就活失敗という末路を辿る人の特徴とは?内定する人しない人の違いを解説!

人並みに就活してきたつもりなのに、内定が出ないまま秋を迎えている就活生が、高学歴といわれる大学の中にもいます。就活に失敗する人には共通点があるので、それを自覚して改善すれば流れを変えることは十分できます。そこで今回は、就活失敗者の特徴とそれを改善する方法について説明します。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

就活を失敗する人の特徴

きちんと就活を行ってきた就活生であれば、6月に内定が出るものです。そして8月になるころには、民間企業志望者の多くが内定をもらっています。

しかし、秋になっても内定がゼロという就活生がいることも現実です。そして就活に失敗する就活生には共通する特徴があります。ここでは共通する6つの特徴について、具体的に解説します。

目次

①人間性に問題がある

特に高学歴なのに就活に失敗している場合、人間性に問題があるケースが多いようです。特に最終面接までは進めるのに、内定がまったくない就活生は、自分の経験や考え方、行動などについて客観視してみることをおすすめします。

  • 過去に一生懸命がんばった経験がない
  • 高学歴だから無条件で内定が出ると思っている
  • 協調性に欠け、自分の主張だけをくり返す

上記の3つは参考例ですが、こうした傾向をもつ就活生は自分に悪気はなくても、面接官によくない印象を与えてしまう可能性があるので注意が必要です。

②そもそも人と話すのが苦手

人と話すのが苦手で、きちんと自己アピールできないことも、面接ではマイナスに作用します。人見知りの就活生が面接の場面でやってしまいがちなミスは主に以下の3つです。

  • グループディスカッションで発言できない
  • 面接官の目を見て話せない
  • 声が小さく、自分の意見を述べられない

採用面接は候補者をふるいにかけるために行われるものですから、自分の考えを面接官にきちんと伝えないとかなり不利になってしまうと言えます。

③真面目すぎて自分を偽れない

採用面接では常に他人と比較をされます。面接官に良い印象を残すためには、相手の意に添うことも大切です。しかし、真面目過ぎて自分を偽れないことで、面接に失敗する就活生がいるのも事実です。

  • 企業が望むことに素直に頷かない
  • 意に添わないことに反論してしまう
  • 嘘をついたり隠し事ができない

特に「他の企業を受けていますか」「我が社は第一志望ですか」という質問に対し、正直に答えたことで内定を逃すケースは多いです。

④面接で緊張してしまう

きちんと対策を練っていったにも関わらず、面接で緊張して実力が発揮できない就活生も多いようです。

  • 質問されたことに的確に回答できない
  • 想定外の質問をされた時にパニックに陥る
  • 面接時のマナーを忘れてしまう

採用面接では面接官が、受験者を観察しています。緊張のあまりどもったり、言い間違いをするのは見逃してくれますが、パニックになって質問に回答できない就活生は論外です。

⑤大手企業ばかり受ける

特に高学歴の就活生の場合、業界や職種に関係なく大手企業ばかりを受ける人が少なくありません。本当の志望理由が企業規模であるため、内容の伴わない受け答えをすることになります。

  • 業界研究が足りない
  • 企業研究ができてない
  • 軸のないエントリーシートになるので、通過しにくい

採用する企業が求める人物像を理解し、自分がいかにマッチしているかをアピールできなければ、内定を得ることはできません。

⑥1人で抱え込んでしまう

就活は個人で行うものですが、1人でやりきれるものではありません。

  • 大学の就職ガイダンスに参加していない
  • 就職課職員やキャリアカウンセラーにアドバイスを求めない
  • 友人と就活の話をしない

上記のようなタイプの就活生は、内定につながる大事な情報を得られないまま、同じ失敗をくり返して失敗している可能性が高いようです。応募書類を添削してもらう、面接練習をお願いすることで、内定に近づく就活生はたくさんいます。

就活失敗しない人の特徴

早々に内定をもらっている、あるいは希望の企業から内定を得ている就活生にも、共通する特徴があります。就活に失敗しなかった就活生の特徴を真似ることで、内定に少しでも近づきたいところです。

ここでは就活に失敗しない就活生の特徴を、具体的に紹介します。

①自信を持って面接に臨んでいる

就活をきちんと行っている就活生は、自信を持って面接に臨むことができます。

  • 企業が求める人物像が理解できている
  • 自分がその人物像にマッチしているとアピールできる
  • 過去の成功体験を自分の言葉で語れる
  • 大きな声でハキハキと話す
  • 面接官の目を見て話をする

しっかりした自己分析と企業研究ができていれば、上記のような対策は難しくありません。自分なりに努力した時間が、自分を支えてくれるのです。

②企業の評価ポイントを理解している

希望している企業から内定を得るためには、面接官の評価ポイントを理解し、どんな質問にも対応できるよう準備しておくことが大切です。

  • 対象企業が求める人物像について理解している
  • 入社後のビジョンについて自分の言葉で語れる
  • 素直で協調性がある

面接官は内定を出したら必ず入社してくれるか、入社後に組織内で協働できるかを基準に、合否を判定します。その基準となるのが、上記の3つなのです。

③コミュニケーション能力が高い

面接では、受験者のコミュニケーションスキルをチェックしています。ここでいうコミュニケーションとは、途切れず話を続けられる会話力ではありません。

  • 面接官の質問に的確に答えられる
  • 自分の考えを簡潔に述べることができる
  • 他者の話を真摯に聞き、理解できる

話を聞く時と語る時のタイミングや、知りたいことにきちんと答えられているかどうかが、コミュニケーションスキルとしてジャッジされます。

④積極的に行動している

就活に対して積極的に取り組んでいる人も、内定を得るのが早いです。実際に企業にエントリーする以前に、自己分析・業界研究・企業研究がきちんと終わっていることが前提となります。

  • 2020卒就活生の平均である27社以上にエントリーしている
  • インターンシップを経験している
  • 大学の就職課やOBなどからの情報収集を怠らない

能動的に就活を行っていれば、応援してくれる人も増え、内定につながりやすいのです。

面接での評価ポイントは2つしかない

どんな企業であっても、面接で学生を判断するポイントは2つしかありません。それを理解して面接でアピールできれば、内定に近づけるということです。

ここでは企業が面接で何を判断しているかについて、具体的に説明します。

①入社後に活躍してくれるか

新卒採用にあたって、企業の面接官が最も重視するのは、入社後に活躍してくれる人材かどうかです。自社の求める人物像にマッチしているのはもちろん、受験者本人が入社後にどんな仕事をしたいのかをイメージできているかどうかも、しっかりチェックしています。

業務に必要なスキルやノウハウは入社後に教えることができますが、意欲や前向きに取り組む姿勢、キャリアビジョンを描く力の有無には個人差があります。その点を見極めて、内定か否かを決定します。

②内定を出したらきてくれるか

近年の就活市場は、売り手市場です。そのため、内定を出した学生全員が入社してくれるとは限りません。しかし、辞退者を念頭において多めに内定を出すのも難しいことから、面接官は面接で入社の確率を測っています。

内定を出したらきてくれると確信できる受検者が、一定の基準を満たしていれば、採用通知を送ります。しかし成績優秀で評価が高くても、自社が第一志望でないとわかっている場合、あえて内定を出さないこともあるのです。

本音はどうあれ、採用面接の際は「御社が第一志望です」と伝えることをおすすめします。

就活失敗という結末を避ける方法

就活生が売り手市場のいま、できることなら早々に内定を得たいところです。また、希望の企業から内定を得られるにこしたことはありません。

ここでは就活に失敗しないために、行っておくべきことを紹介します。就活浪人する人は、翌年の参考に覚えておきましょう。

①自己分析と企業研究を怠らない

就活に成功するためには、自己分析と企業研究が欠かせません。その過程で、自分の志向性や長所・短所を理解することで、向いている業界や職種、働く上での優先順位が確認できるからです。

企業研究をしっかり行っていれば、企業が求める人物像がわかります。それにマッチする自分のエピソード、入社後にどんな仕事に就きたいかを考え、応募書類や面接でアピールできれば内定に近づけるはずです。

②「就活の軸」を定める

就活を成功させるためには、自分なりの軸を持つことが大事です。業界や職種、自分が目指す将来の理想像が明確であれば、それが実現できる企業を選択できるようになるでしょう。

就活の軸が決まれば、応募企業の選定やアピールの仕方に迷わなくなります。もしも不採用通知が届いても、その採用面接をふり返り、改善点を見つけるよう努力すると、次の応募に役立てることもできます。

③友人と一緒に面接練習をする

内定が出ない原因の一つに、面接時のアピール不足があります。自分の面接を冷静にふり返るのは難しいので、友人と一緒に練習することをおすすめします。

話すペースや声のトーン、言葉の使い方など、自分では気づかない改善点を指摘してもらえれば、次の面接に生かせます。また、友人の良いところを真似することで、ブラッシュアップできるはずです。

まとめ

就活は、成功する人と失敗する人に大別されます。就活に失敗したからといって人生が終わるわけではありません。自分の中にある原因を改善すれば、同じ間違いをくり返すことはないからです。就活の失敗を冷静にふり返り、課題を改善する努力をすれば状況はきっと変わります。できることから、すぐに実践してみてください。

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