日本を代表するIT企業である富士通は就職先として人気です。今回はこの富士通の新社長である時田氏を取り上げます。富士通への就職を考えている就活生に向けて、富士通という会社の概要や時田新社長の出身・経歴などを詳しく解説しますので今後の就活の参考にしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
富士通の社長は時田隆仁
時田隆仁(ときたたかひと)は富士通株式会社の代表取締役社長です。富士通としては11年ぶりのシステムエンジニア出身の社長誕生です。富士通への就職を考えている就活生は、時田新社長がこれまでの経歴を踏まえて今後何を実現しようとしているのか、この記事を参考にして勉強しておきましょう。
富士通とは
富士通は日本を代表する総合エレクトロニクスメーカーで、ITベンダーでもあります。情報・通信処理システム、電子デバイスの製造・販売及びこれらに関するサービスの提供を行っており、ITサービス提供企業として売上高国内第一位です。
国内IT業界・就職人気企業ランキングではメーカー部門第一位です。
富士通は数多くの子会社を抱え、各子会社が分担して富士通の主要事業を担う形となっています。実際にどのような企業が、どのような事業を担っているのか、気になる方は以下の記事で確認してみてください。
また、以下の記事では富士通の評判について解説しています。事業だけでなく、年収や労働環境、将来性といった様々な観点から分析しており、就活生にとっても役立つ内容となっているので、ぜひご覧ください。
富士通の社長(時田隆仁)の出身や経歴
IT関係の職先として人気の富士通ですが、新社長の時田氏はどのような経歴の持ち主なのでしょうか。根っからのシステムエンジニアでありながら、グローバル化にも一定のお考えをお持ちのようです。では時田氏の出身から順に見ていきましょう。
富士通の社長(時田隆仁)は東京都出身で東京工業大学を卒業
時田氏は1962年東京生まれで、有名な進学校である駒場東邦中学・高等学校を卒業しています。1988年に東京工業大学工学部金属工学科を卒業し、富士通に入社しました。 システムエンジニアが社長になったのは富士通として久しぶりで、黒川氏以来11年ぶりです。
常に論理的で冷静沈着な判断と毅然とした実行力を兼ね備え、実直な人柄は社内外から厚い信頼をえています。
信条は「変革への挑戦」で、趣味はゴルフです。「学生時から遊びとしてゴルフを始めたが、腕前はたいしたことない」と謙遜していますが、ロンドンでコースを周り腕を磨いた経験を持っています。
富士通の社長(時田隆仁)は新卒で富士通に入社
時田氏は新卒で富士通に入社後、システムインテグレーション部門に配属となります。以来、一貫してシステム部門を歩いてきており、システムエンジニアとして金融関係のプロジェクトを数多く経験しました。
後述するように、メガバンクや生命保険会社のシステム設計からプロジェクト全体のマネジメントを担当してきたようです。
金融担当のSEとしてキャリアを形成
富士通に入社した時田隆仁氏は、一貫して金融畑のシステムエンジニアとしてキャリアを築いてきました。
担当だったメガバンクや生命保険会社は、対顧客、対社内の双方で巨大なシステムを保有・運営しています。そのような顧客に新システムを導入するには、非常に難しい舵取りが求められますが、その分、プロジェクトマネジメント能力を培うことができたと言えるでしょう。
前任社長の田中氏は、時田氏が金融業界で多くの大規模プロジェクトを経験したたことを高く評価し、「困難に動じず、自分のビジョンを持って部下をけん引してきた」「富士通の変革を成し遂げるのにふさわしい人材だ」と会見で述べています。
実際、時田氏は自身のキャリアの中でも思い出深い仕事として大手生命保険の営業変革プロジェクトを挙げています。このとき、「社内の複数部門の力を結集する重要性を学んだ」としています。また、メガバンクのシステムトラブルへの対応では「精神面が鍛えられた。」と述べています。
その後は経営幹部としての道を歩む
金融担当のシステムエンジニアとしてメガバンクや生命保険会社を担当してキャリアを積んだのち、時田隆仁社長は経営陣への仲間入りを果たします。具体的な経歴は以下の通りです。
- 2014年:金融システム事業本部長
- 2015年:執行役員グローバルサービスインテグレーション部門金融システム事業本部長
- 2017年:執行役員グローバルデリバリーグループ副グループ長(ロンドン)
- 2019年:執行役員常務グローバルデリバリーグループ長
直近はロンドン駐在を通じて同社のグローバル展開に尽力し、国際的な目線を持った人材として社長就任後の改革が期待されています。
富士通の社長(時田隆仁)の資産や年収
富士通の有価証券報告書(2018年度)によれば、時田氏の前任社長である田中達也氏の年収は1億2,800万円だということがわかっています。富士通の社長の年収にさほど大きな変化はないと思われるので、時田氏の年収も同程度と考えて差し支えないでしょう。
有価証券報告書では1億円以上の報酬を受け取る役員を公表しなければいけませんが、富士通で公表されているのは前社長の1名のみです。他の日系大企業と比較しても少なく、富士通は企業規模のわりに役員報酬は控えめな企業と言えるでしょう。
富士通の社長(時田隆仁)の経営方針
富士通の社長(時田隆仁)は、経営に対して強い危機感を持っており、次々と改革を打ち出しています。まだ始まったばかりですが、本見出しでは、2つに絞って紹介していきます。
改革①|服装の自由化
富士通はIT企業として、ベンチャー企業やインターネットサービス関連企業との取引が増加する中で、自由な社風を持つ彼らと同じ目線で話す必要があります。そこで社内外において、よりオープンで開かれたコミュニケーションを促進する効果を期待して、服装の自由化に踏み切ったようです。
実際に富士通に勤める社員・世間からも好評で、今後の改革にも期待が持てる施策となっています。
へー、富士通、結構カジュアルな服装いいんだ。もっとオフィスカジュアルなのかと思ってた。
— Youatally🍀 (@Youatally) January 10, 2020
10月にもなると、あの富士通が原則服装自由と。ここはどこの国だ(笑)という事態だが、経営層は危機感あったのだろう … というか海外で仕事した経験が一度でもあれば、普通の神経なら今の日本の職場に3分いたら三半規管が壊れる(笑)。「バットに頭つけてグルグル」ゲームみたいにさ(笑)。
— TOKA (@TOKA_Music) November 4, 2019
1つめのツイートでは、堅いイメージのある富士通が服装をカジュアルにしていることに驚いていることが伺えます。また、2つめのツイートでは、海外での経験を引き合いに出しており、時田社長の海外経験が効果を発揮した事例と言えるかもしれません。
改革②|ものづくりからの撤退、そしてIT企業からDX企業への転換
富士通は従来、コンピュータを中心としたエレクトロニクスメーカーとして発展しました。しかし、近年ではITシステムの設計や運用といったシステム会社への変容しています。
しかし、現状の富士通はIT分野でも、AIやIoTといった競争の激しい分野で苦戦を強いられています。その中で、さらなる発展の一手として時田隆仁社長が打ち出したのが、「DX企業」への転換です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)企業は、ITコンサルからシステム設計、導入、運用まで一気通貫で行う新たなビジネスモデルです。当初、500人規模で新会社を設立し、2022年までにはM&Aや提携などで規模を拡大しながら、2000人規模を目指すとしています。
富士通の社長(時田隆仁)をもっと知りたい方
富士通の時田新社長は前任社長の田中氏から経営改革の方針をを引き継ぎました。彼は富士通の今後目指す姿について様々なチャンネルで発信していますが、以下でその一部を見てみましょう。
時田氏は「富士通は外部と協業することが得意でない。」と分析しています。今後スピード重視で様々な顧客ニーズに対応するには自前主義ではいけないとし、外部の力を活用する必要性を指摘しています。
富士通は経営リソースの集中化などの経営改革を進めており、時田氏の社長就任はその真っ只中でした。 国内外で経営のスリム化を進めており、代表取締役を除く役員数は57人から24人に半減しました。
エコノミストの記事「編集長インタビュー 時田隆仁 富士通社長」では、時田隆仁社長の素顔にも触れられていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
まとめ
富士通の新社長である時田氏について解説しました。富士通はIT業界で就職先として人気ですが、今他業界との協業やグローバル化に大きく舵を切ろうとしています。
富士通への就職を考えている就活生は、この記事を参考に大胆な改革を進めようとしている時田氏のビジョンをよく理解しておきましょう。