大東建託の仕事内容は、計5種類の職種によって大きく異なります。今回はコンサルタント営業職、事務系総合職、施工管理職、設計職、システムエンジニア職の5つの職種ごとに、それぞれの仕事内容をお伝えしていきます。異動や転勤、給与制度などの違いがあるため、就職前によくご確認ください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
大東建託は賃貸不動産会社
大東建託は、東京都港区に本社を構える建築会社です。また、「賃貸経営受託システム」を全面的に展開していることから、賃貸不動産会社としての事業も行っています。
賃貸経営受託システムとは、大東建託が建設した賃貸住宅を借り上げ、仲介・管理を行って得られる収益の一部をオーナーに支払う仕組みです。賃貸住宅の管理戸数では業界トップに立ち、物件の供給数も業界第2位を誇ります。
また、以下の記事では大東建託の職種別の採用人数や求める人物像、企業としての強み・弱みを解説しています。エントリー、選考の両方に役立つ内容となっているので、大東建託を志望する学生は必見です。
職種別|大東建託の仕事内容
大東建託の職種は、大きく分けて次の5つです。
- コンサルタント営業職
- 事務系総合職
- 施工管理職
- 設計職
- システムエンジニア職
ここでは上記5種類の仕事内容について詳しくお伝えしていきます。
コンサルタント営業職の仕事内容
コンサルタント営業職の仕事内容は、クライアント(土地所有者)の事業目的に沿って賃貸住宅の建設を提案することです。
実際に土地を視察して診断を行い、建設計画や税務相談、資金計画などを立てていきます。関係のある顧客が保有する土地には限りがあるため、土地を所有するオーナーのもとに飛び込みで営業することが多いです。
コンサルタント営業職の給与は、固定給にインセンティブ(請負金額の2%)がつきます。自分の頑張りによって収入が増えるやりがいがあります。ただし、営業成績が悪いとプレッシャーにさらされるというハードな一面もあります。
事務系総合職の仕事内容
事務系総合職の仕事内容は、主にバックヤードで営業職や技術職のサポートを行うことが基本です。人事や総務、経理、法務といったバックオフィス全般の仕事に加え、支店の進出先の策定や新規事業立案などを行う部署もあります。
コンサルタント営業職のように顧客から直接感謝の言葉を聞けることは少ないですが、常に社内の人と連携する必要があり、コミュニケーション能力は必須と言えます。
施工管理職の仕事内容
施工管理職の仕事内容は、建物の建設現場を管理することです。現場ではタブレットから工事の情報を読み取り、現場確認や施工計画書の作成、基礎配筋検査・完成検査などを実施します。
建物の安全を守る仕事だけあり、さまざまな人とコミュニケーションを取りながら業務を進めていきます。たとえば、土地所有者や施工主、工事業者、現場スタッフなどです。それだけに他者との調整力が求められる仕事といえるでしょう。
設計職の仕事内容
設計職の仕事内容は、マンションやアパートなどの建設の企画・設計が中心です。戸数や工法、建物の構造などを、顧客やコンサルタント営業職とともに検討し、最適なプランを決定します。ときには現場調査や役所訪問を行い、クライアントを全面的にバックアップすることもあります。
設計職は、とにかく建物の図面を引くことが多くなります。完成図を持って上司に何度も提案することも多いため、技術面での企画力は勿論、提案力・プレゼン力が非常に重要となってくるでしょう。
システムエンジニア職の仕事内容
システムエンジニア職の仕事内容は、大東建託の事業をシステム面からサポートすることです。実際のプログラムは外部の専門開発会社に依頼することが多いため、大東建託の代表として彼らと話し合うことが主要な役割となります。
導入したいシステムの要件の定義から設計書の作成、ときにはプロジェクトマネジメントを行って業務全体を管理することもあります。
職種別|大東建託のキャリアと移動頻度
大東建託では、各職種によって細かいキャリアパスや異動はあるものの、会社全体として次のようなキャリアプランを提示しています。
- 新入社員:主に研修で基礎を学ぶ
- 担当:1~2ヶ月の研修後に自立
- 主任・係長:各支店の中核社員
- 課長職:部下の育成・指導
- 部長職:グループ全体の人材育成・組織運営
- 役員:意思決定機関の一員として組織統制や経営を実施
また、新入社員研修以外にも1年目・3年目研修や資格取得制度が用意されており、自分の成長に大きな助けとなることは間違いありません。
以下では職種ごとに細かいキャリアパスについて紹介しています。ご自身の希望に沿って確認してください。
コンサルタント営業職のキャリアパス
コンサルタント営業職のキャリアパスの一例を紹介します。
- 20代:営業として顧客訪問を繰り返す
- 30代:本社勤務&グループ会社出向
- 40代:本社勤務で管理部門へ異動
入社した当初は営業の実践的な知識を修得するため、とにかく顧客訪問することが中心となります。その後、本社管理部門に勤務するケースもあれば、そのままコンサルタント営業として支店で課長を目指す道もあります。
異動は2~3年のサイクルで行われており、社内での社員流動性は高い会社といえるでしょう。それだけに環境を変えて学ぶことも多く、自分の経歴をどのように未来に活かすかが大切な職場です。
事務系総合職のキャリアパス
事務系総合職のキャリアパスは、定期的に実施される人事考課によって大きく異なります。評価は年に2回行われ、目標設定や達成度合いなど6段階の基準が設定されています。
ローテーションして経営を担っていく位置付けなので、多様な経験ができます。また、中堅以降は本社での勤務可能性が高くなるでしょう。
施工管理職のキャリアパス
施工管理職のキャリアパスは、新卒で入社すると最初に約2ヶ月間の合宿研修が行われます。その後、先輩の指導の下で現場に出て、早い人だと約10~11ヶ月で現場を任せてもらえるようになります。
施工管理の仕事は専門職となるため、基本的に異動がありません。ただし、1つの現場が終わるとまた次の建設現場に向かうことになりますが、その2つが必ずしも同一地域とは限りません。担当地域が変わりやすいので転勤が多いという点には注意してください。
設計職のキャリアパス
設計職の仕事は、在職年数に応じて扱う物件の規模が大きくなることが特徴です。そのため、入社した当初は建築士などの資格取得に努める社員も少なくありません。
大東建託は育成プログラムによって自分の能力が客観的に把握でき、実習や学習制度が整っているため、資格取得にも有利といえます。ただし、設計職は部署異動も多い職場なので、新しい環境への適応力が求められます。
システムエンジニア職のキャリアパス
システムエンジニア職は専門職であることに加えて希少な人材であるため、基本的に異動の可能性は低いといえます。
社内では技術系の勉強支援が積極的に行われており、1週間の勉強合宿のほか、資格取得者に対する100万円の賞与などが代表例です。社員の流動性は低いものの、こうしたサポートを活用してしっかりと技術を学ぶことができます。
大東建託の仕事環境
大東建託は数百名単位の募集を行なっています。他業界の企業と比較してもかなり多い人数なので、一定の離職率があることが想定されます。
本見出しでは、そんな大東建託の仕事環境について紹介します。
①転勤のリスク
大東建託では、主にコンサルタント営業職と施工管理職において全国規模で転勤があります。地域によってクライアントや土地の特性、業者の風習などが異なるため、環境に慣れるまで時間がかかることも多いでしょう。
「大東建託、配偶者転勤で休業可能 最大3年間(日刊工業新聞)」によると、今までは1年に10人程度が、配偶者の転勤を理由に退職していたようです。そこで、2018年11月より、配偶者の転勤に合わせて最大3年間の休業を認める制度を導入しています。
②残業・休日出勤の有無
大東建託ではワークライフバランス見直しを目的とした働き方改革が進められていますが、職種によってはこの効果が実感できない場合もあります。
コンサルタント営業職では、休日出勤が多く週の休みは1日ということも多いようです。ノー残業デーの制度こそありますが、17時半を超えても仕事をする社員も珍しくありません。
一方、設計職は休日出勤もほとんどなく、帰社時間も遅くなることは少ないといいます。
Openworkに掲載されている会社全体の残業時間は月間61.5時間と、まだまだ働き方改革の余地はありそうです。有給消化率も36.0%と低く、特にコンサルタント営業職では休みを取りたくても忙しくて取れないといった声も聞こえます。
③教育・研修制度
大東建託では、新入社員時に1~2ヶ月かけて研修が行われます。その後も社員の教育に力を入れ、ステップアップ研修や資格制度支援などが手厚いといえます。
会社の研修は非常に充実しており、一級・二級建築士、社内資格制度、eラーニング制度など多数あり、会社がそれに割く時間と費用は膨大である。特に建築士資格は、仕事より最優先され、取得出来るまで続く。会社主催の泊まり込み研修や模擬試験など徹底的に行う(給与も出る)。
ただし、研修が多いということは、それだけ仕事やプライベートの時間が削られることも意味します。企業口コミサイトでは、次のような厳しい意見も寄せられています。メリット・デメリットの両面を理解しておくことが大切です。
研修が多すぎて、最初は支店で仕事に取り組む時間はほとんどありません。研修期間が終わっても、建託士の2級、1級の試験や、損保の試験、相続診断士の試験など、とにかく多いです。
参考:カイシャの評判
④女性の働き方改革
大東建託では、女性の働きやすさを改善するため、「女性活躍推進目標値」を設定しています。
- 女性採用比率:30%
- 女性従業員比率:15%
- 女性管理職比率:5%
ほかにも、女性だけの新人材育成プログラムやキャリアデザインセミナーなどが設けられており、女性の働き方改革に積極的なことが分かります。
大東建託の年収
有価証券報告書によると、大東建託の平均年収は948万円(平均年齢41.6歳・2013年)です。業績によってやや前後するものの、毎年約900万円前後で推移しています。
大東建託のさらに詳しい年収・給与事情については、以下の記事で紹介しています。初任給やボーナス、福利厚生などの詳しい情報もあるため、入社後のシミュレーションを行うのに最適です。ぜひ、以下よりご確認ください。
まとめ
大東建託には、コンサルタント営業職、事務系総合職、施工管理職、設計職、システムエンジニア職の5種類の職種があります。主に、土地所有者や工事業者の方たちとコミュニケーションを取り、建築業務を行うことが仕事内容です。
なかでも、営業職は歩合制、施工管理職は転勤が多いなど、それぞれ固有の職場事情があります。この点をよく理解して志望職種を選ぶようにしましょう。