TALはどこをみている適性検査?図形配置問題の攻略法を解説します

「TAL(タル)」は面接やSPIに加え、近年導入する企業が増えつつある適性検査です。「サイコパス発見器」とも言われ、就活生7人に1人の不適正者を見つけます。今回は、性格診断(卵・自動販売機の質問)と図形配置問題について、コツや模範解答を具体的に解説していきます。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

TALとは

就活の選考において、面接やSPIテストに加え、「TAL(タル)」という適性テストを実施する企業が増えてきました。代表的な企業としては三菱UFJモルガン・スタンレー証券、NTTドコモ、小田急電鉄、野村不動産などです。

就活生の適性を見極めるテストとして一般化する可能性もあり、以下でお伝えする検査内容や目的をしっかり理解して対策を練りましょう。

適性検査の種類や対策は以下の記事で紹介しています。ぜひご一読ください。

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また、適性検査の一つであるSPIの対策本はこちらで紹介しています。本番で高得点を狙えるようにしっかり対策をしましょう。

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目次

TALはミスマッチ防止用適性テスト

TALとは、企業と就活生のミスマッチを防ぐ適性テストです。

TALを提供するVivid Japan公式サイトによると、採用リスクのある人材は全体の14%(7人に1人)で、面接で彼らを発見することは簡単ではありません。一方、TALを使うとメンタル疾患発症リスク、情報漏洩の傾向、離職傾向などが分かるため、採用リスクのある人材を事前に見つけることができます。

また、就活生がTALを受けることで自分に不向きな企業が分かります。自分には向かない企業に入社してしまうと概して就労意欲の低下に繋がるため、就活生にとってもメリットがあると言えるでしょう。

TALの検査内容

TALの検査は、「性格診断」と「図形配置問題」の2種類に分かれます。両者を合わせて、早ければ30分弱で完了する簡単なテストです。

TALの検査目的

TALが生まれた背景に、昨今ますます高まる企業コンプライアンスが強く影響しています。中小・大企業問わず法令順守や情報の適切な取り扱いが求められているため、企業は採用時に、情報漏洩リスクやメンタル疾患の可能性がある人材を的確に見極めなければなりません。

しかし、従来の適性検査では精密な人材の選別は困難です。一方のTALはストレス耐性など精度の高い分析ができるため、選考の段階で採用リスクのある人材を見極めることができます。

TALは対策できない適性検査

TALは最新の脳科学の成果を試験問題に盛り込み、質問内容もランダム性が高いものになっています。そのため、面接やSPI試験とは異なり、対策が難しい適性検査と言えるでしょう。

TALに対して試験対策ができないのは、ある意図が存在します。

例えば、採用テストや面接では、人間はどうしても志望先から良く見られようと、自分の意図とは異なる態度や意見、回答をしてしまいます。これでは就活生の正直な気持ちは分かりません。その結果、企業が自社とは合わない人材を採用する可能性が高まります。

TALは試験対策ができず、就活生は「正直に質問に答えるしか選択肢がない」ため、学生の本音を聞くのに最適です。よって、自然と人材獲得のミスマッチを防ぐことへと繋がります。

TALの定番質問と攻略法

先ほど、TALは「正直に質問に答えるしか選択肢がない」とお伝えしました。しかし、TALにも定番の質問があるため、問題傾向を知っておくことが攻略法に繋がります。定番質問は以下をご覧ください。

自分が7人に1人の不適正者だと不安になる必要はありません。事前に出来る対策は全て行い、自信を持って試験に臨むようにしましょう。

質問①|「あなたがこの中で手に持ってもいいと思うものを2つまで選んでください。」

TALの有名な試験問題として、「卵の質問」が代表的です。

「あなたがこの中で手に持ってもいいと思うものを2つまで選んでください」。以下6つの回答から実際に選んでみてください。2つ選べないという方は1つでも問題ありません。

  • ①模型の卵
  • ②うずらの卵
  • ③殻を剥いたゆで卵
  • ④殻を剥いて輪切りにしたゆで卵
  • ⑤殻を剥いて輪切りにしてお皿に盛られたゆで卵
  • ⑥生卵
  • ⑦産卵直後のあったかい卵

対策①|ポジティブな暖かいイメージの選択肢を選ぶ

「卵の質問」では、できるだけ暖かいイメージの選択肢を選ぶことが大切です。回答イメージが暖かいほど、相手にポジティブな印象が伝わります。

6つの選択肢でもっとも冷たい印象を受けるのは、①の「模型の卵」です。模範回答としては、⑤の「輪切りにして皿盛りしたゆで卵」や⑦の「産卵直後のあったかい卵」を選びたいところです。

質問②|「自動販売機が故障していてお釣りが出ない時はどうする?」

TALの定番質問には、「卵」以外にも「自動販売機」があります。

「自動販売機が故障していてお釣りが出ない時はどうする?」という質問です。こちらも以下の回答を参考に、1~2つをお選びください。

  • ①自動販売機を蹴飛ばす
  • ②連絡先に電話して文句を言う
  • ③おかしいと思う
  • ④お金を取られたみたいで悔しい
  • ⑤運が悪かったと思う
  • ⑥何もしないであきらめる
  • ⑦むしゃくしゃした気持ちになると思う

対策②|感情的な選択肢は選ばない

「自動販売機」の質問は、仕事における平常心の適性を見極めることができます。よって、①の「自動販売機を蹴飛ばす」や⑦「むしゃくしゃした気持ち」を選ぶと、適正テストに落ちる可能性が高まります。

反対に感情的な選択肢を選ばないことで、TALの通過率が向上するでしょう。たとえば、③の「おかしいと思う」や⑥の「何もしないであきらめる」がここでは適します。

質問③|図形配置問題

図形配置問題では、あらかじめ画面上に複数の線が描かれています。同時に、ハートやドーナツ、台形など18個の図形があるので、10~15個を選んで自由に配置していきます。

図形配置問題のコツは、もともと画面内に配置してある線に対して、「どのように捉えるか」を意識して図形を配置していくことです。以下で模範回答をお伝えしていきます。

対策③|顔マークで自分を表現

図形配置問題は、顔マーク(ニコちゃんマーク)を必ず配置しておくことがコツです。実は、もともと画面内に配置してある線は人のような形をしており、「入社後に活躍する自分」を表しています。

頭の部分に顔マークを置くことで、より人間の雰囲気に近付きます。顔マークの近くにハートを配置したり、矢印を使って向上心を表したりすることでポジティブな印象となります。以上が図形配置問題の模範解答です。

まとめ

採用リスクのある人材を発見するTALは、対策を立てることが難しい適性検査です。しかし、定番的な質問も存在するため、今回の記事を参考に準備を行っておきましょう。

性格診断・図形配置問題ともに、「ポジティブな回答」「平常心を意識」「質問の意図をよく考える」ことがテストを通過するコツです。今ではTALも、面接やSPI並みに重要な試験となっているため、しっかりと内容を理解しておいてください。

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