【22卒向け】東京海上日動(マリン)の仕事内容を解説!転勤・残業の実態は?

東京海上日動火災保険は自動車や旅行から企業財産の保険まで手掛ける総合的な保険会社でその仕事内容も多岐にわたります。この記事では東京海上日動の新卒向けの募集コースや入社後の研修制度・職場環境・仕事内容について紹介します。同社に興味のある学生はぜひ参考にして下さい。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

東京海上日動火災保険(マリン)は損害保険会社

東京海上日動火災保険(通称:マリン)は、1879年に創業した東京海上と、1898年に東京物品火災保険株式会社として創業した日動火災の合併によって、2004年に設立された総合的な保険会社です。

まず以下では、東京海上日動火災保険の事業内容や、新卒学生向けに募集されているコースを見てみましょう。

目次

東京海上日動火災保険(マリン)の事業内容

東京海上日動火災保険は、損害保険会社です。顧客から保険料を徴収し、災害などが起きた場合に、あらかじめ契約で定められた方法に則って保険金を支払います。社名にもなっている火災保険に限らず、自動車保険や自然災害に起因する保険など、多様な保険を扱います。

また、東京海上日動火災保険のような保険会社は、顧客から徴収した多額の保険料を株式などに投資して利益を稼ぐ側面もあることから、機関投資家とも呼ばれています。

東京海上日動火災保険(マリン)の募集コース

東京海上日動火災保険の新卒の募集コースは、グローバルコース従業員・エリアコース従業員の2つに別れます。

グローバルコースはその名の通り国内に限らず海外への赴任の可能性もあり、国際的に活躍できる保険業のスペシャリストを目指すコース学生が志望するコースです。

一方でエリアコースは特定地域の業務に特化した業務なので頻繁に赴任先が変わることは基本的にはありません。両コースの詳細は下記の記事でも紹介しておりますので、併せてご確認下さい。

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コース別|東京海上日動火災保険(マリン)の仕事内容

ここからはより具体的に東京海上日動火災保険に入社した際の仕事内容を見てみます。

まずは、世界各地への赴任の可能性があり、保険業のスペシャリストを目指すグローバルコースの仕事内容です。グローバルコースは更に「Grow-upエントリー」と「Specエントリー」の2つにコースが分かれます。

グローバルコース(Grow-upエントリー)・エリアコースの仕事内容

グローバルコースの「Grow-upエントリー」で入社した学生の仕事内容は保険営業・損害額の算出・保険商品開発・資産運用などです。

募集要項では採用自体は「将来性や潜在能力を評価して、採用」と書かれており、他社・他業界で言う「総合職」採用のような選考が行われるのが「Grow-upエントリー」です。

実際に入社後10年間で2〜3の業務を担当して、保険業のプロになることが会社から求められます。「Specエントリー」に比べてより対人感応力が求められるので、人とのコミュニケーションを楽しめる学生がエントリーすべきコースと言えます。

グローバルコース(Specエントリー)の仕事内容

グローバルコースの「Specエントリー」は、アクチュアリー・資産運用・IT戦略・イノベーション部門などのプロとして業務に取り組むことになります。

こちらの業務内容は金融工学・資産運用・ITなどの専門的な知識や経験を使って、保険商品の開発・資金管理・社内のIT関連システムの整備をします。

Grow-upエントリーに比べてより理数的な知識・考え方が求められます。そのため数字に強い学生や数字によって統計処理などをする仕事を楽しめる学生にとっては非常にやりがいのある仕事になります。

コース別|東京海上日動火災保険(マリン)のキャリアと異動頻度

次は、東京海上日動火災保険に入社した際のキャリア形成のイメージと異動頻度について紹介します。

すでに紹介したとおり、グローバルコースでは海外赴任の可能性も高いです。そのため国内外ともに特定地域にとどまるのではなく、社命によってあらゆる地域に赴任する可能性があります。

その一方で、エリアコースは特定地域で継続的に業務を行うので、転勤する可能性は非常に少くなります。

グローバルコース(Grow-upエントリー)のキャリアパス

Grow-upエントリーのキャリアパスは入社後10年間はジョブローテーションが続きます。

東京海上日動火災保険の新卒生向けHPでも明記されていますが、入社後に「新入社員研修による適正判断→配属→およそ10年間のジョブローテーション」を行い、この中で2〜3つ程の業務を経験します。

Willseedで紹介されている例では3年目に海外勤務、入社4〜5年目で転勤・異動があるとされています。そのため保険以外にも現地のビジネスを体感したり、他業種の企業に入り込んで幅広くビジネスを経験する機械が提供されています。

グローバルコース(Specエントリー)のキャリアパス

Specエントリーでは、エントリーしたコースによって入社1年目に経験する業務の内容が異なります。それ以降はそれぞれの希望を募り、配属先が決定します。

アクチュアリー・金融工学コースの場合は、入社1年目は商品開発・リスク管理・資産運用・収益管理部門の中から、学生時代の先行に合わせたコースに配属されます。その後は希望ごとに海外赴任を含め新たな職に付きます。

他のコースの場合も1年目から各コースに合った部門に配属され、その後に希望に応じて別の部署に配属が変わることになります。

エリアコースのキャリアパス

エリアコースのキャリアパスは「Grow-upエントリー」と「Grow-upエントリー(勤務地リクエスト)」によって変わります。

「Grow-upエントリー」では日本国内の任意の地域から好きな地域での勤務を希望し、その地域内での業務によってキャリアを形成することになります。基本的には転居を伴う異動はありません。

一方で、「Grow-upエントリー(勤務地リクエスト)」では自宅近辺以外の地域での勤務を5年間経験し、それ以降は「Grow-upエントリー」と同様です。グローバルコースほどの転勤は望まないけれど、若いうちなら新しい経験をしてみたいという方には最適です。

エリアコースの場合、どちらのエントリーでも、業務内容はグローバルコースのGrow-upエントリーに類似しています。

東京海上日動火災保険(マリン)の仕事環境

最後に東京海上日動火災保険の仕事環境を見てみましょう。

東京海上日動火災保険は保険業という業種の特性上、海外に拠点を構える顧客にあわせて、海外赴任を命じられることが多いです。その他給与・残業・女性の働きやすさなどについても紹介します。

①転勤のリスク

まず転勤のリスクですが、これは先述の通りエントリーしたコースによって異なります。

グローバルコースにエントリーした場合には国内外問わずあらゆる地域への転勤の可能性があります。「グローバルコース(Grow-upエントリー)のキャリアパス」でも紹介したとおり3年目で海外赴任を経験した例もあります。

絶対に海外赴任は嫌だと言う方や、日本国内でも自宅から離れた場所への転勤を何度も命じられるのが嫌だという方は、必ずエリアコースでエントリーするようにしましょう。

②残業・休日出勤の有無

企業情報の口コミサイトOpenworkの情報では、残業時間は働き方改革の影響で強く規制されているようです。

近年では働き方の改革が強力に進められており、残業時間に厳しい規制が入っている。

参考:Openwork

また、同サイト内で紹介されている平均的な残業時間は月27.1時間(1日およそ1.3時間)と少ない傾向があるものの、有給消化率は42%でやや低くなっています。

残業時間が厳しく規制されていることや、保険業の複雑さ・難しさもあるので、休日にも自己学習によって専門性を高め、勤務時間内に効率的に成果を出すことが求められるようになっています。

③教育・研修制度

東京海上日動の採用Q&Aページの情報では、新卒入社の社員向け研修は3年間の期間で設けられています。

1年目は全コース共通で3ヶ月間、東京で研修が行われます。その後は育成担当となる先輩社員とともに導入研修・フォローアップ研修を行いつつ、語学・他部署でのトレーニングなどを行います。

2年目は損保のより専門的な知識を身に付け、3年目にはグローバル研修が行われます。ここまでが全社員共通の研修となっており、この他に各部署独自に設けられた研修プログラムが行われます。

④女性の働き方改革

Openwork内では以下のような口コミ情報があるので、東京海上日動火災保険は女性は比較的働きやすいと考えられます。

産休・育休を取得してから復帰する女性も多く、やるべき事さえやっていれば早く退勤するママたちを批判することもなかった。

参考:Openwork

女性部長も増えてきていますし、社内の女性の比率も昔よりも全然上がってきていると思います。それに伴って、女性の力が強くなってきているので私のまわりではセクハラとかは聞いた事がありません。

参考:Openwork

産休・育休は取りやすく、在宅勤務も認めてもらいやすいため出産前後も働きやすいと言えます。また女性社員の割合が増えているという点からも女性が働きやすい環境があると言えます。

⑤年収事情

東京海上日動火災保険の各年度の有価証券報告書によると、過去の平均年収は以下の通りです。

年度によってやや上下していますが、過去5年間の平均年収は全て820万円を超えており、日本人の平均年収である420万円前後の水準のおよそ2倍となっています。

下記の記事で東京海上日動の年収に関するより詳細な情報も紹介しています。エントリーを考えている方はこちらもぜひご確認下さい。

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まとめ

この記事では東京海上日動火災保険の仕事内容や職場環境について紹介しました。

給与水準が高く働きやすい環境が整っているため、新卒の学生にも人気の高い企業の1つですが、その分プロフェッショナルとしての仕事が求められ、研修や自己学習による継続的な努力が必要です。

入社後に違和感を感じることがないように、本当に自分が保険業に携わりたいのかを考えて選考にエントリーしましょう。

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