携帯式油圧機器メーカーのIKKの採用情報について、今回は徹底的に解説を行います。油圧に関する市場は2017年に8,000億円を突破するなど、「隠れた有望市場」と密かに人気です。本記事では、IKKの職種ごとの募集要項や採用データ、福利厚生、平均年収などの情報をお伝えしています。

IKKの基本情報

本見出しではIKKの公式HPなど公的なデータを用いて文章および表を作成しております。

基本データ

IKKは、携帯式油圧機器を専門とするメーカーです。「DIAMOND（ダイアモンド）」というブランド名で認知されており、鉄筋加工用の掘削機やベンダーを製造・販売しています。

主なグループ企業

IKKは傘下に属するグループ企業はありませんが、千葉県流山市の建築材料メーカーであるサンコーテクノ株式会社の子会社という位置づけです。

サンコーテクノには、ほかにもプラスチック成型機メーカーの成光産業や、電子部品実装加工を行う浦和電研などのグループ企業を持ちます。

社風・経営理念

IKKの社風は、非常に風通しが良い職場環境で、ある程度個人の裁量に任せた雰囲気があります。工場内のスタッフや事務員などは定時に帰れることも多く、仕事とプライベートをしっかりと割り切りたい方に向くといえるでしょう。

工場内には職人もたくさんいますが、一昔前の「俺の背中を見て育て」的な方は少なく、若手でも気軽に話ができる社風が特徴です。

ビジネスモデル

IKKの主力となる商品は油圧機器です。

油圧機器とは、鉱物油などを機器の内部で伝達し、ポンプのように動力操作することで、非常に大きい力を生み出す製品のことです。人間の力では到底切断できない金属製品も、油圧機器を使えば簡単に曲げたりカットができます。

油圧機器は主に工場で利用することがほとんどなので、IKKはBtoB（法人向け）ビジネスを行っていることになります。

金属加工（油圧機器）業界におけるポジション

油圧機器を扱うメーカーは、最大手がKYB（売上高3,937億円）、2位がCKD（売上高1,157億円）で業界全体の約60%のシェアを占めます。

IKKは、「DIAMOND」ブランドで幅広い認知を獲得しているものの、現在は未上場企業となっているため売上高は公開されておりません。

油圧機器メーカーの平均的な純利益率は約5%前後なので、純利益から推定した売上高は約27億円です。油圧機器メーカー上位5社は、最低でも200億円以上の売上高があるため、IKKはトップ5から外れていると推測できるでしょう。

将来性

油圧機器メーカー全体で見たときの売上規模はそれほど高くないIKKですが、実は油圧業界は「隠れた有望市場」として注目を集めています。

実は、油圧機器の出荷高は徐々に拡大傾向にあり、2017年には8,000億円を突破しました（日本フルードパワー工業会の調査を参照）。

国内ではオリンピック開催により建設需要が高まっていることや、慢性的な人手不足が原因となりFA（ファクトリーオートメーション）機器が求められていることが大きな原因です。海外でも需要が高まっているため、将来性は非常に有望といえます。

IKKの採用情報

本見出しではIKKの採用HP、ナビサイトの採用ページなど公的なデータを用いて文章および表を作成しております。

技術職

IKKでは技術職の採用活動が行われていますが、今のところ新卒向けの採用情報はありません。中途向けのキャリア採用活動は行われているため、以下で詳しくお伝えしていきます。

募集要項

技術職の募集要項は次の通りです。静岡県沼津市の本社に自社工場があるため、そちらで油圧機器の製造や開発を行っていきます。

営業職

営業職についても新卒向けの採用活動は行われていません。その代わり、営業職もキャリア採用を中心に人材が求められています。詳しい採用情報は以下をご確認ください。

募集要項

営業職は、商社や販売店、建設会社、鉄筋加工場などにルート営業する業務です。札幌や大阪、福岡などに営業所を構えており、自分の働きやすい場所で業務にあたることができます。

福利厚生

公式採用ページやナビサイトには福利厚生の情報が掲載されていません。そのため、ここでは大手口コミサイトである「カイシャの評判」 から、実際の社内制度について探ってみました。

社員教育や研修制度については、入社して1週間ほど本社研修という工場の業務サポートを行います。昇給は年に1回ペースで、役職手当が約1万円ほど支給されるようです。有給休暇は自由に取得できます。

求める人材

IKKのメイン業務は製造や生産にかかわる仕事となるため、それだけ専門的な知識や技術が求められます。ここでは、人物像や資格・スキル、学歴といった3つのポイントから、IKKに求められる人材についてお伝えしていきます。

人物像

IKKでは、生産ラインに立って仕事をすることが多くなるため、どうしてもルーチン的な作業が目立ちます。ときには単調な作業を繰り返すこともありますが、それだけに物事を最後までやり遂げる根気が求められるでしょう。

また、「日々成長」という気概を持ち、常に新鮮な気持ちで仕事に従事するポテンシャルも必要です。

資格・スキル

IKKは中途採用が中心となることもあり、機械や電気などの技術職を経験しているほど転職には有利に働きます。小さなことでも、今までどんな困難に直面し、それをいかに改善してきたか上手にアピールすることが大切です。

営業職では新規ではなくルート営業が主軸となるため、営業スキルやコンサルティング能力よりもコミュニケーション能力が重視されます。既存顧客の現状やニーズをいかにくみ取ることができるかが欠かせません。

学歴

公式採用ページやナビサイトには大学実績は公開されていません。しかし、技術職は専門卒以上、営業職は高卒以上という応募条件の通り、学歴にかかわらず内定を獲得できる可能性は高いといえるでしょう。

IKKの平均年収

IKKは非上場企業となるため、平均年収に関する資料やデータなどが存在しません。

一方、企業の口コミ・評判サイトでは、IKKについての平均年収を紹介していることもあります。たとえば、大手口コミサイトである「カイシャの評判」では、平均年齢29.5歳で350万円という年収が公開されています。

IKKの評判

本見出しでは会社の口コミ・評判サービスに寄せられた投稿を用いて文章を作成しております。

【休暇制度について】工場の人や事務職の人はきちんと取っている。本当に営業以外の職種で管理職時ない方達はきちんと有給も取れてます。

参考：カイシャの評判

IKKでは、ムダな残業を極力減らし、できるだけオンとオフを切り分けられるような社内整備が進んでいます。上記のように、休暇や有給制度が充実していることが分かります。

【他社員へ相談しやすい環境か】心配事、相談事は比較的タブーなく相談できる。同期入社の社員が多く、年齢も近くみな中途採用だったので。

参考：カイシャの評判

IKKでは、新卒や中途採用という社員間の壁がないため、先輩・後輩かかわらず誰とでも意見交換できる風通しの良さがあります。ただし、「なあなあ」な関係に陥らないよう、適切な距離感を見極めることも必要でしょう。

まとめ

本記事では、IKKの基本情報や採用情報、年収・評判を解説しました。社風や評判など実際に説明会やOB訪問を通じて企業研究を深めていくことをおすすめします。競合他社や他の人気企業の企業研究記事もぜひご覧ください。