就活がしんどい…と思っているあなた!シンプルな解決法を教えます

この記事を読んでいる人は就活をしんどいと感じている人が多いのではないでしょうか。就活を始めた時は意欲に満ち溢れていても、内定がでない状況が続くとしんどいと感じるようになるものです。中には就活が嫌いになり、就活浪人してしまう人もいるほどです。ここでは、2019年・2020年に就活を行った人の声を中心に、なぜしんどく感じるのかの理由や辛い時の対策方法などを解説します。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

前提|就活がしんどい時は一旦休むのも大事

目次

精神的な不調・身体的な不調をきたす前に休息をとるべき

就活がしんどい、辛い、もうどうしていいかわからない…と悩んでいる人は多いことでしょう。就活がしんどい時は、その辛さに捉われて冷静になれず余計なことに手を出したり、信憑性のない情報に惑わされることがあります。中には体調に支障が出ることもあるでしょう。

行き詰ったときには、まずは冷静に自分を見つめ何をすれば良いのか考え直すためにも、一旦休息をとることが大事です。

リラックス方法は様々ですが、一日の中で少しでも就活の事を考えなくてよい時間を作ってみたり、暫く他の事に没頭してみたり、気持ちを落ち着かせることも需要です。また、体調が優れないなと少しでも感じたなら、悪化する前に体を休めることが後の資産になります。

2020年は例年と状況が異なる分しんどいことも多い

特に2020年は新型ウイルスの影響で通常とは異なるスケジュール・状況で就活を進めないと行けません。不安の多い中、しんどいという状況のまま就活を進めるのも辛いものです。

中には第一志望の企業が新卒採用を取りやめにしてしまった、という事例もあります。企業側にとっても仕方ないことですが、就活生にとってはやるせなさしか残りません。

2020年は状況が状況だけに振り回されることも多いですが、情報の取捨選択を心がけ、しんどい気持ちを上手く払しょくしながら就活に取り組みましょう。

休息も大事だが、心配なら1日の中で就活について考える時間を作る

就活について考えることはしんどい、でも完全に休むのは他の就活生に差をつけられそうで心配だという人は、1日の中でこの時間だけ就活に関することをする、というコアタイムを決めましょう。

コアタイムの時間だけは就活に関する情報収集や分析・対策を行い、それ以外の時間は大学やサークル、趣味など自由に時間を使っても良いとしてしまえば、比較的息抜きもしつつ就活の事にも取り組めます。日によってコアタイムの長さや時間帯を調整すれば、その日の気分や体調に合わせて取り組むことができます。

極端に言えば、就活がしんどくてもう無理だ!という時には10分だけやろう、とすれば罪悪感も減少します。うまく自分と向き合いつつ、自分をいたわりましょう。

就活がしんどいと思う理由5選

ここからは就活をしんどいと感じる理由を紹介します。

企業説明会やエントリー、応募書類の作成、入社試験、面接と就活時期の学生は多忙な毎日を過ごすので、学業との両立は簡単ではありません。

そして、就活がしんどいと感じる理由も様々です。ここでは就活がしんどいと感じる理由を、具体的に紹介します。

内定が無いと自己否定に陥るから

就活がしんどいと感じる理由の筆頭にあがるのは、内定が無いことでしょう。2020年新卒者の平均エントリー者数は27社といわれていますから、それだけの準備をして結果につながらなければ、自信を失くしてしまうのも無理はないです。

早い人は6月には内定が出るのに、自分には一つも無い現実を前に、結果が残せないのは能力がないせいだと、自己否定に陥る就活生も少なくありません。

この背景には、就活生同士でマウンティング合戦がくり広げられていることもあるようです。内定を獲得した友人と内定が無い、先が見えない自分を相対化し、自分で自分の首を締めてしまうことになります。

内定の数なんて関係ありません。自分が本当に行きたい企業からの内定をとることにフォーカスすることが重要です。

最後の最後で内定を獲得できる、就活を失敗しない人の特徴を知りたい方は以下の記事をご覧ください。

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友達や家族に相談しにくいから

就活はたくさんのノウハウが紹介されていますが、企業や個人によって正解が異なります。そのため、マニュアル通りに活動しても結果に結びつかないケースも多く見られます。

しかし、同学年の友人はライバルでもあり、なかなか本音で語り合うのは難しいようです。
特に、人気業界を志望している人は友人も同じ業界を志望している可能性が高いです。そのような状況で、お互いの選考状況や悩みを吐露するのは辛いでしょう。

また、家族にも自分たちが就活した時とは状況が異なることを理解していなかったり、心配をかけたくないという理由で相談しにくい就活生が多いようです。家族も何かを抱え込んでしんどそうにしていることはわかっても、声をかけにくいかもしれません。

友達や家族との付き合い方については後述します。

答えがないから

就活は自己分析や業界研究に始まり、企業研究、応募企業選定、エントリー、入社試験といくつものプロセスが続く、先が見えない戦いです。そのため、漠然とした不安に取りつかれる人も少なくありません。

大学の就職支援センターのキャリアカウンセラーなどにアドバイスを求めても、内容は千差万別です。アドバイス通りに取り組んだからといって、必ず内定につながるとも言い切れません。そうした答えがないことへの取り組みに、疲れてしまうケースもあります。

また、選考が始まって企業から不合格の通知をもらったときもそこに理由は示されていません。
なぜ落ちたのかわからないまま、五里霧中な状態が続くのはしんどいと言えるでしょう。

会社や仕事の実情が見えないから

就活ではエントリーを始める前に業界研究や企業研究を行います。これは、エントリーシートを応募企業に合わせて作成しなければ、書類選考に通過しにくい現状があるからです。

しかし、求人票や企業のホームページなどに書かれた情報だけでは、会社や仕事の実情は見えません。

OB訪問で得られる情報もありますが、自分が応募先の求める人材にマッチしているのか、何をアピールすれば良いのかが不明確なことで不安に陥る人もいます。

大学の授業やバイトと並行して行うから

就活には、時間とお金がかかります。特に地方学生が首都圏の企業を受けようと考えると、交通費の負担も大きくなります。

そして学生の本業は学ぶことです。大学によっては就活を公休扱いにしてくれるところもあるようですが、単位を落とさないように授業をきちんと受けることが前提です。

また、就活生の中にはバイトで授業料や生活費を稼いでいる人も少なくありません。そこに就活が加わると、肉体的にも疲労がたまりがちです。

2020年|志望企業が新卒採用を取りやめたから

上記の主な理由5つに加えて、2020年は志望企業が新卒採用を取りやめるという場合があります。中には選考が進んでいたのに、途中で取りやめになった企業もあるようです。第一志望の場合はそのやるせなさは計り知れません。やる気がそがれてその後の就職活動に影響が出ることもあるでしょう。

その場合は上手く気持ちを切り替えるのは難しいですが、仕方ないことだとある程度割り切らないと前に進めません。他の企業に注力することも必要でしょう。

2021年はどうなるかわかりませんが、採用活動を行わない企業がもっとでてきてもおかしくはありません。

就活がしんどいと思いやすいタイプ・性格3選

就活は誰にとっても楽なものではありません。しかし、就活生全員がしんどいと感じているわけではなく、前向きに取り組める人とそうでない人に分かれる傾向にあります。

ここでは就活をしんどいと感じやすいタイプについて、具体的に紹介します。

自責思考の強いストイックな人

自責思考の強いストイックな人は、就活に真剣に向き合います。そのため、きちんと計画を立てて、入念に準備をしながら就活に臨む傾向が強いです。

しかし就活は、理想通りには進みません。「自信があったのに落ちた」「面接で思うように話せなかった」など、思い描いていた通りの成果を出せなかった時に、自分を責めてしまうのです。

そして、内定が取れないことがくり返されると、自分は誰にも必要とされていないと思い込みがちです。

自分に自信がない人

自分に自信がない人は、就活においてノウハウやマニュアルに頼りがちです。しかし、そうした情報は就活の基本がまとめられているだけで、それを丸暗記したからといって、必ず成果に結びつくものではありません。

また入社試験の際も、集まった他の就活生が全員自分より優秀に見えて萎縮してしまったり、自信のなさが声の小ささなどに表れてしまうこともあります。

その結果、内定がなかなか取れないという状況に陥り、さらに自分に自信がなくなるという、マイナスのスパイラルに陥りがちです。

留年・浪人で負い目を感じている人

浪人して大学に入学したり留年してしまうと、一般の就活生より年上になります。それが、新卒採用時にマイナスになるのではと考える就活生も多いようです。

学生時代に失敗した分を就活で取り戻そうとあせればあせるほど、自分らしさを見失ってしまい、結果に結びつかないケースもあるのです。

反対に、自分が年上であることに負い目を感じて、面接官の些細な言動に動揺したり、過剰に反応してしまい、内定が取れない人もいるようです。

就活がしんどいと思う時期は内定が出る6月以降

6月|内定者が出始める時期

就活生が一番就活がしんどいと感じるのは、6月だといわれています。これは、入社試験が解禁となる6月には内定者が出始めるからです。

同じ時期から就活に取り組んできた仲間の中で、明暗が分かれる時期でもあります。友人が内定したのに、自分は決まらないことに、あせりを感じる就活生が多い時期です。

7月以降|内定を持っている人が増え、就活している人自体が減ってくる

6月時点ではまだ選考を行っていた企業も、7月以降になるとどんどん内定を出し始め、内定を持たずに就活をしている人自体周りにいなくなってきます。内定がない状態で内定を持っている人と就活の話をするのも肩身が狭く、しんどいと思うことが多いでしょう。

秋ごろになると内定者懇談会に参加する話題になっていきます。

就活がしんどいと感じている人の声

就活がしんどいと感じていても、その本音を語り合える人がいるのは少数派です。大抵の就活生は、同じように1人で悩んでいます。そうした就活生の声を紹介しましょう。

就活は情報量が多く、時に闇の中に放り込まれたような感覚になります。すべきことの見極めができずにいるとこのツイートの方のようにじわじわとしんどい時期が長続きすることになります。

就活は情報交換、愚痴や相談を言える仲間が必要です。
ゼミやサークルに入っていない人にとっては孤独な戦いとなりしんどくなるのも無理はありません。

就活がしんどい時の解決方法

就活がしんどいと感じるのは、とても辛いことです。そして、その気持ちにとらわれ過ぎると、前向きに就活が進められなくなります。

ここでは就活がしんどい時にどう解決したら良いのか、考え方や対処方法を紹介します。

就活がしんどい時の考え方

就活がしんどいと感じている時は、いつもと同じことをやっても状況は改善されません。

エントリーシートの作成や面接など就活自体に疲れたり、周囲と自分の状況を比較して辛くなったり、就活の過程で人としておかしいと感じる出会いが続くなど、理由も様々です。

だからこそ、いつもとは異なる考え方でとらえることをおすすめします。ここでは、実践してほしい考え方を紹介します。

自分は自分、周りと比べるのをやめる

まず就活においては、自分と周りを比較するのをやめることです。

確かに周囲に何社からも内定が出ている友人がいれば、気になることでしょう。しかし、内定が出ることと能力が高いことはイコールではありません。内定が早々に決まったからと言って、入社後に活躍できる保証もないのです。

ただし、自分の就活の進め方に何か問題がある可能性はあります。就活で見つめるべきなのは、その時々の自分であると念頭に置きましょう。

友達や家族に弱音をはく

就活がしんどいと感じたら、信頼できる友達や家族に素直な気持ちを話しましょう。弱音をはくことは、決して悪いことではありません。

話すことで自分の考えが整理できたり、自分とは違う新たな視点でアドバイスをもらうことで、気持ちが切り替わる人も多いからです。

また、自分の性格をよく知っている人から客観的なアドバイスがもらえれば、具体的に何をしたらよいのかを考えやすくなるはずです。

相談機関で話すのもあり

誰かに話すことは大事ですが、話し相手がいないという場合はしかるべき相談機関に相談するのも一つの手段です。例えば、大学には就活関連の情報をまとめるキャリアセンターが設けられていることが多いので、そこで相談すれば、自分が何に悩んでいるのかのアドバイスを貰えます。

また、大学には就活特化ではない相談室も設けられていると思うので、そこの相談員に話をするのも良いでしょう。

就活がしんどい時に気分転換法

就活がしんどい時ほど、その事実にとらわれてしまいがちです。しかし、しんどいという感情と向き合っていても、状況を変えることはできません。

そこで、一度就活をリセットする意味でも、気分転換してみることをおすすめします。就活がしんどいというストレスを、気分転換で発散するのです。具体例をあげて紹介します。

自分にご褒美を与える

まず、自分にご褒美を与えることです。例え内定が出ていなくても、一生懸命就活に取り組んでいる時点で、十分にがんばっているのです。

ご褒美の方法は、人によって異なることでしょう。ずっと欲しかったものを購入したり、家族や友人とおいしいものを食べたり、日帰りのリフレッシュ旅行に出かけるのもよいでしょう。

ずっと運動部に所属していた人は、競技やストレッチなど、身体を動かすことでリフレッシュできるかもしれません。自分が楽しいと思える時間をつくりましょう。

お気に入りの曲を聴く

いつでもどこでも試せる方法に、お気に入りの曲を聴くことがあげられます。音楽には、心をリラックスさせたり、気分を高める効果があることが立証されています。

自分の好きなアーティストの音楽を聞くのもよいですが、気分が落ち込んでいる時には、好きなジャンルの中から悲しい曲を選ぶことをおすすめします。自分の気持ちと同じ悲しい曲を聴き、時には涙を流すことで感情が開放されるからです。

また、気分を安定させたい時にはα波が出るようなヒーリング・ミュージックがおすすめです。クラシックではドビッシーの「アラベスク」やリストの「愛の夢」がおすすめです。

まとめ

どんなに順調そうに見えても、就活生の誰もがしんどさや大変さを抱えているものです。努力が報われないと感じることもありますが、それを乗り越えることが社会人としての第一歩になります。しんどさを解決する方法を、できることから試してみてください。

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