【徹底解説】TOEFL ITPテストで取るべきスコアの基準は?スコアの算出法や勉強法も紹介!
大学や企業でも導入が進むTOEFL ITPテスト。自身の英語能力を客観的に知る目的で受験される方も多いと思いますが、スコアを見ただけでは自分がどのレベルにいるのか分からないものです。今回はレベルに応じた得点の目安からテストの対策まで徹底解説していきます。
TOEFL ITPテストの基本情報
多くの大学や企業で実施されていることも多いTOEFL ITPテストですが、実はいくつか種類があります。本項目ではそのひとつであるTOEFL IBTテストとの違いや、試験内容、テストの目的などについてご説明していきます。
TOEFL IBTテストとの違い
TOEFL IBTテストとTOEFL ITPテストはどのような違いがあるのでしょうか。簡単に以下の表にまとめてみました。
項目 | TOEFL ITPテスト | TOEFL IBTテスト |
試験問題の構成 | 「リーディング・リスニング・グラマー(文法)」の3技能 | 「リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能 |
実施方法 | ペーパーテスト | パソコン |
試験時間 | 約2時間 | 約4時間 |
料金 | 2,430円~2,960円 (レベル、受験者数によって異なる) | 225USドル(約24,000円) |
個人向け or 団体向け | 団体向け (団体登録が必ず必要) | 個人向け |
表のように、TOEFL ITPテストは団体向けのテストで、試験項目の少なさ、試験時間の短さ、料金の安さからTOEFL IBTテストより受けやすいテストといえそうです。
TOEFL ITPテストにはLEVEL1とLEVEL2がある
TOEFL ITPテストは難易度に応じて2つのレベルを選択することができます。
LEVEL1はTOEFL PBTテストと同じ難易度の問題が出題され、問題数とスコア範囲が同じです。(TOEFL PBTとは、以前日本で実施されていた、留学を目的としたペーパー版TOEFLテストのことです)
LEVEL2はLEVEL1よりも時間を短縮し、かつ易しい問題を集めたテストです。英語力に不安のある受験者、あるいは初めて受験するという方はこちらのレベルを選択すると良いかもしれません。
TOEFL ITPテストの構成・試験内容
テストはLEVEL1・LEVEL2ともに3つのセクションで構成されたマークシートによる多肢選択式です。
LEVEL1
セクション | 問題数 | 解答時間 | スコアの範囲 |
Listening Comprehension | 50 | 約35分 | 31-68点 |
Structure and Written Expression | 40 | 25分 | 31-68点 |
Reading Comprehension | 51 | 55分 | 31-67点 |
TOTAL | 140 | 約115分 | 310-677点 |
LEVEL2
セクション | 問題数 | 解答時間 | スコアの範囲 |
Listening Comprehension | 30 | 約22分 | 20-50点 |
Structure and Written Expression | 25 | 17分 | 20-50点 |
Reading Comprehension | 40 | 31分 | 20-50点 |
TOTAL | 95 | 約70分 | 200-500点 |
TOEFL ITPテストが利用できる場面
TOEFL ITPテストは大学のみならず企業や官庁、高等学校などでも導入されおり、その利用方法は様々です。以下に活用例を記します。
- 英語のクラス分け
- 単位認定や成績評価
- 授業や語学研修の効果測定
- 海外研修および語学プログラムの選考試験
- 英語力の測定
- 英語研修
- 大学および大学院の入試プログラム
- TOEFL IBTテストの受験準備
このように、多くの場面でTOEFL ITPテストが利用されています。
また、TOEFL ITPといったように就活に有利な資格は他にもあります。おすすめの資格は以下の記事で紹介しています。ぜひご一読ください。
TOEFL ITPテストで取るべきスコアの基準・目安
ここでは到達したいレベル別に目安となるスコアについてお話ししていきます。
自分が取るべきスコアはどのくらいなのかによって勉強方法も変わってきますので、自分の現在のレベルと目標を認識して、さらなるスコアアップを目指しましょう。
①留学に必要なスコア
留学をして海外の大学に入学したいと思うなら最低500点、また大学院への進学を考えている場合は最低550点がスコアの目安となります。
アメリカの許可非営利教育機関であるSAFが発信する留学大学情報集によると、留学生を募集している大学が求めるTOEFL ITPテストのスコアも大体500点以上であることが多いようです。
もちろん、500点というのはあくまでも最低限必要なスコアなので、基本的にはそれ以上の得点を取得しておくべきでしょう。
参考:SAF留学 大学情報集2020-2021年度・最新情報
②最低限取るべきスコア
前述のように、留学を目的とするなら500点以上は必須。それ以下の状態での留学は無謀と言わざるを得ません。不可能というわけではありませんが、現地大学の授業についていけなくなる可能性が高いです。
また、大学院への進学を希望する場合、最低スコアは550点ですが、難関校を志望する場合はさらに高いスコアが必要です。
上を目指せばきりがないテストスコアですが、留学まで考えてはいないけれど、一般的なレベルの英語力がほしいという方もいるでしょう。そんな方は次項の「日本の大学生の平均スコア」を参考にしてみてください。
③日本の大学生の平均スコア
TOEFL ITPテストの大学生の平均点は、残念ながらはっきりとしたデータがありません。
しかし、受験者数の多いTOEICの大学生の平均点である450点をTOEFL ITPテストのスコアに換算すると、453点程になるので、一般的な大学生の英語力という意味では453点が目安と言えるかもしれません。
ちなみに、2016年度に千葉大学で学生2,359名を対象に実施されたTOEFL ITPテストの平均点は461点でした。
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監修者プロフィール
三浦拓巳みうらたくみ
1997年群馬県生まれ。20卒として就職活動を行う。就活中はエントリーシート15社中全て通過。大手広告会社志望から一転、スタートアップに内定を承諾。内定後は人材育成会社にて、エントリーシート、面接などの選考対策に従事し、約70人の生徒を担当。自身の就職活動での学びを活かし、教育事業に注力している。