大学で専攻する学部・学科によって方法は異なりますが、学生は所属するゼミや研究室を選択しなければなりません。しかし学生の中には、ゼミと研究室の違いがわからない人が多いものです。そこで今回は、ゼミと研究室の違いや活動頻度などについて解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
ゼミと研究室の意味は同じ
ゼミや研究室は、自分が専攻している学部・学科の学びを深めるために設けられたシステムです。広義ではゼミと研究室は同義ですが、文系・理系によって学修の中で占める割合は異なります。
ここでは、ゼミと研究室の違いについて説明します。
ゼミ|文系の学生生活の一部にすぎない
「ゼミ」は正式名称を「ゼミナール」といい、大学で行う演習を指します。担当教授の指導の下に少人数が集まり、特定の分野・テーマについて文献購読や発表・討論などを行い、考えを深めていきます。
文系の学生が所属する研究室をゼミと呼ぶことが多く、専門領域に合う卒業論文を書くところが多いようです。ただし近年は卒業論文が必修単位ではない大学も増えているので、あらかじめ調べておくことをおすすめします。
研究室|理系の学生生活の中心
研究室とは、大学の専任教員が与えられている部屋のことをいいます。理系の学生が研究室に所属するのは、その部屋を使う教授が取り組んでいる研究テーマについて学びたいと考えているからです。
そのため研究室に所属する理系の学生は、基本的にはその部屋で実験を行います。そのため理系の研究室には、装置や薬品など実験に必要なものが揃っています。自ずとそこで過ごす時間が長くなり、学生生活の中心になるといっても過言ではありません。
そして理系学生は卒業までに、卒業研究を行うのが一般的です。
ゼミや研究室は大学3年から始まることが多い
大半の大学は、3年次からゼミや研究室に所属するカリキュラムとなっています。ゼミや研究室には定員があるため、2年次の冬に試験が行われることが多いようです。
しかし学生に第三志望までを提出させ、大学側がゼミや研究室を決めるという例外もあるので、確かめておいた方が良いでしょう。
ゼミと研究室の具体的な違い
ゼミと研究室は広義では同じ意味であると前述しましたが、文系と理系で比較すると違いもあります。文系は学術論文を読んだりフィールドワークを行うなどの活動が多いようですが、理系は実験がメインになるからです。
ここではゼミと研究室の違いについて、具体的に説明します。
①活動頻度
文系がゼミ、理系が研究室と定義した場合、最も違うのが活動頻度です。
- 文系は週1回から月1回
- 理系は週に3回から5回
ゼミの場合は、特定の研究テーマについて、個人で調べたりメンバー間でディスカッションすることが主なので、活動頻度はそれほど高くありません。
しかし研究室は卒業研究のための実験がメインとなるため、毎日のように足を運ぶ学生が多いのです。
②学生の構成
大学の研究室は、大学院生も活用します。しかし学生がゼミや研究室に所属した場合、構成要素が異なる傾向にあるようです。
- 文系は基本的に教授と学生
- 理系は教授と大学院生と学生
文系でも大学院生がゼミで一緒に活動するケースはありますが、理系のように日常的に指導を行うことは稀です。理系学生が研究室で実験を行う際、主に指導を行うのは教授ではなく大学院生なので、関わりが深くなります。
③教授との距離感
ゼミや研究室に所属した時点で、担当の教授が決まります。この教授と学生の関わり方も、文系や理系では違いがあるようです。
- 文系は卒業論文のテーマ決定や添削にも関わり、提出まで指導を行う
- 理系はテーマの選定や添削には深く関わるが、実験の過程は大学院生に任せることが多い
文系の場合、ゼミの担当教員が就職活動のサポートを行うところが多く、学修面で深く関わるというよりは、学生生活全般に対応してくれるようです。
一方、理系は所属した研究室の教授が取り組んでいるテーマに関連した実験を行うことが多く、頻繁に顔を合わせることになります。
④卒論の進め方
文系学生はゼミでの研究を卒業論文に、理系学生は研究室での実験を卒業研究にすることが、学びの集大成です。しかしその進め方は文系・理系で異なります。
- 文系の進め方は「テーマの設定」「文献購読あるいはフィールドワーク」「論文執筆」
- 理系の進め方は「テーマの設定」「実験・文献購読あるいはフィールドワーク」「論文執筆」
卒論の進め方で最も違う点は、理系は仮説を立てた後、それを検証するための実験を行うことが必ずプロセスに含まれることです。この実験の段階で、テーマを変更するケースもあります。
文系の場合は、テーマ設定後の文献探しやフィールドワークの方法について相談にのる教授も多いようですが、理系は実験のフォローやサポートは大学院生が行うのが一般的です。
まとめ
ゼミや研究室での学修は、高校時代までに見られない学び方の一つです。少人数で学ぶため、教授やメンバーとの関りが深くなり、卒業後も交流が続くことも珍しくありません。自分が興味を持つテーマを掘り下げて学び考察することができますし、卒業論文を執筆することが前提ですので、学びの集大成となるよう慎重に選択することをおすすめします。