コンセプチュアルスキルとは?|構成要素や今必要とされる理由を徹底解説!

かつては「コンセプチュアルスキル」は管理職に求められる能力でしたが、時代の変化に伴い注目を集めています。管理職を目指すのであれば、若手のうちからそれを高めるよう意識すべきでしょう。そこで今回はコンセプチュアルスキルとは何か、その構成要素、高める方法などについて解説します。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

コンセプチュアルスキルとは

「コンセプチュアルスキル」とは、1995年にハーバード大学の教授であったロバート・カッツ氏が提唱した、ビジネススキルの一つです。具体的には「概念化能力」をさし、詳細は後述します。ここでは、ロバート・カッツ氏が「コンセプチュアルスキル」と共に提唱した、「テクニカルスキル」と「ヒューマンスキル」との違いも含めて説明します。

目次

コンセプチュアルスキルとテクニカルスキルの違い

「コンセプチュアルスキル」は、業務に関わる知識や所属する組織内外の情報について体系的につかみ、複雑な事象を概念化することで、本質を把握する能力を意味します。一方の「テクニカルスキル」は、業務を適切に遂行するために不可欠な知識や技術を意味します。「テクニカルスキル」の具体例は、以下の通りです。

  • 商品知識
  • 製造や加工などの技術
  • 高度な専門知識
  • 高い習熟度
  • ITスキル
  • プログラミングスキル

「テクニカルスキル」は新入社員も含めた、就業者全般に必要なスキルです。就職後にまず磨くべきスキルであり、現場の監督者など「ロワーマネジメント層」と言われる層が3つの中で一番多い割合を占めます。一方の「コンセプチュアルスキル」は、「トップマネジメント層」と呼ばれる経営者が、3つの中で最も多い割合を占めます。

コンセプチュアルスキルとヒューマンスキルの違い

「ヒューマンスキル」とは、組織内の人間関係を円滑に保ち、その力を最大化するために必要な対人関係能力を意味します。「ヒューマンスキル」に含まれる要素として、以下のものがあげられます。

  • コミュニケーションスキル
  • リーダーシップ
  • コーチングスキル
  • ネゴシエーションスキル
  • ファシリテーションスキル
  • プレゼンテーションスキル

「ヒューマンスキル」は、中間管理職と呼ばれ部下と接することの多い「ミドルマネジメント層」に最も求められるスキルです。経営者になると、関わる部下が限定されるので、企業の理念や方向性を伝える「コンセプチュアルスキル」が重視されるようになります。

コンセプチュアルスキルの構成要素5選

「コンセプチュアルスキル」は、14の要素で構成されています。

  • ロジカルシンキング(論理的思考)
  • ラテラルシンキング(水平思考)
  • クリティカルシンキング(批判的思考)
  • 多面的視野
  • 柔軟性
  • 受容性
  • 知的好奇心
  • 探求心
  • 応用力
  • 洞察力
  • 直感力
  • チャレンジ精神
  • 俯瞰力(ふかんりょく)
  • 先見性

この14の構成要素の中から、特に重要だと思われるものを5つ取り上げ、詳述します。

①ロジカルシンキング(論理的思考)

1つめは、ロジカルシンキング(論理的思考)です。ロジカルシンキング(論理的思考)とは、物事について主観ではなく、冷静かつ論理的に考え、課題を整理する力を意味します。このスキルがあると、課題の原因から解決に導くまでのプロセスについて、筋道を立てながら組み立てていくことが可能です。

また、そのプロセスを他者に理解してもらえるよう、わかりやすく伝える際にもロジカルシンキング(論理的思考)が不可欠となります。

②クリティカルシンキング(批判的思考)

2つめは、クリティカルシンキング(批判的思考)です。クリティカルシンキング(批判的思考)とは、現状に満足することなく、前提を疑うことで組織内にある思考の偏りなどの悪習を見つけ、より良い結論を導き出す力をさします。

クリティカルシンキング(批判的思考)を持っていることで、顕在化されていない組織の問題や、成長を妨げる要因にいち早く気づけます。また、最適解を見つける上でも、役立つスキルです。

③多面的視野

3つめは、多面的視野です。多面的視野とは、企業の歴史や目の前の物事にとらわれることなく、課題に対して複数のアプローチで検討できる力を意味します。同じ事象であっても、見る角度によって受け止め方が変わり、これはビジネスでも同様です。

多面的視野を持っていることで、一つの課題に対し、より多くの解決策や対処方法を見つけられるため、ビジネスにおいて不可欠な要素といえます。

④洞察力

4つめは、洞察力です。ビジネス現場における洞察力とは、物事の本質を見極めるだけでなく、将来の展望まで視野に入れて分析できる力をさします。物事の本質を見極めるためには、冷静かつ客観的に物事を観察する眼と、状況分析を的確にできる力が必要です。

洞察力があることで、現状に最適な発言あるいは行動ができるようになります。それは、人心を掌握するうえで重要なスキルといえます。

⑤先見性

5つめは、先見性です。ビジネス現場における先見性とは、先を見通す能力の高さだけでなく、数年あるいは数十年という単位で、社会ニーズの変化を予想できる力も含みます。そのため、経営者には不可欠なスキルです。

先見性があることで、企業や組織の中長期戦略を立てるにあたり、ビジョンを明確にするのはもちろん、リスクを最小限にし、成功率を高める提案ができるようになります。

コンセプチュアルスキルが重要と言われる理由3選

近年は管理職だけでなく、一般社員であっても「コンセプチュアルスキル」が不可欠だといわれています。その理由として、「コンセプチュアルスキル」を身につけておくとメリットがあることがあげられます。ここでは、「コンセプチュアルスキル」が重要と言われる理由を3つ、紹介します。

理由①|組織の成長に不可欠

1つめは、組織の成長に不可欠だからです。「コンセプチュアルスキル」がある人は、問題解決能力が高くなります。すると業務効率の向上やコスト削減などに日ごろから気づきやすく、解決方法を実践することで、組織にも好影響を及ぼします。

「コンセプチュアルスキル」が高いと、相乗効果で「テクニカルスキル」や「ヒューマンスキル」も向上するので、業務だけでなく組織の成長につながるのです。

理由②|イノベーションの源

2つめは、イノベーションの源になるからです。時代の変革が激しい現代は、既存の業務をスピーディーに行うより、新たな発想でイノベーションを起こす仕事を発想できる人材が求められています。

「コンセプチュアルスキル」の構成要素にある、常識や経験に縛られずに自由に発想できる「ラテラルシンキング(水平思考)」や、未経験なことにも臆せず挑戦できる「チャレンジ精神」があると、イノベーションを生み出せる可能性が高まります。

理由③|優先順位を見極められる

3つめは、優先順位を見極められるようになるからです。社会人になると、マルチタスクを遂行するのは当たり前のことです。その際、業務の重要度や納期によって、優先順位が変わります。

「コンセプチュアルスキル」の構成要素にある、成果が出るまで妥協せず深掘りする能力を意味する「探求心」や、進行中の業務が全行程の中でどの位置にあるかを把握する「俯瞰力」などがあると、同僚や他部署との関りも念頭に置いて、優先順位を決められるようになります。

新卒社員がコンセプチュアルスキルを高めるメリット・方法

「コンセプチュアルスキル」は、経営者や管理職が身につけるべきものだと思い込んでいる若手社員が少なくありません。しかし、将来の管理職あるいは経営者を目指すなら、新卒社員のうちから磨く努力をすることをおすすめします。ここでは、新卒社員がコンセプチュアルスキルを高めるメリットと方法について説明します。

新卒社員がコンセプチュアルスキルを高めるメリット

新卒社員のうちから「コンセプチュアルスキル」を高めておくことには意味があります。ここでは、新卒社員がコンセプチュアルスキルを高めるメリットを2つ紹介します。

メリット①|仕事の生産性が高まる

1つめは、仕事の生産性が高まることです。「コンセプチュアルスキル」を持つ新卒社員は、業務遂行にあたり効率化を重視します。そのため、作業工程や取り組み姿勢を見直すことが多く、スキルやスピードのアップにつながるのです。

また、やり直しがないように十分に見直す時間を取れるようになることから、仕事の質も向上するという相乗効果があります。そのプロセルの中で、前述したように「テクニカルスキル」と「ヒューマンスキル」も磨かれていきます。

メリット②|リスクマネジメントスキルが身につく

2つめは、リスクマネジメントスキルが身につくことです。「コンセプチュアルスキル」を持つ新卒社員は業務単体ではなく、組織の中でそれがどんな意味を持つかを理解することができます。また、目先の目標だけでなく、企業の中長期計画における業務の位置づけが理解できると、損失を最小限に抑える仕事の仕方を意識するようになります。

自分の仕事でもミスやトラブルを回避し、所属部署に対して損失を与えない仕事を考えて実践するうちに、リスクマネジメントスキルが身についていきます。これは、管理職になるまでに磨いておくべきスキルの一つです。

新卒社員がコンセプチュアルスキルを高める方法

「コンセプチュアルスキル」は、漫然と仕事をする中で磨かれるものではありません。そのため、「コンセプチュアルスキル」を高めるための行動が不可欠です。ここでは新卒社員がコンセプチュアルスキルを高める方法を2つ、紹介します。

方法①|研修に参加する

1つめは、研修に参加することです。勤務先の企業でも社員研修を行うところは多いでしょうが、勤続年数や職によって、参加可能な内容が異なるところが多いです。しかし、研修を事業としている企業では、広く参加者を募る、有料のセミナーも数多く存在します。

そうしたセミナーに参加し、「コンセプチュアルスキル」の構成要素について、学ぶ機会を増やしましょう。セミナーの中にはグループワークやワークショップを行うものもあり、異業種交流の場としても機能するのでおすすめです。

方法②|日常生活の中で意識する

2つめは、「コンセプチュアルスキル」の構成要素や研修やセミナーで学んだ内容を、日常生活の中で意識することです。中でも新卒社員にまず実践してほしいのが、業務内で起こる疑問について、3つの思考で考える習慣をつけることです。

  • 概念化/起こった事象とそれを取り巻く環境について、一つではなく全体をとらえるように見る
  • 構造化/物事を成立させている要素について考え、分解したり組み立てたりする
  • 体系化/複数のもので構造化された要素を関連付け、考えに広がりを持たせる

この3つの視点を持って疑問に対峙するうちに、物事を多面的に見る、あるいは論理的に考える習慣が育まれます。ぜひ実践してみてください。

まとめ

今回はコンセプチュアルスキルとは何か、その構成要素、高める方法などについて解説しました。

「コンセプチュアルスキル」はマネジメントスキルとして認識されてきましたが、仕事でイノベーションが求められる現代においては、若いうちから磨いておくべきものといえます。考えや行動を習慣化することで、「コンセプチュアルスキル」が磨けますので、できることから始めてみてください。

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