就職ができなかった人がやるべきは反省と対策です。就職ができなかったら終わり、ではありません。これは高卒でも同じです。今回は就職ができなかった人、できなかったらどうしようと思う人に知って欲しいことを解説します。何がいけなかったのか、これからどうするのか、目線を過去と今と未来に向けて読んでみてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
就職できなかった人の共通点
「就活をしたけど就活ができなかった」という人は多くいます。企業の数も募集人数も限られているので、就活が成功する人ばかりでないのは当然です。
では就活ができた人とできなかった人にはどんな違いがあるのでしょうか。以下では就活できなかった人の共通点について解説します。
就活を始めるのが遅すぎた
就活に失敗した人は、就活に成功した人に比べると、取りかかるのが遅いという傾向があります。
就活自体は大学3年生の3月から始まります。しかし3月にならないと始められないわけではありません。「就活」と一口に言ってもやることはたくさんあります。企業研究や業界研究、自己分析などいつからでも始められることに早く着手することはできるのです。
「今自分にできること」を早い段階から意識して実践する人ほど、就活に成功しやすくなります。反対に「まだ時期ではないから」と考えていたり、ギリギリの滑り込みを狙っている人ほど就活に失敗しやすくなるのは当然でしょう。
エントリー社数が少なすぎた
熟考を重ねて、エントリーする企業をしぼるのも良いかもしれませんが、就活に成功するためには「少しでも採用される確率を上げる」という視点も必要です。
本エントリーだけでなく、プレエントリーを利用して多くの的を狙えるようにしておきましょう。
以下の記事ではプレエントリーについて詳しく解説しています。プレエントリーを上手くすることが、結果として就活の成功確率を上げることにも繋がりますので、ぜひ参考にしてください。
落ちた原因を分析しなかった
選考に漏れてしまったときに「なぜ自分が落ちたのか」と、原因を分析・追求する必要があります。これは次の就活を成功させるために欠かせない過程です。
就活に限らず、物事の失敗は原因がわからない限り何度やっても成功しません。自分の感情や想像で「これが原因だったのだろう」と、簡単に結論づけず必ず原因を突き止めなくてはならないのです。
ESで落ちたのであればESの内容を精査する、面接で落ちたのなら面接のロールプレイングを重ねる、など原因に伴った行動が次の選考に役立ちます。
就活失敗しないために
就活に成功するためのコツは恐らく無限にあります。それは企業によって選考基準が異なることや、採用担当者の好み、その年の傾向などさまざまな要因が関係してくるからです。
しかし「就活に失敗する人」には決まった特徴があります。どんな企業をどんなタイミングで受けても失敗する、という人には共通点があるからです。
以下の記事では「就活に失敗する人の特徴」「就活失敗を避ける方法」などについて解説しています。まずは自分が就活に失敗する人に該当していないかを確認してみましょう。そして該当している場合はどうすれば良いのかということも知っておいてください。
就職できなかったら終わりなのか
就活は確かに重要な人生のターニングポイントです。就活に成功すれば一安心、失敗すればお先真っ暗、と考えている人も多いかもしれません。
しかし、人生は就活だけで決まるほど甘く、そして短いものでもありません。就活ができなかったことで見つかる新たな道もあるでしょうし、出会える人やチャンスもあります。
以下の記事では就活を諦めたときに広がる可能性について解説しています。
「もしかしたら就活に失敗してしまうかもしれない」と不安に感じているのであれば、ぜひ読んでみてください。「こういう考え方や生き方もある」と知るだけでも前に進む勇気が湧いてくるかもしれません。
「就職できなかったら…」と不安な人へ
就活の時期になれば、周囲も自分も就活一色の生活を送ることになります。こんな会社に入りたい、こんな仕事がしたい、とポジティブに頑張れているときは辛くとも楽しいものです。
しかし、ふと「就職ができなかったらどうしよう」と大きな不安が押し寄せてくることもあります。周囲で早々に内定を取った人が出てきたり、狙っていた会社の選考に通らなかったときは特に不安が大きくなるものです。
そんなときに多いのが「不安で眠れない」という現象ではないでしょうか。眠れない長い夜を過ごす内に「自分はこのまま就職できないかもしれない」と、不安でどうしようもなくなるかもしれません。
以下の記事では「就活が不安で眠れない」という人に実践してみてほしいことをご紹介しています。また不安に感じやすい性格についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
就職できなかった場合の選択肢
不安や心配は、手に入れたいと思うものが重要であるほど強くなります。しかし、どんな心配や不安も「もしこうなったらこうすればいい」という善後策があれば、強い気持ちで立ち向かえるものです。
現に、就職できなかった場合の選択肢はたくさんあります。以下ではその中から特におすすめの9つの道について解説します。
①既卒就活
就職が決まらないまま卒業をし、翌年再度就活に挑戦します。簡単に言えば、就職浪人をするということです。
既卒就活は、どうしても入りたい企業があるという人や、難関資格試験を取得して就活をしたい人、留学などの経験を積んで再度チャレンジしたい人、などに多いようです。
今、自分に何も目的がなかったとしても、既卒就活をすると決めて「企業研究をやり直す」「資格取得に挑戦する」「経験値を高める経験をする」など新たな道を探ってみるのも良いかもしれません。
②フリーター
どこにも就職をせず、自分の都合に合った時間帯、期間の仕事を選ぶ働き方です。
フリーターという言葉に良いイメージを持てない、という人は多いかもしれません。しかし多くの業界で社会を学ぶには有利な立ち位置でもあります。フリーターなら異なる性質の企業を掛け持ちして働くことも可能です。
社会は出てみなければわからないことがたくさんあります。人から聞いた話やネットで検索する情報では補えないことの方がずっと多いのです。就活に失敗したことを機に、フリーターとして社会を学び、それから自分の将来を考えて行動しても遅くはありません。
③大学院
大学院へ進学すれば、学びを深めることができますし、「大学院卒」という肩書きも得ることができます。
大学院への進学が、ただの就活の先延ばしとなるのか、自分の新たな価値を見出すきっかけになるのかは本人次第です。
以下の記事では、就活に失敗して大学院へ進学する場合の注意点について解説しています。理系・文系それぞれについて触れていますので、ぜひ参考にしてください。
④留学
海外で語学を学んだり、日本ではできない経験を積んだりすることで、自分の総合的価値を高めることができるかもしれません。留学後に日本へ戻って就活をするとしても、ポジティブなアピールポイントにできそうです。
しかし、留学にはまず費用がかかります。また、留学先によっては治安が悪いこともあるでしょう。さらには慣れ親しんだ日本と違う習慣や風習に戸惑ってホームシックにかかることもあるかもしれません。
これらのすべてを「学びである」と考えられるのであれば、留学はきっと自分の武器になるはずです。短期留学に行って日常会話程度の語学を学ぶだけでは元は取れませんし、日本に帰って来てからも大きな武器や自信にはなりません。
海外での限られた時間での経験や学びを、今後の自分の人生にどのように役立てたいのかということを考えてみると、新たなフィールドが見えてくるかもしれません。
⑤起業
入社できる会社がないのであれば、自分で会社を創ってしまうという考え方です。これは自分が得意とすることや、アイデア・実行力があれば可能でしょう。
しかし、活躍している創業者の多くは数回の挫折を経験した後に成功しています。つまり数回失敗する覚悟がなければ起業は難しいということです。
失敗を次に生かせる気力や体力、モチベーションを保つための前向きな思考を養いながら、起業を考えてみるのであれば良いかもしれません。まずは多くの創業者がどんな失敗をしてきたのかを知ることから始めてみましょう。
⑥資格勉強
いつの時代も資格はやはり大きな自分の武器になります。資格があることでできる仕事もたくさんありますし、資格の保有を魅力をして見てくれる起業も多いでしょう。
ただし、多くの場合資格勉強はアルバイトと平行して行うことになります。生活に必要なお金を稼ぐかたわら昼夜を問わず勉強をすることになるのです。お金や時間に余裕がないことから、資格勉強もなんとなくおざなりになることも多いようです。
就活に失敗をして資格勉強を始めるのであれば「いつまでに合格する」「合格したらこうする」と、合格までの過程やその後のプランをしっかりと具体的に立てておきましょう。
⑦専門学校
7自分が特に学びたいこと、身につけたいスキルを得るために、専門学校に通うというのも良いでしょう。
しかし専門学校は、まず費用がかかりますし、1年~数年の時間も要します。専門学校を検討する場合、費用については解決されていることが多いかもしれません。注目すべきは時間です。お金は補填できますが、時間は取り戻せません。
「今本当にこれが学びたいのか」「就活に失敗したことで何となく決めていないか」ということを良く考えてから、専門学校への進学を決定すれば有意義で濃密な時間を過ごせるでしょう。
⑧公務員
これまで一般企業への就職を希望して失敗していた人でも、公務員としての素質はあるということも考えられます。公務員試験の勉強をして、公務員を目指すというプランも検討してみましょう。
ただし、近年は公務員試験も人物重視傾向にあるようです。もしも一般企業の就活に失敗した理由が、コミュニケーション力や仕事への向き合い方にある場合は改善が必要になります。
公務員として働くことができれば、安定した生活ができます。就活の失敗をきっかけに、安心して暮らせる公務員を目指しても良いかもしれません。
⑨留年
就職が決まっていない状態で大学を卒業せず、留年をして翌年また「新卒」として就活に挑戦することができます。
しかしどんな理由でも「留年をした」という事実に変わりはありません。翌年の就活で、留年の事実をリカバリーできるだけの努力が必要になります。
1年遅れの同級生と同じような就活をしても良い結果は得られないでしょう。1年の遅れを取り戻すのはもちろんのこと、留年したからこそ周囲よりも多くの武器を持っていなければなりません。
なぜ留年をしてまで新卒として就活したいのか、留年をしたことで何を得たのか、ということを説明できるような毎日を過ごせば、翌年の就活では良い結果を収められるでしょう。
既卒就活を成功させる方法
既卒就活でもっとも難しいのは「自分を維持すること」です。人は誰でも楽な方に流されやすいですし、時間とともに気持ちは冷めていきます。
ではどうすれば、今の自分を維持して就活を成功させられるのでしょうか。
方法①|目的を明確にする
既卒就活に欠かせないのは「既卒就活をする目的を明確にする」ということです。どんな熱意があっても、人は熱意だけでは行動し続けられません。
飽きっぽい、やり遂げられない、続かないという人はたくさんいます。これらを改善するために欠かせないのは「目標を明確にする」という作業です。
これには「自分とディベートを繰り返す」という手法がおすすめです。「生きていくだけなら他の方法もあるのにどうして就職がしたいのか」「将来のことは誰にもわからないのになぜ安定を求めるのか」など、思いつく反論を自分に向けてそれに答えてみましょう。
このディベートを繰り返す内に自分の就職においての目的が明確になります。こうして得られた目的は熱意が去っても自分の中の大きな軸となり、就活への活力として残り続けるのです。
方法②|多くの行動をする
次は「多くの行動をする」ということです。既卒就活は通常の新卒に比べると不利な条件で就活をすることになります。その差を埋めるのは「行動」です。
この行動にはさまざまなものがありますが、おすすめなのは「人に聞いた話やネットで得た情報で満足せず、自分の目や耳で確認する」ということです。これは大変重要なことです。
例えば、写真を見るだけでなくビルの前まで行ってみる、OB訪問の記事を読んだのであれば自分も同じ企業のOB訪問をしてみるなどです。面接で聞かれた質問をツイートしている人がいたら、その人にリプライしてみるのも良いかもしれません。
与えられた情報で満足していては他の人に差をつけることはできません。能動的に貪欲に行動することを考えましょう。どんな行動も必ず自分の宝になります。
方法③|視野を広げるよう意識する
最後は「視野を広げるよう意識する」ということです。既卒就活生に限ったことではありませんが、人は目的を持つと自然と視野を狭めて集中しようとします。これ自体は悪いことではありません。
しかし就活は膨大な企業の中から、自分が一生働くかもしれない企業を選ぶということでもあります。できる限り視野を広げて、自分が知らない仕事や見ようとしていなかった職種に注目することも大切です。視野が広がるということは、チャンスが増えることでもあるからです。
視野は広げようとして簡単に広がるものではありませんが、①でお伝えしたように目的を持って、②のように多くの行動をしていれば自然と広がって来ます。
視野は広げようとする意識だけで構いません。固定観念に縛られず、多くの職種や企業に目を向けてみましょう。就活を一度経験した既卒就活生ならそれができるはずです。
まとめ
就活は大学3年生から始まります。しかし、考えてみれば「就活に有利な大学に入る」「就活に有利な大学に入るための高校に入る」と、かなり前の段階から始まっているとも言えそうです。そうやって目指して来た就職ができなかった、となればショックは計り知れません。
しかし、どんなことにも善後策や回避する方法は存在します。まっすぐな人生も良いですが、紆余曲折な道のりほど自信や実力をつけやすいものです。ぜひ「これからのこと」を考えてみてください。