大東建託の選考を受ける上で年収が気になる方も多いことだと思います。大東建託は「稼げる」「激務」「営業がきつい」などとさまざまな評判が飛び交っていますが、実際のところはどうなのでしょうか。本記事では大東建託の年収や給与事情、社風や将来性について紹介します。

大東建託は賃貸不動産会社

大東建託は東証一部上場の賃貸不動産会社です。賃貸住宅の管理戸数は業界最大で、子会社を通して施工から建物管理までワンストップで行っています。

大東建託のビジネスモデルはユニークです。住宅を建て、物件を売却します。そして物件のオーナーとなった人から部屋を借りて入居者を募ったり部屋の管理をします。そしてその賃貸利益をオーナーに払います。

「いい部屋ネット」のサービスも展開し、Web上で全国にある大東建託の賃貸物件を探すことができます。保証人と敷金が必要ないことを売りにしており、また「大東建託の物件はきれい」だと評判です。

以下の表は大東建託の公式サイトや有価証券報告書をもとに記載した基本情報です。

大東建託の年収は職種によって異なる

大東建託では職種別採用を行なっており、給料の仕組みも職種ごとに異なります。最も採用人数の多いコンサルタント営業職は、月給に加えて契約を取った場合はインセンティブをもらうことができ、その月の給料は大きく跳ね上がります。

一方、設計職や事務系総合職はオフィス勤務が中心となるため、ベースとなる収入は多いものの、コンサルタント営業職ほどの幅はないものと考えられます。

大東建託にどのような職種があり、それぞれの採用人数や選考フローはどうなっているのか、以下の記事で詳しく解説しています。不動産業界を志望する学生は、ぜひご確認ください。

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大東建託の給与事情

大東建託の選考を受けるにあたって、気になるのが給与事情です。ここでは、大東建託の給与に関する以下の項目について紹介します。

• 大東建託の初任給
• 大東建託の平均年収
• 大東建託のボーナス
• 大東建託の福利厚生

ミスマッチを避けるためにも、選考を受ける前に大東建託の給与事情を把握しておきましょう。

大東建託の初任給

大東建託の募集職種は以下の6つですが、どの職種でも初任給は同じです。

• コンサルタント営業職
• 設備設計職
• 設備設計職
• 施工管理職
• 事務系総合職
• システムエンジニア職

基本給は195,000円で統一されていますが、学歴によって「業績加算給」が変動します。以下の表の金額が毎月の基本給に加算されて支給される仕組みです。

また、コンサルタント営業職は初年度から営業成績に応じたインセンティブも支給されます。

大東建託の平均年収｜870万円

大東建託の2018年度の有価証券報告書によると、平均年収は870万7,204円です。賃貸不動産業界でも平均年収が高い水準にあります。

平均年収推移

有価証券報告書のデータをもとに、過去数年間の年収推移を表にしてみました。

出典：平成26～平成30年3月期有価証券報告書

この平均年間給与は賞与や基準外賃金 を含んだ数字です。表を見ると平均年収は減少傾向にあるようですが、それでも業界内では高水準の年収です。

年収に関する口コミ

以下はカイシャの評判から引用した年収に関する口コミです。

建築業界、設計業界では間違いなくトップクラスの年収である。これは創業者の方針（高効率高賃金）で、多少の紆余曲折はあっても、現在でも保持されている。賞与は年2回（6月と12月）で、支店成績と個人評価により増減する。また更にそれとは別に業績賞与というものがあり、会社の業績によって5月に支給される。業績賞与は業績が悪いと支給されないが、ここ15年で支給されなかった事は2回程度。

上記のように給与水準の高さを認める口コミが目立ちました。また、Openworkでは具体例として以下のような口コミが見られました。

基本給は低いが、歩合がかなりあるので同世代に比べて給与は非常に高い。新卒は受託手当てが満額出るので、家賃を払わなくてもよいのは大きかった。宅建を取れば6月・12月の賞与時に15万プラスでもらえ、総額30万円もらえる。年収は5年で600万円程度。

また、「契約が取れない月は給与が低くきつい」との意見もあります。結果を出せるかどうかが年収に大きく差をつけることになります。

大東建託のボーナス

Openworkの口コミによると、賞与は30万円〜280万円と大きな開きがあります。コンサルタント営業職では、100万円〜180万円程度のボーナスだと考えられます。

実績がよければ賞与も上がります。また、この金額にインセンティブが加わります。上記で紹介したように宅建を持っていると年30万円の補助が出るため、早期に資格を取得することをおすすめします。

中途採用者の年収

大東建託は中途採用者向けに以下の職種を募集しています。また、収入は月収で提示されています。経験やスキル、勤務地によって初任給に大きく差が出るため、年収はその人次第だと言えます。

参照：大東建託株式会社　中途採用

コンサルタント営業職の中には入社2年目で年収1,000万円に到達する人もいます。施工管理職では大体年収600万円代になることが多いようです。

同業他社の平均年収

同業他社に、積水ハウス株式会社、株式会社レオパレス21、大和リビング株式会社などの賃貸不動産会社が挙げられます。それぞれの企業の平均年収を、カイシャの評判と四季報で調査しました。

大東建託の平均年収が870万円であることに対し、同業他社の平均年収は大東建託の数字を下回っています。年収を重視するなら、賃貸不動産業界では大東建託への就職がおすすめだと言えます。

コンサルタント営業職の給与体系は成果報酬型

コンサルタント営業職は土地のオーナーにセールスをする仕事です。土地の活用のため、土地オーナーに物件を建てて家賃収入を得ることを提案します。時には飛び込み営業もしなければなりません。

一度契約を取ることができると、何千万円、何億円単位の金額を動かすことにもなります。歩合は契約金額の3%程度だと言われています。

営業実績を上げることができれば、年収1,000万円に到達することは難しくないようです。ただし、契約を取るために毎日働き続ける必要があります。ハードでも成果を目に見える形で実感したい人に向いている職種です。

大東建託は激務なのか｜福利厚生・働き方

大東建託は激務だという噂もあり、就活生としては気になるところです。公式サイトや口コミサイトなどをもとに福利厚生や働き方、ワークライフバランスについて紹介します。

大東建託の福利厚生

採用公式サイトによると、大東建託には以下のような福利厚生があります。

• 社員持株会
• 保養所利用補助費
• 自社物件入居支援制度
• 社宅制度
• 介護・出産・育児休業

他の企業と同様に福利厚生は一般的なものが用意されています。

福利厚生・働き方に関する口コミ

福利厚生に関して、Openworkでは以下のような口コミが見られました。

本社は働きやすい。人事部がフレックス活用、有給休暇取得を促進しているため。出産で退職する人はいない。マタニティー休暇、育児休業を取得して復帰してきます。一部在宅勤務社も認められている。

働き方改革を進める動きがあり、女性の働きやすさも改善されてきているという意見が多数みられました。

産休育休は会社から推奨されていますが、現場レベルではまだまだ古い考えの支店長や管理職も多く、実際に取ろうと思ったら良い顔をされなくてもしょうがないというような覚悟も必要です。

一方で上記のような口コミも見られたので、営業の最前線ではまだまだ浸透しきれていないことがうかがえます。

また、OpenWorkではワークライフバランスや働き方に関しては以下のような口コミも見られました。

最初の一年間はプライベートはほぼないと思ってください。それ以後は週一で休みがとれるくらい知識・スキルが身についていますので安心してください。

ワークライフバランスという言葉はないに等しい。仕事に気を取られて家のことを構えず離婚という話もちらほらある。週に一度は休めるようになっているが日々の労働時間は長い。

新卒1年目はどうしても経験や知識が乏しいため、かなり余裕がなく激務になるようです。経験を積めばその分働きやすくなるので、はやめに研鑽を積みましょう。

また、家族との時間も十分に取れないほどプライベートに仕事が侵食しており激務だという意見もありました。昨今は働き方改革の影響で週一の休みは確保されているといってもまだまだ忙しい労働環境は続いているようです。

大東建託の社風

大東建託の社風について紹介します。カイシャの評判で特に目立ったのは、以下のような口コミです。

お客様第一は肌で感じられる。無意味な契約は取らないし満室にできる見込みがない地域には絶対にアパートマンションは建てない。供給過多な場所が増えてるので営業マンが苦しいだけだから何も問題ない。

無理な営業を社員に強いることなく、お客様のためになるような提案を大事にする社風だということがうかがえます。

一方で、コンサルタント営業が歩合制であることからも実力主義の風潮も強いようです。仕事のやりやすさは、自分が実績をあげているかどうかにかかっていると言えます。

数字至上主義なので、数字以外は何も評価をしてくれず、又過去の実績よりこれからいくら挙績出来るのか、そのノルマがきつい??

それでもやはり「稼げる」「会社基盤が安定しているので倒産の恐れがない」との声が目立ちました。実力主義で、とにかく成果で認められたい人に適している社風です。

大東建託の将来性

大東建託は現在高い年収を誇っているものの、将来性はどうなのでしょうか。

ここでは気になる大東建託の将来性を考える上でのプラス材料と懸念材料について説明します。

プラス材料｜安定した事業・高いシェア率

大東建託は何と言っても事業の安定性が抜群です。賃貸戸数シェア率は業界トップであり、賃貸不動産において最も信頼と実績のある会社だと言えます。

上記の口コミで紹介したように、経営基盤が安定しており堅実な経営をしているので、倒産の可能性も非常に低いと言えます。業務内容が自分に合えば、長く働くことができる会社でしょう。

懸念材料｜少子高齢化による人口減少

賃貸不動産業界における最大の懸念が少子高齢化です。日本では人口が減少傾向にあるため、必要とされる部屋の数も減っていくことが予想されます。

当面の間は必要戸数が変わらないとの算出がありますが、将来的に需要は下降していくでしょう。現在も駅から離れている物件は空室が目立つことがよくあるようです。

大東建託の仕事内容

大東建託の仕事は不動産賃貸業がメインで、土地オーナーへの営業の比重が大きくなっています。一部建物の施工管理、設計提案などの仕事がありますが、建築よりも賃貸のノウハウ・経験が豊富な企業だと言えます。

以下の記事では大東建託の仕事内容についてより詳しく紹介しているので、大東建託の選考を受けたい人はぜひ目を通しておきましょう。

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まとめ

大東建託は賃貸不動産会社の中でも年収はトップレベルです。堅実な経営と賃貸の豊富な実績・経験により、営業力が高く安定した収益を生み出しています。

コンサルタント営業は成果報酬のため決して楽ではありませんが、結果を出せば年収1,000万円も夢ではありません。「実力で評価されたい」「とにかく年収が高い方がいい」という場合にはぜひ選考を受けてみてはいかがでしょうか。