コミュ障が原因で職場の人間関係が悪化し、仕事を辞めたいと思う人は少なくありません。偏差値が高い大卒であっても、コミュ障だと頭が悪いと中傷されることも多く、仕事がつらいと感じてしまうのです。そこで今回は、転職を検討しているコミュ障に役立つ、重症度別に向いている仕事を解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
コミュ障で仕事がつらい・仕事を辞めたいと感じる人は多い
重症度に関わらず、コミュ障であることが弊害となり、仕事がつらい・仕事を辞めたいと感じる人はたくさんいるものです。そのためTwitterでも、様々なコメントがあふれています。
コミュ障が辛すぎて今の仕事嫌ってワガママ
パソコン系は少なくても1つ前に戻れるし組み立ててからおかしくても個人プレイなお陰でイライラするけどなんとか建て直せてた。(こっちはこっちでしんどいのも知ってる)
向き不向きで言えば接客業、サービス業がやってて1番合わないって痛感中。— プラム (@zE5gxtdvAW0JCOd) February 14, 2020
職種によって他者との関わり方に違いがあり、コミュ障の場合は接客業やサービス業が合わないと、仕事に就いてから気がついたと考えられるコメントです。これは、本人も周囲もきつい状況であると予想できます。
コミュ障とは
コミュ障とは、コミュニケーション障害の略称です。他者との会話や交流が苦手で、それを苦痛に感じる人を意味します。聴力や発音に問題があるといった身体的原因がある場合より、人間関係でつまずいた過去により人間関係構築に恐怖心がある心理的なものをさします。
種類別|コミュ障の特徴
コミュ障は2種類に大別され、特徴が異なります。ここでは「ダウナー系コミュ症」「アッパー系コミュ障」の特徴を説明します。
ダウナー系コミュ症の特徴
世間で一般的にコミュ障といわれているのが、「ダウナー系コミュ症」です。その特徴は、以下の通りです。
- 場の空気を読み過ぎる
- 自分がコミュ障だと自覚している
- 他者と話す時に緊張する
- 孤独に強い
- 人混みが嫌い
ダウナー系コミュ症は、周りの目が気になり、自分の言葉で場の空気が悪くなることを極度に恐れます。そのため他者とは関わらず、会話を避ける傾向が強いです。心の奥では、自分がコミュ障であることに悩んでいる人が少なくありません。
アッパー系コミュ障の特徴
一方の「アッパー系コミュ障」は、自分がコミュ障であるという自覚がないタイプです。
- 場の空気が読めない
- 自分がコミュ障だと思っていない
- 誰とでも気軽に話せる
- 孤独を嫌う
- 人混みが好き
アッパー系コミュ障は相手の立場にたって物事を考えることができず、自己中心的な人が多いです。自分に自信があるため自己主張が激しく、相手の感情を逆なでする発言をして、周囲に煙たがられるタイプです。
類義語との違い
人見知りやアスペルガー症候群も、コミュ障にカテゴライズされると考えている人もいるようですが、大きな間違いです。ここでは、コミュ障と人見知り、アスペルガー症候群の違いについて説明します。
コミュ障と人見知りの違い
人見知りは、初対面あるいは慣れていない人と話すことに緊張感を覚え、自分からは発言できない人のことです。慣れれば普通に話せるので、コミュ障とは違います。
コミュ障とアスペルガー症候群の違い
アスペルガー症候群は、発達障害の一種です。その症状の中にコミュニケーション障害は含まれていますが、社会性の欠如や興味・関心の持ち方が偏り、こだわりの強さを併発します。
重症度別|コミュ障に向いている仕事
コミュ障にも、軽度から重度まで様々な段階があります。コミュ障であることを周囲に気づかれない人もいれば、職場で浮き上がって仕事に支障をきたす人もいます。ここでは、重症度別にコミュ障に向いている仕事について紹介します。
軽度のコミュ障に向いている仕事
軽度のコミュ障とは、職場などではそつなく対応ができるため、周囲に気づかれにくい人をさします。しかし業務に関わる会話には問題がなくても、プライベートの話や雑談は苦手です。親しい友人といても自ら話すことはなく、大抵聞き役に徹します。
相手はコミュニケーションできていると感じていますが、本人は休憩や休みの時はできるだけ1人でいたいと考えがちです。その性質をわかっていれば、正社員として働くことは難しくありません。
ITエンジニア
パソコンやインターネットに興味があるなら、ITエンジニアがおすすめです。主な仕事内容は、以下の通りです。
- システム開発
- プログラミング
- ソフトウェア開発
- ウェブサイト制作
- アプリ制作
クライアントの依頼に合わせて納期に間に合うようチームで仕事をしますが、作業自体は1人で行うので深く人と関わることはありません。
Webライター
Webライターとは、様々なWebメディアに掲載する記事を執筆する仕事です。未経験者の募集も多く、クライアントが用意したマニュアルにそって文章を作成するので、スキルがない人が数多くチャレンジしています。
Webライターの大半は、クライアントとメールやビジネスチャットを経由してやりとりをするので、対面での打ち合わせはありません。在宅ワークも可能です。
重度のコミュ障に向いている仕事
重度のコミュ障には人見知りが多く、人前では緊張して話せなくなる人が多くなります。他者を嫌っているわけではないのですが、初対面や付き合いの浅い相手とはほとんど話すことができません。
1人での作業は苦にならないので、そうした環境で働ける仕事がおすすめです。
工場勤務
製造工場のライン作業の場合、工程ごとに人が配置されており、流れてきた部品を組み立てたり、食品を加工するなどの作業が決まっています。
マニュアルがあるため初心者でも始めやすく、作業中に私語を交わす余裕もないので、集中力がある人に向いています。
長距離ドライバー
工場勤務より稼げる仕事がしたいのであれば、長距離ドライバーがおすすめです。大型の自動車免許を取得する必要はありますが、仕事の大半は運転なので他者と関わる機会は少ないです。
夜間走行や車内での仮眠など、体力的にはきつい面もありますが、自分のペースで仕事をしたい人にはピッタリです。
コミュ障を克服する方法
コミュ障が重症化すると、職場での人間関係でトラブルが発生しやすくなる点は否めません。しかし、コミュ障は日常生活での行動に気をつけるだけで、改善していくことができます。
ここではコミュ障を克服する方法の中から、すぐに始められる3つを紹介します。
挨拶と笑顔を心がける
コミュ障の人にとって、自分から誰かに話しかけたり、雑談に付き合うのはハードルが高いことでしょう。しかし、毎日笑顔で挨拶することは、きっとできるはずです。出社して職場の人全員に「おはようございます」と挨拶することから始めて、「お疲れさまです」「ありがとうございます」と他者と関わるたびに一言話すことを習慣化するのです。
退勤時に「お先に失礼します」というまでに、何度も自発的に笑顔で言葉がけしていると、周囲が「話しかけやすい人」と思ってくれるようになります。そこから会話をふくらませる必要はないので、まずは一言かけるよう意識してみてください。
自分が話せる話題を用意しておく
職場の休憩時間に、雑談で花が咲くのはよくあることです。大人数の職場であればコミュ障は聞き役に徹していればよいですが、ずっと会話に入らないことで気まずくなるケースもあります。そんな時のために、自分が話せる話題を一つ用意しておきましょう。
飼っているペットの話でも、自分の趣味でもかまいません。自分が話せる話題を見つけて、雑談の中で披露するのです。周囲の人がその話題に反応してくれれば、会話はずっと盛り上がります。ぜひ試してみてください。
深く考えすぎない
コミュ障には完璧主義者が多く、心はガラスのようにもろい傾向が強いです。そのため、他者の何気ない一言を深読みに、ネガティブに受け止めるケースが珍しくありません。また、自分の発言で場の空気が悪くなることを極端に恐れます。
そこで、会話をする時に深く考えすぎずに、思ったことを口に出してみることをおすすめします。何も言わずに黙って聞いているより、例えすべっても会話に参加する方が、周囲の反応がよくなります。コミュニケーションしようとしている気持ちが伝わるので、チャレンジしてみましょう。
コミュ障で仕事をするのは無理ではない
コミュ障は他者との関りが上手ではないので、勤務先の規模や仕事内容によっては、適性がないと感じることもあるかもしれません。しかし、コミュ障だからといって、仕事をするのが無理ということはないのです。
1人で集中する作業のスピードやクオリティが認められる仕事もたくさんありますし、気心の知れた仲間とならコミュニケーションするのも難しくないはずです。自分の長所と短所を理解したうえで、働きやすい仕事や職場を探してみましょう。
まとめ
今回は、コミュ障の重症度別に向いている仕事について解説しました。
コミュ障の多くは後天性で、ひどく傷ついた過去により他者と関わることに恐怖心を覚えることが原因です。しかし、コミュ障であってもできる仕事はありますし、自分の行動を変えることで克服できる可能性も低くありません。まずはコミュ障の自分に向いている仕事が何か、考えることから始めてみてください。