2008年に「松下電器産業」から社名変更した「パナソニック」は、事業領域が拡大している企業の一つです。大手の総合電機メーカーであることから事業も幅広く、採用職種も様々です。そこで今回は「パナソニック」の新卒採用に関する選考フローなどの説明をはじめ、職種別の志望動機の書き方も解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
パナソニックは大手電機メーカー
パナソニックは大阪に本社のある総合電機メーカーで、業界大手です。経営理念として「社会発展」と「社会貢献」を掲げており、近年は事業領域を広げています。
ここではパナソニックとはどのような企業かについて、詳述します。
パナソニックの基本情報
パナソニックの会社概要を、以下の表にまとめました。家電メーカーとしてスタートしていますが、現在は様々な事業領域を持っているため、売上高も従業員数も膨大となっています。平均勤続年数は22.8年で、平均年齢は45.3歳です。
出典:パナソニック株式会社公式サイト「会社概要」
パナソニックの事業内容
パナソニックの基本理念は、事業を通じて世界中の人たちの暮らしを向上することにより、社会の発展に貢献することです。そのため現在では創業当初とは違い、4つの事業展開を行っています。
- 家電
- 住宅
- 車載
- BtoB
家電事業で培った電気関係の強みを生かして住居事業を行う他、産業機器や自動車部品といった既存商品についても付加価値を生み出しています。また近年は「ファクトリー向け」「食品流通向け」「物流向け」といったソリューションの提供により、BtoB事業を拡げています。
パナソニックの採用情報
パナソニックでは例年、300名以上の新卒採用を行っています。しかし大手企業の中でもエントリーシートの締め切りが早いことで知られており、早めに対策を立てておく必要があります。
ここではパナソニックの採用情報について、詳述します。
パナソニックの採用人数と採用実績大学
パナソニックでは新卒採用者の人数や採用実績大学の詳細について、情報を公開していません。事務系と技術系の2職種を募集していおり、内容は以下の通りです。
- 事務系:営業・マーケティング、経理、人事、法務、広報・宣伝、ロジスティクス、生産管理、カスタマーサービスなど
- 技術系:研究開発、設計開発、生産技術、SE/技術営業、知的財産、情報システム、調達、品質管理
技術職でも業務が多岐にわたるので、採用人数が多いことが予想されます。
パナソニックが求める人物像
パナソニックの創業者は、言わずと知れた松下幸之助です。松下幸之助は「ものをつくる前に、人をつくる」という有名な言葉を残しています。
公式サイトに明記された、パナソニックが求める人物像は、以下の通りです。
- 大きな夢と高い志を持ち、チャレンジし続ける人
- 世界で戦える、尖った強みを持った人
- 新たな価値を創造し、変革を起こせる人
つあり、「社会の発展に寄与したい」「社会貢献になるサービスを提供したい」という思いがある学生を、パナソニックは求めていると言えます。
パナソニックの職種別の選考フロー
パナソニックの選考フローは、事務系と技術系で異なります。また6月・7月に選考が行われ、職種によっても違いがあります。
ここでは「パナソニックの選考プロセス」に基づき、事務系・技術系の選考フローについて、詳述します。
事務系の選考フロー
パナソニックの新卒採用2021を参考に、事務系の基本的な選考フローを紹介します。事務系の採用は6月度と7月度に別れて行われ、6月度選考にはさらに3つのコースが用意されています。
一般的な選考フローは6月選考と7月選考です。6月選考(職種確約コース)はコーポレート戦略部門、経理部門、人事部門、法務・知財部門への配属に強い希望もった志望者向けのコースで、6月選考(G100コース)は主に外国人の志望者向けのコースとなっています。
6月選考・7月選考の一般的な選考フローは以下の通りです。
- エントリーシート提出並びに適性検査(SPI)を受検
- 書類選考
- 1次選考
- 2次選考
- 最終選考
- 内々定
6月度採用については3月1日よりエントリーシートの受付をはじめ、4月中旬に提出〆を設けています。7月度選考のエントリーシート受付は4月16日からで、6月中旬に提出〆が設けられます。詳細は、公式サイトで確認してください。
技術系の選考フロー
パナソニックの新卒採用2021によると、技術系の選考は、博士選考・6月度選考・7月度選考の3種類が設けられています。しかし、博士選考に応募できるのは技術系博士のみで、さらに2月・3月・4月度選考があります。
選考フローの基本は、以下の通りです。
- エントリーシート提出並びに適性検査(SPI)を受検
- 書類選考
- 1次選考
- 最終選考
- 内々定
技術系には最終選考で技術面接があり、プレゼンテーションが課されます。6月度と7月度のエントリーシート受付並びに提出〆は、事務系と変わりません。詳細は、公式サイトで確認してください。
パナソニック志望者の併願先企業
パナソニックは採用人数が多いとはいえ、大手総合電機メーカーなので応募者も膨大です。そのため、併願先企業として、パナソニックのグループ会社への応募を検討することをおすすめします。
- パナソニックエコシステムズ
- パナソニックLSテクノサービス
- パナソニック建設事業グループ
- パナソニックカーエレクトロニクス 他
パナソニックのグループ会社であれば企業の方針や福利厚生などに大差がなく、よりやりたい事業に特化した仕事につける確率があがるはずです。
以下の記事では、パナソニックの代表的な子会社の事業内容や採用について解説しています。パナソニックを志望している学生は、興味がなくても一度、目を通しておくことを推奨します。
パナソニックの特徴
総合電機メーカーの大手と聞かれると、「日立製作所」「東芝」「三菱電機」の名前があがることが多いです。しかしパナソニックには、同業他社にはない強みがあります。一方、弱みがあるのも現実です。
ここではパナソニックの強みと弱みについて、詳述します。
強み|世界No.1の製品をいくつも持っている
現代は世界的に環境保護意識が高まっており、各国で電気自動車の需要が高まりつつあります。パナソニックはそうした時代の流れを読み、積極的に投資しています。
そのため「車載カメラモジュール」と「超音波センサー自動車分野」ではシェア率が、世界No.1を誇っています。さらに車載用電池でもシェア率は世界No.2につけるなど、強力な強みを持っています。
また現在は先進ロボティクスにも力を入れており、今後の展開が楽しみです。
弱み|業績が世界景気に影響を受けやすい
パナソニックは他の大手総合電機メーカーと比べると、インフラ製品の取り扱いが少ないです。そのため海外戦略として、家庭・オフィス・店舗などに対応する商品提供を行うアプライアンス事業に力を入れてきました。
しかしアプライアンス事業は業績が世界景気に影響されやすく、近年は安価な製品を提供する中国の台頭により苦境に立つことも増えています。
また家電そのものの技術開発も、今後は大きな期待が持てないと考えられています。その点は、弱みといえそうです。
パナソニックのさらに詳しい情報
パナソニックへの応募を検討している就活生の中には、もっと企業情報が知りたいと考えている人も多いことでしょう。職種によって仕事内容も違いますし、年収も気になるところです。
ここではパナソニックの仕事内容や年収を知る方法について、紹介します。
パナソニックの仕事内容を知りたい方
パナソニックでは事務系と技術系で仕事が異なることは、前述しました。公式サイトの「パナソニックの人」を見ると、事務系だけで10種以上、技術系でも8種の職種が用意されていることがわかります。
さらに技術職の場合、専門分野によって携わる仕事が異なります。「研究・技術開発系」「事業・商品系」「スペシャリスト系」という、選考コースも設けられています。
以下の記事では、パナソニックの仕事内容を職種別にご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
パナソニックの年収を知りたい方
初任給
パナソニックの募集要項によると、初任給は学歴によって異なります。
厚生労働省による令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)によりますと、初任給の平均額は学部卒で約21万円、修士卒で約23万8千円ですので、パナソニックの初任給は一般的な額といえます。
平均年収
パナソニックの平成29年度「有価証券報告書」によると、社員の平均年収は768万円となっています。学卒と院卒によって異なりますが、20~24歳の社員における平均月給は25万円、ボーナスを含めた平均年収は375万円となっています。
しかし25~29歳の平均値を見ると月給が31万円、年収が458万円とアップします。年齢が上がるにつれてベースアップしていくので、ライフプランは立てやすそうです。
以下の記事では、パナソニックの年収について職種別にご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
パナソニックの福利厚生・諸手当
募集要項によりますと、パナソニックで得られる福利厚生や諸手当は以下のようなものがあります。
パナソニックは大企業ですので、福利厚生や諸手当はかなり充実しています。独身寮や社宅なども用意されていますので、新入社員で地方から上京して勤務する場合も住宅に困ることはありません。
職種別|パナソニックの志望動機
パナソニックの書類選考を通過するためには、きちんと企業研究をしたうえで、志望動機に同社独自の取り組みや自分がそれにどう関わりたいかといった、意欲があふれていることが大切です。
ここでは事務系・技術系それぞれの志望動機の例文を、紹介しておきます。
事務系の志望動機
私が貴社を志望したのは、企業理念と社風に惹かれたからです。事業の目的並びに活動の基本的な考え方として、「綱領」「信条」「私たちの遵奉すべき精神」の三点をあげ、ものづくりに真摯に取り組む一方で、社員の方々の雰囲気が柔らかく、そのギャップに魅力を感じました。そうした雰囲気の中で仕事をすることは、自分自身の成長につながるのではないかと考えています。それが貴社を志望した理由です。
事務系の場合は、パナソニックの企業理念や同業他社とは違う特徴、そこで自分がどう働きたいのかを具体的に書くのがポイントです。
技術系の志望動機
貴社が事業領域や営業販路を拡大しているのは、同業他社と比べて品質が良いものをつくることが世界でも認められたからだと感じています。社会貢献の名のもとに、ユーザーにとってより良いものづくりをしようという姿勢が社員全体に行きわたっていことが、質の高い製品を生み出し続ける原動力であると思っています。私もその一員として、これまで学んだ知識と技術を生かしたいと考えたことが志望の理由です。
技術系の場合は、自分の在学中に学び研究した内容と、自分が志望する事業領域を明確にするのも方法の一つです。
まとめ
パナソニックは応募総数が膨大なため、企業が欲しい人物像にマッチした人材であることをきちんとアピールした、エントリーシートをいち早く提出できるかどうかが大事なポイントとなります。事務系・技術系で選考フローも異なるので、早めに企業研究を進めておくことをおすすめします。