新卒の学生にとって内定辞退の理由は悩みです。就活生の多くは内定辞退を連絡する際にどんな理由を言えば内定を辞退することが認められるのかわからないからです。本記事では内定辞退を躊躇させる噂を否定し、内定辞退の理由や伝える場合の注意点をお伝えします。今後就職活動をされる学生は、内定を辞退するときの対応策として参照下さい。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
内定辞退の理由に悩む新卒学生は多い
新卒学生にとって、内定辞退の理由は悩みです。企業に対し、どのような理由を伝えれば内定辞退の適切な説明とみなされるのか、明確にわからない方が多いからではないでしょうか。
以下では、そんな内定辞退の理由に悩むツイートを2つ紹介します。学生側にとっては、就職活動におけるストレス要因の1つともなっています。
内定辞退した。電話折り返すとか言われた、怖い怖い怖い
— ドタ (@kotaniko98765) September 2, 2019
上記のツイートは、内定辞退の連絡を電話でしたところ、折り返しの電話をすると返答された例です。企業側としては、はいそうですかとならないので話を詳しく聞きたいはずですが、学生にとっては嬉しくない返答です。
企業の人から電話かかってたし、その企業の内定辞退の電話もしなきゃいけないんだけど怖い…
なんて言えば良いんだろ…うっ…嫌だ…
めっちゃ怖い…— みう (@_1008MIU_) April 16, 2019
上記のツイートは、内定辞退の連絡を自分からする前にその企業から連絡がきた例です。これからまさに電話をして、内定を辞退しようとしたときに連絡が来たら不安ですよね。しかし、正直に伝えることが必要です。
内定辞退を躊躇する必要はない
内定辞退を躊躇する必要はありません。むしろ、内定辞退すると決めているのに、企業側に伝えない方が問題です。
しかし、面接時や内定を受けとったときに企業側に伝えてしまった嘘や、内定承諾書後は内定辞退してはいけないという噂が、内定辞退する勇気を阻害することもあります。
就活生がつく嘘は就職活動を円滑に進めるためについても仕方ない嘘が多いですが、内定辞退を躊躇する理由になっている場合も多いでしょう。また、企業に提出した書類に慎重になることは仕方がありません。
この見出しでは、それらの嘘や噂を気にする必要はないことを解説します。ぜひ参考にしてください。
「就活を辞めて御社にいく」と伝えていても辞退できる
企業から「弊社から内定を貰ったらどうしますか」と聞かれた際、「就活を辞めて御社に行きます」と伝えたことがある就活生は多いのではないでしょうか。仮にそのつもりがないのに就活を辞めて御社に行くと伝えてしまっていても、辞退が可能です。
実際に就職先を選ぶのは学生の権利なので、企業側は強制することができないからです。
一般的に、内定を辞退させないために企業側は学生に回答をせかします。そのため、採用を焦っている企業において、このような状態が発生します。
しかし、学生側は就活を辞めて御社にいくと、一先ず回答しても構いません。それは、その後の就職活動によって、異なる判断をしたと説明をすればよいからなのです。
「第一志望は御社です」と伝えていても辞退できる
面接などの際に「第一志望は御社です」と企業側に伝えてしまったという就活生も多いでしょう。この場合も辞退は可能です。
基本的には上記の「就活を辞めて御社にいく」と同様に、実際に就職先を決めるのは就活生なので、企業側も強制することはできません。
ただ、「弊社が第一志望だと言っていた」就活生に内定辞退されるのは企業側といしても面白くありません。この場合に内定辞退する場合は、
- 就活時点では本当に御社が第一志望だったが、後になって変わった
ことを強調して理由を説明すると良いでしょう。詳しい理由については下記で説明します。
内定承諾後でも辞退できる
企業に内定承諾書を提出した後でも、内定辞退は可能です。それは、内定承諾書には法的拘束力がないからです。
しかし、内定承諾書は「企業が提示した内定に同意する」という就活生と企業との約束です。本当にやむを得ない場合のみ、内定辞退をするようにしましょう。
また、事前に企業側から「内定承諾後に辞退しても構わない」と伝えられていることもあるかと思います。柔軟な姿勢を示すため、企業側も内定を一先ず内定承諾させて、辞退をするか否かは後で考えればよいという姿勢をみせるためです。この場合は素直に内定辞退を伝えても構いません。
中には、事前に「内定承諾後に辞退しても良い」と就活生に伝えているのに、「既に内定を承諾しているのだから辞退されると迷惑だ」「内定を承諾したにもかかわらず今更それをひっくり返されるとさらに採用費用が掛かる」などと言って内定辞退を妨害してくる企業もあります。
このような場合も、基本的には内定辞退は可能です。あくまで謙虚な対応を心掛け、真摯に内定辞退の旨を伝えましょう。
以下の記事では、内定承諾後の就活や内定承諾後の内定辞退に問題が無いことをより詳しく解説しています。こちらも併せて参照してください。
内定辞退の理由は仕事ベースであるべき
企業に対して、内定辞退を伝える理由はどのようなものが良いのでしょうか。基本的に、内定辞退の理由は仕事ベースであることが最も望ましいと言えます。
なぜなら、企業側にとってその理由は受け入れざるを得ないからです。以下では、その具体例として4つの理由を紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
理由①|本命企業から内定をもらった
内定辞退の1つ目の理由は、本命企業から内定をもらったというものです。これは、面接において他社が第一志望だとあらかじめ伝えていた場合に限ります。
志望順位は、面接の結果を左右させる印象があるため正直に答えられる学生はすくないかもしれません。しかし、内定後の選択を加味すると正直に伝えるべきです。
内定を辞退することは、少なからず企業へ迷惑をかける行動です。そのため、辞退をする理由は正直な理由が望ましいと言えます。勇気がいりますが、より本命の企業に行きたいと伝えましょう。
理由②|志望業界・職種が変わった
内定辞退の2つ目の理由は、志望業界・職種が変わったという理由です。これは、相手を納得させるために説得力が必要です。なぜなら、面接中は脂肪順位が前後するからです。
内定後、どのような理由で志望業界・職種が変わったのか。内定を辞退しても、仕方がないと思わせるような理由が必要です。業界の変動、やりたい業務やキャリアパスを述べましょう。
内定を辞退される側の企業にとって、その業界にしかない理由であれば納得をせざるを得ません。業界・職種の特徴を良く理解したうえで、なぜ内定を辞退したいか理由を明確にしましょう。
理由③|他社の方が適性があると思った
内定辞退の3つ目の理由は、他社の方が適性があると思ったからです。これは、企業研究が必要な理由ではありますが、面接を通して心境や考えが変化したいう理由にもなります。
例えば、他社では新卒社員に対してこのような研修を行っている。また、その企業では御社では実現できないキャリアパスが可能である。といった、具体例を理由とすると良いです。
内定を辞退される会社にとって、真似ができない他社の優位点であれば理由として受け入れる他ありません。他社の方が、より適性があると伝えることは論理的な内定の辞退理由なのです。
理由④|地元企業から内定をもらった
内定辞退の4つ目の理由は、地元企業から内定をもらったです。地方から出てきた学生にとって、地元企業は思い入れがあり内定辞退の強い理由になると言えます。
地方では、コミュニティ内の人間関係が深いので、都会の企業にはない理由を伝えられます。なぜ、地方企業の方が良いのかその熱意や志望動機を本音で伝えると良いでしょう。
内定を辞退される会社も、学生が大切にしているコミュニティや地元愛は否定しにくい理由だからです。感謝を述べつつ、地元企業から内定をもらったという理由で辞退すると効果的です。
内定の辞退理由を伝える際の注意点
内定辞退の理由を伝える際には注意が必要です。内定の辞退は、企業側にとって好ましくないだけでなく、少なからず迷惑であるからです。そこで、以下では参考になる具体的な注意点を4つお伝えしていきます。
連絡は電話で行う
内定辞退の理由を伝える際、1つ目の注意点は連絡は電話で行うです。電話での連絡は最も緊張する方法ですが、同時に相手へ感情を伝えることができます。なので、お詫びには最適です。
なぜ、結果として内定を辞退せざるを得ない状況となってしまったのか。面接時と現時点ではどのような心境や、考え方の変化があったのかを本音で伝えましょう。
電話を掛ける際は時間帯に注意
ただ、電話で連絡する際は、電話を掛ける時間帯に注意しましょう。就業時間が9:00~18:00という企業の場合、以下の時間帯に掛けるのがベストです。
- 10:00~12:00
- 14:00~17:00
また、以下の記事では、内定辞退の連絡を電話でする際の注意点を解説しています。内定辞退の電話は怖いと思ってしまいますが、基本的なマナーを守れば問題はありません。例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
電話を掛けることが無理な場合は手紙やメールで代用
どうしても電話をを掛けることができないという場合は、メールや手紙を送りましょう。
電話と違って時間帯に注意する必要はありませんが、メールや手紙を送る際のマナーは厳密に守るべきです。また、電話と異なり、送ってから企業側に届く時間のタイムラグがあることや、他に紛れて見落とされてしまう可能性もあることは考慮しましょう。
内定先へのメールの送り方や、内定辞退の手紙の出し方は以下の記事で紹介しています。ぜひ参考にしてください。
辞退先企業を批判しない
内定辞退の理由を伝える際、2つ目の注意点は辞退先企業を批判しないです。そもそも、内定を出した学生から辞退をされること自体がその企業にとって辛く、理由は聞きたくないです。
にもかかわらず、この点が御社は悪いと思った。もしくは、自分の期待とあの点が異なっていた。といった、いわば辞退先企業を批判するような内容の理由は芳しくないです。
呼び出されても応じる義務はない
内定辞退の理由を伝える際、3つ目の注意点は呼ぼ出されても応じる義務はないです。学生から、内定辞退の理由を伝えられた際、企業に来るよう呼び出す採用担当者もいます。
これは、学生を呼び出して直接プレッシャーをかけることで内定辞退を撤回させるためです。しかしながら、そもそも内定辞退するか否かは学生の権利であるため問題はありません。
複数社の内定をキープするのは好ましくない
内定辞退の理由を伝える際、4つ目の注意点は複数社の内定をキープするのは好ましくないです。就職活動では、少しでも良い企業へ就職するため内定をいくつもキープしてしまいがちです。
ですが、企業側にとってこれは極めて迷惑であります。また、内定を辞退する際の理由としても好ましいとはいえません。就職する可能性がない企業は、キープせず速やかに辞退しましょう。
まとめ
学生にとって、内定辞退の理由は悩ましいですし、勇気がいります。内定辞退を躊躇させる噂もあるため、辞退する際には理由と伝え方に注意が必要です。
しかし、結果としては本当に行きたい企業へ就職すべきです。迷うことなく、本音で内定辞退を伝えて社会人として踏み出すべきだと言えます。
この記事が参考になれば幸いです。