無くして研修に真剣に向かうよう心がけてみてください。
損害保険募集人とは
損害保険募集人とは、どんな人でしょうか。資格が必要な職業や損害保険募集人になるための資格、試験内容や倍率についてまとめます。
生命保険と同様に、損害保険も資格を持たない者は保険募集ができません。必ず試験について知り、仕事を始める前に合格するようにしましょう。
損害保険募集人の資格が必要な職業
損害保険募集人の資格が必要な職業は、大きく分けて2種類です。
- 損害保険会社の職員
- 損害保険代理店の職員
損害保険を扱う会社の職員は、必要に応じて損害保険の説明をしなければならないときがあります。どんな時も対応できるには、損害保険募集人の資格が必須です。
保険会社の事務員には資格を持たない人もいますが、会社から見れば扱いにくい人材となります。保険会社に就職を希望する場合、保険募集人の資格を持つ方が良いでしょう。
損害保険募集人の試験
損害保険募集人になるには、日本損害保険協会の損保代理店試験を受験する必要があります。試験内容は一般試験のみですが、単位は以下のとおりです。
- 基礎単位
- 自動車保険単位
- 火災保険単位
- 傷害疾病保険単位
会社に勤め、損害保険の募集を行うには最低でも基礎単位の合格が必要です。自動車保険、火災保険、傷害疾病保険については、各保険を提供する者は合格する必要があります。
通常、保険募集人は全ての単位を取得しておくのが好ましいです。基礎単位だけを取得した場合、契約内容によりお客様に提供できない保険が出てきます。顧客満足度を高めるためにも、全て取得することをおすすめします。
損害保険募集人の倍率
生命保険募集人と同様に、倍率の概念はありません。全ての単位別に、合格点70点です。70点以上の得点をすれば、合格となります。
損害保険募集人の試験は、1問2点と定められているため、35問以上の正解が出せれば合格となります。
合格率は80%以上と言われ、勤務する保険会社などで必要な知識を身に着けてから受験する人も多い試験になります。
保険募集人の資格は履歴書に書けるのか
転職などで履歴書を書く場合、保険募集人の資格を明記して良いか迷うこともあります。通常、保険募集人の資格は履歴書に書くほうが良いでしょう。
転職等では、あなたの過去を見られます。保険募集人の資格を明記すると、保険に対する知識を持つ人と認識してもらえます。あなたの履歴として明記するようにしましょう。
まとめ
生命保険募集人と損害保険募集人についてまとめました。それぞれに扱える保険の種類が違うとご理解いただき、ご自身に必要な資格を身に着けられると良いでしょう。
保険募集人の資格は、履歴書にも書けます。ご自身の将来のために受験しておくのも、1つの手段と言えます。