ソニーの仕事内容はなんと70種類以上にも及びます。新卒採用では技術系から事務系までさまざまな仕事が用意されており、自分の専門や適性に合った配属先を希望できます。今回は、ソニーの仕事内容を職種別に詳しくお伝えしていきます。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
ソニーはエレクトロニクスメーカー
ソニーは日本を代表するエレクトロニクスメーカーです。創業当初は真空管電圧計の製造、販売を行っていたソニーですが、今では銀行業、生命保険業、損害保険業、不動産業、放送業などさまざまな事業に乗り出しています。
ここでは、ソニーの事業内容や簡単な採用情報をお伝えしていきます。
ソニーの事業内容
ソニーのグループ会社数は1,733社に及び、次点の日立製作所より400社も多く、日本1位を誇ります。関連する会社が多いだけあり、電気通信業の域を超えて幅広い事業に関わっています。
- 銀行業
- 生命保険業
- 損害保険業
- 不動産業
- 放送業
- 出版業
- アニメーション制作事業
- 芸能マネージメント事業
- 介護事業
- 教育事業
近年は国内での電化製品の事業不振があり、テレビ事業では10年連続で赤字が続いています。しかし、テレビの「BRAVIA」、デジタルカメラ「Cyber-shot」、スマホ「Xperia」などエレクトロニクス製品が主力ということに変わりはありません。
ソニーはコース別採用を行っている
ソニーはコース別採用を行っている点が特徴です。すでにグローバルで幅広い事情を展開しているソニーだからこそ、就活生のやりたいことを細かくコース分けして、最適な職場に就けることを重視しています。
コース別採用は大きく分けて、「技術系」と「事務系」に分かれます。
技術系はさらに5つに分けられており、全71コースから目的の職種を選べます。
- ソフトウェア
- ハードウェア
- パテント(知的財産)
- クオリティマネジメント
- メディカル・ライフサイエンス
事務系は以下の6コースの中から目的の職種を選べます。
- セールス&マーケティング
- プロダクト&サービスプランニング
- ビジネスマネジメント&ファイナンス
- リーガル&ライセンス
- コーポレートスタッフ
- WILL(ソニーに興味はあるが特定の職種が定まっていない人向け)
以下の記事では、ソニーの採用情報をさらに詳しくお伝えしています。採用人数や実績大学、選考フロー、ソニーが求める人物像などが分かるため、ソニーへの入社に向けてより有利な就活を行っていくことができます。ぜひ、こちらの記事も確認してみてください。
職種別|ソニーの仕事内容
ソニーの仕事内容について、ここでは職種別に紹介していきます。事務系の5つのコースのほか、技術系を総括した仕事内容をお伝えしています。
セールス&マーケティングの仕事内容
セールス&マーケティングでは、主に自社商品の営業や販促を行っていきます。具体的な仕事内容は所属する部門によって異なります。
たとえば、インターネット部門では、接続会員獲得のための営業のほか、オプションサービスの販売拡大や継続率向上のためのプロモーション企画などを行います。また、法人部門では、インフラやシステム提供・運用・保守や企画立案などが代表的な仕事内容です。
提案型の仕事が多いため、自分の思いや考えを大きく反映して業務を行っていくことにやりがいがあるでしょう。ただし、幅広い商品やサービスの内容を理解する必要があるため、常に勉強する姿勢が求められます。
プロダクト&サービスプランニングの仕事内容
プロダクト&サービスプランニングでは、具体的な商品やサービスの企画・提案を行います。
仕事内容としては、たとえばソニーのスマホ「Xperia」の商品を発展させて「Xperia Ear(ボイスアシスタント付きヘッドセット)」を開発することもあれば、既存のヘッドフォンのモデルチェンジを企画することもあります。
自分のアイデアが商品という形になり、それが全国に販売されていくので、事務系ながらモノづくりの大きなやりがいを感じることができます。アイディア力やプレゼン能力はもちろん、消費者のニーズを感じとる繊細さが求められます。
ビジネスマネジメント&ファイナンスの仕事内容
ビジネスマネジメント&ファイナンスは、企業そのものを支える役割を担い、主に経営企画や経営管理、財務などを行います。
具体的な仕事内容としては、自社スマホを世界販売していくうえでの各市場の損益管理、分析、サプライチェーンマネジメントなどです。ほかにも、エンジニアや資材部門から製造・試作に関するコスト情報を集め、売上原価管理を行う仕事もあります。
事業全体のマネジメントを行う仕事なので、組織の役に立っていることが実感しやすい職種といえるでしょう。複数の部署から情報を集めることが多く、コミュニケーション力や折衝の能力が必要です。
リーガル&ライセンスの仕事内容
リーガル&ライセンスは、主に企業法務やコンプライアンス、知的財産(ライセンス)の問題を処理する仕事です。
具体的な仕事内容としては、新しい社内ルールの導入やCSRレポートの作成、社内コンプライアンスのドラフト作成などを行います。知的財産部門では、他者と共同開発するときの契約作成のサポート、ライセンスに関わる他者との交渉などを行います。
会社としての方針を正確に伝え、顧客保護の観点も重要となるため気を遣う仕事です。法律の文言だけでは判断できないあいまいな事例にも対処する必要があり、単なる法的知識だけではなく、適応力や判断力が試されます。
コーポレートスタッフの仕事内容
コーポレートスタッフとは、人事や広報といったバックオフィス(組織支援)型の仕事を担います。
人事部門では、人事担当役員とともに人事ポリシー・戦略の立案や組織体制の提案などを行います。広報は、ソニーから発行される冊子を、編集者やライター、デザイナーなどと協力しながら記事制作を進める仕事です。
ほとんどの仕事内容は顧客と直接関わりがありませんが、縁の下の力持ちとしてほかの社員をサポートすることが特徴です。それだけに多くの部署や社員と関わることが多く、コミュニケーション力や調整力が求められます。
技術系の仕事内容
技術系の仕事内容は、半導体デバイスの開発、電気設計、人口知能の研究開発、カメラのUI・UXデザイン、イメージセンサーの設計など非常に多様です。
ほとんどの部門で新人研修が行われており、主に5~6ヶ月間で自分なりのテーマを設定して実際にモノづくりを行います。若いときから提案力やプレゼン力、企画力を学んでいけるため、非常にやりがいのある仕事といえるでしょう。
コツコツと作業するイメージの強い技術系ですが、同じ部門間で技術会議や提案が行われることが多く、周りの人と強調して新しい技術を開発していく能力は必須です。
職種別|ソニーのキャリアと異動頻度
ソニーのキャリアと異動頻度について、各コースごとに紹介していきます。就活生のうちから、特定コースのキャリアパスについてしっかりと理解しておきましょう。
事務系のコース別採用のキャリアパス
事務系のキャリアパスは、約4年を目途に新しいポジションへ異動し能力やスキルを磨いていくことができます。ここでは、営業・マーケティング職として入社した場合のキャリアパスを紹介します。
- 入社~4年目:営業先との信頼構築と営業施策提案
- 4~8年目:サービス企画・設計職として業務設計や運用管理を担当
- 8年目~:サービス企画の責任者として各担当者を統率する
入社から4年目までは、先輩社員に同行しながら実際の顧客とコミュニケーションをとり、企画力や提案力を磨いていきます。その後は数年ごとにローテーションを行い、キャリアアップしていきます。勿論、希望をすればコースをまたいで異動することも可能です。
事務系のWILLコースのキャリアパス
事務系に設けられているWILLコースは、特定の職種が問われない新しい働き方です。たとえば、面接時に「自分はこんな能力があるから、自分に合う部署で働きたい」と伝えておくと、その人の特性とマッチする部署へ配属されます。
WILLコースのキャリアパスも、一般的な事務系の職種とほとんど変わりません。しかし、定期的に社員との対話や選考プロセスが実施され、自分の意向に沿って部門異動が行われる点が特徴です。
技術系のキャリアパス
技術系のキャリアパスも、数年ごとにローテーションを行います。約4~5年という長い期間をかけて基礎を徹底的に掴みます。その後、約2~3年でその部署のチーフを経験し、さらにほかの部門のチーフへ異動するという道が代表例です。
- 入社~5年目:システムエンジニア担当としてアプリの構築・設計を行う
- 5年目~8年目:チーフへ異動し学んだノウハウをチームで共有・運営する
- 8年目~:インフラエンジニアのチーフへ異動しプラットフォーム開発を行う
上記はシステムエンジニアの事例ですが、担当製品を越えて異動することもあります。一方、8年目以降も初期配属の部門に残り、さらに専門を極めていくキャリアパスも珍しくありません。
ソニーの仕事環境
ソニーの仕事環境について、ここでは転勤のリスクや残業、研修制度などを紹介していきます。口コミサイトでもソニーの働きやすさをメリットに挙げる人が多く、志望先として考えている就活生必見です。
①転勤のリスク
ソニーは、国内だけではなく海外に転勤する可能性が高い企業です。本社のある東京のほか、仙台(宮城)や木更津(千葉)、稲沢(愛知)など日本全国に営業拠点を持ち、さらに海外にも複数の拠点が存在するからです。
ソニーのR&Dセンター長を務める勝本氏は、「異動と転勤から学んできたキャリア」という講演において、過去に何度も転勤を経験したと言います。愛知県の事業所への出向に始まり、新大阪、八王子、厚木のほか、イギリスにまで転勤を行っています。
ただし、勝本氏が語るように、転勤は決してリスクばかりではなく、「現場や現物検証の重要性を学べる機会」「地方都市の豊かな時間に触れる機会」にもなりえます。転勤の経験を、逆にどのように自分のキャリアに活かせるかが重要といえるでしょう。
②残業・休日出勤の有無
残業や休日出勤の有無については、企業の口コミサイトが役立ちます。
部署に依存するが、総じてワイフワークバランスを保ちやすい会社だと感じる。期末などの追い込みの時期は残業を強いられることもあるが、決して恒常的なものではなく、「このタイミングでは仕方ない」と思えるようなもの。
ソニーの平均残業時間は月間35.8時間です。上記のように残業が毎日のように続くというわけではなく、特に繁忙期に集中することが分かります。
有給取得については、だれから文句を言われることもなく、自分の好きなタイミングで取得可能。ただ、実際には、有給を習得することでタスクが溜まってしまい、後々自分へ跳ね返ってしまうことを恐れ、年間の有給を残している従業員を少なくはない印象。
出典:openwork ソニー
ソニーの有給休暇消化率は59.7%です。有給を取ることについて社内から異存が出ることはないため、自分のタイミングで取得することができます。しかし、上記のように仕事の忙しさによっては、取得したくてもできないこともあるようです。
③教育・研修制度
ソニーの教育・研修制度は次の通りです。
- 新人研修
- 技術研修
- 階層別必須研修
- 目的別選択研修
- 年齢別キャリア研修
そして、これらの研修は入社から約6年目まで続きます。新人研修を終えると、今度は2年目研修、3年目研修へと続き、6年目研修が過ぎた後はリーダー研修へと繋がる仕組みです。年齢別キャリア研修や選択研修は、新人からベテランまでどのタイミングでも受けることができます。
④女性の働き方改革
ソニーでは、2016年4月から2021年3月までの5年の間に「女性活躍推進に関する行動計画」を実施しています。この5年間で、女性管理職の比率を15%以上にすることを目的とし、職場環境の整備や積極的な採用活動を行っています。
具体的な施策としては次の4点が挙げられます。
- 総労働時間を短縮しワークライフバランスを見直す
- もともと育児・介護目的だったテレワーク制度を全職場へ適用
- 年次有給休暇の平均取得日数の目標を16日以上とする
- 女性社員に特化した育成プログラムの定期的な実施
⑤年収事情
ソニーの年収事情については、以下の記事で詳しい内容をお伝えしています。
ソニーの初任給や平均年収のほか、ボーナス、福利厚生、同業他社と比べたときの平均年収などです。業界大手のソニーですが、ほかの企業と比べて年収事業は良いのか・悪いのか、その内容次第で志望先が変更する可能性も出てくるはずです。
ぜひ、以下よりご確認ください。
まとめ
ソニーでは、70種類以上の職種から就活生の志望や目的などをヒアリングし、自分に合った仕事に就けるようサポートを行っています。また、志望職種が決まっていない場合でも、自分の適性に沿った配属先を決めてもらうことができます。
そのため、ソニーの仕事内容は多種多様です。自分の専門に合った知識や技術、ノウハウを修得するチャンスでもあるので、面接時にしっかりと自分の希望を伝えるようにしましょう。