将来のために資格の取得を検討中の方にとって気になるのは、それが使える資格かどうかということかと思います。資格試験はたくさんありますが、どうせなら一生使える資格を取得したいもの。そこで今回は、一生使える実用的な資格について徹底解説していきます。資格の取得を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
一生使える資格とは
一生使える資格をご紹介する前に、一生使える資格とはどのような資格なのかということについて解説していきます。
世の中に資格は数あれど、実用的な資格ばかりではありません。趣味として楽しむだけの資格も存在します。例えば、需要が極端に少ない資格や誰にでも簡単に取得できる資格、将来性のない資格などがそれです。
もちろん趣味で取得する分には全く問題ないのですが、仕事などに活かすつもりでその資格を取ってしまうと、肩透かしになってしまう可能性もあります。
勉強にあてた時間を無駄にしないためにも、一生使える資格とはどのようなものなのか、頭に入れておく必要があります。
一生使える資格の特徴
まずは一生使える資格の特徴を紹介していきます。
取得する資格を選ぶ際、仕事や生活に役立つものにしたいと思うのならば、それにあった資格を取得する必要があります。
一生使える資格には、例えば以下のような特徴がありますので、参考にしてみてください。
特徴①|需要が高く、供給が少ない
一生使える資格の特徴のひとつ目は、需要が高く、供給が少ないことです。
先ほども少し触れましたが、正直なところ、誰でも取得できる資格というのは往々にして需要がなく、あっても供給が過多である場合が多いので、一生役に立つ資格とは言えません。
つまり、所有している人が少ない、“難関資格”と呼ばれるものは一生使える資格であることが多いです。
しかしながら、「持っている人が少ない」という視点だけで考えるのもNGです。供給が少なくても、需要がなければ、使える資格とは言えません。
一生使える資格の取得を目指すのであれば、求人情報サイトなどをチェックして、今求められている資格は何かを把握しておくのが良いでしょう。
特徴②|将来性がある
将来性があることも一生使える資格の特徴のひとつです。世の中にはたくさんの資格がありますが、一時期のブームによって生み出された資格というのも存在します。
また、過去には非常に需要があったものの、時代の移り変わりと共に需要が減った。もしくは、今後減少が見込まれるものもあります。
「今人気の資格」と謳っている資格もありますが、試験を受ける前には一度必ず将来性について考えてみることをおすすめします。
いつの時代も変わらず求められるものこそ、一生使える資格なのです。
一生使える資格を持つメリット
続いては一生使える資格を持つメリットをご紹介します。いくつかの資格は、取得することで大きなメリットを得ることができます。
例えば以下のような場面であなたの役に立ってくれるでしょう。
メリット①|就職や転職に有利に働く
一生使える資格を取得しておくと、就職や転職に有利になる場合があります。前述の通り、一生使える資格というのは、需要のある資格です。
そのため、就職や転職の際に履歴書に載っていれば、採用担当者の目に留まり、書類選考を通過しやすくなる場合があります。
また、資格を取得しておくことで、その仕事する上で必要な専門的な知識をすでに身につけていることを証明することができるため、他の応募者よりも優位になることもあります。
メリット②|独立・開業ができる
一生使える資格の中には、独立や開業しやすくなるものもあります。フリーランスとして仕事をしていく上では、肩書きというものが重要になってきます。
初めて依頼する人にとっては、その人物が例えこの道数十年のベテランだと言っても、それが真実かどうかを知ることはできません。
しかし、○○士や○○コーディネーターのような資格を所有していれば、公的に証明されているため、信頼感が生まれます。
独立・開業するのであれば、何の資格も持っていないよりは、その仕事に関連する資格を所有しておくべきでしょう。
一生使える資格は見極めが重要
ここまでで一生使える資格の特徴やメリットをご紹介してきましたので、これを読んでくださっている皆さんの中にも、何らかの資格を取得して仕事や生活に役立てようと考え始めた方もいるでしょう。
前述の通り、一生使える資格を取得しようと思うならば、需要と供給、また将来性を見極めた上でどの資格を取るか決める必要があります。
また、それとは別に、ご自身の適正や希望する業界と照らし合わせて、どの資格が自分にとって必要なものなのかを見極める必要があります。
〈仕事編〉と〈生活編〉に分けてご紹介していきますので、皆さんの目的に応じて参考にしてみてください。
一生使えるおすすめの資格一覧〈仕事編〉
まずは仕事で役に立つ資格からご紹介していきます。
本項では転職の際にも有利に働く需要高い資格と、社内での評価が上がる、スキルアップ用の資格の2種類をまとめましたので、今のご自身の目的に合った資格を見つけてみてください。
需要の高い定番の資格
まずは需要の高い定番も資格からご紹介していきます。以下に挙げたような資格を持っておくと、就職や転職の際に有利に働くことがあります。
資格①|看護師
言わずと知れた国家資格である看護師は、現在「超売り手市場」とも言われています。
離職率が高い仕事であるとも言われていますが、その理由のひとつは転職のしやすさにあるとも言われています。つまり、看護師はそれほど需要が高い職業なのです。
看護師は国家資格ですので、そう簡単に誰もが取得できる資格ではありませんが、取得すれば病院の他、高齢者介護施設などでも働くことができ、活躍の場所もたくさんあります。
発展途上国などでの医療協力にも参加できるなど、国内外を問わずに働くことができ、多くの人の役に立てる資格です。
資格②|介護福祉士
高齢化が進む現代社会において、介護職はますます需要が高まることが予想されます。そんな状況下にある介護職の中で、唯一の国家資格にして最上位の資格とも言えるのが介護福祉士です。
介護福祉士はその人が介護のプロであることを証明してくれるもので、所有しておけばより良い条件の良い職場で働ける可能性が高まる他、昇給にも繋がります。介護業界で重宝される資格ですが、その分、取得難易度も高めです。
受験資格として養成学校の卒業、もしくは実務経験が必要になりますので、取得するには時間がかかりますが、その分メリットも大きい資格です。
資格③|介護福祉士実務者研修
続いても介護職で優位になる資格です。
介護福祉士実務者研修の取得者は、各事業所に必ず置かなくてはならないサービス提供責任者になることができるため、介護サービスの提供者にとっては確保しておきたい人材です。
また、取得することでたんの吸引などの医療的行為も行うことができるため、業務の幅が広がります。
さらに、実務経験を3年積めば、先ほどご紹介した介護福祉士の受験資格を得ることができるので、介護福祉士を目指す方にもおすすめです。
資格④|保育士
保育士も需要のある資格のひとつです。
共働き世帯の増加によって、子どもを預けられる場所の需要が増えているため、それに伴って、近年保育士の需要も高まっています。
保育園のみならず、企業やスポーツジムなどの託児サービスを提供する施設が増えているので、活躍の場は今後ますます広がっていくことが予想されます。
資格⑤|中小企業診断士
中小企業診断士は難関資格のひとつで、その合格率は毎年数%とも言われています。しかし、その分取得メリットは大きく、取得者の平均年収も700万〜800万円と言われることもあります。
中小企業診断士の主な役割は、中小企業に対して経営のアドバイスをすることです。
ビジネスに関する幅広い知識とスキルが必要ですが、独立も狙える魅力的な資格であると言えます。
スキルアップになる専門性の高い資格
続いてはスキルアップになる専門性の高い資格について解説していきます。以下の資格を取得することで、社内での評価が上がったり、昇給に繋がる場合があります。
また、いざというときに独立・開業するための手助けになってくれるものもあります。
資格①|宅地建物取引士
宅地建物取引士は不動産の売買や賃貸の仲介を行う事務所に配置することが義務付けられている専門資格です。
そのため、不増産業を営む事務所には、この資格の取得者は必要不可欠と言えます。また、不動産会社によっては、宅地建物取引士の有資格者には資格手当を払っているところもあり、昇給に直結する資格です。
受験資格も特にないので、不動産業界で働いている方にはおすすめの資格です。
資格②|実用英語技能検定・TOEIC
実用英語技能検定(英検)とTOEICはご存知の通り、日本では英語力の証明としてよく取得が推奨される資格です。
実際、英検やTOEICの取得を奨励する企業も存在します。業務で英語力が必要な方は、スキルアップのために取得を検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、一般的に履歴書に書いて英語ができると判断される基準は英検であれば準1級、TOEICであれば700点以上である場合が多いようです。
資格③|通関士
通関士は貿易に関する唯一の国家資格であり、貿易関係の仕事をしている方におすすめです。
通関士はその人が貿易手続きのスペシャリストであると証明してくれる資格ですので、現在貿易関係の業務に従事している方が別の会社に転職をしようと思ったときにも役に立ちます。
貿易の性質上、合格のためには一定以上の英語力が求められるので、取得を検討される方は留意しておきましょう。
資格④|簿記検定
経理部門で働くことを希望している方や、すでにそうした仕事をしていて、スキルアップがしたい方におすすめなのが簿記検定です。
簿記検定は1級〜4級まであり、3級までは比較的難易度も低く、知識が全くない状態から独学で合格することも可能です。社内での評価アップが目的ならば、時間をかけて順番に取得していくのも良いでしょう。
ただし、転職などに利用したいと考えるなら、2級以上がおすすめです。3級でも評価の対象にはなりますが、残念ながら簿記は就職や転職に有利な資格として有名なので、比較的取得者が多いのが現実です。
周りと差をつけたいと考えるなら、2級以上の取得が望ましいでしょう。
資格⑤|危険物取扱者
危険物取扱者の資格は難関資格などに比べると取得難易度が低い資格ですが、実用的で活躍の機会が多い資格のひとつです。
この資格は、燃焼性が高く、爆発も危険があるものを製造、貯蔵あるいは取り扱う場所には必須です。例えばガソリンスタンドや工場などがそれにあたります。
危険物取扱者の資格を取ることで業務が広がるのはもちろんのこと、この資格を持っている社員に対して特別手当を支払っている会社もあるので、難易度の割にメリットが大きい資格です。
一生使えるおすすめの資格一覧〈生活編〉
続いては一生使える資格の「生活編」です。
男性、女性に分けて紹介していきますが、受験資格に性別が関係する資格はないので、気になるものがあれば、性別を問わず、取得を検討してみるのも良いでしょう。
女性に人気の高い資格
まずは女性に人気の高い資格からご紹介していきます。出産や子育てなどのライフイベントで1度職を離れてしまうと、なかなか復帰するのは難しいものです。
まだ子どもが小さいうちは、パートなどで働いて家庭と上手く両立していきたいという方も多いかと思います。
以下でご紹介するのは、そんな方におすすめの資格です。
資格①|ファイナンシャルプランナー
女性に人気の資格のひとつ目はファイナンシャルプランナー(FP)です。ファイナンシャルプランナーは税金や保険、年金などお金に関する幅広い知識を持ち、顧客に対してアドバイスを行います。
この資格を取得するメリットは、なんと言っても実用性です。税金や保険は身近なものですが、それと同時に意外とよく知らないものでもあります。
そこで、ファイナンシャルプランナーの資格を取得することで、勉強した知識を、そのまま実生活にも活かすことができます。
また、保険業界に身を置く方にはスキルアップもできるのでおすすめです。
資格②|歯科衛生士
歯科衛生士の主な業務は歯科医のサポートやブラッシングなどの歯科保健指導、患者の口腔内に薬を塗ったり、歯石を取ったりする歯科予防処置をすることです。
似た資格に「歯科助手」がありますが、こちらはアシスタント業務が主で、患者の口腔内に触れて医療行為を行うことは基本的にできないという点で異なります。
つまり、歯科助手よりも歯科衛生士の方が業務の幅が広いと言えます。求人も多く、年齢を問わず働けるので、取得しておけば役に立つ資格です。
資格③|登録販売者
登録販売者は、薬局やドラッグストアなどで風邪薬や鎮痛剤といった比較的副作用の少ない一般医薬品を販売することができる専門資格です。
彼らが販売できる医薬品は第3類と第2類に該当するものだけですが、それでも一般的な薬局で取り扱う薬の9割以上を販売することができます。
薬剤師がいなくても多くの医薬品を販売することができるため、薬を扱う事業者にとって、登録販売者の資格を有した方の需要は高いのです。
登録販売者の資格試験には受講制限がなく、どんな方でも受けることができます。そのため、多くの方にとって目指しやすく、人気のある資格です。
男性に人気の高い資格
続いては男性に人気の高い資格です。男性は女性と異なり、ライフイベントで職歴にブランクが生じることが少ない傾向にあります。
彼らに人気のある資格はスキルアップや昇給に繋がる資格や独立も可能な資格です。今回はそうした資格の中から3つをご紹介していきます。
資格①|不動産鑑定士
不動産鑑定士は、その名の通り、住宅やマンションなどを鑑定し、その価値を見極めるプロフェッショナルです。
不動産の売買において活躍の場がある他、不動産を証券化したり、相続において不動産の価値を客観的に見極めたりするときに、重要な役割を果たします。
また、不動産鑑定士の中には独立してご自身の事務所を持つ方もいます。ご自身の手腕によっては、高給を得ることも夢ではありません。
資格②|第三種電気主任技術者
こちらの資格は「電験三種」とも呼ばれ、取得することで、ビルや工場などの高圧電気の管理や保全といった作業を行うことができるようになります。
電気業界やビルメンテナンス業界においてはニーズが高い資格ですが、取得者数が少ないため、転職や就職においては有利に働く資格です。
また、企業によっては有資格者に手当を出しているところもあるもで、昇給にも繋がります。
さらに、これがあれば定年まで安泰だと言われることもある資格なので、取得すれば末長く活かすことができます。
資格③|税理士
税理士は顧客からの依頼を受けて税務書類の作成を行ったり、代理で納税を行うことができる資格です。
税理士の資格を持つものにしかできない業務も多くあり、業務の幅が非常に広がります。
税理士の資格は、大手企業からベンチャー企業に至るまで、転職の幅を大きく広げてくれます。経理として働くならば、なおさらです。
ご存知の方も多いように、税理士は難関資格ですが、取得すれば独立さえも狙える、役立つ資格と言えるでしょう。
資格は自分を変えるきっかけになる
ここまでに使える資格をいくつかご紹介してきましたが、実際のところ、使える資格は人によって大きく違います。
例えば、不動産業界に身を置いている方やそこを目指している方にとっては宅地建物取引士の資格は非常に有用ですが、それ以外の方にとっては、持っているだけで使えない資格です。
つまるところ、自分がどのような目的で資格を取得したいのかということを意識した上で資格を取得しなければ、宝の持ち腐れになってしまうのです。
しかし、目的がはっきりすれば、資格取得は自分を変えるきっかけになります。
なりたい自分をイメージすることで、おのずと取得すべき資格も明確になりますので、丁寧に下調べを行い、自分に合った資格を目指すようにしてください。
まとめ
一生使える資格を取得することで、転職に有利に働いたり、独立や開業の助けになるなどのメリットがあります。しかし、資格は自分の目的に合わせて取得しなければ、どんな資格でも無駄になってしまいます。取得する資格について考えるときは、なりたい自分を想像した上で選ぶようにしましょう。