夜勤は、看護師やコンビニのシフトで見かける夜の仕事時間です。看護師は、夜勤や準夜勤でプライベートのスケジュールが組みにくいといった噂もありますが実態はどうでしょうか。本記事では、まず初めに夜勤の定義と注意点についてご説明します。続いて、職業別に夜勤の時間がどうなっているかもお伝えします。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
夜勤の定義
学生の皆さんにとって、夜勤はコンビニのアルバイトなどで見かけることが多いのではないでしょうか。本見出しでは、夜勤の定義について2つのポイントをお伝えします。
夜勤は、アルバイトにおける賃金にも大きく影響するため、以下を参照して月々のバイト代が正しく支払われているかも確認してみましょう。
夜勤の時間=22時〜5時
1つ目のポイントは、夜勤の時間=22時~5時までということです。コンビニやスーパーのアルバイトでは、夜勤の時間帯にシフトが組まれることも考えられます。
夜勤とは、夜の22時から翌日朝の5時までとなります。アルバイト時間において、1時間でも22時から5時までの間に該当していれば、夜勤となることを知っておきましょう。
夜勤の間は25%以上割増賃金
2つ目のポイントは、夜勤の間は25%以上割増賃金であるということです。割増賃金とは、通常の時給に加えて支払われる特別な給与です。
使用者が、第三十三条又は前条第一項の規定により労働時間を延長し、又は休日に労働させた場合においては、その時間又はその日の労働については、通常の労働時間又は労働日の賃金の計算額の二割五分以上五割以下の範囲内でそれぞれ政令で定める率以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。
参照: 労働基準法第37条1項
法律は、22時から5時までの夜間における業務では25%以上の割増賃金となることを規定しています。例えば、通常の時給が1,000円であれば、夜間の時給は1,250円以上となります。
夜勤に関する注意点
本見出しでは、夜勤の注意点について2つのポイントをお伝えします。前述のように、夜勤では時給が高くなるメリットもありますが、注意点もあることに注意しておきましょう。
未成年と妊産婦は夜勤ができない
1つ目のポイントは、未成年と妊産婦は夜勤ができないということです。アルバイトの募集要項では、基本的に年齢や性別で採用を断られることはありません。
しかし、夜勤では法律を理由に応募しても採用されない人がいます。
使用者は、満18歳に満たない者を午後10時から午前5時までの間において使用してはならない。ただし、交替制によって使用する満16歳以上の男性については、この限りでない。
参照: 労働基準法61条1項
使用者は、妊娠中の女性及び産後1年を経過しない女性(以下「妊産婦」という。)を、重量物を取り扱う業務、有害ガスを発散する場所における業務その他妊産婦の妊娠、出産、哺育等に有害な業務に就かせてはならない。
参照: 労働基準法64条の3項1
上述の2つからわかる通り、労働法は未成年と妊産婦が夜勤をすることを禁止しています。
休憩時間の考え方は変わらない
2つ目のポイントは、休憩時間の考え方は変わらないということです。休憩時間とは、アルバイトの時間に業務をせず休む時間のことです。
・使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
参照: 労働基準法第34条
労働法は、夜勤においても一定時間以上の労働において、労働者に休憩時間を与えることを使用者(企業側)に課しています。
職業別|夜勤の時間
本見出しでは、以下5つの職業別に夜勤の時間をご紹介します。
- 工場
- 警察官
- 消防士
- 介護士
- 看護師
工場
工場では、昼夜を問わず継続的に製品を製造しているため夜勤が必要となります。
- シフト: 昼勤と夜勤が1週間ごとに入れ替わる交代制
- 慣習: 昼夜逆転の勤務シフトのため生活リズムが崩れやすい
工場における夜勤は、昼勤での時給よりも高く設定されているうえに、割増賃金も支払われるため効率的に稼ぐためには最適だと言われています。
一方で、生活環境が普通の人と真逆になるため、人間関係が希薄になったり生活リズムが崩れるといった悩みもあります。
警察官
警察官は、市民の安全を守る業務を行っており、夜勤もスケジュールに組み込まれます。
- シフト: 日勤、夜勤、夜勤明けの3シフトでスケジュールが組まれる
- 慣習: 夜勤の翌日は、夜勤明けとして午前から正午ごろまで仕事をする
警視庁の公式ホームページでは、警察官の夜勤を含む勤務スケジュールを公開していますので、興味がある方は是非ご覧ください。
消防士
消防士は、地域の火災や災害を解決する任務を遂行しており夜勤もあります。
- シフト: 毎日勤務制(朝から夕方まで勤務)、2交代制と3交代制(交代で24時間勤務)
- 慣習: 急な呼び出しに備えて待機したり、トレーニングをする
また、消防士のシフトには非番があります。非番とは、勤務後の明けの日や緊急時の業務に備えて事務仕事や残業にあてるためのものです。
消防士は、夜勤や非番など一般的な会社にはないシフトが多いことが特徴と言えます。
介護士
介護士とは、老人ホームなどで入居者の夜間見回りやお世話をするため夜勤があります。
- シフト: 2交代制(早番+遅番)や3交代制(早番+遅番+夜勤)
- 慣習: 少人数で業務を行い、交代で食事休憩や仮眠を取る
日本では、少子高齢化により介護士の需要が高まっており、夜勤における業務負担の軽減や介護士の数を確保することが求められています。
看護師
看護師は、病院で入院患者の看護を行っており、夜間も巡回をして仕事を行います。
- シフト: 2交代制(早番+遅番)や3交代制(早番+遅番+夜勤)
- 慣習: 夜勤では1,2人の看護師が担当し、交代で休憩や仮眠をとる
以下の記事では、シフトごとに看護師がどのような勤務スケジュールかを紹介しています。また、夜勤による問題や看護師がどのように仕事を続けるべきかもお伝えしています。
看護師の夜勤について詳しく知りたいとお考えの方は、ぜひこちらをご一読ください。
まとめ
夜勤は工場、警察官や看護師などの仕事でスケジュールに組まれていますが、シフトは職種によって多少違うことがわかりました。
また、夜勤では時給に加えて割増賃金が支払われる一方で、未成年と妊産婦は行えません。夜勤でのアルバイトを検討中の方は、メリットとデメリットの両方をご検討ください。