江崎グリコではコース別採用が行われており、それぞれ仕事内容が異なります。今回は、総合コース、研究・開発コース、技術コースそれぞれの仕事内容とキャリアパスを紹介していきます。女性の働きやすさやワークライフバランスの見直しなど、各種制度が整っている点も注目です。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
江崎グリコは食品メーカー
江崎グリコは、チョコレートやスナック菓子、ガム、アイスクリームなどを製造・販売する食品メーカーです。2015年10月に完全子会社のグリコ乳業と経営統合し、乳製品や健康食品まで扱う総合食品メーカーへと進化しました。
有名な商品としては「ポッキー」や「ビスコ」、「プリッツ」などが代表的ですが、新しくアイスクリームの自動販売機サービスや、オフィス向け菓子直販事業などにも取り組み始めました。
また以下の記事では、江崎グリコの選考フローや求める人物像などを紹介しています。エントリーを希望する学生は、ぜひご覧ください。
職種別|江崎グリコの仕事内容
江崎グリコは「コース別採用」を実施しており、入社時のコースによって配属部署が異なります。ここでは、各コースごとの仕事内容を紹介していきます。
総合コースの仕事内容
総合コースは江崎グリコの顔ともいえる部門で、営業や本社スタッフとして働くことになります。総合コースは、主に次の7つの部門に分かれています。
- セールス本部
- 経営企画部
- ファイナンス部
- コーポレート・コミュニケーション部
- 人事部
- 情報システム部
- 法務部
基本的な仕事内容としては、消費者のニーズや嗜好をリサーチおよびマーケティングを行い、適切な需要予測に基づいた商品開発ができるよう販売戦略を構築します。
初期配属に多い営業の仕事は、各地域のスーパーなどに働きかけ、自社商品を多く売ってもらうことです。消費者に直接販売する訳ではないので、卸や小売の人々の心をどう掴むかが肝となります。
総合コース内の複数の部門内でジョブローテーションが行われることもあり、経営企画からマーケティング、IT、人事など幅広い仕事を経験できることがメリットです。複数の部門間で連絡を取り合うことも多く、コミュニケーション能力は欠かせません。
研究・開発コースの仕事内容
研究・開発コースの仕事内容は、主に商品開発研究と健康科学研究(基礎研究)の2種類に分かれます。
商品開発研究の仕事は、消費者に美味しいと思ってもらえる商品作りすることです。
製品の肝となる味だけでなく、形状や賞味期限まで味を保つための工夫など、考えるべきことは多岐に渡ります。また、本部のマーケティング部門と連携し、商品の企画から試作、調査、原料の選定などに携われるのも魅力といえます。
健康科学研究では、消費者の健康課題を解決するため、新素材や機能性物質の探索・開発などを担います。
研究・開発コースは、まだ世の中に存在しない製品を生み出すのが仕事です。そのため、常日ごろから情報収集を欠かさずに行っておくことが必要です。数年先のトレンドを見通す力や提案力、プレゼン力などが求められます。
技術コースの仕事内容
技術コースでは、生産にまつわる技術開発を行います。主に菓子や冷菓、食品などの加工技術を開発することが多いですが、包装・建築・電気・空調などの品質や生産技術を扱うこともあります。
技術コースは直接商品の生産を行うわけではありません。具体的な仕事内容は、「効率的にお菓子を生産するためにはどうすればよいか」などのノウハウを考えていきます。
新しい技術を開発するには既存の技術の礎が必要となるため、生産スタッフからの意見聴取など調査力が求められます。そこから新しい技術へと進化させていく発想力も不可欠です。
職種別|江崎グリコのキャリアと異動頻度
江崎グリコのキャリアや異動頻度は採用コースによって変わります。ここでは、コース別のキャリアパスを紹介していきます。
総合コースのキャリアパス
総合コースに入社すると、営業職のキャリアからスタートすることが一般的です。営業職を約3~5年間務めると、その後、マーケティング部やコーポレート・コミュニケーション部に異動となります。
健康事業・新規事業マーケティング部で働く矢野氏は、1998年に入社し、6年間首都圏の食品統括支店で営業を行いました。その後、食品開発企画部で7年、健康事業マーケティング部で2年のキャリアがあります。
このように総合コースでは、キャリアが成熟していくにしたがって、より商品開発の現場に近いところで働けるチャンスが生まれます。
参考:江崎グリコ新卒採用ページ(先輩社員紹介)
研究・開発コースのキャリアパス
研究・開発コースでは、総合コースのように年次によって配属先が変わるということは起こりません。商品開発研究と健康科学研究(基礎研究)のいずれかに配属され、その部署で働き続けるのが一般的です。
商品開発研究と基礎研究では、研究の対象が大きく異なります。そのため異動をすると、今までの研究で培ってきた専門性を活かすことが難しくなります。
一方で、商品開発研究に配属された場合は、特定の商品を担当することになります。たとえば、「ビスコ」や「コロン」といったビスケット製品の開発研究を行うといった形です。
技術コースのキャリアパス
技術コースのキャリアパスも、研究・開発コースと同じく部署ごとの異動はありません。ただし、キャリア年数に応じて海外の生産工場へ配属されることもあります。
たとえば、2008年に入社した城内氏は、技術開発部設計班に4年間在籍した後、上海江崎グリコに2年間赴任しています。江崎グリコには海外トレーニー制度(若手技術者海外派遣制度)があり、海外への派遣も積極的に行われています。
参考:江崎グリコ新卒採用ページ(先輩社員紹介)
江崎グリコの仕事環境
江崎グリコの仕事環境について、ここでは転勤のリスクや研修制度などに分けて詳しく解説していきます。
①転勤のリスク
江崎グリコで働く場合、総合コースや技術コースで転勤が頻繁に行われます。江崎グリコは大阪の本社のほか東京にもオフィスがあり、さらに生産拠点は海外にも及びます。
ただし、地方に転勤した場合でも、3~5年で本部に戻ってくるいわゆる栄転も多いようです。技術コースで海外に赴任する場合でも、約2年で本社に戻ることができます。
②教育・研修制度
江崎グリコでは、企業発展に欠かせない経営資源を「人」と捉え、2016年度より「Glicoコアバリュー」として手厚い人材開発を行っています。
管理職選抜研修では、新入社員や中途社員の入社時にメンター制度を設け、社員一人ひとりの軸を構築する仕組みを生み出しています。また、階層別研修や部門別実務研修を行い、社員の智慧を開発する教育制度を実施しています。
「自分自身が自ら育つ力」「上司が部下を育てる力」「人を育む組織風土」の3つがバランスよく整っているといえるでしょう。
③残業・休日出勤の有無
江崎グリコでは、旧来から残業が当たり前の組織風土が定着していたものの、近年のワークライフバランス向上に対する取り組みが功を奏し、残業は月40時間以内に厳しく規制されるようになっています。
また、テレワーク制度やフレックスタイム制度を導入し、土曜・日曜・祝祭日が休みの完全週休二日制を実現しています。年次有給休暇は年間最大20日あり、徐々にプライベートと仕事とのバランスがとりやすくなった点が特徴です。
④女性の働き方改革
江崎グリコでは、2018年より「Co育てPROJECT(子育て用有給休暇制度)」を、2019年より育児休職の義務化を実施しています。また、テレワークやフレックスタイムの制度も整っているため、産休から復職する女性も少なくありません。
営業職でも、夫の転勤により職場を変えてくれるなど柔軟な働き方が認められています。女性にとって江崎グリコは働きやすい職場といっても、決して言い過ぎではないでしょう。
⑤年収事情
江崎グリコの2019年3月期の有価証券報告書によると、平均年収は827万円であることがわかります。
以下の記事では、年齢や職種別の年収事情や社風についても解説していますので、ぜひ確認してみてください。
まとめ
江崎グリコでは、総合コース、研究・開発コース、技術コースと3つのコース別で採用活動が行われています。それぞれキャリアパスや求められるスキルなどが異なるため、就活中に志望するコースを決めておきましょう。
また、教育・研修制度が整っている点や、ワークライフバランスが徐々に整備され始めていることも評価できます。この機会に江崎グリコへの就職を考えてみてはいかがでしょうか。