額面で給料25万円の場合、手取りは約20万円です。独身・一人暮らしでも十分に余裕のある生活が送れますし、昇進の可能性も高いため、給与が安いと心配する必要もありません。今回は家賃や食費、通信費など、年収300万円クラスの生活費内訳を考えていきます。理想的な支出はいくらになるか、ぜひご参考ください。

月給25万の人の手取り額はおよそ20万円

月給の額面が25万円（年収300万円・ボーナスなし）という場合、手取り金額は約20万円です。社会保険料や税金が源泉徴収されるため、額面より約5万円が差し引かれます。

• 厚生年金保険料：23,790円
• 健康保険料：14,911円
• 雇用保険料：750円
• 所得税（源泉徴収額）：4,533円
• 住民税：約9,000円

上記をすべて差し引くと19万7,016円となります。ただし、住民税は前年の所得がベースとなるため、昨年に収入がなければ支払う必要はありません。

ちなみに、日本人の平均月収についてはこちらの記事で紹介しています。世代・年代別での平均もご紹介してますので、ぜひご一読ください。

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また、初任給が25万円の人の手取り額や生活水準についてはこちらの記事で紹介しています。

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手取り25万を確保できる月給は最低でも29万円

手取り25万円を確保するなら、最低でも月給29万円は必要です。年収に直すと348万円となります。

ただし、ボーナスを受け取るか・受け取らないかによっても月収ベースが大きく異なります。

たとえば、年に1回、2ヶ月分のボーナスが支給されたとしましょう。その場合なら、月給25万～26万円でも手取り平均額が25万円を突破します。

月給25万は高いのか

給料が25万円ということは年収にして300万円です（ボーナスなしの場合）。この数値は、平均的な給料相場から見て高いのでしょうか。

厚労省は毎年「民間給与実態統計調査」を行っており、男女別・産業別の平均的な給与ベースを見ることができます。平成29年度では、男性で531万円、女性で287万円、全体の平均で430万円です。

一方で、非正規労働者の平均値は175万円となっていることから、非正規雇用に比べると年収300万円は高いものの、正規労働者の水準からは低めということが分かるでしょう。

ただし、年齢が上がっていく、もしくは役職に就くなどで給与は上昇していきます。長く働くほど昇給効果が働くため、それほど給料が低いと感じることはありません。

月給25万の人の生活費内訳

月給25万円は手取りで約20万円です。この20万円を基に、理想的な生活費の内訳を考えていきましょう。

住宅費や水道光熱費、通信費といった項目で、それぞれの支出金額をシミュレーションしています。以下を見て分かる通り、年収300万円あれば十分に余裕のある生活ができるでしょう（独身・一人暮らしの例）。

住宅

住宅費の家賃にかける金額は6万円ほどが理想的です。

東京に住む場合、23区内の平均的な家賃相場は約7万～8万円となっています。東京は日本でも有数の地代の高さとはいえ、実は23区外に出ると急激に家賃が下落することが特徴です。

23区外であれば、家賃相場は5万～6万円となります。しかも6万円もあれば、23区内では難しい、2LKや1LDKといった広めの部屋を探すことも困難ではありません。

水道光熱費・インターネット回線

Wi-FiやPC用のインターネット回線などは、どのプロバイダーを選んでも月額料金は大きく変わりません。約5,000円前後と考えておきましょう。水道光熱費は使い方次第で大きく変化するため、15,000円ほどに抑えることが理想です。

また、マンションによってはWi-Fi設備が併設されており、無料でインターネット回線を利用できることもあります。水道光熱費も、電力自由化の流れで多数の格安業者が誕生しているため、色々なサービスを見比べて節約しましょう。

通信費

通信費の携帯代・スマホ代は、大手キャリアの場合だと月1万円ほどになります。また、支出のバランスを見直して、携帯2台持ちも十分に可能です。

スマホを利用する機会の限られるユーザーの方は、支出を見直す機会に格安SIMに乗り換えてみましょう。月10GBのプランでも、月額3,000～4,000円ほどで利用できるため、大変お得です。

食費

月々の食費は4万5,000～5万円ほどが理想です。

食費としてはそれほど高額ではないため、できるだけ外食やコンビニ食を避け、日々の節約を心掛けることが重要になります。

また、友人との食事・飲み会、同僚や上司とのお付き合いなども忘れてはいけません。飲み会の頻度にもよりますが、こうしたお付き合い用の食費は月1万円ほどを見込んでおけばよいでしょう。

日用品・娯楽

日用品や娯楽に使える支出額は3万5,000～4万円です。

生活に最低限必要な商品を買うのはもちろん、洋服や趣味、タバコといった費用も含まれます。

4万円もあれば、趣味など選択肢も豊富になるでしょう。ただ、遊びはほどほどに、できるだけ自己投資用に資金を活用することをおすすめします。たとえば、仕事での印象を高めるための洋服代や、知識を磨くための本代などです。

こうした自己投資を行っておけば、今以上の給料を獲得できるチャンスが増え、より豊かな生活も目指していけます。

貯金

結婚や老後の生活資金、病気やケガなど万が一の出費のために、できるだけ月々の貯金は確保しておくようにしましょう。手取り20万円であれば、毎月3万円ほどは貯金に回したいところです。

月に3万円を貯金できれば、年間で36万円、3年もすれば大台の100万円を突破できます。貯金したくてもできないという方は、貯蓄用の銀行口座をつくる、財形など絶対に貯めれる仕組みを活用するといった方法が最適です。

月給25万を稼ぎたい人にオススメの職業

月給25万円（年収300万円）を稼ぎたい方には、「卸・小売り」「サービス」「医療・福祉」といった業種がおすすめです。

厚労省の「民間給与実態統計調査」では、産業ごとの平均年収が記載されているため大変参考になります。

• 卸・小売：平均年収372万円
• サービス：平均年収347万円
• 医療・福祉：平均年収399万円

また、林業や農水といった産業も平均年収325万円となっています。企業の募集要件によっても異なりますが、転職や就職をする際にご活用ください。

月給25万で満足しない人にオススメの職業

月給25万円（年収300万円）以上を目指したいという方には、「運輸業」「不動産業」「建設業」などがおすすめです。

• 運輸業：平均年収431万円
• 不動産業：平均年収417万円
• 建設業：平均年収493万円

勘の良い方であれば、いずれも最近ニュースや新聞で話題になっている「人手不足産業」であることに気付いたことでしょう。人手が足りないということは、それだけ転職者や就活生にも有利だということです。

人材を募集している給与水準も非常に高いですし、内定を得やすいというメリットがあります。

まとめ

給料25万円だと手取りにすると約20万円となります。基本的に、給与が高くなるほど社会保険料や税金も高額になるため、少し損をしたような気分になる方も多いでしょう。

ただ、今回お伝えした通り、手取り20万円もあると一人暮らしでも十分に余裕のある生活が送れます。一方、月々の貯金や趣味にかかる費用などを高めていくため、より待遇の良い業種や職種への転職も考えてみてください。