ゼミ合宿では何をするのか?活動内容・日程・持ち物から断る理由まで紹介!

大学では、基本的に3年次からゼミに入りますが、長期休暇ではゼミ合宿が開催されます。ゼミ合宿では、勉強やレクリエーションのような活動がされるという漠然としたイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか。本記事では、ゼミ合宿とはなにか、ゼミ合宿に関する疑問や、幹事がすべきことをご紹介します。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

ゼミ合宿の目的は2種類ある

ゼミ合宿とは、目的に応じて大きく以下の2種類に分けることができます。

  • 学生間の親睦を深めるためのゼミ合宿
  • 研究の一環としてのゼミ合宿

前者が、レクリエーションや出し物といったことをメインにするのに対して、後者は研究しているテーマの勉強をするためのものです。

以下の記事では、そもそもゼミとは何かを解説しています。ゼミと研究室の違いや、活動頻度の違いなどにも言及していますので、是非参考にしてください。

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また、こちらの記事では、ゼミ合宿とゼミ旅行の違いを説明しています。ゼミ旅行とは何か疑問に思っている方は、こちらも併せてご覧ください。

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ゼミ合宿で行われやすい4つの活動

ゼミ合宿では、主に4つの活動が行われることが一般的です。それらは、個々人のアカデミック研究を目的としたものと、学生同士の交流による成長を目的としたものに分けることができます。

以下では、各活動についてご紹介します。これからゼミに参加するけど、どんな活動をするのかわからないという方はぜひご覧ください。

目次

①文献購読・ディスカッション

ゼミ合宿における1つ目の活動は、文献購読・ディスカッションです。ゼミ合宿に参加するにあたって、指導する教授から課題書籍が提示されることがあります。

合宿ではまず、教授と一緒に文献に書かれていた内容を確認します。その後はディスカッションの時間となり、文献に出てくる主張に対する賛否や解釈などを議論する形が多いです。

全員が文献を読んでいる前提で進むため、あらかじめ時間を取って取り組むことが不可欠です。

②研究発表・卒論の中間報告

ゼミ合宿における2つ目の活動は、研究発表や卒論の中間報告です。

研究発表とは、自分が設定したテーマに関して、リサーチした内容を発表することです。通常、所属するゼミに関連したテーマを選ぶこととなります。また、4年生で卒論の提出が必要な学生は、ゼミ合宿で卒論の中間報告をしなくてはいけない場合あります。

発表方法としては、以下のような手段があります。いずれの方法においても、同期や教授からフィードバックを得ることができます。

  • レポート形式で提出し、互いの研究発表を読む
  • スライドを作成して、プレゼンテーションを行う

また、ゼミの発表は他の学生の前で行い、時には質問攻めにあうものです。そのため緊張する、怖いという学生も多いです。以下の記事では、ゼミ発表で緊張する学生に向けて心がけるべきことを紹介しています。こちらも併せてご覧ください。

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③グループワーク

ゼミ合宿における3つ目の活動は、グループワークです。まずゼミに参加した学生を4人程度のグループに分けた後、各グループで取り組むテーマを決めます。そして、調査・研究結果を互いに発表し合います。

グループワークでは、互いのグループ同士でフィードバックを出し合ったり教授からアドバイスを受けます。そして、それらをもとにグループワークとしての最終報告を行うという流れになります。

④レクリエーション

ゼミ合宿における4つ目の活動は、レクリエーションです。レクリエーションとは、ゼミに参加した学生が楽しい時間を共有し、思い出を作るためのものです。夏季合宿であれば、スイカ割りやマリンスポーツなどがあります。勉強から切り替えて、同期と思い切り楽しみましょう。

複数のレクリエーションを行う場合、担当者を決めて準備をしておくことがあります。その際、予算や参加者への注意事項などに注意しましょう。

⑤ゼミ合宿で行われるその他の活動

ゼミ合宿では、上記の4つのほかにも様々な活動が行われています。

  • 観光
  • フィールドワーク
  • OB・OGを交えての懇親会

大学から離れて遠出しているからこそ、宿から出て観光に時間を割くゼミ合宿もおおいようです。さらに、ゼミによってはフィールドワークも兼ねて研究対象のゆかりの地で合宿を行う場合もあるようです。また、OB・OGがゼミ合宿に参加し、交流をするゼミもあります。

普段の大学生活では経験できないことが体験できるのもゼミ合宿の醍醐味と言えます。

ゼミ合宿に関する4つの疑問

ゼミ合宿では、アカデミックな研究だけでなく楽しいレクリエーションもあるとわかりました。一方で、ゼミ合宿は通常何日ほどで開催されて、費用や持ち物はどうなっているのでしょうか。

以下では、それら4つの疑問にお答えします。不明点をなくして、ゼミ合宿への参加を前向きに検討しましょう。

日程|1泊2日か2泊3日が普通

ゼミ合宿は、一般的に1~2泊の日程で開催されます。

  • 1泊のゼミ合宿: 学生同士が親睦を深める
  • 2泊のゼミ合宿: 日頃の研究成果を発表し、ディスカッションに繋げる

これらはあくまでも一例ですが、宿泊する日数によってゼミ合宿の目的と、内容が大きく異なることに注意しましょう。

費用|2~3万円が普通

ゼミ合宿では、参加費用が2~3万円となることが普通です。大学では、ゼミ合宿を行うための保養所を保有していることが多いため、参加費用は比較的安くて済みます。

主な費用項目としては以下のようなものがあります。

  • 宿泊費
  • 会議室・プロジェクター等の施設利用費
  • 交通費
  • 食費
  • 懇親会費

食費や滞在費を含めて、2~3万円程が相場と言えます。しかしながら、合宿所までの交通費やレクリエーションを行うための費用は別途かかります。

ゼミ合宿への参加を検討している際には、事前にアルバイトや仕送りから貯金を行い、十分な参加費を確保しておくと良いでしょう。

時期|7~9月が普通

多くのゼミ合宿は7~9月に行われます。多くの大学の長期休みの時期と被ることと、卒論の中間報告の時期にぴったりだからというのが夏にゼミ合宿を行う主な理由でしょう。

ただし、7~9月にゼミ合宿を行う場合は5~6月には見積もりと計画を出す必要があります。また、8月はサークルや部活の合宿と被ることが多く、ゼミ合宿の開催は比較的減少するようです。

冬の時期に合宿を行うゼミもありますが、その場合は夏と冬の2回にわたって合宿を行っている場合がほとんどです。

特別な持ち物は必要ない

ゼミ合宿に参加する場合、特別な持ち物は必要ありません。持ち物として、数日間の滞在で必要な物品と勉強で用いる教科書やパソコンなどが考えられます。以下は、ゼミ合宿で必要となりうる持ち物のまとめ表ですのでご参照下さい。

ゼミ合宿は行かなくても問題ない|メリット・デメリット

学生の皆さんの中には、選べるのであればゼミ合宿に参加したくないけれど、不参加でも良いのかがわからず不安に感じる方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、ゼミ合宿に参加しなくても問題ありません。本見出しでは、ゼミ合宿に行くメリットとデメリットを整理したうえで、参加したくない場合の理由と断り方を紹介します。

ゼミ合宿に参加するメリット・デメリット

ゼミ合宿への参加を断る前にまずはメリットとデメリットを整理しましょう。

メリット

ゼミ合宿に参加するメリットとして以下のようなものが挙げられます。

  • 集中的に研究を進めることができる
  • 研究発表や卒論の中間報告によって自分や周囲の研究の経過が確認できる
  • ゼミ生同士の親睦が深まる

ゼミ合宿は上記の通り、研究に関する活動をする場でもあります。普段やっていることでも非日常的な場所で行うと進捗が生まれる可能性が高いです。

また、レクレーションや観光などを通して、普段関わることができない学生と交流ができるのもゼミ合宿のメリットといえます。

デメリット

ゼミ合宿に参加するデメリットとして以下のようなものが挙げられます。

  • 人間関係が面倒
  • 時間とお金などのコストがかかる

ゼミ合宿は必然的に他のゼミ生や指導教授との距離が近くなる場です。それはメリットになる反面、人によっては煩わしいと感じます。

そして、上記のようなデメリットを感じる学生はゼミ合宿に行きたくないと感じるようです。以下の見出しで詳しく解説します。

ゼミ合宿に行きたくないと思う理由

ゼミ合宿は、本来ならば参加が学生の判断にゆだねられているべきです。しかし、全員参加が暗黙の了解で、断りづらい雰囲気を感じている学生は多いと思われます。

以下では、上記のデメリットを参考に、ゼミ合宿に行きたくないと思う2つの理由をご紹介します。

①人間関係が面倒

ゼミ合宿に行きたくない1つ目の理由は、人間関係が面倒だからです。ゼミ合宿では、指導教授や同期の他に先輩・後輩も参加することがあります。

その場合、ゼミ合宿の規模が30~40人規模となります。大勢の参加者と連絡をとるだけでなく、良好な関係を築くことが大変となるため人間関係が面倒だと感じてしまうことが多々あるのです。

また、大学では「ぼっち」と呼ばれ友達が少ない学生もいます。普段からゼミ内で浮いておりぼっちでいることが多い学生は、ゼミ合宿で特に不安を感じてしまうのです。

②時間やお金などのコストがかかる

ゼミ合宿に行きたくない2つ目の理由は、時間やお金などのコストがかかるからです。上述の通り、ゼミ合宿に参加する場合に支払うべき参加費用はおよそ2~3万円です。

しかし、ゼミ合宿に参加するとその間はアルバイトができないため、収入が減ってしまいます。2~3日間であれば、数万円にもなりますし拘束時間も大きな負担となります

ゼミ合宿を断る際に使える言い訳

もしも、ゼミ合宿に参加したくない場合どのよう理由で断るべきなのでしょうか。学生生活において、ゼミ合宿は優先順位が高いといえるので、私用を理由に断ることは好ましくありません。

そこで、以下ではゼミ合宿を断る際に使える言い訳を3つご紹介します。今後、ゼミ合宿を断る可能性がある方は参考にしてください。

①今月はお金が厳しい

ゼミ合宿を断る1つ目の言い訳は、「今月はお金が厳しい」です。一般的に、ゼミ合宿は春や夏の長期休暇中に開催されることが多いです。そのため、その前月は中間・期末試験があるのでアルバイトを自制せざるを得ないことが考えられます。

そこで、ゼミ合宿への参加を断る際にはお金が厳しいと言いましょう。ゼミ合宿は実費負担であるため、金銭的な理由は納得をせざるを得ないからです。

②やらなければならない課題がある

ゼミ合宿を断る2つ目の言い訳は、「やらなければならない課題がある」です。「他の授業の課題がある」と言えば、教授も理解を示してくれるでしょう。教授だからこそ、自分の担当する生徒が、他の授業の課題をおろそかにすることを望まないからです。

仮に、資格試験の準備をしていたり留学に向けて何かの勉強をしたりしている場合は、「他にすべきことがある」と伝えましょう。いつ何の勉強をするかは学生の自由だからです。

③就活関連の用事がある

ゼミ合宿を断る3つ目の言い訳は、就活関連の用事があるです。大学3、4年生であれば、就職活動に向けて日々の時間を有効に活用することが求められます。一方で、1、2年生であっても就職関連のイベントに参加することは可能です。

既に就職活動を開始していたり、これから就職活動が本格化する場合にはこれを理由としましょう。なぜなら就職活動は人生の中でも大切なイベントなので、理解を示してくれる場合が多いと考えられます。

④その他の言い訳

他にも言い訳に使える理由は沢山あります。

  • 冠婚葬祭などのどうしても外せない用事がある
  • 実家に帰っている
  • 留学をしている
  • 別の旅行を計画している

しかし、上記のような言い訳をした場合、「結婚式はどうだった?」「旅行は楽しかった?」などの質問を後からされる可能性もあります。

ゼミ合宿は任意ですので、そこまで作りこんだ言い訳をする必要はありません。シンプルに断った方が良いでしょう。

ゼミ合宿の幹事がすべきこと

ゼミ合宿では、全体の運営や参加者への連絡をする幹事がいます。では、具体的にゼミ合宿の幹事がどのようなことを行わなければならないのか気になりますよね。

以下では、ゼミ合宿の幹事がやるべき3つのことをご紹介します。安易に幹事の仕事を引き受けず、自分が適しているかどうかを考えてみてはいかがでしょうか。

①合宿の内容・期間を教授と相談する

ゼミ合宿の幹事が行うべき1つ目のことは、合宿の内容・期間を教授と相談するです。ゼミ合宿では、集合時間から解散までのスケジュール調整をしなければならず、基本的に幹事と教授によって決定されます。

例えば、1日目の午後と2日目は研究発表・ディスカッション。2日目の午後はグループワークの発表で、3日目の午前をレクリエーションといった感じです。

参加したメンバーがゼミ合宿を楽しめるよう、内容や時間配分を考える仕事と言えます。

②ゼミ員の日程を考慮して宿泊先を予約する

ゼミ合宿の幹事が行うべき2つ目のことは、ゼミ員の日程を考慮して宿泊先を予約するです。参加者の人数を把握し、宿泊先を決めることは重要な仕事の1つといえます。

そのため、例えば「日程調整」のアプリを利用して、複数の候補日から最も参加者が多い日を確保する。また、会議室やプロジェクター等の機材を使用できる宿泊先を見つけるなどが挙げられます。

ゼミ合宿が不自由なく行えるか否かに直結するため、幹事にとっても責任が求められる仕事です。

③宿泊先・ゼミ員とこまめに連絡を取り合う

ゼミ合宿の幹事が行うべき3つ目のことは、宿泊先やゼミ員とこまめに連絡を取り合うです。社会人の基本として、「報告・連絡・相談」がありますが、幹事はこれを徹底しなければなりません。

宿泊先の方と、到着・出発時間に関する連絡をしたり、食事等の相談をすることが必要となります。また、参加するゼミ員の中には慣れない合宿地に来れず、迷ってしまう人もいると考えられます。そのため、こまめに連絡を取って参加者全員が一緒に行動できる状況を維持しておくと良いでしょう。

また、以下のような特別な手配が必要な場合もあります。

  • 教授・講師だけ1人部屋を確保
  • 会議室やプロジェクターの使用許可
  • 無線LANの有無の確認
  • 懇親会を行える宴会場の確保

宿泊先の方とどれだけ密な連絡が取れるかが、良いゼミ合宿を行えるかの鍵となります。事前の準備と連絡は入念に行いましょう。

まとめ

ゼミ合宿とは、勉強とレクリエーションの2つを目的としたものに分かれますが、主に学術研究のために行われることが多いです。ゼミ合宿への参加は任意なため、参加することが難しい場合や行きたくな場合は断ることもできます。

就職活動を間近に控えている方は、無理をせずゼミ合宿に参加すべきか否かをよく検討してみてはいかがでしょうか。

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